・ある人がナーベに一目惚れ、恋は盲目、勢いだけで漆黒に依頼
・モモンさーーん、何時もの勘違い発動(仕方ない)
・道中、最強クラスのアイツが登場、モモンさーーん頑張る
「ではウィナ。アダマンタイト級冒険者チーム『漆黒』の依頼履歴と達成日数、これに間違いは無いんじゃな?」
リ・エスティーゼ王国。バハルス帝国、スレイン法国と国境を接する交易都市にして三重の壁に囲まれた堅牢な要塞都市エ・ランテル。早朝、まだ日は昇っていない中とある一軒の家で会話する一組の影。
王国に最も多い、くすんだ金髪をオールバックに纏めたその男は恰幅が良く、椅子の傍に頭部分だけ深緑に鈍く輝く戦鎚を置き、冒険者の証であるプレートを首からぶら下げている。彼こそがミスリル級冒険者チーム「虹」のリーダー「モック・ナック」。女は左目の下の泣きぼくろが特徴的な、冒険者組合の看板娘ウィナ・ハルシアだ。
「ええ、間違いないわ」
二人は10年前に結婚、10歳の差婚であり当時はチームの皆や街の人達に美女と野獣だとかなんとか弄られもしたが、男女1人ずつの子宝に恵まれた現在も仲睦まじいおしどり夫婦であり、現在はエ・ランテル理想のカップルとされている程だ。
10年前の当時もエ・ランテルにはミスリル級冒険者は存在したが、地方都市という事もありまだ上がりたてである「虹」の1チームしか在籍していなかった。
都市唯一のミスリル級冒険者と、嫌でも目立つ役職にありながらも自分の立場を弁え何よりも人付き合いを大切にする彼の謙虚な姿勢、争い事があれば自ら進んで仲裁する優しさと強さを併せ持つ人柄に惚れ、彼女からプロポーズした。彼は他の冒険者達や冒険者組合長「プルトン・アインザック」からも謎の情報ルートを持っている男と言われているが何の事は無い、彼に心酔している妻こそがその情報源だ。
「凄まじいの一言じゃな。あれはワシの様な凡人とはモノが違うわい」
現在は「漆黒の英雄モモン」という冒険者組合の長い歴史を見ても異例中の異例、瞬く間に王国三番目のアダマンタイト冒険者となった彼がここを拠点としており、高難易度の依頼を凄まじいスピードでこなしているので以前とは打って変わって空気だが。
「それにしてもイグヴァルジは惜しい奴だったのう。モモンさんの足元に及ばんとはいえあの若さでミスリル級、戦士としての才能はワシ等比較にならんかったが身の程を弁える術を知らんかったからの、ワシの説教をちゃんと聞いておれば」
イグヴァルジ。少し前まで在籍していたミスリル級冒険者チーム「クラルグラ」のリーダーで、ミスリル級4チームが召集されたホニョペニョコ討伐会議の際、その吸血鬼が魔神級の強さだと知っても退かず、モモンさんが懐から出した神話の領域の第8位階魔法が篭められたクリスタルを見せてもハッタリと断言した。結果、全滅。
「行いの差かの、あちち」
「もうあなた、猫舌なんですから冷ましてから飲まないとだめよ」
妻の淹れた熱々の珈琲から吐息で表面の熱を奪いつつ、モモンさんが凱旋と同時にクラルグラ壊滅の報が届いた時の事を鮮明に想い出す。
イグヴァルジは明らかにミスリル級冒険者としての立場を鼻にかけており、態度も悪かった。その結果彼らが死んだという報せが舞い込んで来た時、街は次々と偉業を成し遂げるモモンさんへの歓声一色であり、イグヴァルジの死を惜しむ者は殆ど居なかった。
モック・ナックは恐怖した。最早このエ・ランテルという街には冒険者としての自分を必要としてくれる人は居ないのではないか? 太陽の如く輝くあの英雄さえ居れば良いのではないか? この先自分が死んだ時、悲しんでくれる者がどれだけ居るのか? 20年間驕る事無くこの職業を真摯に続け上から三番目の地位まで上り、街の住人との繋がりを最も大切にし、実際にはそうでないと頭で理解はしていても恐ろしく、不安になる毎日がこの所続いている。
