アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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ゴールデンウィークでちょっと休んでいましたが、時間が空いたので書いてみました。
ちょっと間が空いてすみません!
ゴールデンウィーク明けは極力空けないよう努力はします!

追記

めぐみんが倒れたという描写をしっかり書き加えました。
言い訳させてもらうとしたらめぐみんが動いたりしている描写を入れていないことから分かる通り、知らないわけじゃないんです。ただ当たり前すぎて書いてなかっただけですw


26話 途中離脱

〜隼人side

 

 

現状をサッとおさらいすると今いるのはToLOVEるのモモとナナ、そしてジョジョ5部のジョルノ…

 

 

まずは色々と面倒なモモから仕留める!ジョルノはユウキに時間を稼いでもらい、後で連携を取ればいい…

 

 

「メテオラ!」

 

 

「…!?うぅっ!」

 

 

ん…モモの反応が一瞬遅れたか…?まぁ、良い。相手のミスはこちらのチャンス!更に攻めさせてもらう!

 

 

「くらいな!」

 

 

マメの木から離れてグラスホッパーでの加速!そしてそこからスコーピオンを伸ばす!

 

 

「っ!」

 

 

「くっ…」

 

 

あんま上手くやらせてもらえないか…空中戦じゃ完全にあっちに分があるからな…モモは自由に飛べることに対して俺はグラスホッパーやワイヤーによる擬似飛行しか出来ない。差がついて当然か。

 

 

「貴方も私狙いですよね…?今私を倒せば私は手に入りませんよ」

 

 

貴方も…?過去にもこいつを手に入れることが目的でスカウトを企んだマスターがいるのだろうか…

 

 

あ、さっき対応に遅れたのはあの時モモが欲しいと言ったからしばらくは狙われないと思っていたのかもしれないな

 

 

「脅迫のつもりか?確かに一緒にゲームやりたいなぁとか思ってるが手に入らなかったもんは仕方ないだろ。どうせ条件満たして俺が頼んでも断るだろうし…お前はソシャゲのガチャで狙っているキャラがどうしても手に入らないからって金に糸目をつけず課金すんのか?」

 

 

モモが欲しいというのはあくまで私情だ。ToLOVEるダークネスを全巻買うぐらい好きだから欲しいなぁと思っている程度である。そんな私情で戦いを敗北へと導くマスターがいてはならないだろう。

 

 

「だからこれは仕方ない…お前は欲しいがあいつらのためにも倒す。願わくば倒したくはないが戦意くらいは削がせてもらう」

 

 

今のモモならどうにか倒せるかもしれない…さて、急いで決着を付けに行くか。

 

 

「そうですか…でも私もそう簡単には倒れませんよ…」

 

 

ユウキがジョルノ相手に時間を稼げるのもあまりないな…俺の立ち回りが悪ければナナだってユウキに介入してくる。能力は説明したがそれでもあいつは強い。

 

 

「じゃっ!これならどうだ!」

 

 

グラスホッパーで駆け回りながらの銃の乱射!俺はこれを散弾銃を持ってやろうとしたのだが、計算上トリオンを食い過ぎるのでハンドガンで我慢している。

 

 

え?卑怯だ?勝てばいいんです。勝てば。こういう搦め手は弱者の特権だ。何故なら…

 

 

「ふっ…遅いですね」

 

 

いやいやいや!デビルーク星人の動体視力おかしいだろ!!さっきからかなり撃ったが、1発もかすりすらしていない。

 

 

俺だって深夜0時の試合が終わった後など次の試合までにトリオン体が回復しているであろうという時には隙を見て射手(シューター)の練習をしている。今では命中率も割と上がっている。だが当たらない。

 

 

「いいですか?狙いとは…こうやって定めるんですよ!」

 

 

デダイアルで出したあれは…キャノンフラワーか!弾丸のような威力の弾を出す取り扱い注意の植物!

