IS学園での物語   作:トッポの人

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第30話

 見えない何かが襲い掛かってくる。現在の敵である私を倒さんと脅威を伴って。

 手にした刀で見えない脅威を振り払えば薄い金属を弾いたような、これまで幾度となく聞いた音が響いた。聞き間違えるはずがない、相手も刀剣を使っている。

 

「はぁっ!」

「ちぃっ!」

 

 弾いてがら空きとなったところを横に薙ごうと刀を振りかぶるが、相手は後ろに下がりながら手首を右足で蹴ってきた。いや、蹴るというよりは抑えるに近い。

 

「ふんっ!」

 

 両手で強引に押し込めば流れに逆らわず、私の力を利用して後ろへと大きく飛んで距離を取られた。仕切り直しだ。

 

「……はぁ」

 

 一先ず落ち着ける状況だと向こうも分かったらしく、自然体になるとこちらにも聞こえてくる溜め息を一つ。

 

「櫻井、溜め息を吐く暇があるなら攻めろ」

「…………了解です」

 

 空で向き合った私が言うと櫻井はだらりと下げた両手に持っているであろう不可視の刀を握り締める。

 

 あれから一週間。昨日、右腕の骨折がもう完治したと言っていたので確認ついでに朝からISを使って剣を交えている。

 本人曰く毎日牛乳を飲んでいたからだそうだが、全く意味が分からん。半信半疑だったが、実際に戦ってみれば本当に治っているようだ。

 

「……行きます」

「ふっ、さっさと来い」

 

 相手はISに触れて僅か一ヶ月。私との経験の差は比べようがないだろう。しかし油断出来る相手ではない。たまに妙な技を使ってくるからだ。

 だがそうだと分かっていても訓練とはいえ、戦っている相手にこれから攻撃するぞと律儀に宣言してくるこいつに思わず笑ってしまった。らしいと言えばらしい。

 

「シッ!」

「甘い!」

 

 瞬時加速で一気に距離を詰めてくると、短く息を吐いて見えない刀を振るう。私も振り掛かる火の粉を払おうと刀を振るった。金属がぶつかり合う音がこの空に響く。

 

「むっ」

「そこだ!」

 

 何度目かの交差する瞬間、私が繰り出した唐竹を『ヴァーダント』のバインダーを使って左へ逸らすと、櫻井は右手で突きを放つ。隙だらけとなった私の元へ。

 

「なっ!?」

 

 しかし、次に聞こえたのは寡黙なこいつにしては珍しい驚きの声。

 

「馬鹿者が。自分の得物くらい分からないでどうする」

 

 何て事はない。こちらも打鉄の盾を使って不可視の刃を逸らしただけだ。

 確かに武器が見えないのは厄介だが、使っているのが改良型とはいえ打鉄にも積まれている『葵』と分かっていれば幾らでも対応出来る。

 

「くっ!」

「逃げるなよ、色男!」

 

 余程予想外だったのか、瞬時加速を使ってまで後退する櫻井にこちらも瞬時加速を使って追い掛ける。

 後ろに下がっていても機体性能の差からその距離は縮まらない。縮まっても誤差の範囲だ。このままでは体勢を整えられてカウンターを貰う……と思うだろう。

 

「――――さぁ、お勉強の時間だ」

 

 呟くと同時、互いの瞬時加速が切れる瞬間を狙ってもう一段階の瞬時加速が距離を詰めた。さっきと同じ手は食わん。

 

「っ、おお!」

 

 避けられないと悟ったらしく、向こうからも接近し、左から切り上げようとする私に体当たり。

 

「ぐぅっ……!」

「今のは悪くない選択だった。まぁ、そもそも少し不利になったからといって逃げるのはどうかと思うが、な!」

 

 そこへ脇腹にカウンターで柄尻を叩き込めばくぐもった声が聞こえてくる。

 細やかなアドバイスを送り終えると同時に再度上段に構えて振り下ろした。真っ直ぐ、地上へと向かって。

 

