赤色の魔法陣です。なんとか年末に間に合って良かった。これで一年前から考えてたストックは終わりなので次回からは台本無しということで。
さぁ、前回酔っ払ってしまった零矢はどうなるのでしょうか?それに忘れ去られていますが天照大御神は...
では、第二章最後の話『太陽』をどうぞ。
…あ~、考えてなかった
目の前に映る光景にため息をうつ。赤くなっている顔、ふらついている足、そう酔っ払ってしまったのだ。あれだけ相手に説明しておきながらその効果はお酒を飲んだことがない後輩クンには絶大だった。取り合えず動けるようだけど大丈夫だろうか?
彼はなんとか歩いて見物場まで戻り、思金神を見つけると、
「おい...ック、頭良さげ...勝ったッ...ぞ」
と言って思いきり胸ぐらを掴んだ。
「なっ...、って何で酔ってるんですか⁉ちょっ」
まぁ、そうなりますよね。何か居酒屋で酔っ払った客に絡まれた可哀想なお兄さんみたいな絵になってる。
「どこに...ヒック、あんの?」
「あ、天宇受売命が付けてます‼」
「あっそ、どけ」
聞きたい事だけ聞き出せたら思金神は投げられた。料理が体にかかる。御愁傷様です。
後輩クンはそのまま千鳥足でステージへ歩いていく。いやいやいや、後輩クン?今の状況わかってて、さっき木戸先生を別の場所に連れてったんだよね⁉何で自分から...後でお話だね。観客席に広がる混乱のどよめき。驚く天宇受売命をよそに後輩クンは一歩一歩近づいていく。
「わっ、あわっ、男の方...⁉」
「あ、天宇受売命?...ね、ネックレスど...こ?」
後輩クン、急いだ方が良いかもしれない。観客席から異様な殺気を感じる。押しのアイドルに変な男が近づいてきた時のファンのような。
「こ、これですか?どうぞ」
天宇受売命は身に付けたネックレスを手渡した。直後後輩クンは糸が切れたようにその場に倒れた。
「...後輩クン?...起きてる?しっかり‼...おーい‼ちょっ、誰か水を‼」
私は誰に聞こえる訳でもないのにただ誰もいない部屋でモニターに向かって叫び続けた。
※ ※ ※ ※ ※
「のわっ⁉冷た⁉ごほっ...え?」
水を掛けられ、覚醒した。水が鼻から入った、微妙に痛い。
「目、覚めたか?」
少し霞んだ目に映ったのはスサの顔。何だか懐かしいな。背中に違和感がある。起き上がってみると違和感の正体はすぐに判明した。探していたネックレスが粉々に砕けていた。倒れた時に押し潰したんだろう。脆過ぎだろ...
「後輩クン、大丈夫?」
またもや懐かしい声。そうでもないか。頭がガンガンする。絶対さっきの酒を浴びたせいだろう。
「大丈夫です」
「いや、そうじゃなくてあっち」
言われた方向を見ると、観客席にいる神々からの恨みとも取れるような視線の数々。あれ、これマズくね?何かしでかした覚えはないんだけど...逃げよう。
サッと立ち上がりなるべく目を合わせないように横へ、横へ。いや、皆さん目線だけ横に動くの超怖いんですけど。
「あっ⁉あんな所にグンダリ‼」
「「「えっ⁉何⁉」」」
……よっしゃ‼今だ。無駄遣いじゃなかった‼
ステージから飛び降り、右へ走る。神々もすぐに逃げた事に気付き追いかけて来た。いや本当に俺何か酔ってしたのか?覚えてねぇ...
