アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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FGOで酒呑童子を当てて舞い上がってた作者です。
育成に力を注ぎすぎてましたw
ちゃんと更新はしていきます。
今回も見てくださると嬉しいです。

追記

感想77件!UAもそろそろ20000!これからも頑張ります!


35話 呪われた妖刀

ここで改めて邦枝葵について俺の知る限りを話そう。

彼女は不良高校石矢魔高校の2年生で女子生徒のほぼ大半を統一する程のカリスマ性や厚い人望を持っている。

関東最強のレディースである「烈怒帝瑠」の3代目総長かつ石矢魔高校の4大勢力「東邦神姫」の一角。

見た目は黒髪ロングでまさに大和撫子。

うん、可愛い。超好み。まぁ、好きな人がいるんですけどね。

心月流抜刀術の使い手であり、幼少の頃から叩き込まれたその剣術はかなりのもの。

心・技・体の全てが揃っており、剣士が足りなければ間違いなくスカウトしていた。

 

 

俺の欲目も多少はあるかもしれないが、それくらい高評価を出せるようなやつに今挑もうとしている。

俺の命は足りるだろうか…

 

 

「やっぱ今は劣勢だな…かなり辛い…」

 

珠雫程手段を選ばないようなやつではなく、真っ当な戦いを好むため俺の命を取るような真似はしないだろうと考えたが、浅はかだったな。1ミリでも勝てるかもと思った自分を殴りたい。

 

 

「見つけたわ!」

 

 

「よし…引っかかってくれたな…」

 

 

「っ!!」

 

 

風刃の刃は目の届く範囲ならどこでも刃を出せるのが良い。剣でありながら中距離〜遠距離での戦いが可能。これくらい攻撃に特化した武器も珍しい。

 

 

そして今そのまま俺が穴を開けた場所からそのまま来たから見事引っかかった!

 

 

「やってくれたわね…」

 

 

「油断はなくなったか?クイーン…」

 

 

油断をなくしたらまずいはずなのに煽るとか俺もまともな思考ができなくなってるな…

 

 

「えぇ、貴方には本気で戦う必要がありそうね…」

 

 

「お手柔らかに頼む。生憎俺がただの人間をやめたのはつい3ヶ月くらい前なんでユウキとの100日記念日ぐらいは生きていたいんだが。」

 

 

まぁ、あっちが覚えてでもいない限り特別何かやろうとは思わないが。

 

 

「安心しなさい。命を取るつもりはないわ。降伏するなら痛くもしない。」

 

 

「あぁ、あれだ。俺はお前を信用している。だが、信用できるやつが信用しているやつを無条件に信じろって話が難しいのは分かるな?」

 

 

「え、えぇ…」

 

 

「つまり邦枝葵は信じよう。ただし、時雨綾。テメーはダメだ。ってのが今の俺だ。」

 

 

「…何で私はオーケーなのにマスターはダメなの?同盟も不可侵同盟以外はいくつも蹴ったって聞いたわよ。」

 

 

「貴方、私達は信用できるけどこっちの人間は全く信用出来ないってこと?」

 

 

ここでいう私達は呼び出されたキャラを。こっちの人間はマスター達のことを指しているのだろう。全く…

 

 

「…お前のような勘のいい女は嫌いではないが、嫌ではあるな。」

 

 

「図星みたいね。」

 

 

「それはともかく…早く続きをやろう。あっさり負けてやる気はないぞ。」

 

 

「なら遠慮なくやらせてもらうわ!」

 

 

「っ!」

 

 

ヤバい…さっきよりキレが増してるな…さっさと上に逃げるか

 

 

「待ちなさい!」

 

 

「おいおい…追いつくの早いな…」

 

 

俺、一応元陸上部かつ今はトリオン体で身体能力はかなりあるはずなんだけどなぁ…階段じゃあまり差が付かなかったか。

 

 

「一気に決着をつけるわ!」

 

 

「心月流抜刀術一式…」

 

 

『破岩菊一文字!!』

 

 

くっそ!ここで最速の抜刀術が来るか!だが、ここは…

 

 

「捉えたわ!」

 

 

ちっ…振り下ろすスピードが速い!このままだとトリオン体の腕が持ってかれ…いや、そうじゃない…

逆に考えろ…

 

 

「破損させちまってもいいさ…と、考えろ!!」

 

 

トリオン体を消したり、破損した際、物などが重なっていればそれを避けるように肉体は戻る!なら俺の身体はちょうど葵の木刀の横に来るはず!ならば…

 

 

「軸足貰った!」

 

 

葵が突進してきた勢いと木刀を振り下ろす勢いを利用し、振り切られる前に葵に足払い!

