私は、こんな…こんな絶望しかない
今まで
それで、私達が7年間いなくて
未来から来たローグが言っていた『一万を超えるドラゴンの襲来』…本当は過去の世界からエクスプリスによってこの世界に招かれたドラゴン達の襲来って事だったけど、私とユキノの黄道十二門の鍵で扉を閉め
けど…だけど、今回は今までとは全く違った。たった
あれ程強かったナツやグレイ、ラクサス、エルザ…ジェラールもドラゴン達によって殺されちゃった。それだけじゃない。
「…ルー…シィ…様。」
「も゛う゛喋らないで!!今、助けを呼ぶから゛!!…そうだ!ウェンディを呼べば!!」
でも、目の前で怪我をしてるユキノは助ける!絶対、助けるんだ!!
「…も…う…いい、です。それより…」
「ウェンディ!何処ウェンディィィィィ!!」
早く、早く助けないと!!
「…ルー…シィ…様、私の…残り、の全…魔力と、黄道、十二門…の鍵を…お渡し、します。」
「な、何を言ってるの!?私が貴女を絶対助けるから!!」
何処にいるのよウェンディ!!
「…も、う…分かって、いる、でしょう。わ、私は…助から、ない…って。」
「そんな事ない!私が!私が!!」
早く来て。ねえ、早く来てよ!!
「わ、私の…下半身、は…先程の、爆は…つによって、失われ…ました。」
「でも!でもぉ゛!!」
誰でもいい!早く!ユキノを治して!!私じゃ無理なの!!誰かぁ!!
「…お、優しい…ですね。…こんな、私を…心配して、下さる…なんて。」
「…うっえっぐ!!」
皆早く来て!ユキノが!ユキノが!!
「…こんな、未来…貴女の、手で…変えて、く、だ、さ…」
「ダメッ!ユキノ!ユキノォォォォ!!」
私は、こんな
『黄道十二門の星霊たちよ、』
私は、こんな
『皆が…皆が笑顔になる
私は、皆が笑顔で過ごせる
『開け十二門の扉、ゾ「させんぞルーシィ・ハートフィリア!!」…クッ!!』
もうローグに見つかっちゃった!?
『
<ザシュ!!>
「キャァ!?」
み、右腕が!!でも!!
「…皆が、ユキノが残してくれたこのチャンス!無駄にするもんかぁぁぁぁぁぁぁ!!『ゾディアック!!』」
過去の皆!今、行くね!!
「クソッ!逃げられたか!!だが、目的は達した!!待っていろアクノロギア!!」
■□■□
「早く
私は、これから起こる未来の出来事を皆に教えようと思っている。でも、こんな事誰に言えばいいの…ナツやグレイじゃ突っ走って問題を起こすだけだし。エルザもギルドの仲間の事になると同じだし。う~ん。
「止まれ。」
へ!?
「オレも正体を明かす。お前も正体を明かせ。」
こ、この声って!?で、でも…えぇい!女は度胸!明かすわよ!!
「……!!!そんな……!?」
って、驚きたいのは、私の方よ!!でも、貴方に逢えてよかったわ。
「良かった、
「ど、どうしてルーシィから
それから私は、これから起こる事をジェラールへ全て話したわ。
「…そ、そんな事が未来で起こったのか!?」
「…ええ。」
…私にはついさっき起こった事だもの。でも、こんな突拍子もない事信じてくれるかな。
「…よく、頑張った。大丈夫だ。後は、俺達
「ありがとう。ジェラール。」
でも、ジェラール達の頑張りも虚しく現在の私は捕らえられ、ナツ達が私を助け出す『妖精の星作戦』は決行されちゃった。そして、
「…危ない!!」
現在の私を殺そうと未来から来たローグが闇魔法を放った。咄嗟に私は飛び出したんだけど、
「…悪いな。俺も〝闇魔法〟を少しは使えるんだ。」
「…え、何で貴方が生きて…」
死んだ筈のシモンが私を庇ってくれた。あれ?私、夢でも見てるの!?
「囲まれてるから助太刀しようと思ったけど、一応大丈夫だったミャ。」
「…風殿に嫌われた。…はぁ。あっ、皆無事?」
「って、まだ落ち込んでいたんだミャ!?」
ミ、ミリアーナと何故か意気消沈した…
「フフン、これでエンジェルちゃんの完全勝利で決着だゾ!!それと、ルーシィ達が捕まってるって聞いて手助けしに来たけど、これはどう言う状況だゾ?」
投獄中の魔導士、
「う、嘘!?何で死んだはずのシモンが此処に!?私、もう死んだ!?…それに、カグラってミリアーナと一緒に
もう、訳が分からなかった。そして、此処に来て最大の衝撃が私を襲った。
『ソイル!我が力!!』
全く知らないマントの男。何故かエンジェルの右手に付いていた黄金の塊が粒子になって、男の右手に銃として現れて…
『燃えよ、召喚獣!フェニックス!!』
一体の魔獣を召喚した。その火の鳥の存在感に圧倒された私は、
「あ、あれ此処…」
エクスプリスの前まで連れて来られていた。そこでは、目を覆いたくなる光景が広がっていた。
「う、嘘…こ、こんな事って!?」
100頭を超える竜がエクスプリスの門から現れ、魔導士達がそれを相手にしていた。私が知っている未来より酷い事に…私がこの時代に来たから!?何で、何でこんな事に!?
