この素晴らしき女神様に感謝と祈りを! 作:EternalSky
ちょっと文字数が多すぎて、前後編な感じで切ったけど、後編はまだ未制作な罠。
めぐみんって調べてみると結構口調変わってるんだねー・・・。
から揚げを食べて、少し落ち着いたのか・・・少女は顔を赤らめながらこっちに礼をしてきた。
にっこりと笑顔を浮かべておこう。
「すみません、ありがとうございました」
「いえいえ、お粗末様でした」
「お腹も膨れたことだし、続きを話してもいいかな?」
ご飯を食べてる間に、カズマさんはアクアから紅魔族について講義を受けていたので私もこっそり便乗する。
なんでも、紅魔族は生まれついての高い知力と強い魔力をもった魔法使いのエキスパートともいうべき存在で・・・・例外なく変わった名前をしているらしい。
特徴としても、赤い瞳と黒い髪があるらしく・・・私みたいに黒髪黒い瞳であるがゆえに、紅魔族だとは認識してなかったらしい。
紅魔族・・・なんだかすごく昔のだいちゃんみたいな種族だね。
「ええ、もちろん」
「じゃあ、こっちも紹介を返しておくな。
俺はカズマ。こいつはアクアで、そっちはユリュだ。よろしくなアークウィザード」
「さらっと紹介されましたが、私はパーティではないのでそこのとこよろしくね」
「「「えっ!?」」」
驚いた表情でこちらを見る3人。
さらっと巻き込まないでほしい。私は話をするついでに奢っただけで他意はない。
「カエルのから揚げお持ちしましたー」
「はい、ありがとうございます。
めぐみんさんどうぞ。」
「あ、ありがとうございます・・・」
ちょうどよくから揚げが来たので渡しておく。あったかい食事のほうがいいでしょう。
正直野菜たべたい。でも、ここの野菜怖い。マジこわい。
嬉々として、からあげをパクつきだした。カリッとした音とジューシーなパチパチっとした音が聞こえるに、揚げたてなんだろう。おいしそうな表情を見てるとこっちもうれしくなってくる。
十代前半ぐらいだろうし、ほんとかわいいね。
あっでも、冒険者カードを見せてくれたけど、高い魔力だ。知力も私より遥かに高い。
アークウィザードなのに、なんでこの募集を受けたのだろう? 上級職はやはり、上級職と組みたいものなのだろうか?
というか、冒険者カードを見せ合わないといけないのでしょうか?
個人的には見せたくはないのですが・・・。
「めぐみんって本名なんだな」
「私の名前について言いたいことがあるのなら聞こうじゃないか?」
本当にめぐみんって名前ですか・・。
「いいんじゃない?
冒険者カードに記載されている名前だし、偽造は基本的に不可能だし、彼女は上級職のアークウィザードで間違いないわ。
なにより、すごく高い魔力が記されてるし、魔力容量が普通でもこれは期待できると思うわよ。
それに、もし彼女の言う通り爆裂魔法が使えるのなら、それは凄いことだわ。習得が極めて難しい爆発系の魔法・・・それの最上級の攻撃魔法だもの」
え、爆裂魔法ってそんなにすごいの? 教えてもらえないかなー。
でも、アクアが言ってるのがホントなら莫大なスキルポイントが必要そうだし、不思議職というかなシャーマンじゃ無理そうだよねー・・・・。上級職になりたいなー・・。
「おい、彼女ではなく、私のことはちゃんと名前で呼んでほしい」
うん、めぐみんさんのいう事は一理あるね。
名前は親が決めた大切なモノ。親しい間柄で親しみを込めてあだ名で言うならまだしも、名前を呼んでほしいのは普通だものね。
「ええ、パーティではありませんが、よろしくおねがいしますねめぐみんさん」
「あ、え? はいよろしくおねがいします」
「・・・もういいじゃない? ユリュもパーティに入りましょう?」
はい? 私は上級職じゃないし、そもそも話に来ただけなんですけど??
「・・・・・・アクアもこう言ってるしさ、今日暇なんだったら手伝ってくれないかなユリュ」
「・・・・・・・・・私上級職じゃありませんよ?」
募集してるのは上級職でしょう?
