お前にふさわしいソイルは決まった!!   作:小此木

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第12話

 

 

 

畜生!!此処が何処だか分かりゃしねぇ!!

 

風はアズマを倒した後、エンジェル達と合流するべく森を駆け抜けていた。

 

「ウェンディー!!どこにいるー!!」

 

ん?この声!!

 

「エルザ・スカーレットか。」

「何者だ!!」

 

うぉ!?エルザさん怒鳴らないでくれ。心臓に悪い。それと、

 

「何故水着なのだ?」

 

森の中水着って!?…眼福、眼福。御馳走さまっす。<ゾワ!?>な、何か悪寒が!?

 

「風…か?何を言っている?それは、此処が熱いからだ。」

「成程。」

 

…ま、まぁ、この島が熱いから仕方ねぇな。あと、

 

「何故ウェンディを探していた?」

「そ、そうだった!!ガジルとレヴィが負傷してしまった。早く治療を頼まねば!!」

 

そ、それは一大事じゃねぇか!!こうしちゃいられねぇ!!

 

「お前はベースキャンプの位置を知っているか?」

「無論だ。」

 

なら、話は早ぇ!!

 

「道案内しろ。恐らくウェンディ達もそこに居るはずだ。」

「…何故そう言い切れる?それに、ギルドに居るはずのお前が、何故此処に?…ま、まさか敵の変身魔法か!?」

 

や、ヤベェ!敵扱いされてる!?ど、どうにか誤解を解かねぇと!!

 

「気付いてよかった。よりにもよって風に成りすますとはな…だが、私に出会ったのが運の尽き!!換装〝天輪(てんりん)の鎧〟!!」

 

ザ・戦闘態勢じゃん!?こ、こうなったら…

 

「信号弾を見て駆け付けた。」

「世迷事を!!」

 

説得あるのみ!!だって、他に考えられられねぇよ!!…正式なギルド員でもねぇからギルドマークもねぇし、証明しようが<斬!!>って危ねぇ!?

 

「ほぅ、良くよけたな。だが、次は無いぞ!!」

「…此処に来る前、悪魔の心臓(グリモアハート)煉獄(れんごく)の七眷属アズマと云う(やから)に襲われていたウェンディ達を助け、その男を倒した。」

 

木から生えていた変態…オホン、変人だったぜ。ま、風様body(ボディ)で難なく倒し<ザン!ザザン!!>話聞いてよエルザの姉ちゃん!!

 

「よくそんな嘘が並べられるな。なら聞くが、どうやってこの島まで来た?」

()()を走って。」

「………は?」

 

お、剣の猛攻が止んだ。き、聞いてくれるのか?

 

「メストと云う人物が怪しいと思い、エンジェルを抱えながら()()を走って来た。途中、信号弾が見えた為この島に辿り着けた。」

「…。」

 

さて、これで俺だと認識して<斬!!>くれてない!?なんで!?

 

「嘘でも、話を盛りすぎだな。そんな事信じる訳がなかろう!!」

 

ち、畜生!!こうなったら実力行使だ!!

 

「む、仕掛け「悪い、緊急事態だ。」てぇぇぇぇ!?」

 

俺が

 

「お、降ろせ!!」

 

最速で

 

「わ、分かった!!こんな芸当、出来るのはお前しかいない!!」

 

エルザの姉ちゃんを抱えて森を突っ走ればいいんだ!!(錯乱)

 

エルザは風に天輪(てんりん)の鎧のまま、お姫様抱っこ状態で拉致…道案内役を押し付けられベースキャンプへの道のりを指示していく。そんな中、

 

<ズン!!>

 

大きな崩落音が島に響いた。

 

「な、何だ!この膨大な魔力は!!」

「…地震か?」

 

ま、魔力!?そんなもん全く感じないんですが!?地面が揺れてるのは分かるんですけど!!てか、そんな『あっちからすげぇ〝気〟を感じる』的な能力、みんな亀○人様みたいな人に弟子入りして修行したのかよ!?

 

「エルz「風はあっちから感じる大きな魔力の方に行ってくれ。私は一度ベースキャンプへ行き、皆の様子を見て来る!!」…分かった。」

 

わけわかめだ!!大きな魔力って言っても俺分かんねぇし…クソッ!こうなったら、音と揺れの激しい所に突撃じゃい!!

 

「こっちか?神移(カムイ)!!」

 

風は崩落音のする方向へ駆けていく。

 

「!!!」

「ん?何か居たか?」

 

途中、何かを追い越して行った気もするけど…って、飲んだくれの姉ちゃんがサルに襲われてる!?助けねぇと!!

 

砕竜(スクリュウ)!!」

 

サル…もとい、ブルーノートへ向け風が地面スレスレを回転、そこから跳ね上がった蹴りでカナを掴んでいた腕へ攻撃を叩き込んだ。

 

ヤベ、飲んだくれの姉ちゃんが地面に激突しちまう!!…いや、俺の出番じゃねぇな。後は頼んだぜ、

 

<ガシ!!>

 

()()()()()のおっちゃん!!

