さて1日も過ぎて今日からお世話になるのが、ここの501戦闘航空団のアドリア海基地。
遺跡を元々改造して基地にしたらしい?
最初は慣れない。
着替えは無い・・。
飛行服を部屋に置いて、至急された海軍の短パンとシャツだけで過ごし、服を買うと言う手もあるがお金も無い。
廊下を歩いて外へ出ようとするが、
「まて貴様」
目の前に現れたのは硬く強い女性軍人が現れ立ち塞がれてしまった。
姿勢も良い、乱れた服装でも無い。新兵達の鏡になって貰いたいな。
「どこの者だ」
「あ、ああ。ここにお世話になる大日本帝国海軍の者だ」
「日本と言う国から来た人か。話は聞いているが・・すまない、偉い態度を取ってしまって」
「いや良いんだ。こうやって接してくれると有難いんだ」
「格納庫はどこにある?」
「格納庫は私のすぐ後ろだ。もう1人、シャーロット・E・イェーガーと言う者がいる」
「自己紹介してはどうだろうか」
シャーロット・E・イェーガー。
まるでアメリカ人っぽい名前で複雑だ。
なんせ欧米人とアジア人混ざりの部隊だから無理も無い。
「有難う」
「私はこれで失礼する」
と言いって会話を終わらした。
格納庫へ足を踏み入れる。
3機、翼を降り畳まれた零戦二二型が並べられ2脚の装備品が何時でも出撃?出来る様に配置されてあった。
しかしイェガーと言う人は見当たらない。
「気分晴らしに基地全体の風景でも眺めようか・・」
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無線を通じてミーナ中佐に許可をいただいた。
飛行服は何故か機内にあったおかげで助かった。
高度は1000m。
デカイ象と古い建物が敷き詰められ、壁に沿って生え伸びた緑の植物が目だったり、綺麗な花畑があったりと考えられない基地だ。
これも士気を高める為の物か。
「ん・・?」
黒ゴマの様な物が風防越しに・・。
双眼鏡を覗いて指の感覚で度を下げたり上げたりピンを合わせると、昨日であった"ネウロイ"がこちらに向けて接近している。
形は大型爆撃機のB25に似ている。
B24似だからそれなりの弱点はあると思う。
「敵ネウロイ、南の方角にて確認」
<<こちらも確認したわ。基地に一時帰還してください、すぐにウィッチをそちらへ――>>
「基地帰還命令は却下する」
「敵接近、戦闘状態入る」
<<駄目よ!すぐに戻って!>>
そんな声を無視し、高度を一気に上昇させる。
一撃離脱を仕掛け相手の弱点を探る為に。
高度2000・・3000・・、4000・・!
この高度なら!
丁度上手い具合に近づいてきた"ネウロイ"は赤射線を放ち、俺を追っ払おうとする。
そんな攻撃も無駄に等しく、零戦の圧倒的機動で楽々と回避。
光学照準器に赤く染まったエンジン部へ機銃を発射!
爆発の揺れで20mmが唸り、着弾と同時に赤く炸裂した弾だが装甲が剥がれただけ、うんともすんとも言わずに飛行を続ける。
丁度到着した2機の零戦。
<<攻撃に集中しろ!>>
隊長の声と共に俺は操縦桿を握り倒し、下部への攻撃を試みようと高度を落とした。
目標より下へ。
操縦桿を引き倒し・・!
機首を下部に向け、20mm発射機ボタンを親指で乗せ狙いを定める。
ネウロイの下部中心だ!
押した機関砲発射機と一緒に4発に1発入る赤い曳光弾が、装甲を貫き穴をぽっかりと開けると顔を出した赤い宝石が内部から出現した。
そしてじわじわと復元する。
「このっ!」
機首の7.7mm機銃を掃射!
連続撃ちに負け続ける復元を遅くなり、止まることの無い機銃弾は赤い宝石を一気に砕ける。
ネウロイは操り人形の糸が切れたかのように動きが鈍くなった。
そして白と銀の混じった破片が辺り一面に散り広がり、雪の様に静かに降り注いだ。
撃破と一緒にウィッチの増援はその姿を目の当たりに静止していた。
<<はっはっはっは! 見事だ! 帝国海軍と言うのはネウロイまでも撃破してしまうのか! これは参った!ハッハッハ!>>
<<す、すごーい・・!>>
<<どうだ。俺達だってやれるんだ>>
「手柄は2番機の俺が取りましたけどね」