「受けるのは上手いな」

 

 地上へと飛ばされていく櫻井を見て呟いた。

 幾ら私でもただの斬撃で相手を吹き飛ばせるはずがない。実際、手応えがなさすぎる。

 あいつは自ら飛んだのだ。そうして少しでもダメージを少なくして、相手を油断させるために。

 

「まだ刀で挑むのか?」

 

 私も地上へ降り立つともう一度構える。

 純粋な刀の勝負であれば私の方が有利だ。こいつも筋は悪くないが、それだけなら負けるつもりはない。

 

「…………さて、本当に刀でしょうか」

「ほう……?」

「槍かもしれませんし、太刀かもしれません。いや、弓という事も――――」

 

 櫻井は特定の構えをせず、自然体で挑んでくる。何度かの戦いでそれが最適だと判断したようだ。

 恐らくは対応の早さからそれをしているのだろう。だがもう一つ理由があった。

 それは構えによって自分が今何を持っているか分からないようにするため。不可視の力を最大限生かした戦法だ。

 

「くっくっくっ、なるほど」

 

 二刀か、二槍か、はたまた弓か。武器も変われば当然対応も変わる。

 周りに幾つも発生させている風も目眩ましに使うのだろう。覆っている風も範囲が広く、そこからでは判別出来ない。

 こいつもこいつなりに考えているという事か。まるっきり馬鹿ではないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の刀が何処にも見えぬぅ! 急いで探せと驚き叫ぶぅ!

 

『なんてダサいキングオブハートなんだ……』

 

 さっきの織斑先生から貰った一撃で思わず持っていた刀を手放してしまったのだが、まさか風王結界が続くとは思わなかった。

 手は勿論、地面に落とした刀にも気付かれないようにやたらめったら風を起こしたら、今度は何処に落としたか分からない。

 

 なのでこうして必死こいて持っているふりをするはめになったのだがどうしてこうなった。

 

『千冬もまさか何も持ってないなんて思ってもないだろうなぁ』

 

 あり得ないなんて事はあり得ない、だぜ。

 

 何にせよ、今も楽しそうにルンピカしてる織斑先生をどうにかしなければならない。何も持ってないというこの状況を隠しながら。辛い。

 

『しかも個別連続瞬時加速(リボルバーイグニッション)でドヒャアドヒャアしてくるからね』

 

 織斑先生がやった連続の瞬時加速にはちゃんと名前があるようだ。しかも意外とカッコいい名前の。とてもじゃないが俺のセンスでは真似できそうにない。

 

 ああ、あれか。あれはいいんだよ。対処法は思い付いた。

 

『先輩、まじっすか』

 

 あれは不意を突かれただけで、ああいうのもあると分かっていれば問題ない。

 

『ちなみにその対処法って?』

 

 簡単な話だ。相手が高速で動くと分かったのであれば、そう踏まえた上で――――

 

『うん』

 

 ――――俺も高速で動けばいいだけの事。

 

『えぇ……何言ってんの……?』

 

 いやいや、とあるアニメで神父がそんな感じの事言って倍速で動く相手に対応してたぞ。

 

『いやいやいや、私もその神父知ってるけどあれって速球来るからバット早く振ろうとかそんな感じだよ』

 

 えっ、そうなの?