 

 

「シールド!」

 

 

「っ!狙いがやけに正確ですね…」

 

 

花の角度から見たら大体どこに撃つかなんてのは読める!俺が最初に会得したスキルは的確にシールドを張ること!これはさすがに負けられ…

 

 

「なら貴方を絡めとるまでです!」

 

 

あれは…前にティアーユ先生に預けたら大変なことになったダヅールの種…だったか…?性能は衝撃を与えればすぐさま発芽し、対象を絡めとる!

 

 

「ぐっ!」

 

 

右足がやられたか…

 

 

「貴方を拘束してからなら何の問題もありませんね…」

 

 

 

「あぁ、何の問題もないな」

 

 

俺がスコーピオンを採用している理由…まずは出し入れ自由な点。これにより、余計なトリオンを消費せずにグラスホッパーやシールドをすぐ展開できる点。孤月などだと武器を破棄して再び展開しなければならないのでこの差は大きい。

次にとても軽い。トリオン体で強化されているとはいえ、俺は腕力に乏しいのでこの軽さは素晴らしい。

そして…

 

 

「お前は勉強不足だったな…他作品のことも学んでおけ」

 

 

このトリガーはどこからでも出せる。手で普通に握ってもよし。腕から生やしてもいいし、こんな風に拘束された時、抜けるために使ってもいい。

 

 

「っ!」

 

 

「じゃっ!とどめ!」

 

 

「…!どうしたのですか?あらぬ場所を狙って…」

 

 

モモの先にある建物をワイヤーショットで撃って、縮めれば素早い移動が可能!こっから急接近して…

 

 

 

「俺の本命はこっちだ!」

 

 

脚にスコーピオンを纏った脚ブレード!!蹴りの威力を上げる以外にもトリオン体の脚がやられた際にも義足として使うことが可能!

これをモモがかわす手段は…

 

 

「無駄ァ!!」

 

 

「きゃっ!」

 

 

「ぐっ!」

 

 

ユウキ!?俺の場所にユウキを吹っ飛ばしてきたか…トリオン体だから俺は痛みこそ感じないが、ユウキには結構なダメージが…あれ?

 

 

「君が彼女のマスターかい?どうやら僕達は戦う相手を見誤っていたらしい…すまない」

 

 

ジョルノのゴールドエクスペリエンス…これによりユウキの傷はもうなくなっている。さすがジョルノと言ったところか

 

 

「見誤っていた?」

 

 

「ナナが君達を悪質なマスター殺しであると誤解していたらしい。僕の仲間が調査に当たったところ銃のスタンド使いと遭遇し、君達との関係性は全くないことが判明した。君の仲間であるユウキのケガはこちらで治療した。これでもう僕達が君達と戦う理由はなくなった。君達が戦わないのならこちらも矛を収めよう」

 

 

全然狙撃じゃなかったと…恥ずかしい…だが、これで俺はもうあいつらとは戦わなくて済むと。

 

 

「あのさ、さっきは変な疑いかけて悪かった…ごめんな」

 

 

「あ、いや 構わないよ。ユウキも無事みたいだし…」

 

 

気掛かりなのはマシュとアイリス…無事なのだろうか…

 

 

「実はジョルノが生み出したテッカニンが今あんたの仲間の居場所を感知したんだ。あそこのお化け屋敷の近くにいるってさ。もちろん無事だぞ」

 

 

テッカニン…だと…?ポケモンもアニメだからこの戦いにおける創作上の生物も地球上の生物とみなすってルールにより、ジョルノが生み出せると!?またまたヤバいな…本気出せば伝説のポケモンとかもいけちゃうんじゃないか…?

