IS学園での物語   作:トッポの人

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こいつぁひでぇや。


第37話

「…………ぅ、ぅん?」

 

 右手の違和感によって目が覚めた。いや、起こされたといった方が正しいかもしれない。

 何か人差し指だけ生暖かく、濡れている柔らかいものが這いずり回っているような感覚が襲っているからだ。

 体験した事もない感覚は寝惚けていた頭を急速に覚醒させていき、その正体を突き止めようとする。

 

「ん……ちゅ……ちゅぱ……にへへ……」

 

 目を開けて何事かと確認すればなんて事はなかった。一緒のベッドで寝ているシャルが俺の右手を捕まえて人差し指を一生懸命口にしているだけだった。

 そのあどけない顔は実に幸せそうで、起こすのが申し訳なく感じるほど。気のせいか、寝る前よりこちらに近付いている気さえする。

 

 ……いや、いやいやいや、意味が分からん。何で自分のじゃなくて他人の指なんだよ。

 

『寝相みたいだからねぇ……。こればっかりは何とも』

 

 えぇ……。寝相なのこれ……。

 いや、起きてやってた方がやばいけど……本当でござるかぁ?

 

『ござるござる』

 

 うんうん、みたいに言うな。

 

 下らないやり取りに加えて目の前で起きている事態に頭が混乱していると、セットしていたアラームが鳴り出した。

 

 織斑先生との早朝訓練だが、昨日のボーデヴィッヒの一件で二週間は授業以外でのIS使用を禁止されている。

 つまり織斑先生公認の二週間のお休みが出たのだ。どちらにせよ、左手に風穴開いているから休みにせざるを得ないけど。

 

「ぅん……?」

「…………お、おはよう、シャル」

 

 何にせよ、消し忘れたこの無意味なアラーム音のおかげで俺の指を咥えたままのシャルとご対面となってしまった訳で。

 とりあえず朝の挨拶をするとシャルは寝惚けていた目で俺を見て、ゆったり微笑んだ。

 

「おふぁ……んぅ?」

 

 挨拶を返そうとして上手く話せない事に漸く口に何か異物があるのに気付いたのだろう。

 ゆっくり目を下に下げていき、自分が何を口にしているのか分かると一気に真っ赤になった。

 

 や、やばい。やったのは俺ではないにしろ、これは怒られても仕方ない状況だ。

 

「ま、待っ――――」

「ち、違うの! お兄ちゃん、これは違うんだよ!」

 

 下手すれば俺が変態と罵られても仕方ない状況だが、咥えていた指を口から離してシャルがしたのは必死の弁明だった。

 どうやらこれは自分でやったのだとシャルは理解しているらしい。思い当たることがあるという事だ。

 

「…………落ち着け」

「う、うん……」

 

 とりあえず俺はお兄ちゃんではない。訂正するのはそこからだろうが、まずは状況確認だ。

 

「……どうした?」

「その、僕って小さい頃から一緒に寝てたお母さんの指を口にしちゃうみたいで……うう、もう直ったと思ってたのに……!」

 

 上半身だけ起こしたシャルは事情を話すと恥ずかしそうに両手で顔を覆った。

 

「……シャル、俺は聞いただけで別に怒ってはない」

「ほ、本当に?」

「…………ああ。甘えたければ甘えればいい」

「ん……」

 

 なるべく優しく言い聞かせる。同時に左手でシャルの頭を撫でれば、目を細めて受け入れてくれた。

 

 直ったと思っていた癖が実は直っていなかった。母親がいなくなって、ほぼ無理矢理自立しなきゃいけなかった反動かもしれない。

 甘えたい時期に厳しい環境に置かれれば無理もないだろう。だから出来る事なら甘えさせてやりたい。

 

 そう考えていると上目遣いのシャルと目が合う。昨日浮かべていた乾いた笑みは気のせいだと思えるほど眩しい笑顔でこう言った。

 

「ありがとう、お兄ちゃん」

 

 ――――うん、ただ俺はお兄ちゃんじゃないんだよ。

 

「…………シャル、俺はお前の兄ではない」

「えっ?」

 

 えっ、何で首傾げたの? 何か俺がおかしいみたいになってるけど、おかしいのはシャルの方だからね?