 

 

 

 

「…大事な試験だった。」

「あ…」

 

カナを地面への激突から救ったのは、先程風が追い抜いて行った男ギルダーツ。彼も信号弾を見てこの島へ帰って来ていた。

 

「明日へ歩き出す為のガキなりの決意を、てめぇらは踏みにじったんだ!!」

 

おぅおぅ、(げき)(おこ)だな。さて、俺はっと

 

「エンジェル、ウェンディ無事か?」

「がぜー!!」

「はい。…一応ですけど。」

「ならいい。行くぞ。」

「うぇ(キャ!?)!?」

 

二人を脇に抱えてっと。じゃ、次はネコ二匹。

 

「かぜー!!」

「フン!!もっと早く来なさい!!」

「悪い、遅くなった。」

 

ゴメン、遅くなっちゃったぜ。でも、そんなに怒らなくてもいいじゃん!!

 

「こら!クソネコ!!エンジェルちゃんの風に向かって失礼だゾ!!」

 

おいおい、俺はいつの間にエンジェルの嬢ちゃんの私物になったんだ?っとそれよりも

 

「次はナツとルーシィを回収…」

「グゥ…な、何故この重力下で動ける!?」

 

は?何故かって?そりゃあ、

 

「俺の足が早いから。」

 

足が早いからに決まってんだろ!!馬鹿かテメェ!!

 

「そ、そんな事でオレの魔法が破られて(たま)るか!!」

 

<ドン!!>

 

ん?ちょっと風の抵抗でも増えたかな?

 

「か、風…大丈夫!?」

「…大丈夫だ、問題ない。」

 

大丈夫、大丈夫。な~んか抵抗を感じるだけだから。

 

「ホント何者よアンタ!!」

「…話をするな。舌を噛むぞ。」

 

ハイハイ、怪我人は戦場から離脱しますよ~。

 

風はブルーノートの重力魔法を物ともせず、その俊足でエンジェル、ウェンディ、ハッピー、シャルル、ナツ、ルーシィそして、

 

「マカロフ…」

 

マカロフをその場から助け出した。

 

オイオイ、爺さん(いた)()って楽しいのか!?…このサル、俺自慢の蹴りで躾け直してやろうか!!

 

「蹴り砕く「まて。」…ギルダーツ?」

 

どうしたんだギルダーツのおっちゃん?

 

「カナを頼む。」

「…分かった。」

 

分かったけど、突然どうしたんだ?

 

「此処からは、俺達『ギルド』の喧嘩だ!お前さんは高みの見物でも洒落こんでな!!」

 

…うひゃあ、怖ぇ。じゃ、

 

「お手並み拝見、と行くか。」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)最強の男の戦い、見せてもらいましょうか!!

 

「行くぞ!!」

「クソッ、貴様を倒した後は、あのマント野郎だ!!」

「俺に勝てたらな!!」

 

二人の激突から、それを中心に衝撃波が周りに発生しだした。

 

「地面が」

「ひっくり返った!?」

 

次々に起こる場所限定の天変地異。

 

「押し負けた!?この俺が!!?」

「…。」

 

さてさて、此処も安全地帯じゃなくなってくるな。

 

「…俺より前に出るな。余波で死ぬぞ。」

「出るわけ無いでしょ!!」

「やっぱ、ギルダーツ(つえ)ぇー!!」

 

オイオイ、はしゃぐなよ。猫の嬢ちゃんにツンツン頭。俺が頑張ってこっちに飛んで来る瓦礫を蹴り砕いてんだから…こっちの苦労も

 

「…死重流(シェル)!!」

「あ、危なかったんだゾ!!」

 

ってもうこっちに岩飛ばしてくるんじゃねぇ!!

 

「いいぞ…!!いいぞギルダーツ!!もっと、飛べそうな戦いをしようぜ!!そろそろ、互いに本気をだしてよォ!!超重力球(ブラックホール)!!」

 

ブルーノートが両手を前に突き出し、そこに黒い球体が造られて行く。

 

「くぅ、んだコレァ!!」

「全てを吸い込む無限の重力場!!」

 

あ゛?んなちっぽけなもんを誇んなよ!!アトモスでならこの島程度吸い込んでやるぜ!!

 

「トベェ!!トベェ!!!」

「オォラァァァァ!!」

 

その球体にギルダーツが右手を(かざ)すと

 

「ヒビ!?」

「そんなに飛びたきゃ、飛ばしてやろうか!!」

「魔法が割れるとか…え!?」

 

ブルーノートの超重力球(ブラックホール)にヒビが入り、割れて無くなってしまった。

 

()(じゃ)(けん)(せい)(いっ)(てん)!!』

 

<ドゴォ!!>

 

「あああああぁぁぁぁ…」

 

最後は、ギルダーツの拳で文字通り空へふっ飛ばされて行った。

 




2017.10.24 修正しました。
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