別れたネウロイが現れるわでもう最悪だ。
しかも天候は夜。
分厚い雲の中を潜りながら、外へ出ようも今まで以上に強すぎた。
ひたすら目的地のサントロン基地へ目指そうとするが、場所さえも分らない。
おまけに変形型だった。
まあどこかの夜間ウィッチが倒したのだろう・・。
色々あったにもかかわらず、プロペラのエンジンの音が唸るだけの夜空が広がる空へ出ると、ウィッチが1人。
恐らく国籍確認なのかこっちをじっと見ている。
白銀の髪にメガネ、黒のナチス親衛隊の軍服に近い。
変わったストライカーユニットに機関銃。
手を動かし始める。
"誘導スル 続ケ"
の手信号をこちらに送った。
隊長機も翼を揺らし、承認を得た。
――ベルギカ王国 サントロン空軍基地
夜間の空軍基地とは言え、これまたデカイ高射砲塔が・・。
明るい格納庫へ入るとガラッガラ。
せいぜいストライカーユニットがあるだけだ。
奥の壁には欧州の地図と火薬と弾薬の木箱が少なからず。
「ミーナ中佐、扶桑から来たパイロット達が会いたいと・・」
銀髪の少女は中佐に伝える。
隊長は自ら中佐の方へ行き、握手を交わす。
「やあ1年ぶりだミーナ中佐」
「貴方達こそ大丈夫だった?」
「なーに大丈夫だ。当分帰りたくないがな、ハハハ!」
「サーニャさんの知らせで部屋を用意したの。今日は休んでって」
「急ながら申し訳ないな。突然」
「いいのよ。戦力が増えるだけマシだから」
今日は泊まれるな・・嬉しい。
B29の襲来が増えるばかりだったあの時間、寝る暇も無く疲れが増していたんだ。
アホ軍部と上官から至急された夜間戦闘用、特攻用の"ヒロポン"。
俺は使わずに上官の前に叩きつけたっけな・・。
それに、影で使う奴がいればぶん殴って目を覚めさせようと必死だった。
ハァ・・疲れてんだなあ。
さっさと寝たい。
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部屋内はテーブルとベッドに服を吊けるハンガーやクローゼットなどがある。
ミーナ中佐が「もしもの為に短機関銃があるから使って」と言われながらも、テーブルの上の短機関銃を手にして触って見る。
ドイツ製、じゃなくてカールスラント製、"MP40"と刻まれてあった。
思い感じに見えたがそれなりに重くない感じがする。
体がそう言ってるんだからそうなんだろう。
弾倉の隣に不思議な形をした拳銃。
なんだこれ・・?やけに胴体がでぶっちょなんだが。
まあ俺は寝たいんだ。
短機関銃を元の所へ戻し、飛行服も椅子の上にかけてシャツだけになる。
そのままベッドに倒れ仰向けに。
静かに瞼を閉ざし眠りにつく。