それに、アークプリーストにアークウィザードがそろったんだ。私のポジションはないだろ。みじめになるばかりなんだが・・・。
「なんだそういうことか・・・そんなこと気にしなくていい。
アクアが勝手に上級職を募集って書いただけなんだから、それに上級職ばかりじゃ俺の肩身が狭くなる」
「・・・・・・・・・・・・・ええ、なら今日もご一緒させていただきますね」
正直、上級職の魔法が見れるのはいい経験だね。
中級魔法での戦い方はウィザードで見れるけど、上級魔法は見たこともない。
それに、最上級といった爆裂魔法にも興味がある。
この好意に便乗しておいて、できたら一匹あたりコチラに回してもらうことも上級職なら余裕でしょうし。
今日、私は中級魔法を覚えるのです!
そう、思っていた時もありました。
ここは前にも見た草原。相手はジャイアントトード。今回は多めに20匹で50万エリスという大金が掛かったクエスト・・・期限はたった2日です。
なんでも、非常に多くなってしまったジャイアントトードを駆除してほしいとのことで、亜種のジャイアントトードであるポイズンジャイアントトードが現れたらしい。できたらそちらも倒せばさらに10万エリスというなんともおいしそうなクエスト・・・・だよね?
アークウィザードはウィザードの上級職で、魔力に依存するが高い殲滅力を誇るらしく・・・20匹なんて物の数ではない。今回は報酬を貰うので、おこぼれも貰える。
いいね。いいね! 最高だよね!!
「爆裂魔法は最強魔法。
その分、詠唱時間が結構かかります。呪文が完成するまで、あのカエルの足止めをお願いします」
・・・どうやら、開幕に一発おもいっきりぶちかますつもりみたい。詠唱時間がかかるのなら開幕に撃ち込むのも納得です。
「んじゃめぐみん。遠い方のカエルを魔法の標的にしてくれ。
近い方は・・・ユリュ、動きを止めるスキルって範囲を大きく広げられるのか?」
「? ええ大丈夫です。では呪術の詠唱を始めておきますね」
足止めの魔法を使ってほしいとのこと。それに範囲を広げる?
考えがあるみたいですし・・・今はおとなしく指示に従いましょう。
「アクアはあのカエルの陽動を頼む。その羽衣で状態異常にはならないんだろ?
できるかぎりカエルをあの奥のカエルに集めてくれ。
めぐみん、複数にぶつけても爆裂魔法は大丈夫なんだろ?」
「ええ、もちろん大丈夫です。むしろ複数にまきこんで当てるのは望むところです」
「え~女神たる私の仕事じゃないわよ・・・そんなのカズマがやんなさいよー」
文句をぶーたれるアクア。
まあ、あのカエルを引きずって余裕そうに街に戻ったアクアなら余裕だろうね。
でも、プリーストが陽動? 普通は前衛であるカズマさんが・・・でもきついかな?
というか羽衣・・・すごいね。つまりは、あれが転生特典ってやつね!?
そんな転生特典をアクアに持たせてるのねカズマさん。
「・・・・・・女神?」
「・・・・・・を自称している可哀そうな子だよ。
今後もたまーにこういったこと口走るときがあるけど、できるだけそっとしておいてほしい」
うん私そっとしとく。頭が痛い子だって思われたくないしね。
というか詠唱完了したんだけどカズマさん。どうするの?
「ま、そんな女神さまも・・・あんなカエルごときどうしようもないのか・・・。
ああ、女神じゃなくて駄女神だからな・・・無理もないかー」
「はぁ!? 何言ってんのよクソニート! 私ができないわけないじゃない!!
見てなさいよ!!」
手前のカエルに対して猛然とダッシュを開始したアクア。あーあー・・・まったく成長してない。
「よし、呪術の範囲できるかぎり頼むなユリュ。
めぐみんはもう撃てそうか?」
「え? ええ、もう詠唱は完了してるのでいつでも撃てますけれども・・・」
「そうか、ならアクアが奥のカエルへ手前のカエルを引っ張っていってから、ユリュが動きを止めるから・・・その時に思いっきり頼むな!」
「あ、はい分かりました!」
慌てるような声で集中しなおすめぐみんさん。
こっちはすっと一歩でて、範囲も広げ終えたし、思いっきり魔力がバチバチと言っていますが問題はないでしょう。問題ないよね?
