お前にふさわしいソイルは決まった!!   作:小此木

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再構成し投稿し直しました。仔犬様1~5・7・8・11話の誤字連絡ありがとうございました。


第11話

 

 

 

マカロフは悪魔の心臓(グリモアハート)のマスターハデスに一騎打ちを試みるも、圧倒的な力の差で負けてしまう。そして戦いの最中、ハデスはマカロフの前任、2代目の妖精の尻尾(フェアリーテイル)マスタープレヒトだった事をすんなりと肯定した。

 

戦いは激しくなり、滅神魔導士(ゴッドスレイヤー)のザンクロウに滅竜神魔導士(ドラゴンスレイヤー)のナツは、自身の魔力を空にするという思い切った方法で喰えなかった〝神の炎〟を無理やり吸収。一部傷ついたマカロフの手助けもあったが、吸収した炎を用い反撃し勝利した。

 

悪魔の心臓(グリモアハート)のウルティアは本当の力は眠っているとされている〝伝説の黒魔導士ゼレフ〟をやっとの思いで倒し、ゼレフを担いで森を歩いている。彼を手に入れる事で悪魔の心臓(グリモアハート)の掲げる『混沌と闇が支配する〝魔法〟本来の世界』への第一歩を掴んだ。…その世界は、魔力の無い者は全員消滅してしまう最悪の世界だ。

 

エルフマンとエバーグリーンは悪魔の心臓(グリモアハート)ラスティーローズの〝具現のアーク〟に為す(すべ)もなく敗れ、やっとの事で妖精の尻尾(フェアリーテイル)のベースキャンプに逃げおおせた。

 

悪魔の心臓(グリモアハート)カプリコーン…『人間隷属魔法ヒューマレイズ』を用い〝星霊と融合〟してしまっていた()()()()()は、レオと解放されたカプリコーンの連携により人間に戻され、その場で消えて行った。

 

悪魔の心臓(グリモアハート)華院(かいん)は自身の『丑の刻参り』に使用する人形をナツ・ルーシィ・ハッピーチームに取られ燃えるルーシィ…〝ルーシィファイヤー〟の前に敗れたのだった。

 

 

 

 

 

永久(とわ)なる二重奏で、眠るがいい!白夜の二重奏(デュエット)…だゾ!!」

 

エンジェルの召喚した二匹の一刀獣が悪魔の心臓(グリモアハート)の戦闘員達を蹴散らしていく。

 

「オラァ!!」

「天竜の咆哮!!」

 

それに続き、戦闘フォームのリリーの拳とウェンディの咆哮が次々と敵を倒す。

 

が、

 

「何でこんなに敵が多く潜入してくるのよ!!」

「そんな事、エンジェルちゃんに聞かれても知らないんだゾ!!それより、メストって奴が居ないんだゾ!?」

「あんな奴放っておけば良いのよ!!」

 

シャルルとエンジェルがそう言い合いながら駆け抜けていく。今もなお空から降って来る敵の数は多く、彼女らはなかなか妖精の尻尾(フェアリーテイル)の仲間達に合流出来ていない。

 

 

 

 

 

「…アズマが敗れた!?(天狼樹(てんろうじゅ)を倒させ妖精の尻尾(フェアリーテイル)に最後の足掻きも出来ないよう計画していたが…)」

「あのアズマが敗れただと!?」

 

此処は悪魔の心臓(グリモアハート)達が乗って来た船の中。マスターハデスともう一人の男が話している。そして、何故ハデスが天狼島(てんろうじま)の中央にそびえ立つ巨木天狼樹(てんろうじゅ)を倒そうと計画していたのかは、その巨木の特別な力を消すためだった。その特別な力とは、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章を刻んだ者に加護を与え、この島で命を落とす事を防ぎ、魔力を増強するという力だ。

 

「どう云う事だ!!」

「私も見当が付かん。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の中で奴を倒せるのはギルダーツだけだ。やはり、先ほどの大きな魔力…奴がこの島に居る、と云う事か…」

「…俺が行く。今日は飛べそうなんだ。」

「分かった、主に任そう…ブルーノート。」

 

ブルーノート・スティンガー。彼が通った道には雑草すら残らないと言われる程の大魔導士が動き出した。

 

 

 

 

 

評議院であるドランバルドはブルーノートが悪魔の心臓(グリモアハート)に在籍している事と、それにより天狼島(てんろうじま)に〝エーテリオン〟が落とされる事を妖精の尻尾(フェアリーテイル)に伝え避難を促したが、

 

家族(ギルド)に手を出す奴はみんな敵だ、全て滅ぼしてやる!!」

 

そうナツに突っぱねられた。

幸運な事にこの時、ウェンディ達(エンジェルを含む)はナツ達と傷ついたマカロフに合流。マカロフやルーシィの治療をしていた。

 

悪魔の心臓(グリモアハート)のメルディは〝グレイを1番殺したい〟と発言。理由は自身を大切にしてくれたウルティアの母を〝殺した男〟と認識しているからであった。が、

 

『…誰の命を狙ってるって?』

 

激昂したジュビアの猛攻、自身が扱う感覚を共有する失われた魔法(ロスト・マジック)〝マギルティ=センス〟により共有したジュビアの強すぎる『愛』により戦闘不能になった。

 

 

 

 

■□■□

 

 

 

 

