アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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今回は勝負に気持ちの強さは関係ないと言ったあの人の登場です!


追記

修正箇所が色々とあったので修正しました。
二度目の修正…早く出そうとしすぎましたw


10話 ある最強剣士のマスターとアスナのマスター

人には色々な一面がある。

 

 

中には絢辻さんのような裏表のない素敵な人もいるが、大抵の人は色々な一面を持っていると思う。

 

 

普段とは正反対な面。

自覚がなく、他人から指摘されて初めて気付く面。

 

 

味方を変えれば人には色々な面が見えてくる。

そんな意外な一面を知った時、人はどう思うのだろうか…

 

 

 

 

「ざまぁみろ!カスめ!この俺を倒せると思っていたのか!」

 

 

「






うぅ…」

 

 

《アイリスside》

 

 

あのようなハヤト…見たことがない…何故あのように…

どうしてこうなったかは少し前に…

 

 

 

〜少し前

 

 

《隼人side》

 

 

気まずい。あちらではユウキとアスナが感動の再会をしているのにこちらはまるでお通夜のようだ。

 

 

「…」

 

 

「会話ぐらいしてくれてもいいだろう?」

 

 

「黙りなさいよ。」

 

 

冷たい。シベリアぐらい冷たい。行ったことないけど。

 

 

「おい、アイリス。誤解は解いたんだよな?」

 

 

「は、はい…」

 

 

アイリスは確かにダクネスに誤解を解いたはずだ。なのにこれか。

 

 

「飛行機代は払ってあげるわ。今日の便でさっさと帰りなさい。」

 

 

「…お前、仲間を引き抜くルール、知ってるか?」

 

 

「な、何よ…」

 

 

「お前、ゲームは好きか?勝ったらユウキかアイリス。どちらかをくれてやる。 俺が勝ったら1泊でいいからホテル代もくれ。そして同盟を結ぼうぜ?」

 

 

『!?』

 

 

「ゲームはそちらが指名して構わない。」

 

 

「シャドバで勝負よ。」

 

 

「分かった。それで行こう。」

 

 

シャドバ。それはスマホの本格カードゲームである。俺も少々たしなんでいる。さて、ひねってやるか。

 

 

1戦目

 

ネクロマンサーとビショップか。

 

 

あ、これ理想手札。勝ったな、これは。

 

 

「開け…死の門よ…骸の王降臨!」

 

 

「え、嘘…2ターンでそんな高火力モンスター…」

 

 

「死ね」

 

 

「きゃぁっ!」

 

 

「ふっ…弱いな…」

 

 

「ふ、ふざけないで!こんな勝負無効よ、無効!3本勝負よ!」

 

 

2戦目

 

ウィッチ対ウィッチか。ミラーマッチではないだろが…

 

 

「やっぱウィッチはドロシーが最きょー」

 

 

「破砕の禁呪…体力5以下消滅。」

 

 

「え、嘘嘘嘘!」

 

 

「消えろ。」

 

 

「いや!いや!いやぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「ふっ、他愛もない…さて、反撃といこうか」

 

 

この後あっさりあいつはやられた。あら?意外と強くない?

 

 

「よっしゃ!俺の勝ち!!ねぇ、今どんな気持ち?悔しい?悔しい?」

 

 

「っ!!」

 

 

「あぁ、分かった。分かった。3戦目お前が勝ったらお前の勝ちでいいよ…あ、コーラフロートもう1つください。」

 

 

「〜〜ッッ!!」

 

 

せっかくチャンスを与えたのに彼女は激昂している。訳が分からないよ。

 

 

3戦目 ネクロマンサー対ネクロマンサー…

 

今度はネクロ対決ってわけか。

 

 

まぁ、ラストもいけそうだな。

 

 

「冥府をくらえ!」

 

 

「ふふ、発動には墓地が足りないわよ…そしてオーディンをくらいなさい!」

 

 

「ちっ…もう2枚の冥府!」

 

 

「無駄無駄!!バハムートで全て破壊!」

 

 

「くそっ、冥府がもうない…死の舞踏でバハを破壊…!」

 

 

「諦めなさい。ダメ押しに死の祝福!これで守護が3体!もう貴方に勝てる方法は…」

 

 

「ないと思ったかマヌケが!!デスタイラント!出したターンで殴れる疾走な上、墓地20消費で攻撃力は13に!そして進化して攻撃力を15に!」

 

 

「ふっ、でも貴方にはこの守護達を突破する手段もないし、私の体力は17も…」

 

 

「ダメ押しの幽体化!守護無視を付与!そして墓地4枚で攻撃力を2上げる!死ねぇぇぇぇぇ!!」

 

 

