色々文が貧しいところもありますが読んでくれると幸いです。
――1943年 太平洋上空
<<敵飛行隊、南へ転進されたし・・敵・・、>>
青空の空向こうに浮く綿飴の様な白い雲と、銀鳥が空を駆け抜ける。
零式艦上戦闘機ニ二型。
我々は3機1個小隊でこの空で空戦を終えた所だった。
熟練が集まるラバウルに所属する俺達は以前まで敵無しと言われていたが今はそうでも無い。
なんせ左捻りのパイロットや異常な数の敵機を落としては帰還する兵。
少し影が薄れているがけどね。
<<1番機、隊長機へ。方位磁針が狂っています>>
機内の方位磁針を見て見る。
確かに乱れ狂った様に回ったり細かく揺れたりと大雑把に動いていた。
<<前方巨大な積乱雲>>
分厚い雲が目の前に現れ、一瞬にして日差しが途絶えると、轟く雷音が鳴り始め気流が強くなる。
俺は隊長でもない、只の下っ端さん。
一応2番機と呼ばれている。
<<司令部との通信が取れません>>
<<仕方が無い。雲の上を飛んでラバウルを目指す>>
隊長機が機首を雲に上げそれに合わせ操縦桿を引いて、雲の中に侵入し白い視界の中をさ迷う。
薄らと濃緑の隊長機が前方、後の3番機が見える。
気流に乗りながら積乱雲を抜け出す。
果てまで輝く星のような海洋が広がって小さな島や、大陸のような島が水平線に浮んでいた。
<<ラバウルか>>
隊長は安心した様に言葉を発し、高度を落とすが――
<<海上、敵艦隊!>>
「なっ・・!」
<<何だ!?>>
双眼鏡を覗き5隻の敵艦隊の国籍旗を確認する。
赤緑白の十字旗?
何だこれは・・。
<<これはイタリア軍の戦艦です!>>
<<なぜ太平洋に居る!>>
<<じょ、上空黒い物体!隊長回避!>>
で、デカイ。
複数の翼を揺らしながらこっちに向かってくる謎の黒い飛行物体・・。
確認と同時に赤い光線を放つと編隊を崩し、回避した隊長機。
<<隊長、二式飛行挺です。確認を取りましょう>>
真横を飛行する二式飛行挺に隊長機が最初に旋回をし後に続く。
水底機へ近づき国籍を確認するが・・、
<<日本海軍機ではないだと!?>>
どうなっているんだ!と混乱する隊長だが冷静になるのが早いと言うことで有名なので、こう言った行動は前兆なのだ。
<<イタリア軍艦が飛行物体に砲撃を開始!>>
<<こちらは大日本帝国ラバウル海軍航空隊所属の隊だ!現在飛行物体がそちらに接近している。我々に続け、安全地帯へ誘導する>>
隊長が国籍不明の二式飛行挺へ誘導命令を送ると、
<<こちらは扶桑海軍航空隊だ。命令は承認出来ない。あれは敵だ>>
日本語・・?
扶桑海軍航空隊?
しかも女の声だ信じられない。
<<扶桑海軍航空隊・・?>>
<<ラバウル隊と言っていたな。あの飛行物体は"ネウロイ"と言うものだ>>
<<話す時間は無いが今はあの艦隊を助けなければならない>>
二式飛行挺からは1人の少女が飛び降りた。
足に何かを装備し、20mm旋回機銃も手にあの飛行物体へ白線を出しながら高速へ。
<<私達は扶桑皇国海軍のウィッチだ>>