 

『春人、そろそろ箒が来るよ』

 

 ミコトに言われて時計を見れば確かにいつ来てもおかしくない時間だ。シャルと同室なんて一夏ぐらいしか教えてないから、このままだと箒にバレてしまう。

 

「……すまない、そろそろ箒が来る。男装しておいてくれ」

「……はぁい」

 

 頬を膨らませて少し不服そうにしているシャルは俺から離れると着替えを持って浴室へ。

 

「春人、いるか?」

「……ああ」

 

 と、同時に部屋にノック音が。一緒に掛けられた声から箒だと分かる。

 扉を開けてみれば不思議そうにしていた。いつもはいないから俺がいるのが余程珍しいのだろう。

 

「? 朝の訓練はどうしたんだ?」

「……昨日の一件で二週間お休みだ」

「そうか。まぁ、たまにはゆっくりするのもいいんじゃないか?」

「……そうさせてもらう」

「ふふっ。では春人がゆっくり出来るように私も頑張らないとな」

 

 箒はそう言うと部屋に置いてあったエプロンを手に取ると慣れた手つきで身に付ける。

 

「ん? 他に誰かいるのか?」

 

 そこで辺りを見回していつもより散らかされているのに気付いたらしく、再度首を傾げる。加えて耳を澄ませば聞こえてくる、浴室からの物音が決定的だった。

 

「……シャルと一緒なんだ」

「ああ、シャルルか。何だ、知らない内に仲良くなったな。一夏が嫉妬するぞ」

「…………勘弁してくれ」

 

 昨日と違う呼び方で仲良くなったと思ったらしく、冗談混じりにそう言ってくる。

 何度か冗談にならないところを見ているこちらとしてはたまったもんじゃない。思わず左手で頭を抱えた。

 

「左手の包帯は何だ?」

「…………滑って転んだ時に切った」

「それだけで……?」

 

 切っ掛けなんて些細なものだ。まさかナイフで刺しましたなんて言えるはずもなく、あまりにも苦しすぎる言い訳は箒に余計な不信感を募らせた。

 次に箒が目にしたのはいつも俺が寝ているベッド。血だらけになったシーツやカバーが一纏めになっており、怪しさでいえばこの上ないだろう。覗かれるのも時間の問題だった。

 

「この血は何だ!?」

 

 そして見られれば訊ねられるのも当然の事。声を張り上げて問い詰める箒から不安と心配に彩られた表情が伺える。

 

「…………派手に血が出ただけだ。何も問題はない」

「そんなの……っ!」

 

 言い訳にならない。だが分かっていてもそう口にするしかなかった。

 怪我をした事情を話せば、そうなった経緯も話さざるを得なくなる。そこまで行くと誤魔化すのなんて俺には出来そうにない。

 

「はぁ……分かった」

「…………すまない」

「別にいい。それよりこっちに座れ。寝癖が付いてるぞ」

「……分かった。頼む」

 

 少しだけ機嫌が悪くなった箒は置いてあった櫛を手に用意された椅子へ来いと招く。色々と聞きたいのを我慢して。

 大人しく座れば会話は愚か、いつもは聞こえてくる鼻歌すら流れず、ただ静かに俺の髪に櫛が通されていた。

 

「終わったぞ」

「……ありがとう」

 

 一通り櫛を通し終えて立ち上がった、そんな時。

 

「……春人」

「っ!?」

 

 俺の名前を口にすると同時、不意に箒が背後から抱き締めてきた。

 

 えっ、ちょ、おまっ、何で!?

 

「お前がそうやるのは誰かのためだとは分かってる……でも、相談くらいしてくれてもいいだろう……?」

 

 慌てるのも忘れるほど、背中越しに囁かれる箒の声はこの上なく寂しげなもので。正面に回された箒の両腕に力が込められ、言葉にしなくてもこれでもかと伝えてくる。離したくない、離れたくないのだと。

 

「皆、お前を裏切らない。お前を信じてる。だから……もう少し、もう少しでいいから私達を頼ってくれないか?」

「…………っ」

 

 思わず俺を抱き締めている箒の手に自らの手を重ねそうになり、寸前で何とか堪えた。

 俺だけではどうしようもなかったとはいえ、織斑先生を始めに色んな人を巻き込んだ。これ以上は巻き込む訳にはいかない。

 

「…………すまない」

「直ぐにじゃなくていい。ゆっくりでいいんだ。少しずつでいいから……」

 

 それだけ言うとまた始まる無言の時間。

 どうしていいか分からなかったが、ただ俺から離れてはいけないとだけ分かっていた。

 

『皆ね、春人に迷惑掛けて欲しいんだよ』

 

 良く分からないな……。誰も迷惑なんか掛けられたくないだろ。それにいつも俺は迷惑掛けてるつもりだ。

 

『そうじゃなくてね……うぅん』

 

 ミコトがどう言えばいいのかと悩んでいるところに浴室から物音が聞こえてくる。シャルがシャワーから出てきたのだろう。

 だがそれでも箒は離れようとしない。聞こえていないはずはないのに。

 

「……箒」

「分かってる……」

 

 名前を呼ぶと向こうも短く応えた。名残惜しそうにゆっくりと腕が離れていき、背中から箒が離れる。

 

「では私はシーツの替えを貰ってこよう」

「……分かった」

 

