アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
ありがとうございます!
ここまで長く続けられたのは皆さまの応援があってこそです!
毎回感想を貰えているのがもうとても嬉しいです!
これからも頑張ります!
今回はあとがきにお知らせがあるので見てくださると嬉しいです
20話 新たなる仲間と能力と…
とりあえずバカテス編が完結したので今までのあらすじを語ろう。
バカテス編を見ていない方もいるだろうしな。
前回までのアニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件!!(長(ry)
世はアニメ戦国時代…
オッス!俺高校生アニメオタク津島隼人!
同級生も幼馴染もいない俺は帰宅部のエースとして部活動をしている最中、謎のLINEが届いた!
…ついふざけすぎてしまったのでここからは真面目に行うとしよう。
届いたメッセージによると全国のアニメオタク200人がマスターとして選ばれ、俺もその中の1人ということらしい。そして不審に思いながらもガチャを引くとSAOのユウキが当たったと表示され、俺の目の前に現れた!!
初日の戦いでこれが現実だと痛感した俺はこのアニメキャラ達の戦いへと身を投じるのであった。
このすばのアイリスも仲間に加え、様々な場所で戦いを行っていたある日、残りマスターが160人になったという告知を受けた俺はひょんなことからバカテスの木下優子に憑依し、試験召喚戦争に挑むことになった。
激戦の果てに俺は自クラス優勝と総合優勝の2冠を果たし、自クラス優勝の賞品である主人公かラスボス、どちらかの先行配布と総合優勝の能力と副賞2つを貰ったのであった。
第20話始まります!
〜〜
「ん?」
一時的に全てから逃げた先にはさっきまで見慣れていた女の子、木下優子がいた。
「木下…優子、だよな?」
「えぇ、何やらあんたを憑依させていた神様とやらが会わせてくれたって話よ」
精神世界…?夢?恐らくそんな感じの場所だろうな。何かメッセージプレゼントとかか?神様も気が利いてんな。
「あ、その前に…」
優子は何故か後ろで手を組み、何やらあざとい仕草をし始めた。何だ?彼女らしくもなー
「ふんっ!!」
「ぐふっ!!な、何しやがる…!!」
は、腹パンしやがった…こいつ!!めっちゃ痛い…ってことは夢じゃないな…
「諸々のお礼よ。よくも散々人の身体で好き勝手してくれたわね!」
いや、それ俺悪くなくないか!?それに俺はほとんどが命令通りに動いてたし!
「でも…結構楽しかったわ。ありがと…欲しかった本も手に入ったし」
「BL本か…」
これ趣味に読書って書けないやつだな。まぁ、かく言う俺も最近読んでる本は?とか聞かれたらまさかエロマンガ先生だなんて答えるわけにはいかないし、書けないが。秀吉みたいにまともに書ける人間はちょっと羨ましい。
「えぇ、悪い?」
「いや、お前が嬉しいなら何よりだわ」
「…津島君はアタシの前ではあまりそうには見えなかったけど結構猫を被っているでしょ?いつか貴方が気兼ねなく本音を言い合える…そんな人と会えるといいわね」
今まで見たこともないような満面の笑みを浮かべた彼女は俺に最後のメッセージを言い残すとそのまま去っていった。
「ありがとな!俺もお前と一緒で楽しかったよ!!」
あー、これあいつに聞こえたのかな?これを最初に言わないだなんて俺も結構抜けてるな。
「…」
振り返りこそしなかったが、優子は手を振って合図してくれた。どうやら俺の言葉は届いたらしい。
これからの課題として主人公先行配布でゲットしたマシュのことを冷静にまとめなくては…
〜〜
「マスター?大丈夫ですか?マスター!」
マシュが呼びかけている…あれ?結構長く寝てた感じか?
「ん…すまないな。ちょっと寝ちまった…あ、あぁ…」
『さっきすぐ認識阻害はかけたがここは誰か聞いているかもしれないし、詳しくは帰ってから話すわ』
とりあえずここで話せば怪しむ奴らがいるかもしれない。北海道に在住していることが確定しているアスナとダクネスのマスターを除いてもマスターは3人はいた。まさか今飛行機に乗っているとは考えたくはないが、そんな可能性も考慮すべき。自己紹介は帰ってからだな。
〜
「ただいまー」
実家のような安心感。まぁ、実家ではないがな
「やっぱり慣れている家の方が落ち着くね!」
「あぁ、そうだな」
どうもホテルなんかではゆっくりくつろげない。我が家が一番である
「そういえば…あの工具箱は何ですか?」
おっ、さすがはアイリスだな。お目が高い。届いていたか、俺の新兵器が入ったやつ!