此処は妖精の尻尾(フェアリーテイル)のベースキャンプ。負傷したガジル、エルフマン、エバーグリーンが寝かされ、ミラジェーンとリサーナの姉妹とレヴィが看病をしている。そして、先行して来たリリーによって知らされた情報により、後からウェンディ達と治療されたマカロフもこの場所で休まされる手筈になっていた。

 

「みんなで力を合わせればきっと…」

 

マスターをも倒され意気消沈気味だったレヴィは、リサーナの声によって立ち直り

 

(あきら)めも大事さ」

 

掛けた所に悪魔の心臓(グリモアハート)のラスティーローズが現れた。

 

「世の中にはどうにもならない力の差ってものがある。震えるんだよオレの(カケラ)が、妖精を一人残らず…喰い尽せと…」

「…クッ!!(まずい!!!戦闘モードを維持出来るか!?)」

「リサーナ達は下がって!!(〝サタンソウル〟…には、まだ魔力が足りない!?)」

「ミラ姉!!(ミラ姉も私達ももう限界よ、早く来て…ナツ!!)」

 

 

 

一方、そのナツ達は、

 

「なに?この魔力…」

「何でアイツの近くだけ雨が激しいの!?」

「肌がビリビリする…」

「―だゾ。」

「誰だテメェは!!」

 

ある男と対峙していた。

 

「飛べるかなァ?いや…まだ飛べねぇなァ…落ちろ!!」

『早く此処から逃げるんだゾ!!』

 

<ゴガッ!!>

 

エンジェルの叫びと同時に、大きな崩落の波が島の一部に起きた。その崩落を起こした男が、ドランバルドが言っていた人物、ブルーノート・スティンガー。悪魔の心臓(グリモアハート)の副司令である。

 

「…お前は、確か六魔将軍(オラシオンセイス)のエンジェル。何故そいつ等に味方する?」

「み、味方はしていないんだゾ。たまたま一緒に居るところをお前に攻撃されたから回避しただけだゾ!!」

 

崩落した場所より少し後ろに、とぐろ巻いた一刀獣がエンジェルとナツ達を守っていた。

 

「その魔獣はお前の魔法で造ったものか?興味深い…だが、恐らく魔獣が出て来た()()()を奪えばいい事。それは後回しだ。…妖精の尻尾(フェアリーテイル)初代マスターメイビス・ヴァ―ミリオンの墓は何処だ?」

「…そんなのエンジェルちゃんは知らないんだゾ。(アイツはヤバすぎるんだゾ!!さっき評議院が言ってた大魔導士に間違いないんだゾ!!…それにしても、()()()()が召喚獣を出してくれたから助かったんだゾ…)」

 

<ズン!!>

 

「きゃあ!!」

「あう…」

「にゃー!!」

「ぐぁ!!」

「い、一刀獣が!?」

 

エンジェル達を守っていた一刀獣は、ブルーノートの魔法に敗れ霧の様に四散していった。

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)初代マスターメイビス・ヴァ―ミリオンの墓は何処にある!!」

「そ、そんなの知らないw<ドン!!>きゃあ!?」

「ルーシィ!!お前<ドドン!!>うわぁ!!」

 

その場の全員にその質問をし、『知らない』と言った者は次々と重力魔法の餌食となって行った。ブルーノートが探していたのは妖精三大魔法の一つ、妖精の輝き(フェアリーグリッター)。そして今、その場に立っているのはブルーノートただ一人。

 

<ドムッ!!>

 

「ぐ、おああぁぁぁ!!」

「ナツ!!」

「ナツさん!?」

「ナツー!!」

「クソドラゴン!?(は、早くエンジェルちゃんを助けに来るんだゾ!…風!!)」

 

重力魔法の餌食になりながら、何度もブルーノートへ挑んだナツだったが、先ほどの反撃により地面に埋まってしまった。

 

「お?そこでヨレてんのマカロフ?なーんだそいつに聞けばいいのか。」

「じっちゃんに手を出してみろ!!ただじゃおかねぇぞ!!!」

 

気絶しているマカロフにブルーノートの魔の手が伸びようとした…その瞬間、

 

「おまえかぁ!!」

 

響いた女性の怒気。

 

「カナ!!」

 

そこに現れたのは、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のカナ・アルベローナだった。

 

妖精の(フェアリー)!!<ズドン!!>うあっ!!」

「まさか…テメェの持っているその魔法は―」

 

ブルーノートも驚愕するカナの放とうとした魔法は、彼が探し求めていた妖精の輝き(フェアリーグリッター)。カナは見事、第二次のゴール、『初代マスターメイビス・ヴァ―ミリオンの墓』へたどり着き〝メイビス〟から妖精の輝き(フェアリーグリッター)を受け継いだのだった。しかし、

 

<ズン!!>

 

「オレの重力下で動ける者などいねぇのさ。まさか、探してた魔法が向こうからノコノコやってくるとはなァ。」

「うわぁぁあぁぁ!!」

「安心しろその魔法はオレがもらってやる。」

 

ブルーノートの重力魔法で思うように動けず捕まってしまったカナ。そして彼女を助けようにも、重力魔法のせいで皆動けない。

 

「知っているかね?殺した後でも〝魔法〟を取り出せ『砕竜(スクリュウ)!!』ガハァ!?」

「こ、この声…」

「やっぱり、アズマって奴を倒してたのね…」

「か、風ー!!待ってたんだゾ!!」

 

だが、その重力下に一陣の〝黒い疾風〟が吹き抜けた。

 




2017.10.24 修正しました。
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