 そう言って俺のベッドへ向かった箒はどんな表情をしているんだろうか。

 いや、暗い表情をしているのだろう事は分かっている。そうさせたのは俺だという事も。

 

「……箒」

「何だ?」

「…………ありがとう」

「――――」

 

 だからせめて色んな想いを込めて感謝の言葉を口にした。普段の世話から、さっきの言葉、俺を心配してくれている事。それらを一纏めにして。

 唖然とするのも一瞬で、箒は見惚れるような笑顔を浮かべてこう応えた。

 

「――――どういたしまして」

「あ、おはよう、箒。どうかしたの?」

「いや、何でもないんだ」

 

 浴室から出てきたシャルと軽く挨拶すると拡げた血塗れのシーツをまた纏める。その声は少し明るくなった気がした。

 

「お兄ちゃんも着替えたら?」

「お兄、ちゃん……?」

『わぉお』

 

 ――――その表情も一瞬で消えてしまったが。

 シャルが口にした俺の呼び方を途切れ途切れに繰り返すと、箒は油の切れたブリキの玩具のようにぎこちなくこちらへ振り向いた。

 

「は、春人? その、また聞きたい事が出来たのだが……」

「…………何だ?」

「お、お兄ちゃんとは……何だ?」

 

 かなり動揺しているらしく、それは声にまで現れている。対して俺は平坦な声で応えた。いつものように、クールと言っても良いぐらいのトーンで。

 

「…………何だろう」

 

 いや、本当に何だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは部屋を出る時。

 

「お兄ちゃん、ちゃんと鍵閉めた?」

「ざわ……」

 

 それは校舎に向かう途中。

 

「あ、待ってよお兄ちゃん」

「「ざわ……ざわ……」」

 

 それは授業を終えた後。

 

「お兄ちゃん、次は移動教室だって」

「「「ざわ……ざわ……!」」」

 

 様々な場面でシャルが俺を呼ぶ度、辺りにいる女子生徒達がざわめき出す。まるでこの光景を待っていたかのように。

 気付けば俺の所属する一年一組に入学初日を彷彿とさせるほどの人だかりが。この人だかりとざわざわタイムの原因は分かっている。

 

「お兄ちゃん、頭抱えてどうしたの?」

 

 何故か昨日から俺の事をお兄ちゃんと呼んでくるシャルだ。普通に皆の前でもそう呼んでくるとは思わなかった。朝にでも言っておけばこの事態は回避出来たかもしれない。

 

「やっぱり、やっぱりお兄ちゃんって言ってるよ! 昨日までは普通に名前で呼んでたのに!」

「おやおや、一晩で一体何があったんですかねぇ……?」

「そりゃあ、ねぇ……?」

「これが二闘流かぁ……」

「昨日は何刀修羅したのか、私気になります!」

 

 皆が期待してるような事は何もないよ!

 あと一刀修羅でラウンド計算するのやめてください!

 

 いつの間にか周りの女子達から厨二臭い意味で付けられた二つ名がホモの意味合いへ。どうしてこうなった。

 これは早急にどうにかしないとダメだと分かった俺は原因であるシャルを抑える事に。

 

「…………シャル。その、お兄ちゃんと言うのはやめ――――」

「えっ……ダメ、なの……?」

「――――やめなくていいと思う。親しみがあっていいからな。これからもそう呼べ」

「うんっ!」

「「「きゃーっ!!」」」

 

 一瞬シャルの表情が暗くなるも、直ぐに元通り。いや、もしかしたら前よりも明るくなっているかもしれない。

 俺の発言でそんな表情になったものだから周りから黄色い悲鳴があがる。

 

 何でお兄ちゃんと呼べなくなるだけで泣きそうになるんだ。昨日のデュノア社の話してる時くらいの絶望感溢れる表情はやめろ。

 

「えっ……春人……言えないのって……えっ?」

「そんな……そんな嘘ですわ……!」

「春人……」

 

 箒さん、違います! 言えないのはこれじゃなくてですね……。

 その通りだセシリア! 今周りが話しているのは全部嘘みたいなもんだ!

 簪さん! ちょっと怖いんで、瞬きしてください!