「で、では行ってくる。今日は20年ぶりに故郷に帰る日じゃからな、早めに出発するとしよう」
愛する妻が淹れた熱々の珈琲を飲み終わると、愛用の重厚な胸当てを着用し荷物を背負う。短く、太い足でありお世辞にもスタイルが良いとは言えないが、大木の根の様な安定感を誇っている戦士の両足だ。
「行くのね?あなた。見送りのキスは必要かしら?」
「勿論だとも」
「それと――私にとってはモモンさんではなく、あなたが一番のヒーローだという事。何時だって忘れないでね。気をつけて行ってらっしゃい」
「ありゃ、お見通しだったかい。お世辞でも有難く受け取っておこうかの。行ってくる!」
死と隣り合わせの職業だからこそ――いや、この二人なら例え彼が冒険者でなくともそうだったであろう。10年変わらぬ彼女が淹れる珈琲よりも熱々な夫婦の契りを確認すると、妻に落ち込んでいる事をすぐ見抜かれ気恥ずかしさを覚えながら、恰幅の良い男は重厚な戦鎚と荷物を持ち自らの不安を振り払う様に早足で家を出た。
「あの人ったら、お世辞じゃなく本心なんだけどね。はぁ」
★
エ・ランテルの西に向かって伸びる王国領内、交易路沿いに存在する村落の一つ、ブロッサ村。人口僅か100人と少し、王都やエ・ランテルに居を移す者が多く、過疎が進むある村で戦う弱者二人と強者一匹の影がそこに在った。
10mを超える巨体、太い胴体から伸びた鋭い爪を持つ八本足で地面を鷲掴みにする様に疾走する王冠の様なトサカを持つ禍々しい大蛇と、ソレから必死に逃げる戦鎚を持ち胸当てを着用した恰幅の良い男と、古ぼけたつるはしを持ち革の鎧を着用した筋肉質な男の二人がそこに居た。
「糞ォ! 何故こんな事になったんじゃ!」
「モック! そんな事を言っている場合か! 頭を冷やせ!」
ミスリル級冒険者チーム「虹」のリーダーを務めるモック・ナックとその兄、ハン・ナックは援軍も望めぬ中奮闘していた。弟であるモックが「結果を出すまで帰らない」と豪語していた故郷であるブロッサ村に母の死を聞きつけ20年ぶりに帰省し、無事葬式を終え兄弟や村の皆と酒を酌み交わそうと思ったその時――突如として予想だにしない超級のモンスターによる襲撃を受けたのだ。
ギガントバジリスク。大きいものでは10mを超える体躯から生み出される凶悪極まりない膂力、ミスリル並みともそれ以上とも言われる堅牢な鱗、猛毒の体液、視界に入る生物を石にしてしまう石化の邪眼を併せ持つ、ドラゴンや巨人等のこちらから遭いに行かない限りまず襲われない生物以外では最大級の脅威。打ち倒すのはアダマンタイト級冒険者チームの所業であると、実しやかに囁かれるモンスターだ。
「シャアアアア!」
「運よく片目は潰したが、アレに真正面から挑むのは即死を意味する。どうするか」
想定外の奇襲にアッという間に村人の半数が惨殺されこの村の最大戦力であるモックと兄ハン、自警団の奮闘でもう半数を逃がす事に成功したのだが――
モックを入れて7名在籍しており、皆目を見張る特別な先天的才能が在る訳ではない凡人だが、それぞれが血反吐を吐く思いで10年、20年鍛えた一芸を持ち、リーダーであるモックとお互いが絶対の信頼を寄せる「虹」のメンバーは当然ながら不在。村の自警団は武装してはいるものの猪やゴブリンを追い払った経験があるものが居るぐらいで、バジリスクの暴力的とも言える強さの前には紙切れ同然でありモックとその兄以外は喰い殺され、尾でアルミ缶を潰す様にひしゃげ、石になった。
自警団が盾になっている段階でハンの狩猟弓から放たれた矢が左目を射抜いたのは幸運だった。しかし邪眼封じの指輪をしている二人は石にこそなっていないが、このままでは肉塊に変わるのもそう遠くなさそうだ。大蛇の身体がうねり、鞭を思わせるスピードと鉄槌を超える衝撃力を持った尾が振るわれ、村の家と壁を次々に破壊していく。モックとハンは間一髪、また紙一重という回避を続け、家の影から家の影に逃げ続ける。