 

 

「っ!」

 

 

「俺の勝ちだ。試合終了まで大人しくしてろ。」

 

 

葵の上に乗り、腕を掴んで拘束した。木刀を吹っ飛ばしたとはいえ、これで大人しくできるとは到底思っていない。だがこれが今の俺に可能な精一杯だ。

 

 

『こちらモモです。雫さんとトランクスさんの制圧は終わりました。そちらは大丈夫ですか?』

 

 

さすが俺の優秀なやつらだ。少し不安ではあったが、上手くやってくれたらしい。

 

 

「できればモモが来てくれると助かる。ユウキ、アイリス、マシュは引き続き2人を頼む。」

 

 

「どうやら俺達の仲間がお前のとこに王手をかけたらしいぞ。」

 

 

「油断大敵よ!」

 

 

「やっぱ全然余力残ってたか…!!」

 

 

早めに決着をつけたのが仇になったか…!もう少し体力削るかトリオン体を維持するべきだったな…

 

 

「無刀ーー撫子…」

 

 

「がはっ!」

 

 

無刀撫子…!威力を一点にのみ集中させる掌打。

威力を集中させるからこそ岩なんかを綺麗に真っ二つにしたり、狙った場所にのみ攻撃したり、あと周りに衝撃を逃さずダメージを相手に与えたりと…シンプルだからこそ強い…

 

 

手加減はされてるんだろうけど超痛い。つーか虚弱貧弱なマスターにそんな技撃ってくんなよ。

…いや、これは戦いの場に立った俺が悪いか。

 

 

「がっ!」

 

 

くっそ…血まで吐いてる…女の力とは思えないなぁ…

 

 

「大丈夫…?貴方の力がかなり落ちた気がするんだけど…」

 

 

「そりゃあな…ワールドトリガー見てないのか?トリオン体っつー戦闘用のパワードスーツみたいなのがあってな…」

 

 

「マスターは基本ワンピースやヒロアカ、ドラゴンボールぐらいしか見てないわよ。私のはたまたま見ていたらしいけど。」

 

 

王道ばっかじゃねーか!!もうちょい他の作品にも目を向けろよ!

だがあれか。王道でもそれを極めていればマスター適性がありと見做されるのか。俺のようなそこそこ範囲広いやつばっかが代表ってわけでもないらしい。

 

 

「まぁ、後学のためにレンタルDVD店で一挙レンタルとか古本屋で原作一気読みとかでもさせておけ。Wikiだけじゃちゃんとした知識は身につかん。ワールドトリガーは主人公枠の空閑遊真も出てきたから対策を練っておいても損はないはずだ。」

 

 

「…マスターがいなくなってからやたら話すわね。」

 

 

「うるせぇ、聞かなくていいのか?」

 

 

「…ごめん、続けて。」

 

 

「その空閑遊真を目撃したのはあの近くの神社だ。夏祭りの時、目撃した。やつの口ぶりからマスターは多分同行していたんだろうけど、あの祭りはわざわざ遠出する程有名でもないし、クオリティが高いわけでもない。この近辺にいると思う。他もあるがそれはまた別の機会に。」

 

 

 

「そっか…情報提供感謝するわ。」

 

 

 

「…今言うのもどうかとは思うけど…私達の仲間にならない?」

 

 

 

「…お前だけ仲間になるなら即決だが、あいつらと仲間となると色々擦り合わせたい。」

 

 

邦枝葵は良いやつだ。話は通じるし、恐らく指示したにせよ、しっかり聞くはずだし、俺の100の指示に対して100以上で返してくれるはずだ。トランクスも多分そんな感じだと思う。ただ珠雫やマスターの時雨綾が要警戒といったところだ。

 

 

「分かったわ。じゃあ、今すぐ取引に…」

 

 

「津島さん!今助けます!」

 

 

あ、しまった!モモが葵に攻撃を仕掛けてきた!