「きゃぁぁぁぁぁっ!」

 

 

「ふふふ…ふふ…ははははは!!またまた俺の勝ちだな!アスナのマスターとやら!!」

 

 

「…」

 

 

〜そして冒頭へ

 

 

「ざまぁみろ!カスめ!俺を倒せると思っていたのか!」

 

 

「うぅっ…」

 

 

「改めて思い知ったよ。勝つということがこんなにも気持ち良いことだとね!!ははははは!!」

 

 

女子中学生相手に高笑いをする情けない高校生がいるらしい。俺だと認識するのはこの後の話になるのだが。

 

 

「さて、こっちはお金じゃ変えられない俺の大事な仲間をかけてやったんだ。そっちも守るもん守ってくれるよな?」

 

 

「2泊…」

 

 

「ん?」

 

 

「2泊分のホテルは手配してあげるわ!!だからもう私の前に姿を見せるな!ロリコンオタク!!あんたロクな死に方しないわよ!!」

 

 

この選抜に選ばれたってことはお前も立派なオタクだぞ。完全なブーメラン発言いただきました。

 

 

「アスナ!ダクネス!帰るわよ!!」

 

 

「あっ、待って!」

 

 

「んん…!!私のマスターにこんな大恥をかかせた上に宿泊先まで要求するとは…!!貴様…中々見どころのあるマスターだな。アイリス様が興味を示すのも納得がいく。私は貴様を誤解していた。浅はかな私を許してくれ。」

 

 

ダクネスは俺を認めてくれた(?)のか俺に手を差し出してきた。俺と握手を交わすと…?

 

 

「そしてこの私も罵倒してー」

 

 

「何してんの!早く来なさい!」

 

 

「あっ!マスター!待ってくれ!!」

 

 

マスターにダクネスは引きずられ、すぐ行ってしまった。

 

 

ふぅ…終わった…同盟とか色々と。

 

 

「あの…」

 

 

「何だ?」

 

 

「私とマリカーやマリパ、他にもチェスや将棋なんかで遊んでくれる時は普通なのに何故あのゲームだけ…」

 

 

「あれ?人が変わってた?はは、悪いな… 多分、シャドバだけだから…気にしないでくれると助かるなぁ…」

 

 

知り合いが言うには俺はシャドバをやっていると人が変わるらしい。お恥ずかしい。

 

 

「だが、これで宿泊先ゲット!心置き無く観光できるぞ!」

 

 

「うん…でもボク達を賭け皿に載せるのはやめて欲しいなぁ…」

 

 

「あぁ、すまない…二度としないよ。」

 

 

確かにやり方が少し荒っぽかったか。反省反省。

 

 

 

「だが、これでこの北海道でゆっくり観光が出来る…というわけだぁ!ふぁっはっはっは!!」

 

 

「まだ、ちょっと引きずってるんじゃ…」

 

 

あいつよく見たら律儀に札幌までの交通費もくれている。まぁ、これは計画通りではないが、かなりいい方向に向いている。

 

 

「北海道に来たら海鮮料理と相場が決まっている!さて、行こうか!」

 

 

俺達はキャリーバッグを置いてホテルを後にし、北海道をゆっくりと観光させてもらうことにした。

 

 

「こんな所じゃねぇとゆっくり羽も伸ばせないからな…」

 

 

「海っていいね…一度行ってみたくてさ…」

 

 

「こちらの海も変わらず青いのですね…」

 

 

「あぁ…」

 

 

『試合開始5分前です!』

 

 

「!!」

 

 

「臨戦態勢!人気のない海辺だからこそ気をつけろ!!」

 

 

「了解!」

 

 

「気をつけます!」

 

 

『試合開始!』

 

 

「正規空母大鳳、出撃します!!」

 

 

「気をつけろ!敵は海から攻めてくる!」

 

 

正規空母による爆撃!!

 

 

「上空から爆撃!」

 

 

「エクステリオン!!」

 

 

なんとか拡散しない内に落とせたのは大きいが…これは俺達がハメられた感じか?

 

 

「主砲!うてーい!」

 

 

あの金髪巨乳…重艦愛宕までいるとは…

 

 

「アイリスかわせ!」

 

 

 

「はい!」

 

 

「相手がちゃんとした提督なら大破したら引くはずだ!轟沈はさせなくていい!着実にダメージを与えていけ!」

 

 

「分かりました!」

 

 

ユウキが艦娘達に攻撃するには飛行するしかないが、空母がいるのに空中戦はさせられない。アイリスには悪いがなんとか二人を引かせてもらうしかない…!