「「「よくも天宇受売命に‼」」」
あ~、何か察せたけど、
「俺は何も知らねぇよー‼」
ただただ走り続ける。座席を飛び越え、木々を伝い、神々を押し退け、料理を蹴散らし走った。だが何故だろう。さっきまで戦ってただからかこういうのは楽しいと思えてしまう。そのよくわからない感情を抱え俺は逃げ続けた。
※ ※ ※ ※ ※
「あの人、楽しそうですね」
「いや、俺には逃げてるだけに見えるけどな、零矢は」
「って言うか天手力雄命神、あなたはいつまで酔ってるんですか⁉仕事これからでしょ‼」
「あ~、ウップ、気持ち悪...」
「えっ、ちょっ、シャイニングストライクはダメだから‼」
※ ※ ※ ※ ※
「姉上、いつまでそこに閉じ籠っているのですか」
岩の向こうにいるはずの姉に対して問い掛ける。外は騒がしいのだから姉は本当は出たいのではないか?しかし、閉じ籠ってしまったので出るに出られないのだろう。不器用な人だ。
「ヨミ⁉あんた来てたの?」
驚かれた。折角来たのに私そんなに陰薄いですか?少しムカついたので意地悪をしてやる。
「ええ、貴女よりも貴き神様がいらっしゃったので、御祝いに」
近くの神に目配せする。これで鏡を持って来て、姉の姿を映し姉の気がそちらにいっている間に引っ張り出す作戦だ。
「へ、へぇ~。わ、私より貴き神ねぇ~」
あ、効いてる。明らかにプライド傷付いてるな。
「見たいんですか」
「べ、別に」
あれ?姉こんなにチョロかったっけ?すると、先程目配せした神がやって来て言った。どうやら酔っ払いの乱闘で用意した鏡が全部壊れてしまったらしい。どこの誰だよそんな迷惑な事したの。
「連れて来たら会ってもいいけど?」
いやこういう時に面倒くさいなこの姉上は‼しかし、どうするか。ひとまずここは一度退散しよう。
※ ※ ※ ※ ※
「零矢、お前さっき鏡全部壊したろ」
……あ、ヤバ
走りながら“神”に衝撃の事実を伝えられる。って言うか鏡がないと岩戸の作戦が進まないはず。どうにか出来ないか...?
「後輩クン、God-tell」
そうだ、アイテムが残ってる!しかも確か鏡だったはず!直後閃光が走り、両脇の木が俺の後ろを塞ぐように倒れた。大きな木なので突破にはかなりかかるだろうから神々から逃げる心配は取りあえずなくなった。切れた木の幹から一人の神が姿を現す。月読命だ。
「追いかけっこは終わりだ」
「おいおい、俺はあんたを助けたのに捕まえに来たのかよ?」
「違う、作戦に使う鏡が酔っ払いに壊されたようでな。天宇受売命が未来人がいると言うので来たのだ」
……あぁ、すみません。その酔っ払い多分俺ですね...
「あぁ、その点なら代わりがあるから平気だ。じゃあ戻ろうか。太陽が眠る場所に」
俺は『現在と未来を繋ぐ糸』を起動し、月読命を抱えてステージの方へ戻った。戻った直後にGod-tellからアイテムを召喚する。
「Summon...『鏡』」
周りに金の装飾が施された鏡が手元に現れた。例えるなら、白雪姫に出てくるような魔法の鏡と言ったところか。それを月読命へ手渡す。月読命は感謝する、と言って握手し岩戸へと向かった。俺も後ろからついて行く。岩戸には思金神、天宇受売命、それにスサや、あの筋肉の神まで勢揃いだった。
「姉上、連れて来ました」
そう言うと同時に月読命は全員にアイコンタクトをとる。すると、ゆっくり綺麗な声が暗い岩戸から響いて来た。
「あ、会わせなさい」