 

「隙だらけだな……!」

『あっ』

 

 ミコトと相談していれば織斑先生の冷徹な声がその現在地を如実に伝えてくる。もう回避は不可能だという事も。

 

 あらやだ。

 

「ぐはっ!?」

『春人ー!?』

 

 決め手はがら空きのボディに左からの切り上げ。襲ってきた衝撃と痛みに思わず声をあげると織斑先生が刀を肩に担いで歩み寄ってくる。

 

「さすがのお前もまだ本調子ではないか。少し休憩してもう一回やったら終わりにしよう」

「……了解です」

「私は必要なものを持ってくる。お前は休んでおけ」

「……ありがとうございます」

 

 そう言って一度アリーナを後にする織斑先生。鬼の居ぬ間に風王結界を解除してせっせと刀の回収をしておく。

 

 GWの合間の平日というテンションだだ下がりのところへやってきたこの追い打ち。心が折れるというか粉砕された。

 

「休めとは言ったが……空中で横になるとはまぁ器用な事を……」

「……すみません」

 

 地上から一メートルくらいのところで横になっていたら織斑先生が早々に戻ってきた。

 直ぐに起き上がると軽く放り投げられた飲み物が綺麗な放物線を描く。

 

「……ありがとうございます」

「少し話そう。いいか?」

「……大丈夫です」

 

 ISを格納して威厳たっぷりに腕を組んで俺の横に立つ。さっきまでやいつもの事を考えると少しというか、かなり怖い。

 

「すまないな、怪我が治ったばかりだというのに」

「……いえ、別に」

「ふっ、これでもお前が嫌がっているのは分かってるつもりだ」

 

 どうやら嫌々やっているのがバレているらしい。だというのにいつも醸し出しているお固い雰囲気ではなく、この人にしては珍しく楽しそうな雰囲気を出している。

 

「……すみません」

「別にいいさ。お前はそのままでいろ」

 

 うぅん? 嫌々やってるのがいいってどういう事なんだ?

 

『そのまんま。春人らしくしてればいいんだよ』

 

 また難しい事を……。

 

 今のがどういう事か考える暇などなく、織斑先生は量子格納領域から二振りのIS用の刀を取り出すと俺に差し出してきた。どうやらこれを取りに行っていたらしい。

 

「……これは?」

「束に作らせた世にも不思議な刀だ。お前のためだと言ったら喜んで作ったぞ」

「……はぁ」

「ついでに強化アーマーにもなれる自律稼働するウサギ型のロボットも作っていたらしい。いらんと言ったが」

『何でさ!?』

 

 何でお前が怒ってるの?

 

 世にも不思議らしいが、一振りを鞘から抜いて見たが一見何の変哲もないただの『葵』だ。しかし、世にも不思議なのはこの刀を振ってみると分かった。

 

 消えたのだ。刀身が綺麗さっぱりと。正確には柄だけ残して量子化しているようだ。

 

「それはお前の力に反応し、一定以上になると刀身が消える仕組みだ」

 

 あっ、そういう不思議なのね。何でまたそんなものを……。

 

「……何でこれを」

「一種の荒療治だ。恐らく束は専用機を渡すのに然程時間は掛からないだろう」

 

 先日に交わした束さんとの約束。

 今まで拘束されていた俺に枷がない翼をくれるというものだった。

 

「それまでにお前は加減を覚える必要がある。これはその加減を強制的に覚えさせるものだ」

 

 要するに習うより慣れろという事らしい。確かに口で言われるよりは実際に体験した方が本当にためになる。

 

「これを使うのは朝の私との訓練だけでいい。楯無には私から言っておく」

「…………はい」

「くっくっくっ。まぁ頑張れよ、色男」

 

 今後の地獄行きも決まったところでまた俺の嫌そうな雰囲気を悟ってか、織斑先生が楽しげに笑う。先行きは暗くて見えないが、前途多難な事だけははっきり分かっていた。

 

 あとさっきからずっと言いたかったけど、色男はおたくの弟さんですからね!