アクアが叫びながら拳をつきだし・・・・・・・・ぴくりともせずに耐えるカエル。
ガブリと頭から噛みつかれそうになるアクア。
反対方向に走って逃げていくアクア・・・・・・でも仕方ないよね。怖いもの。
「いやああああああ! カズマさん! カズマさーーーん!」
「「「・・・・・・」」」
「もういい。アイツに期待した俺がバカだった。もうちょっと待ってくれめぐみん!
ユリュはあのカエルの拘束を頼む」
「了解です」
「分かりました」
「『呪術』!」
いつも通りカエルを拘束し、カズマさんが一気に駆け出していく。
レベルが上がったためか、昨日より速く切り込んでいく。
「補助魔法はいるわよね・・『パワード』!」
筋力増強魔法だと思われる。『筋力増強』っていうエリス教プリーストと同じ魔法だと思われます。
カズマさんのショートソードが吸い込まれるように脳天に叩き込まれる。
数撃の体重を乗せた攻撃でカエルの頭蓋骨は砕けていた。
レベルが上がったからカズマさんがかなり強くなっている?
「今だめぐみん! 撃て!」
「待ちわびました!」
その指示にめぐみんさんの貯めこんだ魔力がグルグルと体内を回っているのを感じた。こっちにおもいっきり走りくるアクアとカズマさんを後目に、奥のカエルの頭上に赤い多重の魔方陣が形成される。
あの大きさだと・・・・・・範囲バカひろいね。忌火で反応が何匹かあるし、クリエイトウォーターで何匹かカエルをできるかぎり範囲に押しこんでいく。
「『クリエイトウォーター』っ!」
今回は手からではなく、上空から水を流し込む。
通常より多めの魔力で周囲のカエルを奥のカエルに流していく。
魔方陣から推測して確実に当たる範囲にカエルを集め終えた・・・・・・集めた匹数はざっと5ってところです。
「おお! 絶好の機会! 感謝しますよユリュ!!
喰らうがいい、我が究極必殺の爆裂魔法を! 『エクスプロージョン』っ!!」
魔力の膨大な奔流をめぐみんさんから感じた。
今まで組んできたウィザードさんと比べても、圧倒的すぎるほどの魔力。
その飽和された魔力の閃光が杖先から一筋に伸び、多重の赤い魔方陣を通ってさらに爆発的に増大していく、
そして気づくときには飽和した魔力が決壊するようにぶつけられて、おおきな閃光がほとばしった。
目もくらむような光と轟音。相当な距離を取っていたのに立っていられなくなってカズマさんにしがみついたほどの爆風。足を踏ん張って耐えているカズマさんも顔を腕で庇っている。
数瞬の爆発が晴れると、煙が爆発的にあがって・・・煙がはれたときにはカエルがいた場所は半径10メートルを超える範囲がクレーターとなり、その威力がどれほどすさまじいものだったかを物語っていた。
・・・・なにこれ、こわっ!
撃ち漏らしとか・・・絶対ないですよね。コレ・・・。
「すっげー・・・・・・これが爆裂魔法か・・・・」
カズマさんもあまりの威力に感動しているのか・・・動きを止めて見入っていた。ん? 後ろからカエルが起きたか。さすがにここまでの爆風と爆音だし、後ろのカエルも目が覚めてしまったのか。危ないし、詠唱しておこう。
アクアが気づいて、後ろから走って逃げていく。
「なんかいきなり出たんですけど! ちょっとやばそうなんですけどおおおお!!」
さすが高ステータス。足も超速い。
まあ、これほどの魔法を撃つのなら・・その後の対処が一番重要だ。自己紹介に使うくらいなのだし、そこはばっちりだろうから、この呪術は保険の保険・・まぁ、無駄ではあるとおもうけど。
自分の身は守れるようにしておかないとね・・・。先にアクアを助けますか・・・。
「めぐみん! 一旦離れて、距離を取ってから攻撃しよう。
ユリュ、アクアを襲ってるカエルの動きを止めてくれ。俺はアクアを救出しに・・・」
「すでに詠唱してま・・・・めぐみん!」
カズマさんの指示が入る前に、詠唱をしていたことを伝えようとしたが、めぐみんは地面に倒れていた。
一体なにが!?