月読命は鏡を前に差し出した。岩の中から白い人形のような横顔が出てくる。こんな事態だというのに不覚にも見とれてしまう。すると、ヌッと白い手が出てきて鏡に触れようとした。それを見計らい、筋肉の神が太い手で天照大御神の細い手を捕らえた。って言うかこの神、天手力雄命神か。どうりで力強い訳だ。
「ハッ、掴んだぜ姫さん」
「なッ⁉天手力雄命神?ちょっ、ヨミ‼」
驚いた天照大御神は必死で振りほどこうとするが男の俺でも苦労した腕力だ、簡単には振りほどけない。しかし、天手力雄命神も腰に力が入らないのかこれ以上引き寄せる事が出来ない。仕方ない、やるか。
「離し...なさいッ、ってえ⁉...誰?」
まぁ、その反応だよな。見知らぬ男が振りほどこうとしている片手を掴んで引っ張るのだから。こういう状況だから良いが、じゃなきゃ暴漢だからね。
「こんにちは、天照大御神」
「ど、どうも」
ぎこちない挨拶を交わす。いや、だって他に喋る内容思い付かないんだもん。こういう時なんて言えば良いのだろうか。
「突然ですみませんが、俺が貴女の最後の希望です」
真面目な顔で答えて見る。明らかに苦笑いされたんだけど?顔一瞬ひきつったように見えましたよ私には。
「実は貴女がここに閉じ籠った理由も貴女の苦労も俺は存じています。それを承知で未来からここに手を伸ばしに来ました」
そう、俺は知っている。この神の苦労を、寂しさを。最初にこの神の記録を閲覧した時、俺は少し似ているものを感じた。周りに誰もいないけれど笑って振る舞うこの神に。だからさっきの言葉は別にカッコつけで言った訳じゃない。
「確かに貴女は父親の期待に応えようと自分を演じていたかもしれない。それは貴女が本当に成りたかった自分ではないかもしれない。それでもその過程で貴女を信頼し、仕えてくれる神はたくさんいる。周りを見て下さい」
俺は少しどき、周りが見えるようにした。賑やかなステージ、お祭り騒ぎの神々、そして岩戸に来たスサ達。
「これは全て貴女が戻って来て欲しいから、思金神が考えた事ですよ。この神っていうのも貴女の事ですよ」
月読命が俺の隣に鏡を持って来て、俺と天手力雄命神と天照大御神が映るように角度を調整する。
「ほら、同じ顔でしょ?」
天照大御神の両目が潤んでいる。早く出してあげなければ。
「どうです?希望を見出だせました?貴女は高天原の太陽なんですから、御仕事に戻りましょ?」
そう言って天手力雄命神と息を合わせ力を込める。徐々に体が出てくる。すると、天照大御神の両目からホロリと一粒の涙が零れた。
「あ...あっ...痛い。痛い、痛い、痛ぃぃぃぃぃぃっっっっっ‼‼‼‼」
抜けなかった。引っ掛かってるらしい。上半身までは出たのだが。どうやら涙は感動ではなく痛みから来たらしい。もう一度引っ張る。
「痛いって...あっ、あぁぁぁっっっ‼‼‼」
メチャクチャ悶絶している。どこに引っ掛かってるんですか⁉
「自業自得だろ」
スサが冷たく言い放つ。いやお前なぁ、折角良い感じになったのにさぁ。
「はぁっ⁉何て?あなたそこ居なさい!今お姉ちゃんがっ...抜けない...」
あぁ、姉の面目丸つぶれじゃないですか...
「って言うか入口ずらせば良いじゃないですか!馬鹿なんですか⁉」
さすが、作戦リーダー。正論だ。俺達は開いた隙間から出すことばかり考えていた。全く現場とは恐ろしいな、簡単な事を忘れてしまう。
こうして5分も経たず天照大御神は無事(?)に出ることが出来ました。めでたし、めでたし...じゃねぇよ!
