アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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なんとなくノリで書いてみました
アニメがクロスしまくってます
元がソードアート・オンラインですが初期キャラがそうだったためとりあえず付けています
よければ見てやってください
他の方の作品早く書けと待ってくださっている方がもしいたのであれば遠慮なく言ってもらって構いません


1話 ガチャで当てたらいざバトル!

つまらない。なぜこの世界はこうもつまらないのだろうか。全てが停滞した今では刺激というものを全く感じない。暇に殺されてしまいそうだ。

 

 

「さーてと…じゃあ、こうすれば暇つぶしにはなるのかな…」

 

 

そう手に持ったグラスを傾け、不敵に笑った。

 

 

 

 

俺は高校生アニメオタク津島隼人(つしまはやと)。堕天使ヨハネと契約したリトルデーモンである。特に代わり映えしない平和な日常をアニメなどのおかげでそこそこエンジョイしている。

 

 

「さーて、今日はこのすばでも見ようかな…ゆんゆん〜」

 

 

いつも通り学校の授業を終え、家に帰る…その時だった。

 

 

「ん?LINEか?」

 

 

おかしいな…LINEニュースとアニメの公式以外は友達がいない俺のスマホにLINEが来た…聞き間違いの可能性もあるはずなので半信半疑でLINEを開いてみる

 

 

『おめでとうございます!』

 

 

開幕おめでとうございます!で恐らくロクでもないものだと分かる。LINEにも来るもんなのか… 読むのをやめても構わないが暇だしもうちょい付き合ってやろうか。

 

 

『貴方は数々のオタクの中からアニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれました!今日の夜7時から始まる戦いに備えて呼び出すキャラを決めるガチャを引こう!!』

 

 

なるほど。新手のソシャゲ勧誘か。やれやれ…最近やってたアプリも暇になってきたし…ガチャ?上等だ。引いてやるよ。

 

 

『ひっぱって!』

 

 

引っ張って弾き飛ばすって某ソシャゲアプリじゃねぇか。引っ張りハンティングするなよ。で、結果は?

 

 

『紺野木綿季《ユウキ》(SAO)』

 

 

『おめでとうございます!これから当てたキャラクターが貴方の目の前に召喚されます!』

 

 

これから…ねぇ…最近ではパソコンなんかでUFOキャッチャーをやって景品を落としたらそれが届くとかあるらしいが…

 

 

「よっと!」

 

 

!?俺の目の前にワームホール!?そしてユウキ(?)が…!!いや、それもそうだが最も重要な問題はそこではない…

 

 

「やぁ、キミがボクのマスターである隼人なのかな?」

 

 

目の前にユウキがいる…本者!?いや、あり得ない…ユウキが次元の超越をしたというのか!?そして何故俺の名前を!?疑問が尽きないが、まずは落ち着こう…

 

 

「お、俺は確かに隼人だ。す、すまん…念のためお前の名前を聞かせてくれないか?」

 

 

「ボク?ボクの名前はユウキ。ALOでは《絶剣(ぜっけん)》だなんて呼ばれていたよ。よろしくね!」

 

 

こいつ…やはり本人か!? まぁ、その格好といい…無論コスプレイヤーという可能性も消えた訳ではないが…コスプレイヤーにしてはあまりにもクオリティが高すぎるからその線はないか。

 

 

「と、とりあえずウチに来るか?」

 

 

よし!こいつがただの偽者であれば氏素性も知らない男の家に行くだなんてありえなー

 

 

「うん!ぜひ!キミの家に行きたいな!」

 

 

マジか…こいつが偽者なら余程肝の据わった女だな…まぁ、あの嘘くさい話が本当という可能性もなくはないが…信じるのは難しい。

 

 

「お、おう…」

 

 

うちはこれもまたいたって普通の一軒家である。今は一人暮らし中で両親はいない。

 

 

「お邪魔します!」

 

 

「とりあえず居間で座っていてくれ…お茶くらいは出すさ」

 

 

「あ、お構いなく…」

 

よし、落ち着け…落ち着いて考えを整理しろ…

そうだ、あのLINE…ユウキが出てきた後また細かいルール説明が送られたみたいだし…見てみるか。

 

