アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
次回辺り番外編なるものを考えているのですが、何かやって欲しいこととかありますか?
特に希望がなければ隼人の呼び出したキャラ以外の別キャラ視点でこの戦いの様子を書いたり…などを考えています
活動報告も出す予定なので良ければリクエストお願いします!
『最強の能力は何?』と聞かれたら貴方ならどんな能力を思い浮かべるだろうか。
最強クラスのパワーや精密度もさることながら時を止めるというチート能力を兼ね備えている
少し先の未来が見えるエピタフと時を飛ばす能力を持つスタンドであるキングクリムゾン?
ある例外を除けばあらゆる攻撃をも跳ね返す
それともありとあらゆる能力を捩じ伏せる上条さんの
これはほんの一例だが、各々最強だと思う能力はあるだろう。だが、果たしてこれらに優劣は付けられるのだろうか。
一方通行のあらゆる攻撃の反射は確かに強いが、能力無効化や略奪能力者には割とあっさりとやられてしまうだろう。
だが、そんな対能力者用最終兵器とも呼べる無効化や略奪の能力者でも能力を使わないシンプルに強いやつなんかにはまるで歯が立たないだろう。
だからこその適材適所。一見万能に見えても意外な穴があったり、中途半端であることが弱点だなどとどんな能力にも弱点はある。大事なのはどれだけ仲間やマスターがフォローできるかだ。
俺のメンバーの場合、近接火力、オールラウンダー、タンクの3人で構成されている。仮に俺が中〜遠距離火力を担当するにしてもヒーラーがいないのは気がかりだが、メンバーにこれと言ったクセがないこともあってかなりバランスは取れているはずだ。
吉良吉影に仲間はいないはず。ならばこちらは数の力で攻めさせてもらうとしよう…
〜〜
さて、落ち着いて考えをまとめろ…美鈴の件があるからあの二人もある程度俺を信用してくれているはずだが、だからと言って危険な立ち回りを強いれば拒否する可能性がある。当然のことだ。
そして…やっぱあいつらの方が俺は信じられる…一緒に戦っていた時期が一番長いユウキは特に…
「ユウキ、今回はお前を軸に戦う。いいな?」
「任せて、ハヤト!」
よし、まずは特攻するユウキは決まった。あとは…
「アイリスはある程度距離を保ちながらユウキのフォローを!マシュは俺の傍にいてくれ! ベロニカとニノチカは他の仲間や吉良のマスターがいないか周りを張ってくれ!」
『了解!』
これでいい…これが最善手のはずだ…
「準備はいいのかい?しかし、どうであろうと私は一人も残さずに消すつもりだがね」
吉良がキラークイーンを出してユウキに接近してきた!
キラークイーンの能力は…
触れた物を何であろうと爆弾に変える『第一の爆弾』
種類も豊富で誰かが触れた瞬間に爆発する爆弾、キラークイーンが手動で爆破できる爆弾、爆弾自身が爆発する爆弾、何かに触れたら起爆する爆弾の4種類。
爆弾と言っても爆弾に変えた対象が消し飛ばないものもあるので汎用性はかなり高く、仗助達も手を焼いていた。
次に人の体温など熱源を探知してどこまでも追撃して爆破する『
熱源を探知するというシンプルな命令しか実行出来ないことも相まってその分威力や耐久性能はかなり高い。だが、今回は俺達の中に重くすることが可能な能力者がいるとあっちは分かっているはずなので使ってこないと思う。
『
それに今回最も不安なこの戦いの最中に成長しているってのも恐らくないだろう
だからやつは俺の知っている吉良吉影そのもの!
「さぁ、行くぞ!」
「手加減はしないよ!」
ユウキが攻めに行った!よし、今は問題ない!問題は…
「キラークイーン!第一の爆弾!」
キラークイーンの手が動いた!今ユウキに触れようとしている!…が、キラークイーンがユウキに触れることは出来なかった。
「何ッ!?」
「ヴォーパル・ストライク!!」
「ぐふぁ!!」
ユウキの一閃で吉良吉影が吹っ飛んだ!
「よし!」
シールドの展開にも成功…ピンポイントでかなり面積を絞ればキラークイーンの攻撃からでも防御できたか…!
そしてすぐにシールドを消せば吉良も起爆できない!
まぁ、キラークイーンがスイッチを押して起爆させる暇なんてないから触れたら起爆とかに設定しているんだろうけど
「やはり君達には…見えている…ということになっているようだね…あそこに横たわっている武闘家っぽいのもそうだったのかな…」
うん、そうだよな…としか返せない。ヤムチャがやられてもうん…としか返せない自分はちょっとドライなのかもしれない
「…もう殺しはさせないよ!」
そこそこの実力者であると吉良も悟った以上、ここからが本番か…キラークイーンも本気でかかってくるはず…本気でかからなくては…
「行くよ!」
「ふん!」
攻めにかかってきたユウキに対して見向きもしない…?それにさっきキラークイーンは少ししゃがんで…
「ユウキ!止まってバックステップ!」
「ちっ!」
吉良はやはり近くにあった小石を爆弾に変えていたか…そのまま突っ込んでいたら爆破の餌食だったな
「まずは邪魔な君から消すとしよう」
ヤバい!ターゲットが俺に向いた!だが、今マシュから離れるのは危険ではー
「先輩!私がいます!防御は任せてください!」
「マシュ!守っちゃダメだ!」
「!?」
しまった…吉良が盾を爆弾に…!
「マシュ!!」
「マ、マスター!」
俺はとっさにマシュを引っ張り、マシュの被爆を防いだが…
「ちっ!」
トリオン体は破損したか…ベイルアウトする手もあるが、このチャンスは逃せー
「待て…動くな」
ッ!!