※ ※ ※ ※ ※
「疲れた~‼‼」
岩戸からステージまで戻って来て今は草枕の上。今日は数時間の間に戦って、走ってを繰り返してたな。もうクタクタだ。
「こんにちは‼」
視界の上から綺麗な顔が覗き込んで来た。天照大御神だ。岩戸の時とは違い正装というより俺も来てるような胴着みたいな服だ。髪は後ろでまとめていた。大人っぽい雰囲気だったが今だけは子供っぽく見えて新鮮だ。
「ど、どうも」
出会った時と逆転したやり取りをした後、俺は起き上がって訪ねた。
「その、大丈夫だったんですか?色々」
「まぁ、少しのお咎めはね、ありましたけど。それよりこちらこそ弟の事とかありがとうございました。えーっと...」
「零矢です」
「零矢殿」
んー?何か不自然な気がする。何か改まり過ぎてるって言うか、何か神様にそう敬われると恐れ多いって言うか、ムズがゆいって言うか。
「いや、零矢で良いです。敬われるような事してませんし俺人間なので」
「わかりました。それでは代わりに私はアマテラスと呼んでいただきましょう。ね、零矢?」
何か無邪気な笑顔が疲れた体を癒していくようだ。天宇受売命といい、アマテラスといい可愛らしい笑顔は頑張って良かったって思えるな。ウィッチさんの笑顔は果たして見ることは出来るだろうか。
すると、いきなりアマテラスが抱きついて来て体勢を崩しそうになった。俺は驚いて固まってしまった。すると、耳元で
「ありがとう。私の最後の希望さん」
と呟いて離れるとゆっくりと顔を近づけて来る。おいおい、これってまさか...⁉
「あの、邪魔して悪いんだけど」
「「‼‼‼⁉」」
スサだった。っていつからいたんだよ...
「アマ姉、仕事あるから早く」
そう言ってその場に座り込んだ。恐らくアマテラスが行くまで動かないつもりだろう。もの凄い良い雰囲気に成ったと思ったのに。
仕方ないのでがっちりと握手を交わした。スサの時よりももの凄い量の力がみなぎって来る。そのあと、渋々アマテラスは仕事へと向かった。そして俺は他の神と握手を交わしたあと、岩戸を離れマイクに話し掛けた。
「どうやって帰るんですか?」
「GDと同じ。ネックレスを壊せば良いよ」
俺はネックレスを握り潰す。何かたった数時間だったし、命の危機がたくさんあったけどなんだかんだ言って楽しかった。だけど24世紀に帰ろう、俺の世界へ。俺はゆっくり目を閉じた。そして体が溶けるような感覚のあと目を開けた。
そこは乙女チックな家具が並ぶ空間だった。取りあえず部屋の物がほぼピンク。そのソファーでくつろいでティーカップを持ち、お茶を啜っている者がいる。“神”だ。
「んっ、久し振り...でもないか」
どこかのマスターみたいな事を言ったあとでティーカップをコースターの上に置く。そして向かいのソファーを指差す。座れ、と言う事だろうか。御言葉に甘えて座る。何だかフワフワして柔らかい。気づくといつの間にか俺用のカップが置いてあり、お茶が入っていた。俺はコースターを寄せながら“神”に問い掛ける。
「行きはこんなのあったか?」
「ここは私の次元だ。何だって創れる。それより
飲んでみな」
俺はお茶を一口啜った。ほんのり甘く感じるがあまり飲んだ気がしない。なんと言うか喉を通る感じがしない。
「甘い...な」
「それはお前のお茶に対するイメージだ。お前がティーカップのお茶を見て甘そうと思った事が作用したんだ。そのソファーは柔らかいと思ったのか?」
「あぁ」
「まぁ、よーするに思い込みって奴よ。本当は水はおろか物体なんてここには存在しないんだから」
思い込み...そう言えば何か気になる事があった気がする。でもそれよりも先に気になる事があった。『聖なる力』の事だ。
「もしかして敵にも『聖なる力』を持つ奴がたくさんいるのか?」
「あぁ、いや、『聖なる力』は特殊でな。ほとんどいないはずだからお前と戦った奴はほとんど『
『隠された力』?何でもありかよ⁉能力は『聖なる力』と変わらない...って言うか『聖なる力』も何か統一した力って訳でもないか。
そう考えている内にお腹がなった。そう言えば昼飯食べてなかった。それに運動したからカロリーを大量に消費したんだな。
「ささっ、話は終わりだ。餓鬼はおやつ...いや、ディナータイムだろ?」
目の前の“神”の姿がブレていく。何だか視界がグルグルする。疲れたのかと思い目を擦ったらそこは暗い部屋だった。頭にヘルメットが乗ってる。ヘルメットを取り、立ち上がると脱力したようにフラついてしまった。そしてドアを開けると、何時間振りに彼女の姿を見た。
「あぁ、お帰り。ゴメンね」
木戸先生の事だろうか。別に失態を知って失望したなんて事はない。
「お腹空いたでしょ?簡単だけど料理作っておいたから好きなの食べて良いよ。私も食べようかな」
簡単だけど、といったが肉料理もあるし、煮込んだスープまである。え、女子力大分高くないこの人?
