【ラブライブ μ's物語 Vol.4】オレとつばさと、ときどきμ's ~Winning wings 外伝~ 作:スターダイヤモンド
主な登場人物の設定集です。
本作は時系列的に言うと、第50話はμ'sがラブライブ本大会出場を決めた年末までで、第51話はいきなり現在(3年半後)に飛んでいます。
それを補完する意味も込めて、この設定集では、そこに至るまでの各人のエピソード等を、盛り込んでいます。
※年齢は第51話(現在)時点。
また、本編をスルーして、こちらを読まれる場合、ネタバレになりますので、ご注意願います。
ストーリーが進むに連れて、追記することがあります(いわゆる後付けの設定)。
ご了承ください。
【阿部 かのん(あべ かのん)】
秋田県出身
8月1日生まれ(19歳)/O型
163cm/50kg
B86(F)/W62/H88
『飛鳥プロ』所属のアーティスト(Vo兼Key)。
中学3年生でバンドスタイルのユニット『シルフィード』の『水野めぐみ』としてデビュー。
その年に紅白出場を果たす。
翌年より『夢野つばさ』の音楽活動休止を受けて、ソロデビュー。
同時に『星野はるか』と、派生ユニット『アクアスター』を結成し、以降、昨年末まで3年連続(シルフィードから数えれば、4年連続)で紅白に出場している。
『大和シルフィード』の公式サポーターズソングを歌っている。
幼い頃から民謡を習っており、ロングトーンが得意。
星野はるかとの兼ね合いで、ソフトに歌うが多いが、やろうと思えばハードに歌うこともできる。
だだし、その場合『こぶし』がまわってしまうクセが出る。
民謡を習っていた為、三味線が弾ける。
(人前で披露するレベルではないが)尺八も吹くだけならできる。
その他、ピアノ、ギター、ドラムとなんでも器用にこなし、ツアーなどで披露することがある。
シルフィード結成時、少しふっくらした体型だった為
「(前に出て動き回るギターよりも)キーボード向き」
と言われ、少なからずショックを受けたらしい。
チャームポイントは真っ白な肌と、豊かな胸。
デビューから、ひとつカップサイズが上がった。
だが、そこだけ注目されるのは本意でないと、いつも露出は少なめである。
見た目のほんわかした雰囲気とは違い、かなり気が強く、しっかり者。
A-RISEの『優木あんじゅ』に似ていると言われるが、かのんの方が全体的に、一回り大きい。
A-RISEデビュー後は、音楽番組などで競演機会も多い。
【鈴木 萌絵(すずき もえ)】
大阪府出身
5月5日生まれ(20歳)/AB型
155cm/45kg
B80(D)/W58/H79
『飛鳥プロ』所属のアーティスト(Vo兼Gt)。
中学3年生でバンドスタイルのユニット『シルフィード』の『星野はるか』としてデビュー。
その年に紅白出場を果たす。
翌年より『夢野つばさ』の音楽活動休止を受けて、ソロデビュー。
同時に『水野めぐみ』と、派生ユニット『アクアスター』を結成し、以降、昨年末まで3年連続(シルフィードから数えれば、4年連続)で紅白に出場している。
『大和シルフィード』の公式サポーターズソングを歌っている。
(シルフィードの中では)小柄だが、その体格からは想像もつかないほど、エネルギッシュでパワフルな歌声が特徴。
幼い頃からダンスを習っており、女子では珍しい『ロック』や『ブレイクダンス』が踊れる。
これらはツアーなどで披露することがあり『ウィンドミル』は一番の見せ場となる(『ヘッドスピン』もできるらしいが、これはスタッフから止められている)。
だが、あくまでも歌が本業と考えており『歌って踊れるスタイル』は目指していない。
大阪府出身ではあるが、小学4年生から移り住んだ為、、いわゆるステレオタイプの関西人ではい。
しかし、多少なりとも大阪の空気を吸って育ったことにより、ボケ、ツッコミをそつなくこなし、ムードメイカー的な役割を担っている。
(あまり人前では見せないが)テンションのアップダウンが激しい。
落ち込む時は、とことん落ち込む為、陰でかのんが励ましている。