「君達もだ。私はこのままタイムオーバーで逃げ切る。だが、邪魔をするなら君達のマスターの命はないと思ってくれ」
人質に取られた… トリオン体の回復時間はトリオンが少ないことで有名な修でも数時間はかかる。この戦いは30分だけだから最初に活動限界が来ても2回目は使えないな
今アイリスが剣を置き、不意打ちでセイクリッド・ライトニングブレアを放つというのは… いや、あれは範囲が広すぎて俺も余裕で巻き込むことになるか
待て…そもそも抵抗することが間違いか。下手に抵抗してしまえば俺が死ぬ
「助けを求める気かい?君の仲間の宇宙警察とやらはあそこで交戦中のようだが…」
…マジかよ、あちらは瓦礫の竜巻が吹き荒れ、一面が銀世界になってやがる…犯人は…
「へぇ、あんたもヒーローやってるの?」
「…も?つーことはお前はヒーローなのか?その割には周りを気にせず暴れ回っているように見えるが…本当にプロヒーローか?」
「ここら一帯を氷漬けにするあんたに言われたくないわよ!」
ヒロアカの轟焦凍にワンパンマンのタツマキか…あいつら…ヒーローなら(厳密に言えば轟は違うが)一般人である俺を助けてくれてもいいんじゃないですかね…
しっかし氷と炎を操る轟と超強力なサイコキネシスやテレキネシスを使うタツマキの戦いか…
天変地異の前触れか何かだろうか…あんなことやったら絶対一般人でも誰かしら気づくよな、おい…
あんなのをこっちに来ないように止めにかかったのならベロニカ達のアシストは期待できないな
…あれ?何かおかしい…俺は何かを見落としていたような…気がしてならない…
「やはり…君は大事を取って殺しておくか」
「吉良吉影!!お前がこの世界で殺しをすれば必ず足が着いてそれを嗅ぎつけるやつが現れるぞ!」
「…ん?」
よし、食いついた!このまま時間を稼ごう… 今の内に謎の違和感の正体も突き止める!
「お前はあの深夜にある女を消したようだが、それは深夜のニュース速報でバッチリ取り上げられていたぞ!!そしてその後SNSでそいつがアニメオタクであることも判明した!そこからマスターが死んだと俺は導き出した!」
もちろんこれはほぼ全てハッタリだ。あの時の殺人犯=吉良吉影と結びつけられる資料は少なかったし、深夜のニュースなんて全く見ていない。だが吉良は夜更かしをしない。だから12時の戦いで叩き起こされた後、すぐに眠ったはずだ。そして吉良がSNSを見ているわけもない!
「俺を殺したらまた次のやつが来るぞ!俺に手を出すな!いいな!」
よし、これでなんとか…
「駆け引きをしているつもりかもしれないが…甘いぞ、小僧!貴様なんぞに従うとでも思ったか!!」
ならなかったか…ヤバい、死んだか…すまないな…アイリス、マシュ、そして…ユウキ… 思えば俺の退屈な日常を変えてくれたのはおまー
「操気弾!!」
「ぐっ!!防御しろ!キラークイーン!」
気弾が吉良に命中した!さっきのはもしかして…
「そんな防御じゃ俺の攻撃は耐えられないぜ!!狼牙風風拳!!」
「がはっ!!」
…ありのまま今起こったことを話すと死を悟り、感傷に浸っていたら命が助かっていた。俺が気づいた違和感の正体は…
「おい、少年。怪我はないか?」
「ヤムチャ…」
そうだった。もしヤムチャがシアハで死んだのであれば横たわっているはずがなかったのだ。つまり…ヤムチャは生きていたというわけか
「そこの女共はお前が呼んだやつらだろ?」
「あ、あぁ…俺があいつらのマスターだ」
「ならこれで4対1。お前に退路はない…諦めた方がいいぞ」
ヤムチャをこんなに頼もしく感じたのは野球回以来だな…
ヤムチャがあんなに強いとは…もしかして一緒にいるキャラの影響されたとか?
「ふふ…追い詰めたつもりか…?ヤムチャとやら…この戦いにはあるキャラのみに許されたそのマスターとマスターが呼び出したキャラのみが確認可能な特権ルール…というのがあることは知っているかい?」
特権?私だけの特権ですってか?
「私は必ず生き延びてみせる。そうして永遠の平穏を手に入れてみせる…!」
吉良は全く爆弾を作っていないはずなのに起爆スイッチを押すと爆風と共に消えてしまった
「ふぅ…なんとかなったな」
「危ない所を助けていただき、ありがとうございます」
まさかヤムチャが命の恩人になるとは思わなかったなぁ…
「ははは!そう固くなんなって!」
ヤムチャがビシビシ叩いてくる。普通に痛い…
「そろそろ試合終了か…また会えたらそん時はよろしくな!」
ヤムチャはそう言い残した後、去っていった。はぁ…吉良は結局倒せなかったか。だが、今日も犠牲0。あいつらが倒されて敗退にならない限り俺達はどうとでもできる
『試合終了!』
「ハヤト!」
試合が終わったと同時にユウキが俺の元へと駆け寄ってきた
「悪いな。心配…かけ、て…」
が、ユウキに触れる前に俺の意識は途切れた。
「…マ、マスター?マスター!!」
吉良吉影編は一旦完結です!
次からはこの後の話を書きながらちょいちょい既存キャラと新たなキャラを織り交ぜていく予定です!
それでは!最後まで見ていただき、ありがとうございます!