tak00様誤字報告ありがとうございました。
一部変更しました。
エクスプリスのある場所とは逆の方向で、激しい戦いが繰り広げられていた。
「風殿、カグラは此処まで強くなりました!東国に伝わる秘剣、ご覧ください!!」
「…混沌を何処へやった!!」
風はライブラの重力魔法に意を介さずその言葉を繰り返していた。そして、風はフェニックスを操り、カグラに突撃させる。
「………。」
が、ピクリともカグラは動こうとしない。
「…此処です!!」
<斬!!>
カグラはフェニックスをギリギリまで引き付け、文字通り紙一重で躱し抜刀し刀を鞘へ戻した。
「これが〝居合〟です!!」
フェニックスの片足は無残に切り裂かれ粒子となり消えて行った。
「風は、エンジェルちゃんが嘘ついたから不安定に記憶を戻してしまったんだゾ…正気に戻す為、エンジェルちゃんの全力をぶつけるんだゾ!
カグラの作った反撃のチャンスを生かし、エンジェルは
『我は無敵なり、』
エンジェルはその言葉を発しながら、また魔力を上げる。
『我が影技に敵う者無し、』
彼女が一歩ずつ歩いた場所は小さなひび割れが広がっていた。
『我が一撃は無敵なり!!』
限界まで引き上げた魔力で体を限界まで強化し放つ一撃!
『
蹴りを放つ瞬間、真空刃が生じフェニックスの残った足を両断。本体にも
「流石ソラノ姉さん!ライブラ!!風お義兄様からあの鳥へ重力変化を変更!!」
『この時を待っていたよ。この一撃で僕達を思い出してくれ。ミストが
ユキノはライブラにフェニックスへ重力魔法を使用する様に指示し、それに合わせ雲が一刀獣をフェニックスへぶつけた。
「風殿!!」
「風ぇ!!」
「風お義兄様!!」
『思い出して欲しい。僕達の事を!』
が、
「…混沌は何処だ!!」
彼女らの声は風には届かず、炎が弱まり満身創痍だが確かな敵意を見せるフェニックスが彼女達と対峙した。
~side ???~
落ちていく。
…落ちていく。
……落ちて、られるかぁ!!
畜生!唯々落ちて行くってのはもう飽きた!!漸くカグラちゃんやミストガン、
『風殿!カグラは、カグラは!!』
『ごめんなさい!嘘ついてごめんなさいなんだゾ!!何度でも謝るから!!だから、だから元に戻って欲しいんだゾ!!』
『お義兄様!正気に戻って下さい!!』
『黒き風よ。混沌はもう存在しない。僕達で滅ぼしたじゃないか。』
ってか、カグラちゃんやっぱり美人になったな。俺の目は確かだったわけだ。うんうん。それに〝白い雲〟が幽霊?で復活してるじゃないか!ファーブラ様なんつーもんエンジェルの嬢ちゃんに渡してんだよ!!
それよりも、クソッ!早く攻撃を止めたいのに、スマン皆!!体が言う事を聞かないんだ!!
「…混沌、混沌は何処だ!!」
うわぁ!?何だぁ今の声!?
「…待っていろアウラ、今助けてやる!!」
ってまさか風か?
「…モーグリ、モーグリは何処だ!ギガフェニックスへ強化し、この建物ごと混沌を焼き尽くしてやる!!」
ご、ご乱心!殿がg…ゴホン。風が乱心しまくってる!?
「……アウラ、モーグリ、俺がソイルに…俺は…」
風、まだ記憶が断片的にしか戻ってないのか?
「…アイ、ユウ……リサ。」
〝俺〟って云う異物が入っているから記憶が戻らないのか…それなら!!
「…俺は、俺は…何だ。何なんだ!!」
「だぁー!!まどろっこしい!歯、食いしばってくれや!!」
「…貴様何もn<ドゴン!!>ウグッ!!」
ぶん殴って俺が覚えている風達の記録を伝え、〝俺〟って存在が消えれば万事解決!!