「どうする兄者! 何時までも逃げられんぞ!」
「モック、東の大岩まで誘い込みあの手を使おう! この村の家では身を守る盾にすらならん!」
ハンが言う「東の大岩」とは、ブロッサ村が祭っている村付近の段々畑に片足投げ出す様にポツリと鎮座する何百年前からあったとも言われる直径2m近くある巨大な石である。この不思議な石は鉄で出来ており、驚く程の強度があったのだ。
「モック! 左の林に入るぞ! 俺に付いて来い!」
広葉樹林が多く植生している村の林にすり傷など構わずに突入し、難を逃れる。数秒送れて二匹の獲物を追尾しギガントバジリスクが林に突入するが、持ち前の巨体が仇となり密集した木の枝と狩猟用と思われる足元に設置された無数の罠に足を取られる。
「かかったな! いくらギガントバジリスクでも足元は――」
鹿や猪、ゴブリンならば二度と動けぬであろうソレも数秒の足止めにしかならず、地面ごと引き抜いて再び動き出す。
「チィッ! 化け物め!」
しかしその数秒が命を救い、後先を考えず頭から滑り込む形で巨石の影に隠れ、一瞬遅れて大蛇の尻尾が巨石に巻きつく。
巨石に思い切り叩きつけられた5m以上はある長い尻尾。勢いに任せてぐるぐるとぐろを巻きながら終着点を探す。びたん、と尾の先端が岩に叩きつけられようという瞬間――
ミスリル級冒険者というエ・ランテルではトップクラスの地位に居ながらも驕り高ぶらず温厚で、恰幅の良さも相まって声をかけやすい印象を与える彼。しかし戦闘、ここぞともなれば普段開けているのか、そうでないのかよく判別出来ないその細目は見開かれ、日々鍛え上げた怪力から繰り出される剛鎚が目を覚ます。
「そこだ! ウェアアアア!!」
ミスリルでコーティングされた、先端部分だけで15kgある大鎚が激烈の気合を込めて尾の中ほどの部分を打ち付ける。そこだけ僅かに変色している古傷に力の逃がされ様が無い渾身の一撃を入れられ、尾の一部を潰され流石に悶絶するバジリスク。
体液が飛び散るが、襲撃時即座に「ギガントバジリスクである」と判断したハンが実家の片隅の甕に入った毒消しの薬液を残らずひっくり返し、躊躇無く全身に被った彼らには幸運な事に通じなかった。
「ピギャア!」
「今だ、兄者!」
「合点! ぬうぅぅん!!」
間髪入れず、抜群のコンビネーションでハンが尾につるはしを打ち付ける。この村に代々伝わる秘蔵の品、フルミスリル製のつるはし。ミスリルのハンマーで打ち付けられ、ミスリルのつるはしがぞぶり、と根元まで刺さり巨石に釘付けにされたバジリスク。
「シャアアアア!」
「行くぞ兄者! 双!」
「行くぞモック! 双!」
「「剛力!!」」
兄弟が生まれ持った武技を発動させる。10秒間に限り、敏捷性と引き換えに筋力を爆発的に上げる武技、剛力である。使える者はそれなりに多く、土木作業などの工事現場で時折用いている場面を見かける数少ない武技だ。
「「ぬおあああ!!」」
気合を入れ、半ば体当たりの要領で段々畑の下の方に向かって巨石に力を込める。すると――ごろ、ごろと音を立てて巨石が転がりそれに釣られてピン留めされた虫の様にバジリスクの巨体も引っ張られてゆき、轟音を立てて岩場に叩きつけられる。
「よっしゃあ!」
「作戦勝ちだな。皆、仇は討ったぞ」
安堵に包まれる二人。しかし――王冠に似たトサカはへし折れ、尻尾からは血液を流しながらも何事も無かったかの様にその中ほどから尻尾を自ら切り再起動する大蛇。
「シャアアアア!」
「チィッ! タフ過ぎるぞあの化け物! 逃げろ兄者!」
「馬鹿を言うな! 弟を置いて逃げろと言うのか!?」
「兄者の得物はあそこに刺さったまま、ワシはまだ手元にある。共倒れは御免だ。それに――まだ切り札はある。行けッ!」
「まさかアレを――モック、男の約束だ。助けを呼び必ず戻る!」
