――空母 天城
艦橋下で杉田艦長と挨拶、握手をそれぞれ交わすと海の水平線からは太陽が上り始めた。
何時間のフライトだったかなあ・・。
なんせ武器を変えるのに態々ここに。
まだ寝ても居ないがまあ大丈夫だ。
「対ネウロイ用とまでは行かないが、通常の250kg爆弾と500kg爆弾があるが」
「構わないです。それぞれ主翼2つ装備していただけると有難いです。我々は今でも準備しなければなりませんので」
隊長と杉田艦長の会話だが爆弾のお話をしている。
このマルタ作戦にも扶桑海軍も参戦したいと言うのだが、これは決まった事で参加は不可。
同じ扶桑人がやったなら、我々も出来ると言う発想かららしい。
ウィッチ隊も午前の内に合流するらしいが・・。
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<<攻撃目標まで接近中よ。1分ほどで到着するわ>>
<<零戦隊の観戦に来ている上層部も居るな。武運祈る>>
すぐ隣で飛行するミーナ中佐と坂本少佐は告げた後に、元の編隊へと小さく戻っていく。
島の周りを取り囲む様にロマーニャ艦隊と扶桑艦隊が波を分けながら移動をする。
地上を占拠する、玉の様な地上型ネウロイは目視で確認。
隊長機が翼を左右にバンクする。
重い爆弾は両翼250kg2つ。
本当なら60kgとかが一番良いんだけど、無理矢理装備。
痛いくらいに速度が出ない。
<<目標上空!各機降下開始!>>
隊長の声と共に操縦桿を捌き、翼の動きが手先に伝わる。
<<爆弾投下!>>
光学照準機に入るとだんだんと大きくなり、カンの良い所で爆弾を投下した。
一瞬重かった機体が、天使の様に軽くなった。
桿を引いて高度を上げる。
半宙返りになりながらも爆弾は轟音とネウロイの装甲を撒き散らし、大きな穴を開けた。
素早く機体を旋回させ、復元途中のネウロイ内部へ侵入しようとしていた。
<<一番早いお前が行け!俺達は間に合わん!>>
「了解です!」
じわじわと装甲を復元させる、その小さな隙間ギリギリの所で機体の侵入に成功したが、
「うわ・・」
数え切れないほど四角形の子機がうじゃうじゃ居たからだ。
コアを守る様に防衛体制に入った子機のネウロイに、裂薬が混じった20mm機関砲をぶっ放した。
ネウロイのコア以外に、考えるほかは無いと思い一直線へ。
赤い炸薬が撒き散らされると広い範囲で子機が消滅する。
<<敵は40機のうち、10機消滅したわ。残り30機>>
見えない所で敵の数が分るのか!
ますますやる気が起きる。
ハエの様に群がる子機は1個塊になり光線を次々と俺に向けて攻撃する。
360度、視界が周り、エルロンロールで回避しつつ7.7mm機銃を掃射した。
撃破は出来ないものの、弾くだけの効果は出ていた。
崩れた防衛の形に隙が出来た所に、ずば抜けた機動で子機の間へ間へと潜り抜けコアへとたどり着く。
「一撃必中・・!」
7.7mm発射機を引いた。
弾には余裕がありそのまま射撃を続け近づき20mm弾を数発ばかり撃ち放つ。
赤いコアは爆発もせずに、赤と言う色の原型を無くしたまま小さな粉雪の破片が散らばった。
子機も同様だ。
塞がれていた出口はぽっかりと。
これにて任務は完了・・!
「どうだ!見たか!?」
「ラバウル海軍の手にしちゃえばこんなのはお手のもんだ!」