お前にふさわしいソイルは決まった!!   作:小此木

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第6話

 

 

 

『私はファーブラ。導く者。』

 

ミストガンの要請を受け、〝アニマ〟を通りエドラスに向かっていた風…

 

「何!?」

「この女は誰なんだゾ!?」

 

とエンジェルの前に大きな二枚貝の中から一人の女性が出て来た。

 

異界の夜へようこそ…ってそうじゃねぇ!!

 

『お久しぶりです。風。』

「何故、お前が…」

 

ホントにどうしてアニマの中でファーブラ様に出会うんだよ!!はっ、まさかさっきいた空間は、双子やリサが乗っていた()()()が走っていた()()()()()()の中だったのか!?

 

 

 

 

~数十分前 牢獄~

 

 

 

 

「どう言う事だ。」

 

ど、どういう事だよ!!

 

「さっき話した通りだ。俺達の世界『エドラス』の枯渇しそうな魔力を得る為アニマで別の世界の魔力と…魔力の高い人間を魔水晶(ラクリマ)に変え魔力を得る計画に妖精の尻尾(フェアリーテイル)がギルドごと巻き込まれた。」

 

そ、そんな!?じゃ、じゃあ

 

「カグラは?」

「……」

 

ミストガンの奴は無言で首を横に振りやがった。そ、そんな事って……で、でも、ミストガンが此処に来るってことは…

 

「救う方法はあるんだな。」

「ああ、ある。今、星霊に守られて間一髪免れたルーシィとドラゴンの力でアニマが通じなかったガジル、あとナツとハッピー、シャルルと…ウェンディが向こうへ行っている。俺も直ぐ向かうつもりだ。」

 

それなら話は早い!!

 

「直ぐ俺を送れ。」

「い、いや待て!こんな所でアニマを開ける訳には「送れ。」…はぁ、わかったよ。これが君の銃とソイルの弾丸だ。それじゃ、アニマを開けるよ!!」

 

待ってろよ!カグラちゃん!!今から助けに行く!!…でもその前に、

 

「ミストガン。」

「なんだ?」

「ありがとう。」

 

本当にありがとうミストガン!!

 

「気にするな。相棒だろ?」

「ああ。」

 

風はミストガンが開いたアニマに飛び込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

「脱獄のチャンスだゾ!!」

 

六魔将軍(オラシオンセイス)のエンジェルと共に。

 

「なにっ!?まt…クソッ、逃げられたか!!はぁ、仕方ない。事が済んだら、こっちの評議院に引き渡そう。」

 

何故かミストガンの背中は少し疲れた様に見えた。

 

 

 

 

~現在 貝の館~

 

 

 

 

『混沌を倒した後、外界の世界での活躍は観ていました。傍観しか出来ない私の存在を知りながら、責めもせず世界の為に戦ってくれました。本当にありがとう。…そう伝える事しか出来ない私を許してください。』

「いや、貴女を責めるつもりは無い。」

 

全然責めるつもりはありませんよ。だって、俺は〝黒き風〟本人じゃないし、外界の章(異界の章テレビシリーズ全25話の後)は少ししか知らない半端モノですから。

 

『そして、また貴方は世界の為に戦うのですね。』

「…世界なぞ知らん。奪われた者を取り返しに行くだけだ。」

 

世界の為なんてそんな大それたモノの為じゃないですよ。ただ、奪われたカグラちゃんを助けに行くだけ。ハハハ、俺も過保護なもんだぜ!!

 

『そう、ですか。では、貴女は彼に何故付いて行くのです?』

「…脱獄の為。と、風と一緒にいれば本当に〝風〟の様に舞って天使の様に空に消える事が出来るかもしれない…からだゾ。」

『天使、ですか…天使とは違いますが、貴女は空を駆ける雲をどう思いますか?』

「唐突に何なんだゾ。…羨ましいってかんじだゾ。」

『嘘偽りのない〝魂〟からの言葉…貴女になら託してもいいでしょう。』

「な、何を言ってるんだゾ?」

『これは、雲。』

 

ファーブラは一振りの白い剣と複数の容器をエンジェルに渡した。

 

「白い雲…」

 

な、なんで〝白い雲〟の武器持ってんのファーブラ様!?