モックは兄が後ろに駆け出すのを見送ると、胸当てを脱ぎ左腕に固定用のベルトを巻きつけバジリスクに向かって突撃する。バジリスクの誇りとも言える王冠、尻尾の半分を失ったバジリスクは明らかに激昂しており正面から突撃して来る。
「武技、要塞!」
彼が唯一習得した武技である要塞を起動させ、左腕に装着した最強の即席盾との二重防御で凌ぐ。それでもバジリスクの一撃に肉が千切れそうな感覚に襲われるが、死なないだけ上々だろう。
「ぐああっ!」
モック・ナック、40歳。貧しい農家の次男として生まれ育った彼には文武両道を絵に描いた様な兄がいた。オリハルコン、いやアダマンタイト級も狙えるのではという戦闘センスを持ち何時か冒険者になることを夢見る彼はしかし「長男は家を継ぐ」という村の掟にしたがい農家を継いだ。
弟であるモックは冒険者となり、夢を果たせなかった兄の分も心血を注ぎ打ち込み薬草採集から隊商の護衛、モンスター退治まで数多くの実績を上げ10年の歳月をかけて遂にミスリル級冒険者となった努力の凡骨。
彼が20年かけて習得出来た武技はたった一つ。しかし、禁断の三つ目。彼の一族に伝わる生涯に一度しか使えない武技の封印を解く時が来たのだ。
「凡骨を
彼はニヤリ、と口角を上げると修羅の如き形相となり吼える。
「武技、
モックが自らの持つ特大の切り札を発動させる。自らの膂力、敏捷性を30秒間爆発的に引き上げる凄まじい効果を誇るが――当然それに肉体は耐えられず崩壊を始める。一度だけ使える、というよりも「一度しか使えない」という方が正しいそれを彼は躊躇なしに発動させると、小さな巨人とも言える膂力、大砲とも思える連撃を繰り出す。
「倒れろ! 倒れろ! 倒れろよォ!」
ミスリル級の自分では勝算は薄く、仮に勝てても相打ちが関の山。万が一倒せても動けないので救助が来なければ衰弱死すればいい方悪ければ他の獣達の餌だが、それを一番知っているのは彼だ。
しかし彼我に圧倒的な実力差があり切れるカードも他に無い以上、もうそれしかないと決断した。
懇願する様に戦鎚を振り回す彼に一時的とはいえ圧倒されるが、相手はアダマンタイト級しか討伐不可能と言われる最強クラスのモンスター。モックの短い足、太い膝は突然、糸が切れた様に力を失い――
「ぐうっ!?」
力無く大地に倒れ伏した彼に――餌の癖に手こずらせやがって。蛇の言葉が聞こえればそう言っているかの様な視線を向け、大蛇が倒れ付した自らに近づいてくる。彼は自らの最期を悟り、一人唇を噛み締める。
「シュルルルル」
「無念、この様な最期になるとは。すまないウィナ、どうも帰れないようじゃ」
死力を尽くしたがこの凡骨では高すぎる壁に届かなかった。ああ、ただそれだけの事だ――彼はそう想い、限界を超え疲労しきった影響で徐々に重くなる瞼を閉じようとした。
★
「ピギャアアア!」
後は自らを食い殺すだけであったバジリスクの悲鳴。叩き起こされる様に瞼を再び開けた彼に朦朧としながらも確かに見えたそれは――
先端が扇状に広がった二本の大剣を片手で振るい赤いマントをはためかせる、大きく逞しい漢の背中。自らも、兄すらも足元にも及ばぬ、圧倒的な才能を持つ戦いの天才。人類最大の護り手にして切り札。エ・ランテルの守護神。
「モモン殿……はは、六大神が最期に見せてくれた都合の良い夢か?もしそうでないなら――後は任せましたぞ英雄殿」
それだけ伝えガクリ、とモックナックの意識は闇に滑り込む様にして落ちる。
「任されたぞ、
彼こそが漆黒の英雄。
★
エ・ランテルの街は、万雷の拍手と喝采に包まれている。とある貴族を護衛するついでにあのギガントバジリスクを討伐するという前人未到の偉業を成し遂げたアダマンタイト級冒険者「漆黒の英雄」モモン、彼の帰還を祝福するばかり。しかし――
(毎日毎日エ・ランテルに帰れば英雄扱いもいい加減うっとおしいしなあ、今回は彼に譲ってみよう。実際予想外だったし。しばらくでも彼が英雄扱いされて気楽になれれば)