「何で、何でなのよ!!」
「…どうしたんだゾ?」
エ、エンジェル!?…で、でも、何でそんなに冷静なの!?
「どうしてそんなに冷静なの!?ドラゴンが、ドラゴンがこんなにいっぱい!!私は
「…じゃあ、もうひと踏ん張りなんだゾ。」
「…え?」
エンジェルは何を言っているの?
「フッフフ、
「は、反撃!?」
そこから起こった事は一生忘れないだろうと私は思う。マントの人が流星を降らせ、パンチやキックでドラゴンを屠って、エンジェルとカグラがそれに突撃して行った。私が望んだ皆が笑っていられる世界。そんな世界が私の目の前に広がっていた。
―――――――――――――――――――――――
『瞳に満ちる光、ティアレインボー!!』
一人の男がベルトに刺していたソイル入りの弾丸を、顔の前に持って来て指ではじき一本目を魔銃へ装填した。
『究極の魂、ソウルガンメタル!!』
一本目と同じように二本目を装填。
『そして、お前にふさわしいソイルは決まった!!』
男は左手の人差し指で
『我が命の
最後は
『出でよ、召喚獣!
『ほぅ。ボロボロになりながら、この
「…
その男…黒き風は目の前に佇む星を喰らうバケモノを倒す為、その力を振るう。
『何故、全く関係のないお前が私に挑む?』
「…以前お前の様な存在に、俺の
一人の異星人によってその
『こ、このジェノバが消滅する!?』
「…言っただろう。以前似た存在と戦った事があると。」
一人の孤独な
『ハァ、ハァ。間一髪だった。この細胞を緊急脱出させていなかったら、文字通り
驚く事に、間一髪脱出した細胞が待機させていた人間に取り付き、ジェノバは消滅の危機を脱していた。
『今度あの存在と接触すれば、私の命運は尽きる。…対策を練らねば。…そうだ。さっきの戦闘で奴の細胞が何処かに落ちていた筈…』
激しい戦いがあった場所を探すジェノバ。
『あった!!この細胞を取り込み、擬態…「混沌は全て消滅させる!!」…んな!?』
ジェノバが取り込み擬態した途端、自分自身を消滅させようと
「ソイル!我が力!!」
『クソォ!まともに制御できん!!こうなったら!!…右腕に全て封じ込めてやる!!』
三日三晩その一帯に呻き声が響いた。
『ハァ、フゥ。
そして、ジェノバ…黒き風となったバケモノは歩き出した。
『ホウ、異星へ通じる扉、か。』
暫くしてバケモノは一つの扉を見つけた。
『この
そのバケモノはその門を潜った。
<…けて…>
その声は聞かずに。
一人の男が死んだ。
彼は何の変哲の無い男だった。
だが、その男は信念を貫いて逝った。
『死んじまったな。でも、ま、助けた嬢ちゃんが生きててくれたんだから、悔いはねぇ。』
変な三人組に襲われていた女子高生を守る為、一人で対峙し守りきった男。
『あっ、連載中の小説や漫画、やりかけのゲームもあったな…ま、それはそれだ。』
あっけらかんとした性格だったが、一度思った事はやり遂げる筋の通った男だった。
『さて、来世があるなら子や孫の顔でも見て往生したいもんだ。』
<…けて…>
そんな事を思っていた男の魂に声が聞こえた。
<…すけて…>
『ん?あっちの方から聞こえるぞ。』
声が聞こえた方に漂いながら移動した男の魂は、大きな門を見つけた。
<…お願い!誰でも良いから、私達を助けて!!>
『間違いねぇ!この門からだ!!もう死んじまったけど、何か出来る筈だ!待ってろ!今行く!!』
その男の魂は躊躇なく声が聞こえた門へ飛び込んでいった。
―――――――――――――――――――――――
『この空間は…』
『待ってろ!今行く!!』
果たして二つの存在はその門の中で出会った。
『貴様…丁度いい。お前を喰らって疲弊した精神の糧としよう。』
『あん?何だテメェ!こっちは助けを待ってる奴の所に早く向かわねぇといけねぇんだ!!そんな事に付きあってられるか!!』
一つはバケモノ。もう一つは只の人間の魂。
『何を訳の分からん事を。問答無用だ!!』
『何!?』
<ガブ!!>
『ホウ、このような強い精神の持ち主は初めて喰らった。』
男の魂はバケモノに簡単に喰われてしまった。
『さて、次の
だが、その男の魂は喰われても諦めない。
『俺を、俺を舐めるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
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「…此処は、何処だ?」
最後オリ主の過去が明らかになりました。
次回もお楽しみに!!