ソードアート・オンライン エンドレス・モーメント   作:古明地麗華

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はじめまして、初めての小説投稿なので、更新は遅いですが、読んでいただけると幸いです


終わりの始まり

「リンク・スタート」

 その言葉を発した後、脳内に様々なデータが流れてくる。それらはすべてクリアされ、次のフェーズへと移行する。それがユーザー名の登録、そしてキャラのアバター作成である。それが終わると、ついに、ユーザーはSAOにログインすることが出来る。

「……」

 青年は、久々に見た、現実さながらの仮想世界の景色に改めて感嘆の息を漏らした。そう、彼もまた、β版のテスターだったのである。そして、アバターの引継ぎをしていたようだ。

「久しぶりだな……相変わらず、もう一つの現実世界のようだ。……んじゃま、始まりの街に行くか……」

 彼は、歩いて向かった。始まりの街までは、彼の現在地からあまり離れていないようだ。

 

 《始まりの街》

 そこは、既にβプレイヤーと新規プレイヤーによる賑わいを見せていた。初めてで、どんな武器を買えば良いかわからず迷い悩む人々、ポーションなどの回復アイテムを買う人々など、各々で楽しんでいる様子がうかがえた。

 しかし、ほかのプレイヤーもこの街の広場に転送されてきたと思えば、賑やかな雰囲気を壊すかのようにそこのシンボルでもある鐘が鳴り響き、仮想世界の空が赤色に変色し、街の上空にGM且つSAO開発者である、赤い布を纏った茅場晶彦のアバターが現れ、要約して

 "SAOからの自発的ログアウトが不可能なのは仕様である"こと、

 "この世界で死んだものは、現実世界でも死ぬ"こと、

 "この世界から脱出するためには100層のボスを倒す必要がある"こと、

 "現実でナーヴギアと取り外そうとすると、プレイヤーの脳に高出力マイクロウェーブが照射され、脳が破壊され死ぬ"こと、

 "完全なデスゲームと化した"こと

 "既に213人死んでいる"ことを告げた。

 それを聞いた全プレイヤーは、どよめいたり、茅場に対して怒鳴ったり、その場で泣き崩れたりしていた。

 しかし、茅場は全く動じず、プレゼントと言って広場にいた全プレイヤーに「手鏡」を贈った。これは、現実(リアル)の姿をゲームのアバターに反映するものだった。

 これを最後に、茅場は姿を消した。

「……面倒なことになったな」

 そんな中、この青年は怒りもせず、泣きもせず、ただ一言、そう呟いた。そして、彼もこの広場から姿を消した。

 

《トールバーナ》

「……ここら周辺なら、まだ人も少ないしレベリングも効率よくできるはず……」

彼は、ブツブツと独り言を呟きながら辺りを散策していると、猪が大量に湧いている場所を見つけた。

「……人が来ないうちはここでレベリングだな……」

そう言いながら、彼は初心者には不可能であろう動きで、周辺の猪を、次々と狩っていった。




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