 

 

「おっ、助かるよ。ありがとな」

 

 

「オッケー!いけるよ!ハヤト!」

 

 

「じゃあな!モモ!もしもって時、気が向いたら来てくれよな!」

 

 

念には念を。かつてフリーザがやったようにほぼ手に入らないだろうと分かっているやつにも声をかけてみる。という行為をやってから俺達は目的地へと向かった。

 

 

〜マシュside

 

 

「っ…強い…」

 

 

セイバーオルタ…彼女の強さが前とは段違いに…これはマスターがかつて危惧していたこちら側に来てから更に強くなった者でしょうか…

 

 

「くっ…」

 

 

アイリスさんとゆんゆんさんもこのまま戦い続けるのは辛いはずです

 

 

「じょ、上級魔法が…一切効かないなんて…」

 

 

 

「ふん、所詮マスターがいなければこの程度か」

 

 

すみません、マスター…

 

 

「さぁ、これで終わー」

 

 

「そうはさせませんよ!!」

 

 

「ん…?」

 

 

この声…どこかで聞いたことが…

 

 

「めぐみん!!やっぱりここにいたのね!」

 

 

「よくも万年二位のぼっち娘であり、私の親友であるゆんゆんと私の下っ端アイリスである可愛がってくれましたね!」

 

 

「万年二位のぼっち娘は余計よ!!」

 

 

「めぐみんさん…来てくれたのですね」

 

 

たまらずゆんゆんさんが言い返しますが、彼女の声には怒りは感じられず、彼女が来たのがとても嬉しいということが伝わってきます…とても仲が良いみたいですね

 

 

「誰かは知りませんが我が爆裂魔法で全てを吹き飛ばしてみせましょう!」

 

 

「ほぉう、私に魔術を撃つと…やってみろ」

 

 

挑発的な態度をとったセイバーさんは真名解放を始め…

 

 

「『卑王鉄槌』、極光は反転する。光を呑め・・・!」

 

 

「黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう。覚醒のとき来たれり。無謬の境界に落ちし理。無行の歪みとなりて現出せよ!踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり。並ぶ者なき崩壊なり。万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ!これが人類最大の威力の攻撃手段、これこそが究極の攻撃魔法…」

 

 

「エクスカリバー・モルガン!!」

 

 

「『エクスプロージョン』ッ!」

 

 

これが最強の魔法…!!改めて彼女の威力を痛感しました…彼女が放った一撃もかき消された…いくら彼女でもこれだけの技をくらえば…

 

 

「どうやら私はここまでか…貴様、名はなんという…」

 

 

「我が名はめぐみん!アークウィザードにして、いずれ最強の魔法使いとなる者!」

 

 

「めぐみん…か…覚えておこう。次、会えるのなら…聖杯戦争で…」

 

 

セイバーさんは最期にそう言い残すと爆裂魔法と共に消え去ってしまいました。

 

 

「ふっ、やってやりました…」

 

 

そのセイバーさんを倒した本人は地面に突っ伏していますが…

 

 

 

 

「大丈夫でしたか?」

 

 

「危ない所を助けていただき、ありがとうございます。マスターに代わり、お礼を言わせて頂きます」

 

 

「めぐみんさん、おかげで助かりました。」

 

 

「う、うん…助けてくれてありがとね。めぐみん」

 

 

「えぇ、エミリアが劣勢になっている様を見つけたというので助けに来ました。間に合って良かったです」

 

 

「めぐみん…」

 

 

「ゆんゆん、貴方と決着を付けるのは最後です。それまでちゃんと生き残ってくださいね」

 

 

「もちろんよ、めぐみん!それでこそ私の永遠のライバル!いつか決着を付けられる日を待っているわ!」

 

 

「アイリス!マシュ!」

 

 

「さっきものすごい爆発があったけど大丈夫だった?」

 

 

どうやらマスターとユウキさんが来たみたいですね。これでひとまずは安心です。

 

 

〜隼人side

 

 

良かった…本当に良かった…俺のミスだった… 回り込ませる作戦の途中で別のやつと交戦する可能性を何故思いつかなかった…!!