「ふ・・・・・・。我が奥義である爆裂魔法は、その絶大な威力ゆえに、消費魔力もまた絶大。
・・・・・・要約すると、最大魔力容量を超えた魔力を消費したので、身動き一つとれません。
近くからカエルが湧き出すとか予想外です・・・。やばい食われます。すみません、ちょ・・・たすけ・・・」
「『呪術』っ!!」
ターゲットをめぐみんさんに向かっていたカエルに切り替える。
もうそんなの使わないで!! アピールしてくるならアフターケア位しっかりしてくださいよ!
唱えると同時にめぐみんのところに駆け出し、彼女を背負おうとする。だけど・・・・・・重い。
「ちょ、ユリュはやく離れてください! カエルがカエルが!」
「・・・・・・ごめん私じゃちょっと無理そう。もうちょっと待ってね・・・」
「えっ・・・ちょ!」
「あのカエルは金属に弱いからそれ持ってて・・・」
「大丈夫か二人とも!
アクアー悪いけどもうちょっとがんばれ!」
「ちょ!? もう無理ぃいいい!! カズマさーんカズマさーーーん!!」
私の力では、明らかに体格の小さいめぐみんさんを持ち上げるどころか引きずることすらままなりそうにない。
ジャイアントトードは金属性の武器に弱い。
そして金属に対して嫌悪があるみたいだ。なら、めぐみんさんのところに金属の装飾があるマントを被せて・・・一気に周りを一匹ずつ動きを止めていくしかない。
討伐しなければならないカエルは・・・20匹。
めぐみんさんが一気に倒したのは、目視で6匹。なら後14匹、そのうち目の前のこのカエルとカズマさんが相手をしている一匹のカエルは・・・一応動きを止めている。
カズマさんに向かってきているカエルもいるので、どうにか・・・この周囲3匹の動きを止めるしかない。
呪術の詠唱を開始して、カエルがぴょこぴょこ跳んでいるのを尻目に、一匹ずつ拘束かな? 大きく範囲を広げれば、まちがいなくめぐみんさんが範囲に入ってしまう。
範囲を広げれば、その分だけ味方を巻き込んでしまうのが・・・この呪術の弱点です。
「『呪術』っ!」
めぐみんさんに近いカエルを拘束。今カズマさんが拘束しているカエルをたたいているから、カズマさんに近づけないようにしないと。
つまり私は少しでも二人を守りながら・・・・・・なんでこうなったし。楽なクエストなんてやっぱりないんだよ!!
「もう・・・『呪術』っ!」
私の魔力にも限りがある。明日のためにも、どうしても10は倒しておきたい。
この3匹を止めれば、カズマさんと私で一匹ずつ倒していけば後は・・・・・・アクアとめぐみんさんを回収して、残りは明日魔力の回復しためぐみんさんに・・・上級魔法でも中級魔法でもいいから倒してもらえばいい。
最悪めぐみんさんがこのチームから外れても、半数倒しておけばクエスト失敗は免れることができるだろう。
後一匹。
後ろから忌火の反応があって横に跳ぶ。反射的に杖を落とすが・・・今は必要ない。
「しつ・・・こい!『呪術』っっ!!」
呪術で動きを止めようとするが、感触が違う。レジストされたか。
なんとか後ろに跳びながら距離を取る。詠唱を始めようとしたが・・・・・・後ろからカエルの反応がする・・・中断これは間に合わない。
「もう無理ぃいいい! カズマさん! ユリュさん!」
「ちょ!? ば、バカこっちくんな駄女神ぃいいいいい!!」
カエルに追いかけられているアクア。
これはまずいけど、こっちもいい状況じゃない。ちょっとまって、こっちを止めればそっちも・・・・・・なんでこっちくるのさ!
「いやああああああ! ユリュさん!!