「これはだな…いや、とりあえず自己紹介しておくか」
3人をテーブルに座らせ、俺は飲み物を持ってきた。こうして座っていると最早家族みたいなものになっているのではと錯覚し始めている。
「俺の名前は津島隼人。こっちにいるユウキとアイリスのマスターをやっている。よろしくな」
「よろしくね!マシュ!」
「よろしくお願いしますね」
「あっ、はい!こちらこそ…」
これで全員の顔合わせは終わりか。マシュがいてくれると戦略の幅が更に広がりそうだな…
「時にマスター、少しよろしいでしょうか?」
「え?」
そう言ったマシュは俺の右手の手の甲を見てきた。
「やはり令呪がありますね…」
マジか…つかこれってアニメキャラがいると悟られる代物だから他者には見えないんだよな?
令呪なんてもんが他者に見えたら私がマスターです。と公言しているようなものだ。
急いでルールを確認しよう…
・Fate関連のキャラを入手した際、初めての場合は令呪が手に入ります。
・マスターは令呪以外の目的で魔術回路を使用することは不可能です。
・原作通り3回の命令が可能です。ただし、自害を命じることはできません。
・認識阻害をかければ自分と自分が呼び出したアニメキャラ以外、誰にも令呪は見えません
・令呪3画を使えば自らの全サーヴァントは戦闘不能状態となり、呼び出したアニメキャラが0になればその瞬間貴方の負けです
オーケー…知りたいことは大体分かった。要するに命令権が令呪になったくらいだと。命令可能な回数が実質2回となり、明確な命令や曖昧な命令などで差が出たりするのか。まぁ、命令権を使ったことないから詳しくは分析しようがないか
さてと…肝心な顔合わせは終了したし…次やることは…
「さっきアイリスが言っていたこの工具箱に入っている物を教えよう。これはな…トリガーっていうんだ。ユウキとアイリスは見ただろ?あの黒いロングコートを羽織った二刀流剣士を」
ここまで言えばキリト君とも取れるから凄いなあwもうちょいいい太刀川さんの説明ないかなぁ…
「あぁ、あのヒゲを生やした…」
お前のイメージはヒゲか。太刀川さんをヒゲの一言で片付けちゃうのか
「そそ、そいつが持っていた武器の総称をトリガーって言ってだな…」
近接用トリガーだけでも主に日本刀をイメージした孤月。軽くて機動力を殺さず、出し入れ自由なブレードであるスコーピオン。防御に寄りのレイガストの3種類があり、他にも遠距離武器や本部未承認の武器などボーダーやボーダー関係者が作ったトリガーが全て入っている。さすがだな。
「これをどうするのですか?」
アイリスが結構食いついてきてるな。やはりこれが武器だとはあまり実感が湧かないか…?
これをだな…まぁ、とりあえずこんな感じに改造して…
よし、これでよしとしよう。
「とりあえず
トリガーを使う戦闘員は使用する武器の種類などにより、アタッカー、ガンナー、シューター、オールラウンダーの4つに分けられる。
今回は全員の役割を考えた結果、俺が中距離〜遠距離に徹するべきだろうという俺の判断だ。そして…
「最初に出す弾の大きさでおおよそ俺のトリオン量も分かる!」
トリオン量は生まれつきある程度決まっている。この辺は正直才能の域になる。努力で増やせなくはないが、増やせる量はたかが知れている。シューターは最初に出てきた弾を分割していくため、トリオン量が少ないやつだとあまり弾が出せない。さぁ、どう出るか…
「おぉ!結構大きいんじゃない?」
ユウキが言った通りそこそこトリオン量は高い部類に入っているのが分かった。良かった、中距離〜遠距離いける。トリオン量が少なかったら最悪護身用に成り下がっていたから助かった… 無論あらゆる攻撃も一撃だけなら防げるから護身の意味も兼ねてはいたんだがな
「試し打ちもしておこう。
遠距離の弾はそれぞれ性能が違う
今回は俺が飲み終わった空き缶をターゲットにしたため前者だ。そして室内のため威力抑えめで撃ってみたが…
『おぉ…』
空き缶がかなり歪な形に変形しているのを見て俺達は息を呑み、ボーダーの技術力の凄さを改めて実感した。
「でも力を抑えてこの威力でしょ?万が一関係ない一般人に当たりでもしたら…」
