ここはN女子大学の軽音楽部の部室。
唯先輩達と同じ大学へ進学した私は再び5人の放課後ティータイムのメンバーとして活動している。
そしていつも通りのティータイムの時間。
ろくに練習もせずにムギ先輩の持ってきたお菓子とお茶でたわいもない会話をして、いつも通りの放課後の時間を送っていた。
私もこの雰囲気にすっかり慣れてしまった。というよりは1年のブランクがあるから久しぶり、というべきだろうか?
そんな事を考えながら私はムギ先輩の入れた紅茶を口に含みながら先輩達の会話に耳を傾ける。
なんでもない、どこにでもあるような、たわいもない会話。
改めて私は放課後ティータイムに帰ってきたんだなと考えさせられる。
「そういえば梓、歌うのが苦手なんだって?」
いきなりの律先輩の発言に、口に含んでいたムギ先輩の入れた紅茶を思わず吹き出してしまった。
いったい誰から聞いたのだろう?
私はふと唯先輩の方へ視線を向ける。
あ、目をそらした。
間違いない。唯先輩経由で憂から仕入れたに違いない。
「そ、そんなことないです!私だって特訓して少しは上達したんですから!」
「ホントか~?中の人は魔法少女とユニットを組んだというのに~。」
「何ですか、魔法少女って!っていうか中の人の話はしないでください!」
「中の人の歌ってかわいいよね~しゅわしゅわしゅ、しゅわしゅ♪って~」
もう、唯先輩まで!
「あーそれなんか澪ちゃんの詞みたいでかわいい~。」
「お、おい、私はそんな詞は書かないぞ!」
やばい、みんなして中の人の話をし始めた。しかし、ここまできたら止められない。
「そういう唯先輩だって頭に花飾り付けてジャッジメ○トですの!とかやってそうじゃないですか!澪先輩だって異世界で魔王と戦っている最中に人間界に来た女勇者だし、ムギ先輩だってプ○キュアとして悪と戦っているじゃないですか!!」
「おい、私の中の人はどうなんだよ!」
確か気になることが多い女子高生だったっけ?でもそんな律先輩は放っておこう。
「私が・・・女勇者・・・悪くないな・・・。」
「私が・・・プリ○ュア・・・。」
「「フ、フ、フフフ・・・・。」」
澪先輩とムギ先輩はお互いに向き合って不敵な笑い声を発し始めた・・・。
「おーい、2人とも帰ってこーい。」
「ねぇ、あずにゃん、私の中の人はもっとかっこいいのないの?私も悪と戦う正義の味方とかやってみたいよ~。」
「・・・お願いですから、もうこの話は終わりにしてください・・・。」
梓が高校卒業後、N女子大学に進学し、再び5人で放課後ティータイムとして活動している状況を想像して、思いつきで書いた短編小説です。