「俺はアンタの体に入り込んだ者だ。ざっと俺が知ってるアンタらの事とこれまでの事話すから黙って聞いてくれ。」
俺は風に何があったのか、これまでの何があったのかを話した。
「…混沌は滅んだのか。」
「ああ。ファーブラ様も感謝してたぜ。で、これからが重要だ。アンタと対峙している彼女達はこの世界の人だ。これ以上攻撃しないでくれ。それと、俺をアンタの魔銃で消し飛ばしてくれ。これでアンタの記憶や体の異変は治るはずだ。」
正直言って消えちまうのは嫌だが、これ以上風に迷惑は掛けられねぇしな。カグラちゃんやエンジェルの嬢ちゃん達なら〝俺〟がいなくても風や雲が居るんだ心配ないだろう。
「…お前はそれでいいのか?」
「良いも何も、アンタまだ記憶は全部戻ってないんだろう?とっとと俺を消して、記憶戻して、彼女達への攻撃止めてくれねぇか?」
「…分かった。攻撃は止めよう。」
「すまねぇな。ありがとう。」
これで、彼女達をこれ以上傷付けなくて済むな。
「…だが、お前を消す事はしない。」
「ん?何でだ?」
「…今の俺は魔銃の中に残っていた記憶に過ぎない。俺は魔銃を使用する時のみ動くことが出来る。」
は?え?そ、それって!?
「そ、それはどう言う事だ?」
「…魔銃が解凍されていない状態では俺は動けない。体を動かすにはお前が必要だ。それに、俺の知らない武術、技術、知識を持っているお前を消すなどデメリットしかない。」
「そ、そうなのか!?」
「…それに、あの小娘達は俺ではなく〝お前〟を望んでいる。」
「ははは、それは無いわ。こんなオッサンの何処がいいんだよ!!」
「…それより早くあの鍵使い達と合流した方が良い。大変な事になっている。リサ達に似た存在も同じ場所に居る。助けてやってくれ。」
「な、なんだって!?急いで行こう!!相棒!!」
「…ッ!?ああ、急ごう。(フフ、相棒か…良い響だなモーグリ。)」
~side out~
「ルーシィ!!早く扉を閉めて!!」
ハッピーが扉を閉められる星霊魔導士のルーシィへそう叫ぶ。今や数十匹いや、数百匹のドラゴン達が既にこの時代へ来て街の一部を破壊していた。
「また、出て来たぞ!!」
「何で、何で扉が閉まらないのよ!!」「閉めるには鍵が必要なの!!でも、もう
「…わ、私の選択のミスで、世界がおわる…」
必死に扉を閉めようとするルーシィ。そのルーシィを守る為、此処に集まった魔導士達はドラゴンと対峙し一進一退の攻防をし、その傍でフィオーレ王国の姫ヒスイ・E・フィオーレは絶望していた。
「こんな所で諦めるなんて、らしくないんだゾ、ルーシィ
突然現れたエンジェルが扉へ向け蹴りを放った。
「ソ、ソラノ姉さんそれじゃ扉が壊れてしまいます!!ルーシィ様、黄道十二門の鍵を出してください!!私の鍵と合わせて十二の鍵で扉を封じます!!」
次いでユキノがそう言いながら現れた。
「星霊で!?」
「ルーシィ様!!」
「分かった!!」
「…よかった(これで扉を閉める事が出来る。でも、ユキノ…)。」
12の鍵が空中で円状に停滞し黄金に光だした。
「「黄道十二門の星霊たちよ、悪しきものを封じる力を貸して!開け十二門の扉、ゾディアック!!」」
十二の星霊達が現れ漸く扉を閉める事が出来た。が、既に100を超えるドラゴン達が門を超えてこの世界に来てしまった。
「ククク、これだけいれば問題ない。よく聞け愚民共!今より人の時代は終わりを告げる、これより始まるのはドラゴンの時代!!」
未来から来たローグはそう宣言した。
「ハイハイハイハイ、そんな事はどうでもいいです!せっかく王都で稼ぐ事が出来るからって簡易屋台持ってきたのに、〝オオトカゲ〟に踏みつぶされちゃったじゃない!!〝リザードマン〟達、徹底的にやっちゃってください!!」
眼鏡に猫の耳を連想させる特徴的な白いテンガロンハットの女性…ダフネが、そう怒りながら私兵の人工ドラゴン擬き達を召喚した。
「お嬢さん実にダンディだな。助太刀するぜ!!」
「ジュラ殿、遅れて申し訳ないデスヨ!!此処から私達捜索組も参戦するデスヨ!!」
そして、ブキャナン兄弟。
「少しの闇魔法なら俺に任せろ!!ってか俺よりカグラ達の方が早いなんて…」
シモンが駆けつけた。
「何人集まろうと烏合の衆。竜を支配する秘術、操竜魔法!!さぁ、世界を蹂躙『お前
未来のローグが何かしようとした所へ、風の声が響いた。