ユウキは一般人を巻き込むことを懸念しているのか。ルールを見たところ一般人は認識阻害をかけていないアニメキャラを見てもそれがアニメキャラとは認識出来ず、戦いの瞬間を見てもその日の戦いが終われば記憶は消えるし、戦いの最中に動画や写真をSNSなんかに上げるのも不可能らしい。
要するに一般人はどうやってもアニメキャラと関われないという話である。
だが、俺の場合は呼び出されたキャラではない。だからアニメキャラは一般人に攻撃出来ないというルールから外れているのでは?と言いたいのだろうが…
「ボーダーの弾には流れ弾加工とかいうのをしているらしく、銃トリガーから出た弾やシューターが発射した弾に被弾して、生身で受けても痛みと衝撃で気絶するだけらしいぞ?外傷なんかは残らないらしいし、少なくともこの空き缶みたくなるのはないんだってさ」
一方剣とかのトリガーは普通に人を斬れるため選ばなかった。さすがに人を斬るのはちょっと…それにシューターとかならマスターが近くにいればマスターを気絶させ、マスターからの命令を使えなくさせたり、指揮を著しく乱せるし…
「だが、これは無闇に使えないな」
「どうしてですか?中々使えそうな威力はありますし…追尾機能のない普通の弾ならもっと火力がありますよね?」
マシュが言わんとしていることは分かるし、実際正しい。通常弾であるアステロイドはシンプルなだけあり、威力は他の弾より高く設定されている。確かにシューターはアシストしやすいし、アイリス以外中距離からの攻撃手段がない俺達の中では中々重宝すると思う。だがそうではない
「いや、実用性の話じゃなくてさ…俺に敵意を向けられるケースが増えるって話だ」
今まではマスターがいても指揮をするくらいだから特に危険視されなかったが、戦える能力者になったということは何でもありの戦いの場に足を踏み入れることになる。つまり下手をすれば俺が足を引っ張りたくないと考えた結果、裏目に出てしまうのだ。
「そういうことでしたか…でもそれなら心配ありませんよ、マスター!マスターはわたしがしっかり守りますから!」
さすがシールダーだと褒めてあげたいところだが…女に守られている背後でちまちま弾を飛ばしている野郎…戦術的には正しいが、ちょっとカッコ悪い気がするな…
「あぁ、ありがとな。マシュ」
だが、俺のためにそこまでしてくれると言ってくれるのは素直に嬉しい。マスター冥利に尽きる。
「じゃあ、今日はもう寝るとしようか。二人とも北海道で疲れただろうしな」
正直に言えば俺の疲れが取れていないため休みたいが、みんなの手前で弱音は吐けない
「おやすみなさい。先輩!」
「…マシュは…寝なくても平気なのか?」
「はい、私は問題ありませんので…」
デミサーヴァントであるマシュは半分英霊のため、食事や睡眠が必要ないんだったな…もしもの時は張り込みとかしてほしいが…マスターとして酷使するのは良くないな
「だが、休める時は身体を休めとけよ」
「はい、お気遣い感謝します。先輩」
「じゃあ、おやすー」
『試合開始5分前です!』
いや、待て待て待て!!もうこんな時間だったっけか!?急いで時計を…12時回っているじゃねーか!!やれやれ…
「みんな!用意はいいか!?」
「はい、ハヤト!行きましょうか」
「ハヤト!任せておいて!」
「先輩、わたし精一杯頑張りますね」
アイリス、ユウキ、マシュ。3人共準備はできているらしい。さて、そうなればあとは俺が頑張る番である
「さぁ、行くとしますか!」
今日もまた戦場へ…さて、どんな敵が待ち受けているのやら…
〜
「…まさかラスボス枠で貴方が出るとは…」
「全く…わざわざこちら側から出向く必要があるとは思えないが…」
「そうしなければお前の最初の目的は果たされないぞ」
「ははっ、それもそうだったね。では、少なくとも私の1つ目の目的が達成されるまでは行くとしようか」
新しい話がスタートです!
あるラスボスなどの動きにご期待ください!
そしてお知らせです
この度FGOのマシュを出すにあたり、ゲーム版のネタバレを含む描写などを含んで良いかダメか後に出す活動報告でアンケートをとりたいと思います!
マシュを知っている方は積極的に意見をくださると助かります
それでは!