 

『春人であってるんだよなぁ』

 

 それ絶対嘘だゾ。

 

「さぁ、最後にやるか」

「……了解です」

 

 そう言うと織斑先生は俺から距離を取って構えた。またいつものように張り詰めた空気を纏わせて。

 こちらも受け取ったばかりの刀をさっきのように二刀流で構える。今まで使っていた『葵』と遜色ないのが唯一の救いか。

 

「ああ、制限を五割まで緩めていい。それでないと話にならんだろう」

『春人、ちゃんとポーズと台詞覚えてる?』

 

 当たり前だろ。休んでる間それしかやってなかったからな。くっそ恥ずかしいけど。

 

 束さんに言われて判明した実は五割まで制限を緩めても大丈夫との事。それを今回の修理ついでに一時的に解除出来るようしたらしい。

 普段は何処まで抑えられているのか気にかかるところだ。

 

「……行きます」

『わくわく! わくわく!』

 

 左手の刀を地面に突き刺すと、フリーになった左手を顔の高さにまで持っていく。

 そしてミコトに教えられた台詞と共に左指を五本立てて顔を遮るように横に倒す。

 

「――――第伍拾戦術」

 《Dual up!!》

『ヒュー!!』

「何だそれは……」

「……何でしょう」

 

 盛り上がっているミコトを尻目に、俺が取った行動と聞こえてきた機械音声に織斑先生が何とも言えない表情で呆れたように言ってきた。

 

 いや、俺が聞きたいくらいです。どうなってんだこれ。

 

『ちなみにもう一つ台詞の候補として『ラブリーミコトちゃん、愛してるぜベイベ』ってのがあるけど』

 

 今のままでいいわ……。

 

「今の機械音声で思い出した。櫻井、右足で斬る時には事前に警告音を流せ」

「……了解です」

 

 他の攻撃にはびくともしなかった三号のシールドを破った一撃。皆のおかげで届いたとはいえ、あれは確かにそう言われても仕方ない。

 

『任せてよ! 誰が聞いても危険だって分かるのにするから! ヤベーって分かるのにするから!』

 

 言われてミコトが鼻息荒く応える。もう既にアイディアが浮かんでいるらしい。

 うぅん、あんまり期待したくないのは俺だけなんだろうか。

 

「それと天骸……だったか? あれはもう使うな」

「…………何でですか?」

「自ら禁技と付けたくらいだ。分かってるんだろう? あれは相手を確実に殺すための技だ」

 

 知らなかった……。

 いや、でもそれならそれで気になる事がある。

 

「……でしたら右足で斬るのも使わない方がいいのでは?」

 

 危ないという意味ではあれも相当なものだろう。俺一人だけの力ではないとはいえ、シールドを破ったのだから。

 しかし、織斑先生はまたさっきのような柔らかい雰囲気になって話し出した。

 

「そっちは警告音だけでいい。お前なら変には使わんだろう」

「……ですが」

「勿論、危ないのは分かっている。だがそれ以上に――――」

 

 構えを解いた織斑先生は刀を肩に担ぐと答えた。いつもは厳しい目付きを柔らかくし、固く結ばれた口も少しだけ口角をあげて。

 

「――――あの技はお前には似合わん」

 

 学園では聞いた事もないような優しげな声。

 ふと、一夏と鈴を助けてくれと言ってきた時を思い出した。きっと聞いた事あるのも一夏や箒、束さんぐらいなんじゃないだろうか。

 

 それにしてもちくしょう。やはり俺にはイケメンの技は使いこなせないって事かよ。

 

『うぅん、この畜生』

 

 何でやねん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらら。それは大変そうねぇ」

「……他人事みたいに言わないでください」

「だって他人事だもん」

 

 ですよねー。

 

 放課後に廊下でたまたまあった更識会長と歩いていたら朝の話になった。

 話は聞いていたが詳細は知らされてなかったらしく、俺から聞いて初めて知ったようだ。

 

「でもこうして春人くんもおねーさんから離れていっちゃうのね。私悲しいわ」

「……嘘泣きはやめてください」

「あはっ。バレてた? ごめんあそばせっ」

 

 よよよ、と制服の袖で顔を隠して泣いた振りをする更識会長は嘘泣きだと看破されると素直に謝ってきた。大して悪びれる様子もなく、ウィンク一つと可愛らしく舌を少し出して。

