好きなものと好きなものを掛け合わせてみました。
肩の力を抜いてお楽しみください。
『人間が俺にくれた・・・宝物だ・・・。
俺とお前はダチではないが、持っていてくれ。
燃えてしまうともったいない・・・。』
自分を支えてくれる男に「宝物」を渡す。そして彼は体を光らせ、目の前の金色の装甲をまとった敵にしがみついて爆発した。
『チェイスゥーッ!!』
「彼」が最後に見たのは、自らの名を呼んでくれる「ダチ」の姿であった。
そしてはっと目を覚ます。それと同時に体に鋭い痛みが走った。思わず体をうずくませる。なんとか顔だけを持ち上げると、霞んでいた景色がはっきりとしてきた。
雨。
雨が降っている。そして、自分がいるところは林だろうか。木々が生い茂っていることから、そう判断したのだがその向こうには高層ビル。林ではなく、緑地公園らしい。
また彼は、ここである違和感に気付く。痛みだ。前の体でも痛みを感じることはあった。だが今はそれとはまた違う痛みを感じている。
その痛みになんとか耐え、歩き出す。がさり、がさりと重い足取りだ。なんとかベンチに着き、座る。
雨にずぶ濡れになりながらも今の彼に出来ることは、ベンチに座ることで精いっぱいだ。天を仰ぐが、灰色の空が広がるのみ。
そういえばあの日も、このような雨だった。
体が冷え切っていく中で、彼は昔のことを思い出していた。だが彼の体はどんどん沈み込み、ついには寝そべるように倒れる。
徐々に意識は薄れ、まぶたが閉じられていった。
軽快な足音が路地に響く。それに追随するように足が水を弾く音もする。その音の主は、やや小柄な男子高校生のものだった。
燃えるような赤い髪を持ち、幼さの残る顔つきをした男子高校生は、雨の降る中を駆けていく。悪天候や傘という条件があるのにも関わらずその足取りは非常に軽快だ。
街角を過ぎたところで気まぐれを起こし、道を変える。少し先へと走ると、公園が見えてきた。
そこで男子高校生は、ふと公園に目を移した。公園の中には人がいない。そりゃそうか、と顔を戻そうとしたときにある違和感を覚えた。
ベンチに誰かが寝ている。
この土砂降りの中寝ているのだ。心配になり、ベンチの下へと向かう。寝ていたのは、紫の服をまとった青年であった。年齢は20歳代だろうか。
「お兄さん、お兄さん!風邪ひきますよ!」
肩をゆするが一向に起きない。仕方なく強くゆすってみるものの、それでも起きない。声を大きくしても、起きない。
さすがにここまで来ると少し心配になってくる。呼吸をしているかどうか確認する。
呼吸はやや荒い。
熱を測る。体温は冷え切っている。脈を測る。こちらは正常のようだ。
だが、このままにしてもおけない。しかも今日という日に限ってスマホを家に忘れてしまい、救急への通報もできない。
仕方ない、と男子高校生は青年を担いだ。どこからその力が出ているのかと疑うほどである。
ただし体のサイズ差はいかんともし難く、その面では運ぶのに苦労しているようだ。
小柄な男子に青年が支えられるという特異な光景が街の中を駆けて行った。
今後は仮面ライダーでできた人物のそっくりさんも出てくる予定です。
不定期更新なのでペースが遅いと思います。