 

『白い雲。風と共に戦い、時には対立し互いを認め合った彼の宿敵です。すべての役割を全うし眠りに付きました。貴女と()()なら上手く扱えるでしょう。使い方は白い雲…この剣が教えてくれます。』

「わ、分かったんだゾ。」

『かすかに感じた風、貴方の気配を辿って来ましたが、この()()に干渉するのも、もう限界のようです。アナタ方が救った私達の世界は未だ崩壊もなく、様々な行く末を魅せてくれています。またいつか私達の運命が交わるその日まで、アンリミテッドな導きを…』

 

その言葉と共に大きな貝もファーブラも二人の目の前から消えて行った。

 

 

 

 

■□■□

 

 

 

 

「彼女は知り合いだったんだゾ?」

「…ああ。」

 

〝俺〟じゃなくて〝黒き風〟のって訂正があるけどな。でも、そうか…彼女の世界の〝黒き風〟は混沌を本当の意味で倒し、平和をもたらしたんだな…

 

「で、いつまで()()すればいいんだゾ?」

「…知らん。」

 

んなもん、知らん!!でも、落下するのは慣れてる俺だけど…

 

「地上が見えんな。」

「何を悠長な事言ってるんだゾ!?」

 

中々愛しの大地が見えません。…こ、これは風様body(ボディ)でも無理かも!?

 

「こうなったら下に向けて魔力を放って減速…ま、魔法が撃てないんだゾ!?」

「魔銃は…やはり動かないか。」

 

やっぱり魔銃は思うように動かないぜ!ファーブラ様、かむばっく!!魔剣返すからこの魔銃を修理してくれぇー!!

 

「こ、こんな時の貰った剣だゾ!!」

 

いや~、それは無理でしょ。

 

「………。」

 

ほらやっぱr「ミストが(かなで)光の前奏曲(あやかしの歌に抱かれて)、」

 

「なにっ!?」

 

エ、エンジェルちゃんって前世、白き雲って落ち!?

 

「眠るがいい!白銀の練習曲(エチュード)…だゾ!!」

 

―白い(つるぎ)に一刀両断された容器から凄まじい光が飛び出し、

 

「…一刀獣。」

 

頭が剣の様に尖った魔獣が現れた―

 

「エンジェルちゃん達を降りられる場所まで、連れ行くんだゾ!!」

「…礼を言う。」

 

ありがとうエンジェルの嬢ちゃん!そして、ファーブラ様。酷い事思って済んませんでしたー!!

 

―そして、エンジェルの命令に一刀獣は咆哮で答え、二人を背に乗せ飛び立っていった―

 

 

 

 

■□■□

 

 

 

 

永遠の魔力を欲する『エドラス』の王ファウスト。その魔の手は『神』と崇めていたエクシードにも及び、コードETD(エクシード・トータル・デストラクション)天使全滅作戦を発動。そして、滅竜魔導士から抽出した魔力を竜鎖砲として魔水晶(ラクリマ)に変えられた妖精の尻尾(フェアリーテイル)のいる浮遊島へ接続され、エクシード達が住む浮遊島(エクスタリア)消滅の兵器に変えられてしまった。

 

「止まれぇぇぇぇぇ!!」

 

衝突を阻止しようとナツ、ハッピー、エルザ、グレイ、ガジルが押し返す。

 

「止まってぇぇぇ!!」

 

その後に、エクシード達を説得していたウェンディ、シャルルが合流。そして、続々と国を守らんとウェンディ達に説得されたエクシード達が押し返す。

 

『オォォォォォォォォォォォォォ!!』

 

全員の心が一つとなる。そこに、

 

「何か分からないけど、加勢するゾ!!行け一刀獣!!こんな石ころなんて押し返すんだゾ!!」

「…助けに来たぞ。」

 

な、何か状況は分からんが…かぶとぉー!じゃない!!皆、助けに来たぜ!!

 

一刀獣に乗った風とエンジェルが駆けつけたのだった。

 




2017/7/2 修正・加筆しました。
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