たすけてええええええええ!! もうヌルヌルは嫌なのよおおおお!!」
「ちょっと待って! こっちに来たら詠唱もままならないんです。もうちょっとだけ時間を稼いでくださいよ!」
「そんなこと言わずにすぐ助けてよおおおおお!」
だめだパニクってる。仕方ない、こっちの残りは任せましたカズマさん!
「「ひゃあああああああ!!」」
久々の全力ダッシュ・・・あ、やばい。息がもう・・・。
ステップとかでごまかしてたけど、これやばい。まだ体力が・・・。
あ、足に舌が・・・ダガーでどうにか・・・・・・取れない。両腕が拘束されてる!!?
「カズマさん・・・後は任せました。なんとか逃げて下さい」
「ユリュ! ちょっとアンタ放しなさいよ!! ゴッドブロォオオオオオ!」
「ちょ! おま・・・てめえ食ってんじゃねええええええええええ!」
生暖かい感触が私を包んだ。気持ち悪い・・・。
舌が私を!?
振動を感じる。二人がどうにかして・・・・え、口が・・・せまって・・・。
いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!
「大丈夫? ねえユリュ大丈夫なの!? ヒール! ヒール!」
「ユリュ! 大丈夫ですか!?」
「ああ・・・ああああ・・・あああ・・・・・・・・」
それから私は・・・なんとかカエルの中から助け出され、ねちょねちょで動きにくいけど外にだしてもらえました。
すごく・・・怖い、あの時と同じ・・・。
冷たくなっていく感覚がまた戻ってきてぶり返して・・・言葉がうまくだせない。
あなたがあなたなんかが!!
だい・・・のじゃ・・す・・・・ら!!
ナニコレ?
なんであなたが・・。
「おい、ユリュ! しっかりしろ大丈夫か!?
アクア、どうにかできないのか!?」
「カズマは黙ってて!
ヒール! ヒール! これで効かないんなら!!
セイクリッドヒール!」
「おい! ホントに大丈夫なんだろうな!?」
あなたが・・・あなたさえいなければ!
私がいなければ?
だい・・・は・・・・ったのに!!
・・・ええ、私がいなければよかったんです。
ごめんなさい・・・私・・・
誰も・・・信じなければいいんだよ・・・。敵だよ、みんな。
ごめん、助けたら・・・次は・・・。
・・・・・・みんな助けてなんてくれなかった。助けるべきじゃなかった。
「あなたはあなたの幸せな人生を送りなさいって言ったはずよ!」
え? 女神様?
「過去を引きずることはないのよ・・・今を楽しく生きなさい」
ですが、私は取り返しのつかないことを!
「今を恐れなくていいのよ。未来のあなたが笑っているかは神ですら分からないわ。
それなら今だけでも笑いなさい」
今・・・だけでも?
「そう誰にだって幸せになる権利があるわ」
私には幸せになる権利なんて!
ごめん、あの時・・・守るって決めたのに。
えっ!?
気づけなくて、ごめん。これだけ傷つけてしまった。
・・・・・・・・。
それでも・・・雪に生きていてほしい。もう自殺なんて二度とするな。
だい、ちゃん!
「だいちゃん!」
「ユリュ! おい、大丈夫か!?」
「か、カズマさん?」
体が動く? つらいけど、さっきのはなに?
一体なにが!?
さっき、女神様の声と・・・だいちゃんの・・・。
「ユリュちょっと見せて・・・・・・うん、大丈夫そうね・・・。よかった。
ほら、ちゃんと回復したじゃないの!
私のやっていたことは間違っていなかったのよ!」
「魔力の使いすぎかと思いましたが、大丈夫そうでなによりです。
私はまだ立てませんが、ユリュは立てそうですか?」
「え・・・ええ、なんとか立てそうです」
「良かった・・・・・・ほとんど結果論だろうが!
ついさっきまで魔法が効かなくて大慌てしていたのは誰だよ!」
えっと、この状況なにさ?
それにさっきのアレはなに?
「いい加減に認めなさいよこのヒキニート!
ちゃんと回復できたんだからさっき言っていたことを訂正して、私にちゃんと謝って!」
「はぁ!? なんでそこでヒキニートっと言われなくちゃいけないんだよこの駄女神が!」
なんだか二人で睨みあっているのですが・・・。
というか、さっきのは何?
