ギルダーツのおっさんがサルをぶっ飛ばしてから俺達はベースキャンプへ向かった。そこで知らされたんだが、フリードとビックスローも信号弾に気付いて戻って来ていたらしい。そして、ラスティーローズ?って厨二病のヤツを倒したそうだ。んで、俺は何か成り行きで、敵さんの本拠地に乗り込むチームに付いて来たんだけど、
「やれやれ、この私が兵隊の相手をする事になろうとはな、悪魔と妖精の
何か偉そうな爺さんと出会ったぜ。…そして、爺さんよ。そんな高い所に居ると落ちて死んじまうぞ?
「老人、落ちると死ぬぞ?」
「…貴様、
ま、俺も見た目は
「私はうぬを見た事が無い。だが、
じゃ、遠慮なく。……本気で行かせてもらうぜぇ!!
「
「何!?」
今までにない勢いで蹴りを放つ風。その蹴りの瞬間真空刃が現れ、ハデスが立っていた船首を切り裂き
「
進んでいたが、ハデスの膨大な魔力によりかき消された。
「…浅いか。」
「〝悪魔の目〟開眼!!こやつ…(あの一撃、魔力を解放しなければやられていた。一体何者だ!?)」
風の攻撃は通らなかったが、その一撃の危険性に一瞬で気付いたハデスは眼帯を外し抑えていた魔力を解放した。
「バカな!?」
「こ、こんなの…あり得ない…」
「こんな魔力は感じたことがない!!」
「まだ増幅していく!?」
…あ~、ハイハイ。〝気〟が高まる、溢れるぅ!!ってやつだな。でも、おあいにく様!!俺には
「……。(何も感じない)」
「……何?(私が魔力を解放しても動揺すらしないとは…こやつは危険だ。此処で確実に仕留める!!)」
な~んも感じないぜ!!武天○師様ってこの世界に居るのか?居るんなら〝気〟を感じることが出来るように修行付けてほしいぜ。今度探してみようかな。
「こんな所で足踏みをしている暇はない。私は〝ゼレフを覚醒〟させ、『一なる魔法』を手に入れるのだ!!」
は?熱く語ってくれるのは良いんだが、そんな事知らんし、俺には全く関係ないし、興味もない。
「知らん。興味もない。」
「何だと!!」
来るか?魔銃は、
「…動かない。」
「うぬは此処で死んでもらう。ゼレフの書第四章十二節より、裏魔法『
やっぱ、動いてくれねぇな。
「船首の残骸が!?」
「ひっ、ひぃん…」
「ガレキから、バケモノを作ってるのか!?」
おっと、余所見してたら、ガレキから変な生物兵器を出してたよこの爺さん。
「
『我は無敵なり、』
風にとって
『我が影技に敵う者無し、』
理由は簡単。〝立ちはだかるなら、倒せばいい〟から。
『我が一撃は無敵なり!!』
何の迷いも、恐れもなく悪魔たちへ肉薄し蹴りを放つ。
「
両足にひねりを加え、敵を
「ま、まだだ!!」
風の周りに複数展開されるハデスの魔法。
「
その魔法を風は
「ば、馬鹿な!?ゼレフの魔法が、
だから、んな事はどうだっていいんだよ!!ただ、
「そんな事はどうでもいい。この島から立ち去れ。」
この島から出ていけってんだ!!
「S級昇格試験中だ。俺も含め部外者はこの島を出なければならん。」
「風…」
「風あんた…」
「フフフ、頼もしい男だ。」
「エルザ、俺はこの爺さん「じじいの仇は何処だぁ!!」…今度は何だ。」
次から次へと、いったい何なんだ!!今日は俺の厄日かよ!!
■□■□■□■□
「「「ラクサスー!!」」」
この前カグラと入れ違いで退団したマカロフさんの孫が帰って来た。ま、最初敵と思われて攻撃されたけどな。で、
「「「ええ~、S級昇格試験
ま、まあ予測し、していたよ。クソッ、俺がもっと早く駆けつけていれば!!
「……風は
コラコラコラァ!!勘違いされそうな事言うなよ!!たまたま手加減の練習をしていただけで…
「す、すげ~。」
「な、なんだと…」
「風、ワシのギルドに入らんか?」
「規格外にもほどがある!!」
だぁー!!やっぱり勘違いされたじゃん!!
「戻るぞエンジェル。」
「い、痛いんだゾ!!うあぁ!?」
風はエンジェルをお姫様抱っこし、
「「「は!?」」」
「ほ、本当に走って来たのか…」
風が新たな勘違いに苦しみ帰って行った頃、カナはギルダーツに
『グォォォォォォォォォォォォォ!!』
〝破滅〟は突然やって来る。
アクノロギア。黙示録にある黒き龍が突然
「
「防御魔法が使える者は全展開!!」
『瞳に満ちる光、ティアレインボー!!』
風の声が響いた。
■□■□■□■□
「か、風…あんなのには勝ってこな「行ってくる。」…な、何で赤の他人にそこまでするんだゾ!?」
ありゃ?エンジェルの嬢ちゃんには言ったけど忘れちまったかな?
「……人を助けるのに理由が居るのか?」
「風……エンジェルちゃんも一緒に行くんだゾ!!」
ちょ、それとこれとは、
「それは「行くったら、行くんだゾ!!」…分かった。」
分かった。分かった。<ウォン!!>さぁ!魔銃も空気を読んで起動してくれた!!流石にあの黒龍に俺のなんちゃって
『瞳に満ちる光、ティアレインボー!!』
ベルトに刺していたソイル入りの弾丸を、顔の前に持って来て指ではじき一本目を魔銃へ装填する。
『究極の魂、ソウルガンメタル!!』
一本目と同じように二本目を装填。
まいったな、最後の色はベルトにねぇわ。……ま、
『そして、お前にふさわしいソイルは決まった!!』
風は自身の胸に手を当てた。
「風!?」
『…エンジェル。』
「な、何なんだゾ!?」
『俺を、撃て!!』
「…。」
風の言葉にエンジェルは涙を流しながら無言で頷いた。
風の右腕にあった魔銃が粒子となり風に漂い、エンジェルの右腕に装着された。
『我が命の
風は己をソイルとし、シリンダーに装填した。魔銃にある風の心臓の鼓動が早くなりドリルが唸りを上げる。
「あんな
エンジェルが魔銃のトリガーを引きそう叫んだ。魔銃からソイルの弾丸が
アクノロギアの
チャージが出来ず半分の力も出せなかった
「終わったんだね。ナツ…でも、突然現れたあの龍は一体…」
X784年12月16日