 

 

「モモ!ストップ!」

 

 

っ…遅かった!やはり捕まっていたならこういう判断を下すか。報告を怠っちまったのがまずかったな…

 

 

「へぇ…大人しく話を聞くフリをしてそういう真似に出るのね…」

 

 

 

「いや、モモにこのようなことをさせたのは謝る。本意じゃなかったんだ。本当にすまない。」

 

 

 

「すみません、余計なことをしてしまいましたか…?」

 

 

「いや、俺の伝達ミスだ。お前が気に病むことは何もない。」

 

 

ヤバいな…これ。和解の道が閉ざされたか?

 

 

「津島さん!?血が出てますよ!!仙豆です、すぐ食べてください!」

 

 

…仙豆?あれか?カリン様がくれる食べればあらゆる怪我や疲労感がなくなり、完全回復するっていう…そんなチートアイテムを栽培しているのか!? いや、今はありがたい。考察はあとにしよう。

 

 

「サンキュ、モモ。じゃっ、改めて…」

 

 

風刃(ふうじん)起動!!」

 

 

仙豆でトリオン体も回復可能…よし、覚えておくか。

 

 

「葵!剣を渡すわ!」

 

 

ん…?あの時雨綾が投げた剣、どっかで…ん?まず真剣を一般人が持っているのがおかしい。木刀なら剣道云々言えば職質もなんとか掻い潜れるが、真剣ならそうはいかない。あらゆる理由でも罰せられる。

 

 

剣士を呼んだならわざわざ回りくどいことをしなくても戦わせる。

そしてあれはトランクスが使っている剣でもない。珠雫が使っている剣なら珠雫専用だし、そもそも珠雫のは小太刀だからそれでもない。

じゃあ、剣だけを差し出すってことはつまり…

 

 

「ありがー」

 

 

「そうはさせるか!!」

 

 

俺は急いで葵に真剣が渡る前に強奪した。さすがトリオン体。身体能力が明らかに違う。

 

 

このなんか緑っぽい感じになんかヤバい雰囲気が漂う嫌な感じ…間違いなくあの剣だ。

 

 

さて、これは早速そこら辺の川へ捨ててこないと…いや、破壊するか。

 

 

「ねぇ、貴方だけ剣を持って私には渡さないっていうのは作戦を通り越して卑怯なんじゃないの?」

 

 

「てめぇ、ジョジョ知ってるだろ!?この剣はアヌビス神だ!あんな危険なやつを渡すわけにはいかない!」

 

 

「ジョジョ?知らないわよ!」

 

 

あのマスターもアヌビス神と聞いても全然ピンときていない様子…無知なやつが考えなしに使わせるとかタチ悪い。しっかり教えろよ。それか知らないならせめて渡す前にWiki読め。

 

 

 

なんのためのスマホだと思ってやがる。友達とおしゃべりするためにあるんじゃないんだぞ。

 

 

「男鹿のやつもたまにジョジョネタ言ってただろ!」

 

 

俺の記憶が正しかったらべるぜバブはちょいちょいジョジョネタを挟んでいたはずだ。

 

 

「絶対に…絶〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ対たいに負けなぁぁぁぁい!ってやつ!知らないか!?」

 

 

「だから知らないわよ!正々堂々勝負しなさい!」

 

 

「いいや、ダメだ!これは絶対渡さない!渡してたまるか!この剣はアイリスに砕いてもらう!」

 

 

時間は残り少ない。速攻でこれを砕かなきゃいけないのにこのまま引っ張り合ってちゃ間に合わない!

 

 

「きゃっ!」

 

 

「ぐっ!」

 

 

あれ…?これ…鞘?つまり…刀本体は…

 

 

「さぁ、どこからでもかかって来なさい…冥界の神。墓地の守護神アヌビスを暗示するスタンド。アヌビス神が相手するわ。」

 

 

 

「全く…冥界の神アヌビス神か…冗談じゃない。シャドバで冥府でもやってろよ…」

 

 

達人×達人

今まで戦った中で史上最悪の敵が誕生した。




この戦いの最強候補アヌビス神登場!
戦えば戦うほど強くなるスタンドで持ち主が転々としても戦いの経験はなくならないとかいう理論上無限に強くなるスタンド…
純粋なパワーだけならかなり強いと思ってます。
装備するキャラ次第でさらなる飛躍もありそうです。
そんな話はさておき…同じ作品かつ同じ部の花京院も近々ちゃんと出しますw
次回でこの学校での戦いに決着!お楽しみに!
それでは!

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