『私はファーブラ。導く者。』
ミストガンの要請を受け、〝アニマ〟を通りエドラスに向かっていた風…
「何!?」
「この女は誰なんだゾ!?」
とエンジェルの前に大きな二枚貝の中から一人の女性が出て来た。
異界の夜へようこそ…ってそうじゃねぇ!!
『お久しぶりです。風。』
「何故、お前が…」
ホントにどうしてアニマの中でファーブラ様に出会うんだよ!!はっ、まさかさっきいた空間は、双子やリサが乗っていた
~数十分前 牢獄~
「どう言う事だ。」
ど、どういう事だよ!!
「さっき話した通りだ。俺達の世界『エドラス』の枯渇しそうな魔力を得る為アニマで別の世界の魔力と…魔力の高い人間を
そ、そんな!?じゃ、じゃあ
「カグラは?」
「……」
ミストガンの奴は無言で首を横に振りやがった。そ、そんな事って……で、でも、ミストガンが此処に来るってことは…
「救う方法はあるんだな。」
「ああ、ある。今、星霊に守られて間一髪免れたルーシィとドラゴンの力でアニマが通じなかったガジル、あとナツとハッピー、シャルルと…ウェンディが向こうへ行っている。俺も直ぐ向かうつもりだ。」
それなら話は早い!!
「直ぐ俺を送れ。」
「い、いや待て!こんな所でアニマを開ける訳には「送れ。」…はぁ、わかったよ。これが君の銃とソイルの弾丸だ。それじゃ、アニマを開けるよ!!」
待ってろよ!カグラちゃん!!今から助けに行く!!…でもその前に、
「ミストガン。」
「なんだ?」
「ありがとう。」
本当にありがとうミストガン!!
「気にするな。相棒だろ?」
「ああ。」
風はミストガンが開いたアニマに飛び込んだ。
「脱獄のチャンスだゾ!!」
「なにっ!?まt…クソッ、逃げられたか!!はぁ、仕方ない。事が済んだら、こっちの評議院に引き渡そう。」
何故かミストガンの背中は少し疲れた様に見えた。
~現在 貝の館~
『混沌を倒した後、外界の世界での活躍は観ていました。傍観しか出来ない私の存在を知りながら、責めもせず世界の為に戦ってくれました。本当にありがとう。…そう伝える事しか出来ない私を許してください。』
「いや、貴女を責めるつもりは無い。」
全然責めるつもりはありませんよ。だって、俺は〝黒き風〟本人じゃないし、外界の章(異界の章テレビシリーズ全25話の後)は少ししか知らない半端モノですから。
『そして、また貴方は世界の為に戦うのですね。』
「…世界なぞ知らん。奪われた者を取り返しに行くだけだ。」
世界の為なんてそんな大それたモノの為じゃないですよ。ただ、奪われたカグラちゃんを助けに行くだけ。ハハハ、俺も過保護なもんだぜ!!
『そう、ですか。では、貴女は彼に何故付いて行くのです?』
「…脱獄の為。と、風と一緒にいれば本当に〝風〟の様に舞って天使の様に空に消える事が出来るかもしれない…からだゾ。」
『天使、ですか…天使とは違いますが、貴女は空を駆ける雲をどう思いますか?』
「唐突に何なんだゾ。…羨ましいってかんじだゾ。」
『嘘偽りのない〝魂〟からの言葉…貴女になら託してもいいでしょう。』
「な、何を言ってるんだゾ?」
『これは、雲。』
ファーブラは一振りの白い剣と複数の容器をエンジェルに渡した。
「白い雲…」
な、なんで〝白い雲〟の武器持ってんのファーブラ様!?
『白い雲。風と共に戦い、時には対立し互いを認め合った彼の宿敵です。すべての役割を全うし眠りに付きました。貴女と
「わ、分かったんだゾ。」
『かすかに感じた風、貴方の気配を辿って来ましたが、この
その言葉と共に大きな貝もファーブラも二人の目の前から消えて行った。
■□■□
「彼女は知り合いだったんだゾ?」
「…ああ。」
〝俺〟じゃなくて〝黒き風〟のって訂正があるけどな。でも、そうか…彼女の世界の〝黒き風〟は混沌を本当の意味で倒し、平和をもたらしたんだな…
「で、いつまで
「…知らん。」
んなもん、知らん!!でも、落下するのは慣れてる俺だけど…
「地上が見えんな。」
「何を悠長な事言ってるんだゾ!?」
中々愛しの大地が見えません。…こ、これは風様
「こうなったら下に向けて魔力を放って減速…ま、魔法が撃てないんだゾ!?」
「魔銃は…やはり動かないか。」
やっぱり魔銃は思うように動かないぜ!ファーブラ様、かむばっく!!魔剣返すからこの魔銃を修理してくれぇー!!
「こ、こんな時の貰った剣だゾ!!」
いや~、それは無理でしょ。
「………。」
ほらやっぱr「ミストが
「なにっ!?」
エ、エンジェルちゃんって前世、白き雲って落ち!?
「眠るがいい!白銀の
―白い
「…一刀獣。」
頭が剣の様に尖った魔獣が現れた―
「エンジェルちゃん達を降りられる場所まで、連れ行くんだゾ!!」
「…礼を言う。」
ありがとうエンジェルの嬢ちゃん!そして、ファーブラ様。酷い事思って済んませんでしたー!!
―そして、エンジェルの命令に一刀獣は咆哮で答え、二人を背に乗せ飛び立っていった―
■□■□
永遠の魔力を欲する『エドラス』の王ファウスト。その魔の手は『神』と崇めていたエクシードにも及び、コード
「止まれぇぇぇぇぇ!!」
衝突を阻止しようとナツ、ハッピー、エルザ、グレイ、ガジルが押し返す。
「止まってぇぇぇ!!」
その後に、エクシード達を説得していたウェンディ、シャルルが合流。そして、続々と国を守らんとウェンディ達に説得されたエクシード達が押し返す。
『オォォォォォォォォォォォォォ!!』
全員の心が一つとなる。そこに、
「何か分からないけど、加勢するゾ!!行け一刀獣!!こんな石ころなんて押し返すんだゾ!!」
「…助けに来たぞ。」
な、何か状況は分からんが…かぶとぉー!じゃない!!皆、助けに来たぜ!!
一刀獣に乗った風とエンジェルが駆けつけたのだった。
2017/7/2 修正・加筆しました。