 

・貴方を含め200人のアニメオタクがマスターとして選ばれました。最後の1人になるまで戦ってください。

 

 

・自分が呼び出したアニメキャラが全滅するかマスターである貴方が死ねば負けです。

 

 

・呼び出したキャラはこの戦いで選ばれたマスター以外の人間に危害を加えることは不可能です。

 

 

・戦闘時間は予め予告されます。制限時間は30分。初日は深夜7時から7時半までです。2日目以降の予告は5分前に行われます。

 

 

・戦闘はあっても1日に1回です。戦闘がない日もあります。

 

 

・現在は1人しか呼ぶことは不可能ですが後日以降ガチャが解禁されます。

 

 

・最後の1人にはスペシャルな特典があります!お楽しみに!!

 

 

ふむ…バトルロイヤルか… 面白そうっちゃ面白そうだが… 他にも呼んだアニメキャラが戦いで壊したものは修復されるとかルールはいっぱいあるらしいが…今は重要な場所だけ目を通すか。

 

 

「はいよ」

 

 

「ありがとね」

 

 

そしてユウキはこれをどれほど知っているのだろうか。このユウキはどの時系列のユウキなのだろうか。

 

 

「あのさ…言いたくなかったら言わなくてもいいんだけどさ…お前の病気…どのくらい…」

 

 

「ん?今もメディキュボイドから離れられないかな…はは…」

 

 

「そうか…」

 

 

やはりユウキは医療機器に囲まれたあの部屋でなければ生きることはーいや、待て…ユウキは死んでいないのか?だがあまり掘り下げるのも気がひけるので話題を変えようとすると…

 

 

『ピロン!』

 

 

通知!!時間はもう少しで7時か!戦いがはじまる!どんなものかは確認しておきたいし急いで外に出てみるか。

 

 

「ユウキ!行くぞ!!」

 

 

「うん!」

 

 

さて、何が起こるのやら…チート能力者とかもらっているやつがいたらヤバいな…

 

 

『試合開始!』

 

 

スマホから始まりを告げる声が聞こえ、この戦いで一番最初に見た光景は…

 

 

「エクスプロージョン!!」

 

 

一言で言えば地獄絵図… それしかない。開幕爆裂魔法を撃たせるアホなマスターがいたとは…いや、それかマスターの指示を無視してめぐみんが勝手に撃ったのか?

 

 

「うわぁ…ボクあんな大規模な爆発見たことないよ…」

 

 

「そうだな…って、呑気な事言っている場合じゃねぇな…」

 

 

もう剣だの銃だので街がドンパチ賑やかになっている…殺伐としすぎだろ…あ、マミさんがティロ・フィナーレしてる。

 

 

「いたぞ!お前もマスターか!」

 

 

早速気付かれたか…最初の敵はこいつらしい。恐らく中学生くらいのメガネをかけている小太りの少年。いかにもオタクって感じか?まぁ、メガネかけていて細身というオタクに見える見た目をした俺が言えた話じゃないだろうけど。呼んだであろうアニメキャラは… いない…?

 

 

「おいおい…まさかマスターのお前だけ出てきた訳じゃないだろうな?」

 

 

「そう思うか?」

 

 

スナイパーか?ステルス状態?いずれにせよ、警戒は怠れない。何処に… あの光は…

 

 

「ユウキ!左だ!銃でこちらを狙っている!」

 

 

「任せて!」

 

 

ユウキはすぐさま反応して飛んできた弾丸を切断した。

 

 

「ふぅ…とても小さな弾丸だね…危うく外すところだったよ…」

 

 

確かに小さな弾丸だが、見たところ威力は本物となんら遜色ない…ということは…

 

 

「小さな弾丸…さてはお前が呼び出したキャラ…虹村形兆だな…」

 

 

マスターは敵スタンドが見える。これが分かっただけでもかなり良いが…この暗闇でバッド・カンパニーとは相性が悪すぎる…

 

 

「やれやれ…やはり無能な指揮官が指示を出したことが愚策だったか…」

 

 

「何!?無能だと!!」

 

 

「事実を言ったまでだ」

 

 

「マスターの指示を聞くのがお前達じゃー」

 

 

「黙れ」

 

 

マスターらしきやつがバッド・カンパニーの銃で撃たれて倒された…?