 

 

「おっと!マスターには手出しさせないよ!」

 

 

しまった!考えすぎていた…!ん?二刀流!?剣は両方とも同じ弧月。弧月使いの二刀流の剣士であの黒い隊服は…

 

 

「ん…中々歯ごたえがありそうな相手だな…」

 

 

「お兄さんこそ…さっきのあの重い一撃…相当強いんでしょ?」

 

 

「ユウキ、そいつは太刀川慶…二刀流アタッカー。ボーダーで総合とアタッカーで1位の2冠を取っている。…正直かなり強いぞ…」

 

 

まさか太刀川さんを当てたやつがいるとは…まぁ、俺もユウキやアイリスを当てているし、強キャラ当てたやつは他にもいるんだろうな…

 

 

「ほぉう…俺を知ってると…面白い…かかってこい」

 

 

「ボクも本気でいかせてもらうよ!」

 

 

っ!!数の差がここまで響くとは…!!ユウキは今まで一歩も引いていないが…

 

 

アイリスの方は的確に弾をよけたり、切ったりで猛攻を凌いでいるが完全に後手に回っている…大鳳はもし改であれば装甲空母だから中破させても攻撃の手は止められない!

 

 

「アイリス!セイクリッド・ライトニングブレアだ!水中に向かって!」

 

 

「は、はい!『セイクリッド・ライトニングブレア!!』」

 

 

光が風と共に水中で吹き荒れ、艦娘二人に大打撃を与えた。

 

 

「っ…ちょっとやりすぎじゃないかしら?」

 

 

「あぁっ!燃料が!!」

 

 

『…二人共、退却だ。引け。』

 

 

「了解しました!提督!」

 

 

「ハヤト!やりましたよ!艦娘達は確かに退却していきます!」

 

 

 

やはり艦娘達を大切にするからこそ大破進軍はしないやつだったんだな。良かった。

 

 

 

「おや、あいつらがやられたか。」

 

 

「よそ見している暇なんてないよ!お兄さん!」

 

 

「あぁ、そのようだな…」

 

 

太刀川さんのあの構え…!!

 

 

「ユウキ!飛べ!」

 

 

「旋空弧月!!」

 

 

太刀川さんのオプショントリガー旋空弧月… 剣の軌跡に合わせて斬撃を飛ばすことで剣の射程距離を伸ばす…!!さすがのユウキも初見じゃ絶対よけられなかっただろう…

 

 

「あっぶないなぁ…」

 

 

「ふむ、やつは飛べるのか…なら!」

 

 

「ユウキ!太刀川がグラスホッパーで飛ぼうとしているぞ!」

 

 

「空中戦だね!!了解!」

 

 

空中戦で太刀川とユウキが撃ち合っている…一見、ユウキが有利そうに見えるっちゃ見えるが…

 

 

「もう一度っ!」

 

 

「うぅっ!」

 

 

空中でもう一度グラスホッパーを出し、加速したか。自在には移動不可能だが、瞬間的な勢いならグラスホッパーの方が上回る…

 

 

「ユウキ!地面に降りろ!グラスホッパーは一方向にしか移動不可能だ!」

 

 

「うん!」

 

 

「まっ、そうはいかないな。」

 

 

太刀川がユウキが進む目の前にグラスホッパーを設置!?まさか…

 

 

「!?」

 

グラスホッパーに当たったせいで太刀川の方へと…

 

 

「よし!」

 

 

「あぁっ!!」

 

 

太刀川が上からユウキに斬りかかり、ユウキは辛うじて剣で防御するが、砂浜に勢いよく叩きつけられてしまった。

 

 

「ユウキ!!」

 

 

「ははっ、お兄さん、やるね…」

 

 

『残り制限時間1分です。』

 

 

「おう、もうこんな時間か。さすがに引くだろ?お前ら。そこのやつも連戦するのはキツいはずだろうし。」

 

 

「あぁ、ここは引かせてもらう…」

 

 

「まっ、お互い生き残ってたらその時はまた勝負しような。じゃっ」

 

 

「うん!約束だよ!」

 

 

『試合終了!』




気持ちの強さは勝負に関係ないと言った太刀川さんの登場です!
実はこの言葉には勝負に負けたからってそいつが気持ちで負けていたってことにはならないだろっていう深い意味があります…
このセリフ、元運動部の俺としてはかなり共感できて大好きですw
作者はファンブックも含めて全巻揃えるくらいワートリが好きな大ファンです。
ちなみに好きなキャラはオペレーターの国近さんです。
そして今回出た愛宕、大鳳、太刀川さんはペコーシャさんのリクエストです!ありがとうございます!
リクエストは思いついた時にあまり不自然にならないように組み込めるキャラを優先して出すのでリクエストした順番通りにはならないことがあります。ご了承ください。
次回もお楽しみに!それでは!

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