「皆、聞いて欲しい! 確かに止めを刺したのはこの私、モモンだ!」
それを聞き更なる喝采が沸き起こるが、漆黒の英雄は手でそれを制す。
「しかしあの! しかも最大級のギガントバジリスクに勇敢にも死力を尽くして立ち向かい! 再起不能の重症を負いながらもかの大蛇に一矢、いや手傷を負わせ! 故郷の村人達を命を懸けて護った真の英雄は私の後ろに居る!」
「モック・ナック殿に喝采を! 惜しみなき喝采を送れ!!」
漆黒の英雄から発せられる突然の言葉に街の皆は困惑した顔を見せ、数秒の沈黙。しかし彼の周りに居る7人。彼の兄ハン・ナックは村の復興の為残ったので居ないが、6名の朋友、そして一人の女性が彼に対して歓声を上げた――他でもない彼の仲間達と妻、ウィナ・ハルシアである。
歓声は7から14へ。14から60へ。それはまるで彼が駆け出しの頃も、現在も決して変わらない大切にし続けている行いそのものを現す様に広がり――
「「「「「「「モック・ナック! モック・ナック! モック・ナック! モック・ナック! モック・ナック! モック・ナック! モック・ナック!」」」」」」」
「たまには英雄になるのも悪くないもんじゃの、これだけでワシの20年が報われたようじゃ。本当にありがとうモモン殿、皆」
そこには大歓声の中漆黒の英雄に支えられ、確かに自らを必要とする人々が居る事実に笑みを零しながら高々と腕を掲げる恰幅の良い凡人が居た。彼は自分でも気付いて居ないが――今この瞬間、形は違えど間違いなく英雄に片足を踏み込んだのだ。
これが原因となり、圧倒的な実力を持ちながら謙虚極まる漆黒の英雄、モモンの評判は本人の思惑とは反対に更に鰻上りになるのだが、それはまた別のお話。
ブロッサ村→モックナックの声優である櫻井トオル氏から。
人物設定→完全なる捏造であり妄想。こういうモブキャラの家族関係、生い立ち、人生の転機とか考えるのクッソ楽しい現象。
モック・ナック
本作の主人公、40歳。恰幅の良い重戦士にしてミスリル級チーム「虹」リーダー。近所の子供達からは「太ってる」とド直球に言われてしまう事もあるが実際は日々の冒険以外でも鍛錬を欠かさず、脂肪の下には幼少期の農業で鍛えられ、日々鍛え上げた筋肉が詰まっている。そうでなければ20kgにも及ぶ重量を持つハンマーを軽々と振り回す事は不可能。地味に王国ではモモン、ガゼフ、ガガーランという超級の3名を除けば屈指の腕力を誇っている。
彼がやけに恰幅が良いのは幼少時代の貧しさから来る反動と、駆け出しで金が無かった時やたら金払いが良い依頼で北部に冒険に行った際チームが遭難し、蓄えられた脂肪を用いて彼だけ生き残った苦い経験から。
ウィナ・ハルシア
30歳。書籍版、アニメでも出演していた泣きぼくろが印象的な受付嬢。冒険者ギルドの看板娘とでも言うべき存在で、異世界基準でも美人の部類。夫は漆黒の英雄が頂点に登りつめた今でも一番のヒーローであり、彼との間に出来た二人の子供を溺愛している。
喋らせる人数増やすと書くのめんどくさいから早朝にしたのは内緒。
ブロッサ村
100人強が住む村で、モックナックの故郷。主産業は農業であり、東の大岩という直径2m近い鉄隕石が、段々畑にぽつりとある。
ハン・ナック
42歳。筋肉質な農家。戦士として溢れる才能があったが農家を継いだ。別に戦闘経験が豊富な訳でもないのに、劇中では非常事態下にも関わらず抜群の機転を見せ、バジリスクの片目を撃ち抜き作戦も成功させ、約束通り漆黒の英雄を呼んで帰ってきた。もし冒険者になっていたらもう一人の英雄になっていたかもしれない。
粉砕の大鎚
鋼鉄を心材に、ミスリルをコーティングしたヘッド重量15kg、総重量20kgのハンマー。モックの愛用する武器であり、人間と違って厚く硬い表皮を持つ多くのモンスターにもダメージを与えられ、耐久性があるのが強み。
つるはし
一家に代々伝わるフルミスリル製のつるはし。