A-RISEの『綺羅ツバサ』に似ていると言われるが、萌絵の方が優しい顔つきをしている。
A-RISEデビュー後は、音楽番組などで競演機会も多い。
【石井(いしい)】
フットサルチーム『Deusa da vitória(デウーサ ダ ヴィットーリア)』のコーチ。
『Deusa da vitória』はモデルを中心にした女子芸能人のフットサルチームで、そこのコーチを努める。
元Jリーガーで、ハードワークが売りのMFだったが、足首の故障に苦しみ、代表候補になったことはあるものの、Aマッチに出場することなく、現役生活を終えた。
フットサルを始めた綾乃の『左足の驚異』を体感し、その後チームのエースに育て上げた。
彼女が放つ『左足のシュート』の『最初の犠牲者(股間にボールが直撃)』で、悶絶しながらも「化け物を見つけた」と喜んだ。
綾乃が放つ、女子離れした強烈なシュートを『キャノン砲』をもじって『K-アヤノ(ん)砲』と名付けたが、広く浸透はしなかった。
※現在、マスコミは『デビルウイング』と呼称している。
シュート以外にも綾乃の身体能力に、高いポテンシャルを見出(みい)だしおり、女子サッカーに挑戦することを強く後押しした。
【大和シルフィードの社長(やまとしるふぃーどのしゃちょう)】
なでしこ1部リーグ『大和シルフィード』の社長。
数多くのなでしこ代表を排出している、アマチュアチーム『大和シルフィード』を『なでしこリーグ』に昇格させる為、6年前に就任。
監督に元日本代表で『仕事人』の異名を持つ『田北』、コーチに大怪我からの選手復帰を目指す、シルフィードOGの『羽山 優子』を招聘。
戦力アップの基盤を作る。
さらに当時、芸能人のフットサルリーグで活躍していた『夢野つばさ』を入団させ、チームの広告塔に据えた。
つばさが地元の出身であること、ユニット名がチームと同じ『シルフィード』であることなどから『縁(えにし)』を感じ、熱心に勧誘。
最終的に、つばさが
『選手として相当な覚悟をもって挑戦する』
ことを受け入れた為、入団に至った。
しかし、当然のごとく、実力未知数、サッカーに関しては素人同然のつばさの入団は
「サッカーを冒涜している」
と関係者・ファン双方から大バッシングを浴びる。
※つばさ自身にもネットを中心に、尋常じゃないほど叩かれた。
だが大和シルフィードのなでしこリーグ入りは、地元民の悲願でもあった為『人寄せパンダ』と批判されようと、彼女のネームバリューは必要だった。
結果、夢野つばさ(或いはシルフィード)とタイアップすることを条件に、多くのスポンサーを獲得。
当面の運営資金を得るに至った。
一方、社長は代表戦以外に盛り上がらない、女子サッカーの現状を憂いており『スター選手』が現れれば、状況は一変するとも考えていた。
その起爆剤が『夢野つばさ』であった。
実はつばさを、単なる広告塔とは考えておらず、彼女が所属していたフットサルのコーチからは『なでしこジャパンを狙える逸材』とお墨付きをもらっていた為、実力も高く評価しての勧誘だった。
また『トップアスリート → 芸能人』ではなく『芸能人 → トップアスリート』という『逆シンデレラストーリー』を実現させたいという野望もあったようである。
【田北(たきた)】
埼玉県出身
58歳
なでしこ1部リーグ『大和シルフィード』の監督。
元サッカー日本代表のDF。
熱くなりやすい性格で、現役時代は『瞬間湯沸し器』『カードコレクター』の異名を持った。
引退後はJリーグのコーチ、監督を歴任。
監督として(それぞれ違うチームで)『リーグ戦』『カップ戦』『天皇杯』を制し、3冠を達成している。
良くも悪くも『昭和の頑固オヤジ』タイプであり、かなりワンマン。
その為、結果を残しながらも、フロント、選手とトラブルになることが多く、1チームに4年以上留まったことがない。
シルフィードの監督就任に至っては、社長の熱心な誘いに根負けして受諾した。
一方、Jリーグほど厳しく結果が求められないため、ある程度好きに采配が振るえるとも考えたようだ。
