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「お父…さん。」
―ルーシィの父ジュードは一月前に亡くなり、
『火竜の…鉄拳!!』
『
「俺の炎が!?」
以前は弱かったマックスに苦戦するナツ。7年前の彼らの力では
―そしてカグラ達は、〝凄腕の拳法家〟の噂を調べる為…
「で、本当にこんな辺境な場所に風殿の情報があるのか!?」
「なら、カグラはこれ以上付いて来なくて良いんだゾ~。さぁ、とっとと帰るんだゾ!!」
オホン(気を取り直して…)。エ、エルザ達が帰って来て心に余裕が出て来たカグラはエルザとエンジェルと一緒に風を見つけ出す為…
「お、お前達言い争いはそれぐらいに…」
「エルザ義姉さん、コイツは放っておいて私達だけで行きましょう!!」
「エルザ、前衛のお前とならいいコンビ組めそうだゾ。今日から
か、風の痕跡を探す為、
「何をー!!」
「何だゾ!!」
「はぁ。(全く、この二人は…)」
7年、と云うのはこんなにも人を変えるモノなのだな。アルザックとビスカはけ、けけ、結婚していたし。(れ、冷静に、冷静になれ。)あんなに可愛いかったカグラは、
「エルザ義姉さん?どうかしました?」
「いいや。カグラはやっぱり美人になったと思ってな。」
「な、何を言って!?エ、エルザ義姉さんの方が私なんかより美人ですよ!!」
私が想像していたよりも美人な女性になっていた。だが、
「で・も、風はお前なんかよりエンジェルちゃんにメロメロなんだゾ。7年前の熱い抱擁(唯抱えて運んだだけ)に、女の憧れお姫様抱っこ(これも以下略)、同棲生活(問題を起こさないかの監視)していたんだゾ。」
「ぐぬぬ…」
エンジェルと一緒に居ると以前の可愛いカグラに戻っている。エンジェルが必要以上に
「エルザ(小声)。」
「ん?何だエンジェル?」
「良く、帰って来てくれたんだゾ。今までのカグラはエンジェルちゃんが
「そう、だったのか…。」
カグラだけではない。私達は、皆に心配を掛けてしまった。私がその立場になれば、同じことを…否!それより大きな事をなりふり構わずやっていた!!エンジェルはそんなカグラを引き止め抑止してくれていたのだな。感謝しても、しきれん。
「
「そう、なのか?」
ライ、バル?ライバル…ああ、互いを高め合う良い
「風を見つけたら、決着を付けてやるんだゾ(小声)。」
「ああ、頼んだぞ。」
何故風を見つけてから…そ、そうか!風が帰ってくれば以前のメンバーが全員揃う。それに、カグラはあんなに風を慕っていたんだ!風が無事である事が分かれば、カグラの心配事は無くなり、全力で戦えるからな!!
「エルザ義姉さん!!そんな奴放っておいて先に行きましょう!!」
「分かった。今行く。」
……今度、エンジェルに何か礼をしてやらんとな!!
■□■□■□■□
カグラ達が目指す場所は、マグノリアから遠く離れた森を抜けた所。そこには小さい町があり、その町の人々は世の中から隔絶したかのようにひっそりと暮らしていた。
「ハイハイ!一応この町の『何でも屋』をやっている〝ダフネ〟と申します!!そして、横に居るのが、」
「………。」
「ハイハイ、この人はあまり喋らないんで~!彼の名前は〝フィンガース〟。ずいぶん前にこの村…失礼。この町へ傷だらけで辿り着いて、ここの住民に治療され晴れて私の用心棒兼この町の自衛隊員になった者です!!」
眼鏡にテンガロンハットが特徴の女性ダフネと、その横に目と口以外の顔を包帯でグルグル巻きにした怪しい巨漢の男フィンガースがカグラ達を出迎えた。
「………〝疾風〟だゾ。」
「
「エルザだ。事前に連絡したが、此処には凄腕の拳法家が居ると噂を聞いたから来た。」
エンジェルは道中していなかったフードを深く被り顔を見せないようにし、口数を少なくしている。エンジェルは
「ハイハイ!その方は覚えていますよ!!(色々ありましたからね…)ハイハイハイ!それより、実は
「なん、だと…。」
「び、美のダイエット食品…。」
「お、おい!お前達!!」
美の伝道師だったと語るダフネの怪しげな食品。途中エルザの声を遮ってまで商品の説明をカグラとエンジェルへ行い、そのせいで二人の心は大きく揺らいでしまった。
「…お前たちは〝ブラック=ウインド〟の事を聞きに来たんじゃなかったのか?」
その揺らぎを止めたのはダフネの横に立っていたフィンガースだった。
「
「
その名前を聞いた途端、カグラとエンジェルの二人はたちまち険しい表情になった。
「…その名を名乗ったのは、何処のどいつだ。」
「内容次第では、」
「そいつを」
「「殺す(んだゾ)!!」」
先程までとは一変し、エルザは低い声で聴き返し、カグラとエンジェルに至ってはバンバン殺気を出している。
「あ~、ハイハイハイ。もう少しで新しい顧客が出来たのに(小声)。そんなに殺気立たなくても、お答えしますよ!!(てか、なんで私がこんな怖い目に合わなければならないんですか!?)彼は2年前突然この町へやって来ました。どこから来たのか、何をしに来たのか、
「本人に聞いても、」
「「分からなかった(んだゾ)!?」」
ダフネの返答に聞き返す三人。
「…アイツは〝記憶喪失〟だった。自分の住んでいた場所、名前、何の仕事をしていたのか。全て何も覚えていなかった。断片的に覚えていた〝黒〟と懐かしく感じた〝ウンインド〟と云う言葉をもじってアイツが〝ブラック=ウインド〟と名乗ったのだ。」
ブラック=ウインドの話になると、突然口数が多くなったフィンガースが三人へ答えた。
「ハイハイハイ。見かねた私とフィンガースで面倒を見る事になったんですけど「…アイツは拳法の達人だった。手刀で林を切り倒し、どんな凶暴な動物も素手で捉える強者なのに……嫌な顔一つ見せず
「な、成程…。(一瞬風かと思ったが、奴が
エルザは熱く語るにつれ、近づいて来たフィンガースに若干引いてしまった。
「で、ソイツは今何処にいるのだ?」
「ハイハイ。生憎、2週間前に『ちょっくら、記憶探しの旅に出て来るわ!!』って言った切り顔を見てないです。」
「…アイツの指導のお陰で、この町の自衛員の力は大きく伸び、俺一人で撃退していた闇ギルド風情なら、全員単騎で倒す事が出来るようになった。感謝してもしきれん!!」
フィンガースの反応を見ると、噂の彼は本当に好青年だったと考えられる。しかし、その彼はもうこの町にはいなかった。肩透かしを喰らったカグラ達は情報を纏める為、ギルドへ帰って行った。
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「どう思う?」
「…何がなんだゾ?」
「彼らの話だ。風……に近い人物、風の知り合いだと私は思うのだが…。」
「エンジェルちゃんは〝風かもしれない〟と思っているんだゾ。」
「何故?」
「………今は、女の勘って事にしておくんだゾ。」
主力メンバーがいないこの7年の間に、いつの間にか〝最弱〟のレッテルを張られていた