翌日、困惑した顔をする海未ちゃんにウチは話しかけられた。
勿論昨日盗み聞きをしていたから話の内容は大方予想はつく。けど、それがバレへんようにウチはいつもの調子で
「どうしたん?そんな困惑した顔をして」
と、海未ちゃんに聞いてみる。
すると海未ちゃんは息を整え昨日あった出来事を冷静に整理しながら話をしてきた。
「それで、夏目さんには長男はいないと言われたんです」
「やっぱりそうなんか。土宮ってもしかして2種類あるんかな?」
「2種類ですか?!」
「だって、嘘を付いてるにしてもあまりにも話が噛み合わないやん?せやから2種類あってウチらが追いかけとるんは、そのもう一つの土宮家やないかなって」
そう言うと海未ちゃんは、考え込み放課後またこの話をします、と言い残して去っていった。
こういう時、エリチに相談すると首を突っ込むなって怒られるしなあ~。
そこでウチが思いついた人は
「何で私のところに来るのよ?!」
「にこっちなら昨日みたいに何かええ考えが思いつくかな〜って思ったんよ」
「っんたねぇ、少しは自分で答えを見つける努力をしなさいよって言おうとしたけど止めたわ」
にこっちが珍しくキレのない怒り方をするのでどうしたんやろ?と思いわしわしMAXをしようとした時
「こうやって希が相談してくるのも珍しいから、いいわよ。特別にこのにこが話を聞いてあげるわ」
「にこっち....!!」キラキラ
そんな目で見ないでよ!と言いながら話を聞いてくれた。
にこっちは少し考えた後、実は土宮家は昔に何かで分裂して2種類になったんじゃないかという推測論を出してきた。
ウチ一人やったら絶対にたどり着けへん回答やな。
そう思いながら話を聞いていると、にこっちはウチでも気付けなかった事を聞いてきた。
「大体、あんたが探してる土宮家って悪霊とか妖を退治してた人達でしょ?全然この学校にいる土宮とは違うじゃない」
「あ!ほんまや!夏目くんの方は祠を守っとる土宮家やな!」
「気付くの遅っ?!」
ウチとしたことが飛んだ勘違いをしていたらしい。
でも、そしたら真姫ちゃんの言ってたイミゴ様に夏目くんが似ている件と風夜くんが昨日夏目くんとした話はどうなるんやろ?
にこっちにまたまた聞いてみるとすぐに答えが出てきた。
「真姫ちゃんが見たイミゴ様は夏目よ。大体真姫ちゃんは、調べたものに載っている絵とかを信じ込むタイプだからたまたまオッドアイだった夏目を見てイミゴ様だって思い込んだんでしょ?」
「確かに言われてみればそうやな!」
「で、風夜の方は本当に夏目と関わりあるだけで面白半分でカマをかけただけでしょ?」
まさかこんなにあっさりと答えが見つかるなんて。
ほんまに友達ってええもんやな。
それに、一緒に答えを導き出せる人がおるって幸せや。
「はい、この話はおしまい!絵里待ってるんじゃない?次あんた達体育でしょ?」
「あ!そうやった!にこっちほんまありがとうな。すごく助かったで」
「また何かあったら今回みたいに頼りなさいよ」
ウチは、幸せのあまり満面の笑みでにこっちに返事をした。
次回は伏線の答えがちらほら出てくるかもしれないですし、でないかもしれません