「お気に召してくれれば良いんだけど...」
俺はスプーンを取りスープを口に含む。そうだ、肝心なのは味だろ。見た目だけじゃない。この香り、この味...最高かよ...
「どう...かな?」
「メチャクチャ美味しいです‼」
凄い、ウィッチさんって料理も出来るのか。能力は関係なくてもこの人とんでもなく凄いんじゃないか?家庭的だし、彼氏の一人や二人ぐらい...でも今はそんなこと聞く時じゃないか。それに誰かにご飯を作ってもらって誰かと一緒に食べるなんてなんかとても懐かしくて...暖かいな。
「これ何ですか?」
「あ、これ?牛に見えて実は鶏肉なんだよね」
「マジですか⁉柔らかッ!」
「あははッ、子供みたい」
※ ※ ※ ※ ※
「おいおい、全員強制送還はねぇだろ...随分と痛手だな」
ブラックライトに照らされたどこかの部屋に佇む男『主人』が倒れている男達に話し掛ける。和の世界で零矢と戦った者達だ。
「想定外...ですね」
近くにいた女『兎』が応えた。妙にソワソワしている。
「『
「そうか」
その瞬間、まるで部屋に得体のしれないナニカが入って来たような感覚を感じた『先生』達。暗がりで見えずらいがドアが少し開き、そこから何者も寄せ付けない程の殺気が漂って来る。その扉から出てきたのは...14、5歳ぐらいの男児だった。しかし、片手には体よりも大きい鋭利な鎌をひきずっている。
「『先生』が2、『科学者』も2、そして『鈴』が3...」
そう呟いたかと思ったら、一瞬で鎌を振り上げ、払った。刹那、『鈴』の体から首だけが分離し、鮮血が辺りを染める。頭を失った体は壊れたからくり人形のように床へ崩れた。
「持って行け」
『死神』がそう呟くと背後かマントを羽織った者が数人現れ遺体を回収していった。
「んじゃ、ゆっくり休め」
そう言うと『主人』は部屋を出て行こうとしたが扉に誰かいることに気づく。見た目は高校生ぐらいで腰辺りまで延びる長い黒髪をツインテールのように束ね、無表情でこちらを見つめていた。
「今のは18禁だぜ、『
『翠女神』と呼ばれた少女はきびすを返すように後ろを向いて冷たく呟いた。
「私が...そいつ、殺って来る」
そして乱暴気味にドアを閉めた。
「あぁ、ありゃ興味持ったな」
※ ※ ※ ※ ※
「まただ」
最近頻繁に頭の中で自分が誰かと話しているビジョンが浮かぶ。誰だろう?二人いる。男の人と女の人。二人とも歳上だろうか。
「なんなんだよ...」
そう少年は入学式の帰り道で一人呟くのだった。
※ ※ ※ ※ ※
「「ご馳走さまでした!」」
ふ~、美味しかった。もう夜は何も食べなくて良いかな。かなり量があったし。
「あ、そうだ!」
そう言うとウィッチさんは立ち上がり、一つの部屋に入ったかと思うとすぐにTシャツを持って出てきて、
「ちょっと立って」
と言って裾を合わせたりしたあと、
「うん、調度良いし見た目も悪くない」
と言ってそのTシャツをくれた。God-tellと同じマリンブルーの色をしたそれには左胸の所に『神事屋M-S』と書かれ、背中側には大きく『神事屋、参上』と書かれていた。えぇ...
