「思った以上に早くまとまったぞ~。ああそうだ、ローマの街は見ないの?」
「いや今日はいい。すぐに基地へ帰ろう」
「ん?わかった」
イェーガー大尉と隊長の会話ですぐに基地帰還が決まった。
買い込んだ荷物をトラックの中へ入れ込むタケムラとバルクホルン大尉だが、
「やけに現地軍人が多いな・・」
どうも賢いバルクホルン大尉もこの状態に気づいたようだ。
「ねーえ、トゥルーデーお腹空いたから早く帰ろうよ~」
「我慢しろ」
まるで姉と妹の差だ。
「急げ・・知らぬうちに憲兵と秘密警察が増えてる」
囁かれるとタケムラも伝わり、BMW-R75へ乗り込む俺と隊長、タケムラ。
サイドカーに俺が乗り2人乗りの形で隊長とタケムラ。
「よし行くぞッ!」
イェーガー大尉の声に、トラックとキューベルワーゲンは動き出す。
揺れる振動で揺れるバイクが走り出す。
目を光らせこっちを見るのは憲兵。
「拳銃は持ってるか?」
「持ってますよ。隊長」
部屋に忘れてしまった・・。
「シデン、これ使え」
手に渡されたのは、アメリカ製の45口径拳銃だ。
「ついでに予備弾倉2本、本体合わせて21発だ」
「有難う御座います」
「基地までコイツを放すな」
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夕焼けになると基地が見えてくる。
勿論、後を追う軍用トラックには現地兵士が居る確率は高い。
大きな車体格納庫へトラックとキューベルワーゲンが入ると、左右から現地兵士数十人が小銃の銃口をこちらに向けながら現れた。
「今だ!」
隊長の掛け声と共に、バイクから身を投げ出し柱へうつ伏せになりながらも着地した後、乾いた銃声が響き弾が柱の角を貫いた。
トラックからも兵士が現れる。
拳銃の引き金を倒した時、重い反動が手から腕へと伝わる。
連続して銃を撃つ。
殺さない程度だ。
腹から下へは鮮血塗れが散り、兵が倒れる。
「止めなさい!」
この声で一気に銃撃戦が止む。
「これは一体どう言う事?」
影から顔を覗くと、上層部らしき人間とミーナ中佐が。
「この人間モドキがネウロイかどうか確かめたんだ」
も、モドキ?
「彼らはネウロイじゃありません」
「何なら彼らが"ネウロイ"を倒した証拠を見せて欲しい。無いなら人モドキだがな」
見られていたのか。
でも腕が鳴るな。
「ネウロイを倒すにはネウロイのコアを使った兵器、それとウィッチに限られている」
「アンタがそう思うんならそう思ってりゃあいい。次の任務、上層部の皆さん連れて観戦に来るといいな」
腕に傷を負った隊長が上層部の人間に強い口調で言い放った。