帰ったら反省しなければ…

 

 

「ハヤト!あっちを見て!」

 

 

「天光炎斬!」

 

 

「魔閃光!!」

 

 

ユウキが指差す方向を見ると空を飛びながら遊佐が炎の斬撃を飛ばし、トランクスが魔閃光を放つという光景が見えた。

 

 

「遊園地にどれだけいるんだよ…」

 

 

「全く…あんなハイレベルな戦い見せられちゃ困っちゃうね」

 

 

「あぁ、全く…え?」

 

 

しまった!マスターバレした!こいつ…マスターか!くそっ、油断していた…

 

 

「あっ、身構えないでください。私はめぐみんと遊佐のマスターをやっている茅野美羽です」

 

 

ふむ、自ら自己紹介を行って自分は敵ではないと言いたいわけか。戦う気があるなら今倒れているめぐみんの味方だと言うのは圧倒的に不利だ。もう敵意がないことが伺える。そしてゆんゆんはあいつのマスターじゃないのか。

 

 

「おう、俺は…」

 

 

「ユウキ、アイリス、マシュのマスターをやっているハヤトさんですね」

 

 

あっ、全部バレてるのか。ユウキやアイリスにも外ではマスター呼びを徹底させるべきか…?いや、デスノートに名前書かれるわけでもないし、いいか。

 

 

「あぁ、津島隼人だ。よろしく」

 

 

「あの…良ければ私達と同盟を組んでいただけませんか?」

 

 

同盟…めぐみんと遊佐恵美がいることがまず確定。実力は申し分ない。だが、マスターとしてのスペックがどれくらいかは計りかねるな…ひとまず様子を見るか

 

 

「…まずは連絡先をくれないか?」

 

 

「え、えぇ…」

 

 

 

「すまん、今日は眠いからもう帰らせてくれ。お前達を攻撃しないようにこいつらにはしっかり言っておく。具体的な同盟は戦いが終わってからでも決めようか」

 

 

今の疲れた頭だと変な条件で飲んだりするかもしれない。とりあえずは時間を貰えば冷静に考えられるはず。そして言えば傷だらけのマシュやアイリスをこれ以上戦わせるのは得策ではない。

 

 

「ベイルアウト…またな」

 

 

ベイルアウトはトリガーに備わった緊急脱出機能。簡単に言えばトリオン体があれば劣勢でも逃げることができる。

おまけに俺はマスターだから1km以上離れたらキャラがついてくるというルールによって自分の持ちキャラ全てを戦いの場から逃がせる。

この大会のルールではトリオン体が破壊される時、場に残るかベイルアウトか選ぶことが可能。これは他のマスターに比べてかなり良い条件だ。

 

 

 

 

「いたっ!」

 

 

ベイルアウト後でベッドに落下した後、更に上から降ってきた3人の感触が俺を襲った。ベイルアウトってこうなるのか。

 

 

「ふぅ…すまんな。勝手に判断下して」

 

 

マシュとアイリスを確実に生かすために強制離脱という判断を取ったがもしかして他に最善手があったのかもしれない。一切相談しないで行動するのはやめるべきだな

 

 

「い、いえ。これはさすがに誰に相談しても同じ判断を取るように言ったはずですよ」

 

 

マシュがそう言うと二人もそれに頷いた。良かった…なんとか俺の独断専行にはなっていないようだ

 

 

「今日はもう疲れただろ?試合が終われば回復するはずだし、休んだらどうだ?」

 

 

「あ、いえ…戦いの途中だと万が一ということがありますので…私は試合終了まで起きていますね。もしものことがあれば声をかけますので」

 

 

「そうか。すまないな、マシュ。じゃあ、俺は先に寝かせてもらおう。おやすみ…」

 

 

 

 

「マスター!試合が終了しま… だ、誰ですか!?そこの女性は!答えてください、マスター!」

 

 

ん…?何だ、マシュ…うるさいな…そんなに声を出すなんてマシュらしくもな…

 

 

「あっ、これからよろしくお願いしますね。マスター」

 

 

 

「はぁぁぁぁぁっ!?」

 

 

寝ぼけ眼を擦りながらよくよく見てみると絶対仲間にならないだろうと思っていたモモ・ベリア・デビルークが俺の隣にはいた。




遊園地の話をもうちょいやれるかなぁ…と思いながら書いてみましたが、こんなに早く終わるとは思っていませんでしたw
ラストモモがいた理由とは!?
次回予定している話はもうちょい長続きする話になる予定です
次回もお楽しみに!それでは!

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