「あぁ、それあげる。後ろのは私の趣味だ、良いでしょう?今度来る時はそれ着て来てね♪」
何かこれ着て外歩くのはなぁ...中に着て行こう。それからウィッチさんとGod-tellで連絡先を交換して、最初の占い館へとワープした。
「あ、そこ曲がって裏口から出てね。見つからないように気を付けて」
「あの...ありがとうございます、色々」
俺が礼を言うと、ウィッチさんはキョトンとした顔で
「ん~、まぁ困ってた人助けるのが私達だし、君にはこれからを期待させて貰うよ」
なんて事を言った。天使かこの人は。俺は見つからないように部屋を出ると言われた場所で曲がった。その時ウィッチさんが何か言ったような気がしたがよく聞こえなかった。
外に出ると空は街灯の光を吸い込むような闇だった。God-tellを見ると既に19時を過ぎていた。俺は走って家に帰るとすぐに寝室に行き、そのまま倒れるようにベッドに入り、目を閉じた。
──安堵のねm「はい、ちょっと待った」
卯「ちょっ‼後輩クンまだ次回予告でもないのに」
零「いや、だって俺作者に酔わされて痛めつけられたんですよ。仕返し」
神「確かにな、私なんてキャラ崩壊してるぞ」
卯「まぁ、でも私にもそれは言えるし。って言うかネタがわかりづらくない?」
神「全くだ。それになんだ『赤色の魔法陣』ってどう考えても某魔法使いの基本形体の魔法陣の色じゃんか」
零「だよね、最後のTシャツの言葉に関しては作者悩んだ挙げ句、参上だからね。来年11周年のアレだし、センス無~い」
卯「それ劇中じゃ私の趣味だからね、作者ぜってー許さねぇ‼‼」
神「お前ら...キャラおかしい。って言うかこれはなんなの、後書きだろ?私達は上の小説本文に出たんだしもう終わりで良いでしょ、めんどくさいし、寝るし」
卯「あぁ、年末だし次回予告さえすれば何しても良いらしいよ」
零「って言うかまだ本編春だけどね...年末まで何年かかるんやら...」
神「まぁ、アレだろ。ここで私達がありがとうございましたとか言えばいいやつだろ」
零「何ですかその打ち切り臭漂う感じは...」
卯「まぁ、早く終わらせて宝●※夢ゥごっこしよ♪」
零「良いですね」
神「やはり神は神がやらないとな」
卯「さて、次回予告。どうやら後輩クンの話みたいだね。街巡り?」
神「世界観がわからない人は次の話を一番最初に見てから一話を見てもいいかもな」
零「そう言う事だ。作者も言ってた日常の話だな。だけどウィッチさんにも何か重要な事が...」
卯「えー‼マジか...」
零「ということで今年見て頂いた方ありがとうございました!来年も俺達と神達と空想神話物語をよろしくお願い致します‼」
卯「来年こそは物語が加速していって欲しいです!それに新しい子達も出るらしいのでどうぞ、お楽しみに‼」
神「来年の年末にはこの後書きが新メンバーで荒れている事を願う。またキャラ崩壊や誤字があったら作者に言ってやって欲しい。凹むけど多分直すから」
卯「ということで、来年もこの凸凹メンツで行きましょう...でどうやって終わろうか?」
零「キャッチコピーもないですからね」
神「ここはやっぱ『天才』の出番でしょ」
卯「来ると思ってました。う~ん、どうしよ」
神「何故変身後に頭が痛むのかぁ‼‼」
卯「ちょっ、私抜きで先にやるなんて⁉止めろぉぉぉっっっ‼‼」
零「はい、終わり。作者よろ」
作「ここまで自作自演を読んでいただきありがとうございます。言いたい事はキャラに言ってもらったのでまた引き続きご愛読お願い致します。ではまた次回もお楽しみn「その答えはただ一つ!」ちょっ⁉それ以上言うなぁぁ‼」
?「騒がしい人ですね」
?「...しつこい」
to be continued...