一体何があったの?
・・・・・・まあ後にしましょう。とりあえず・・。
「はぁ、とにかく二人とも落ち着いてください。
まず、状況がわからないのですが、カエル討伐はどんな感じなのでしょう?」
「えっと、カエル討伐は冒険者カードを見ている限り・・・21匹ですね。
さらっと達成といったところでしょうか?」
カズマさんにおんぶされているめぐみんさんから状況を聞くと・・撃退できている。
冒険者カードを確認すると、レベルは・・・1も上がっていない。
当然だよね・・・私何一つ倒せてないし・・・。
早く倒せる魔法か筋力がほしい・・・。
「ああ・・・なんとか達成ってとこだな。みんなおつかれ。
めぐみん。今後、爆裂魔法は緊急の時以外は禁止な。これからは、他の魔法で頑張ってくれよ」
「・・・・・・使えません」
「・・・・・・・・・・は? 何が使えないんだ」
カズマさんはめぐみんさんの言葉をかえした。
めぐみんさんの目に覚悟が見えた気がしました。
「・・・・・・私は、爆裂魔法しか使えません。他には、一切の魔法が使えません」
「・・・マジか」
「・・・・・・マジです」
えっと、彼女はアークウィザードだよね?
それってつまりは、一発撃ったら倒れて助けてもらわないといけないってこと?
いやいや、というかなんで他の魔法が使えないの!?
「爆裂魔法以外使えないってどういう事なの?
爆裂魔法を習得できる程のスキルポイントがあるなら、他の魔法を習得していない訳がないでしょう?」
それほどのスキルポイントがいるのなら、とてつもないスキルポイントが必要なのだろう。
なら、レベルを上げてスキルポイントをためるために攻撃スキルがなければ上げられないはずなのだ。
私と同じように・・・。
不思議そうにしてるカズマさんには説明しとこうかな?
「えっと、カズマさん。
スキルポイントはクラスに就いた時に貰える、クラススキルを習得する為のポイントの事です。
冒険者カードの・・・ここに記載があります。
一応、優秀な者ほど初期スキルポイントは多く、このポイントを振り分けて様々なスキルや魔法を習得する形になります。
例えば、私の場合は特殊なクラスだから参考にはならないかもしれないけど、祈りのスキルと他には初級の火と水魔法でスキルポイントはなくなったの」
「祈りスキル? ところどころでユリュが祈ってるのはそのためなのか?」
いや、そこなの? 私が祈ってるのは女神様に感謝を捧げてるからだけど・・・。
「祈ってるのは女神様を感謝してるからなの。
スキルには・・・・・・多分関係ないと思う」
ふーんといった感じのカズマさん。では話の続きでもっと・・・。
「補足すると・・・
クラススキルは、個人によって習得できるスキルが限られてくるわ。
例えば水が苦手な人は氷結や水属性のスキルを習得する際、普通の人よりも大量のポイントが必要だったり、最悪、習得自体ができなかったりね。
・・・で、爆発系の魔法は複合属性って言って、いくつもの属性の魔法が複雑に絡み合っている系統の魔法。つまり、爆発系以上の魔法を習得できるくらいの者なら、他の属性の魔法なんて簡単に習得できるはずなのよ」
おお、アクア詳しいね。
だから私は寒いのが苦手だから氷属性がスキルポイント高いんだね。参考になりました。
中級魔法から非常に高いのはどういう意味?
もしかして、何か違う法則があるのでしょうか?
「つまりは・・・爆裂魔法なんて上位のものが使えるなら、下位の他の魔法が使えないわけが無いって事なのか・・・」
カズマさんの背中で、めぐみんさんがぽつりと言った。
「・・・・・・私は爆裂魔法をこよなく愛するアークウィザード。爆発系統の魔法が好きなんじゃない。
爆裂魔法だけが好きなのです!!」
あ、この子ダメなタイプだ。
今のところは基本アニメ順序。
とりあえずは原作キャラクターに合わなせないと・・・。
アクア様が非常に説明的。
カズマさんの疑問には、アクア様が教えてあげるべき。
一応説明は調べた限りの情報だけど、違ったら都合よく修正します★