シルフィード監督就任後は(チームの積極的な補強も相まって)5年で地域リーグから、なでしこ1部リーグに昇格させた。
ちなみに今年で6年目に入ったが、もちろん過去最長である。
【緑川 沙紀(みどりかわ さき)】
東京都出身
3月3日生まれ(20歳)/B型
151cm/46kg
B70(A)/W55/H75
なでしこ1部リーグ『大和シルフィード』所属のFW(#11)/なでしこジャパン代表(#16)。
チームNo.1の俊足で、同じくトップレベルの持久力を併せ持つ、アタッカー。
しかしドリブルの技術はさほど高くない。
類いまれなるスピードと、無尽蔵のスタミナを活かし、前線から積極的にプレッシャーを掛ける…いわゆる『ファーストディフェンダー』としての役割が大きく…味方がボールを奪えば、ゴールに向かって一気に走り出す彼女にパスを出し、カウンターを仕掛けるというのが、得点パターンのひとつである。
トップギアに入ってからの加速力は凄まじく、そうなると相手はファールでしか止められない。
チームメイトからは『ヴェル』とよばれている。
これはJリーグの『東京ヴェルディ1969』が以前『ヴェルディ川崎』だったことに由来している。
『ヴェルデ』はイタリア語で緑を意味しており、チームカラー。
つまり、チーム名は『みどり(の)かわさき)』である。
『みどりかわ・さき』と『みどり・かわさき』…全くの偶然だが、気が付いた人は偉いと思う。
ここから彼女のあだ名は『ヴェル』となった。
しかし同い年の『夢野つばさ』がチームメイトになってからは、高校生コンビ(当時)として注目され始め、マスコミからは『みどりかわ さき』を縮めて『みさき』の愛称が付けられた。
漫画『キャプテン翼』の『大空 翼』のベストパートナーが『岬 太郎』だったことをなぞらえたもので、今では『つばさ』『みさき』で『なでしこのゴールデンコンビ』と呼ばれている。
しかし
「岬くんは主役じゃない!」
と当の本人は不満に思っているようだ。
ほかに『つばさき』『さきつば』という呼び名もあったが、前者は『手羽先』を、後者は『某事務所のコンビ』を想像してしてしまう為、自然淘汰されていった。
夢野つばさには隠しているが、実は弟が、つばさの大ファン。
「知人に頼まれた」
とつばさにサインをもらい、弟にプレゼントしたことがある。
【羽山 優子(はやま ゆうこ)】
神奈川県出身
8月8日生まれ(35歳)/A型
160cm/56kg
B非公開/W非公開/H非公開
なでしこ1部リーグ『大和シルフィード』のコーチ。
『大和シルフィード』のOGで、小中学生時に在籍していた(当時は中学生の部までしかチームのカテゴリーがなかった)。
大学2年生時に代表入りしてから、ワールドカップ2回(ベスト8、優勝)、オリンピック2回(優勝、2位)出場の経歴を持つ。
大学卒業後、5年間日本でプレーしたあと、フランスに渡る。
アシスト王も狙えるかという3シーズン目に、相手選手と交錯し『左膝前十字靭帯断裂』(全治1年)の重症を負い、退団。
この年に出場予定だった自身3度目のワールドカップは、夢と消えた。
引退を考えていたところに古巣『大和シルフィード』の社長から声が掛かり(リハビリ期間限定で)コーチに就任。
翌年、大和シルフィードで選手として復帰。
途中出場が多かったが、その中でも全盛期を彷彿とさせる長短の正確なパスで、幾度もチームを、勝利に導き、チームを『地域リーグ』から『なでしこリーグ1部』へ昇格させる、立役者となった。
プレーだけではなく、チームの精神的な柱であり、アマチュアのチームに、プロの精神を叩き込んだ。
監督の田北も、全幅の信頼を置いていた。
しかしながら、怪我の影響は大きく、併せて体力の限界を理由に、昨シーズンを以て引退。
今シーズンからコーチに戻った。
シルフィードのトレーナー『中村』と、年末に結婚することを発表している。
『羽山 満里奈(はやま まりな)』という、プロサーファーの妹がいる。