 

「…………はぁ、行きますよ」

「あっ、ごめんって」

 

 構わず進もうとする俺に更識会長が小走りで追い掛けてくる。どうにも俺と同じ方向に用があるらしい。

 

「……ところで更識会長は何処に用があるんですか? 俺は整備室ですが」

「んー、じゃあ私もそこかな。春人くんといると色々面白い場面に遭遇するし」

『それな』

 

 何だそれ……。

 

「あっ、春人とお姉ちゃ――――」

「簪ちゃんどうしたの?」

「う、うん。春人に聞きたい事があって……」

 

 更識会長の言い分に困惑していると今度は簪と出くわした。困惑してる俺なんて放って即座に簪の元へ行く辺り、更識会長は本当にシスコンなんだと思わされる。

 何処か恥ずかしそうにモジモジしている簪だが何やら俺に用があるらしい。

 

「……何だ?」

「あ、あの、ね? 今日、春人のお部屋に行っていい?」

 

 訊いてきた内容はこの一週間で当たり前となりつつある事だった。

 何故か皆が俺の部屋に集まって遊んだりなんだり好き勝手にしていくのだ。一人部屋だかららしいが、それなら一夏も一緒なのに。

 

「ダメ……?」

「……いや、構わないが何かあるのか?」

「その、カップケーキ作ろうと思って」

「わ、私食べたいです!」

「えっ、うん。別にいいけど……」

 

 なるほど、差し入れとして自作のカップケーキを持ってくるつもりだったのか。

 

「春人くん、いい!? 簪ちゃんのカップケーキは絶品なのよ!」

「……そうなんですか?」

「ええ、だから何とかして食べられるようにしなさい! これは会長命令よ!」

 

 事態を理解した俺に更識会長がひそひそと耳打ちしてくる。小声なのに凄く必死さが伝わってきた。必死過ぎて簪が若干引いていたぐらいだ。

 

 まぁ、俺も甘いもの食べたいからね。職権濫用は見逃そう。

 

「……すまない。それならよろしく頼む」

「うん。春人の口に合えばいいんだけど……」

 

 不安そうに口にした内容は俺からの評価を気にするもの。何故そんなにピンポイントなのかとか気になるが、更識会長に言われた通り何とかしよう。

 

「……それなら気にするな」

「えっ、でも……」

「……口の方を合わせる」

『ヒュー!!』

「――――」

「むぅ……」

 

 態々善意で作ってくれて、口に合うかどうかまで心配させるのもおかしな話だ。せめてそれぐらいはこっちが動いてもいいだろう。

 

 俺が言った言葉に簪は呆けて目をパチクリさせると、口元を手で抑えて静かに笑った。さっきまで見え隠れしていた不安を感じさせない明るい笑顔で。

 

「ふふっ。そんな事出来るんだ」

「……まぁ、やる必要もないと思うがな」

「うんっ。そうしなくても良いように頑張るね」

「……程々でいいからな」

 

 その後も二、三言葉を交わすと簪とは目的地が違うようなので別れる事に。

 別れる時には今にもスキップしそうなくらい明るくなった。これなら文句の付けようがないだろう。

 

「…………更識会長?」

「むぅー……!」

 

 さて、無事に問題は解決したが新たな問題が浮上してきた。今度は更識会長が唇を尖らせて不機嫌そうにしている。

 

「……どうかしましたか?」

「春人くんってやっぱり簪ちゃんには甘いわよね」

「……そうでしょうか?」

「そうなのっ」

 

 えぇ……? だってあなたがどうにかしろって言ったからやったのに……。

 

 理由を訊ねれば俺が必要以上に簪を甘やかしているからとの事。やはり甘やかすのは自分でありたいんだろうか。

 

『おいおいおい、君ってやつは、おいおいおい』

 

 えっ、やっぱり俺のせいなの?




次回、転校生が二人来ますよい。

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