 

「はるるん、大丈……わぁっ」

「邪魔しちゃダメ!」

「ご、ごめんねー」

「あー……」

 

 とことこと近付いてきた布仏だったが、颯爽と現れたクラスメイト達によって彼方へ。何とも言えない叫びと離れ際に伸ばされた手が物悲しさを感じる。邪魔も何もただ近付いて話し掛けてきただけなのに。

 

 と、そんな中でクラスメイトの誰にも邪魔されずに堂々と俺の元へ近付いてくる影が。

 その口は固く閉ざされ、不満や怒りを露にしている。そのまま俺の机まで来ると、勢い良く叩いてその口を開いた。

 

「俺の時は名前で呼ぶのに一ヶ月も掛かったのに、何でシャルルは一晩で愛称なんだよ!? おかしいだろ!?」

「…………」

 

 ちょっと一夏さん、何言ってんの……。お前のせいで遠くにいる鈴が物凄い冷たい目で見てくるんだけど……。最大のライバルはお前だったのかみたいな感じで……。

 

『完全にホモ』

 

 やめてくれ……本当は女の子のシャルはまだいいけど、こいつに至っては本当に男なんだ……。狙われてるなんて想像もしたくない。

 

「きた! トライアングラーきた!」

「櫻井くん巡っての三角関係かぁ……たまげたなぁ……」

「友達と弟から……なるほど、大体分かった」

『弟っていうかおもうとだお』

 

  ミコトちゃんが何を言ってるのか分からない件について。デスティニーファッカーさん呼んで身代わりになってもらおう。

 

「し、新情報ー! 新情報ですよー!」

 

 その時、ドタバタと教室へ入ってきたクラスメイト。新情報と言っている辺り、嫌な予感しかしない。

 

「櫻井くんのベッドシーツに血が付いてたんだって!」

「あっ……!」

「「「えっ」」」

 

 新情報に加え、言われて真っ赤に染まるシャルの顔と恥ずかしそうな態度は周囲に誤認させる。昨日の夜にただならぬ事があったのだと。

 

 ただ俺が自分の手にナイフぶっ刺しただけなんだけどね。何かが散った証的なサムシングではないんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃん、大丈夫?」

「…………大丈夫だ」

 

 時間は飛んで夜、自室に戻ると部屋着に着替えたシャルが声を掛けてきた。そして実に自然な流れでベッドに座る俺の横へ。

 こっちも伊達に入学初日を経験した訳ではない。その経験からある程度は予想していたが、予想以上に賑やかになっただけだ。

 

『それダメなんじゃないですかね……?』

 

 うん。俺もそう思う。

 

「もしかして疲れてるの?」

「……まぁ、な」

 

 少し項垂れる俺の顔を見るべく、覗き込んできたシャルの表情は心配そうだ。

 そもそも注目を浴びるのに慣れていない俺は予想以上の反応と結果に心身ともに疲れ果てていた。何処へ行っても何人かの女子生徒達が監視していたためだ。連携凄すぎる。

 

「じゃあ僕が癒してあげるね!」

「えっ」

 

 その発言に伏せていた顔をあげれば、シャルは両腕を目一杯拡げて抱き付いた。眩しいくらいの満面の笑みも浮かべながら。

 男装している時に何処に隠してたのか、意外と立派なシャルの母性と行動に戸惑いつつも何とか訊ねた。

 

「…………これは、何だ?」

「抱き締めたり、抱き締められると人ってストレス解消されるんだよ。だから、ね?」

『抱き締めて! 銀河の、はちぇまれー!』

 

 えぇ……何言ってんのこの子……。ミコトは……あんまり変わってないか。

 

 今もニコニコと笑いながら、何とも恐ろしい事を言ってくる。もう少しましな手段はなかったのかと、小一時間くらい問い詰めたい。

 

「はぐはぐっ」

「…………おい」

「はぐはぐ……ぎゅーっ」

 

 シャルは時折抱き締める力の加減を変えながら、その時の状況にあった言葉を口にする。とてつもなく機嫌良さそうに、擬音とも言える言葉を。

 何というか、頭の悪い台詞に一人更に困惑していると胸板に押し付けられていたシャルが顔だけこちらへ向けてきた。

 

「ほら、お兄ちゃんからもっ」

「…………いや、それは」

「……ダメ?」

「失礼する」

「うんっ」

 

 だから何で断られただけで泣きそうになるんだよ。慌てて抱き締めたわ。

 

『でも嬉しそうだからいいんじゃない?』

「えへへ……ぎゅーっ」

 

 ミコトの言う通りだった。抱き締めると言っても、ただ手を軽く添えるだけなのだが、シャルは嬉しくて堪らないと破顔させる。

 不思議なもので、そんなシャルの顔を見ていると、こうするのも悪くないかと思えてしまうから恐ろしい。

 

「お兄ちゃんも一緒に、ぎゅーっ」

「…………ぎゅー」

「ぎゅーっ」

 

 腕の中にいるシャルの要求に従い、俺もその台詞を言うと更に抱き締め返してくる。

 もう何か色々ときつい。言ってるのがシャルみたいな可愛い子ならともかく、俺が言うのはかなりきつい。

 

『春人さん、今の状況を一言でお願いします!』

 

 さすがにこいつはだせぇな。




次は多分ラウラだと思います。

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