 

 

「おいおい、マスターは殺しちゃいけないって知らないわけじゃないだろう?」

 

 

「ふっ、俺の完璧な作戦に一々口出しをするあいつが悪いのさ。それに…お前こそ知らないのか?戦いでマスターが負ったダメージは戦いが終われば全快することをよお〜〜〜」

 

 

そのルールに関しては知らなかったが…戦ってくれるはずのアニメキャラにやられるとは世知辛いというかお気の毒というか…俺がユウキを当てたことは幸運だったらしい。

 

 

「バッド・カンパニー!全軍!突撃ィ〜〜〜!!」

 

 

「ユウキ!気をつけろ!バッド・カンパニーの構成は歩兵60!戦車7!ヘリ4!」

 

 

俺はとっさにスマホのライトをONにして目の前を照らした。一瞬だが規則的に並んだバッド・カンパニーの軍隊がはっきりと見えた。

 

 

「ナイスアシスト!」

 

 

ユウキは一瞬照らされただけでバッド・カンパニーが撃つ弾丸を回避し、本体である形兆に突っ込んで行った

 

 

「まずは足を奪ってやろう!」

 

 

「ユウキ!ストップ!!」

 

 

「!?どうしー」

 

俺は急いでユウキが突っ込もうとした数歩先の地面に向かって石を投げた。その瞬間ー

 

 

「ぐっ!」

 

 

「おぉ…」

 

 

やはり地雷を仕掛けていたか。予告したのが命取りとなったな。

 

 

「ユウキ!トドメだ!」

 

 

「オーケー!!」

 

 

再び加速し、瞬時に距離を詰めたユウキになすすべもなく形兆は倒された。

 

 

「終わったな…」

 

 

「ノーダメージで勝っちゃうなんて…的確な指示ありがとう!隼人のおかげだよ!」

 

 

「いや、お前の実力が想像以上だったからだ…凄かったよ 俺を守ってくれてありがとな…」

 

 

「お前らの勝ちみたいだな…せっかくだ…消える前に良いことを教えてやろう…まだ主人公とラスボスは解禁されてない…解禁された瞬間、今以上の激戦が繰り広げられるだろうぜ…」

 

 

主人公とラスボス未解禁?そんなことを言い残して形兆は姿を消した。じゃあ、今いるのは最高でもめぐみんみたいな準主人公までって話か?

 

 

「今以上か…」

 

 

「今でもかなり凄いと思うけどね…」

 

 

まぁ、キャラにもよるが主人公やラスボス格が来たらまるで同時に使っているかのように炎と氷が飛び交っていたりする今の現状すら余裕で凌駕するよなぁ…

 

 

『時間終了です!』

 

 

よし、なんとか生存したな…。1日目クリアっと。

 

 

『そして優勝した際の賞品ですが…この戦いで優勝したチームにはどんな願いでも3つだけ叶えさせてあげます! 次回も頑張ってくださいね!ではでは!』

 

 

「願い事、ねぇ…」

 

 

正直絶対叶えて欲しいって程の願い事はないな…夢とかないし。 いや、勝ってもないのに考えるのは時期尚早か

 

 

「願い事かぁ…ボクなら病気が治って自由に色々な場所に行けるようになりたいな」

 

 

それだ!これで優勝すれば言うまでもなくユウキの病気だって治せるはず!叶えるとするならそういう願いにしようか。

 

 

「ボク、アスナやキリトとリアルでも会いたい…」

 

 

「そうか。任せろ…俺が必ずユウキを勝たせー」

 

 

ん?勝たせる?なんかちょっと違うな…そうじゃなくて。

 

 

「ユウキ、絶対勝つぞ」

 

 

「うん!」

 

 

こうして俺を始めとした古今東西様々なアニメキャラを連れた沢山のオタク達の戦いが今日、始まった。


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