アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
ガヴリールドロップアウトからガヴリールが登場!
前はオリキャラ設定まとめ〜津島隼人〜でちょっとだけ出てきただけですが、今回はしっかりフルで出てきます!
今回も見てくださると嬉しいです!
俺達が閉じ込められていた部屋は元から暗かったのでよく分からなかったが、今窓から見た景色によればもう夜。ガヴリールが夜行性だからそれに合わせたんだろう。
「…とりあえず話は聞くし、トリガーは話が終わるまでお前に預けてやるし、外部とも連絡は取らない。だから縄を解け。集中出来ん。」
「分かった。お前は話が通じるやつだからそれくらい構わん。全く…もっとキツく縛れよな…」
ん?捕まえたのはガヴリールではないのか。だが、そうだよな。ガヴリールの身体能力じゃすぐさま俺の背後に回って直接俺を眠らせることは出来ない。口ぶりからして第三者か機械に任せた感じか。
「でさ、縛った犯人は誰なわけ?」
「私の雑用係」
「誰が雑用よ!」
また誰かが来た。あの赤い髪に特徴的な縛り方をした髪。…大悪魔()サターニャか。
「そこのあんた。今失礼なこと考えたでしょ!また縛り上げられたいの?」
俺が拘束を解けって言った理由はシスティーナと一緒に縛られていたことでこれ以上システィーナの身体を触ったらどうにかなりそうだったからなんだよなぁ…多分俺だけなら抜けられる。
つか今更だが俺の周りの女共心の中読みすぎだろ。
「…で、こいつは戦いに選ばれていないアニメキャラだから合法的に俺達に手を出せる…そういう解釈でいいのか?運営」
「いや…そもそも私は運営じゃない。テレビでいうADみたいなもんだ。そしてそのADにあたるやつは1日だけ天使じゃない一般人だろうと自分と同作品のアニメキャラに限れば自分のアシとしてある程度の権限を与えることが可能だ。それに1回限りじゃないから効果が切れたらまたアシやれと言えば何度でも使える。」
「ただし、1人しかアシスタントに出来ないし、時間が切れなきゃ他のやつには頼めない。おまけにある程度の戦闘力があるやつは使えないし、そいつらがマスターに一定以上の危害を加えるのは重罪で即刻退場だが。」
「おい、俺に危害を加えたことに関して詳しく。」
これがなんとかならんと俺は毎日背後に気を配らなくてはならなくなるんだが。
「あれは許容範囲内。それにそいつに任意同行だと言わせて納得させた。それに担当しているやつにしか手を出せない。」
監禁も任意同行も大して変わらない気がするんですが、それは…
そして運営スタッフには運営スタッフのルールがあると。なるほど…
つまりサターニャが俺とシスティーナを縛ってから連行したと。
「AD?」
聞きなれない言葉のせいかシスティーナが首をかしげる。
「アシスタントディレクターの略称。ディレクターの手が回らない細かい仕事がメインかな。」
「…そ、この戦いだったらマスターのデータをまとめて上に送るのも仕事の一つだ。たとえば私の上司はエリスだ。」
※詳しくはバカテス編に入っている『オリキャラ設定まとめ〜津島隼人〜』を参照。
エリス様がそこで繋がるとは…そしてエリス様もさすがに運営ではないだろうし、更に格上がいそう。
「…問題はそこか?」
「あぁ、正直どんどん仲間を増やすお前の担当をすんのダルい。仲間増やしすぎ。それなのにとっくに担当が全員退場で暇になっているやつも少しだけいる。だからお前も早く退場してくれ。私の担当はあとお前だけなんだから。これが終わったら晴れて自由だ。好きにぐーたらできる。」
「…それで俺が退場すると思ったか?」
「いや?だから相応のメリットを提示してやる。駆け引きの定番だろ?」
ガヴリールは突然俺のいる所まで来て、耳元でこう告げた。
「お前が退場したら…タダでヤらせてやるよ。」
「…誰とだ?まさか…ガヴが…ってわけじゃないんだろう?」
ガヴリールは身近に代役がいれば自分の身を差し出したりしないだろう。そういうのは読めている。
でも読める読めない以前に詳細が明記されてない契約書には安易に判子は押さないよっていう初歩的な話だがな。
「ちっ、バレたか。ほら、こいつだ。こいつを好きにしていいぞ。」
ガヴリールが指を指した先は…やはりサターニャか…サターニャさんカワイソス
「ちょ、ちょっと待って!ダメよ!こういうのは両者共に同意がないと…」
ガヴリールは急にサターニャを羽交い締めにし始めた。やることがえげつないな。
「安心しろ。こいつは運営側の人間。ハラスメント行為に同意はいらないぞ。」
やっぱ同意があったらハラスメント行為可能なのかよ!ったく…
「あ、やべ。隼人。悪いがさっきの言葉は忘れろ。これが蔓延すると色々困る。」
そんな素早く忘れるなんて出来るか!
「ハヤト!何をする気!?そいつの甘言に惑わされちゃ…」
「…悪いがチェンジで。」
サターニャ推しの皆様には悪いのですが、俺はヴィーネの方が好きなんです。ヴィーネママに甘えたい。
「何それ!それはそれで腹立つんだけど!見てなさい!この大悪魔にチェンジなんて言ったことをいつか後悔させてあげー」
「そっか。ならヴィーネ辺りでも連れて来てお前とヤらせるように話す。それならいいか?」
「いやいやいや!待った待った!すまん、俺の言い方が悪かった!それには全面的に応じない!!」
こいつのことだ。マジでヴィーネ連れてきそうだから洒落にならん。あれの喪失と共にもっと大事なものまで失うところだった。
あとシスティーナの教育上悪い。まっ、かく言う俺も17歳なんだけどな。まだ17歳ジョークが言える年齢だ。
「いや、参ったな…こいつの好きなキャラを読み間違えるとは…ヴィーネをちゃんと連れてくるべきだった。あいつなら土下座すればヤらせてくれそうだったのに。」
「お前は土下座してヴィーネに謝罪しろよ。」
友人にそんな偏見を持つんじゃありません!
あ、俺もあんま偉そうな事言えるやつじゃないか。
そもそもの友達がいないんだし。
「はぁ…じゃあ、私にゲームで勝ったら耳より情報を教えてやるから負けたら退場しろ。」
「耳より情報とゲーム内容を明確にしろ。じゃなきゃ応じない。」
「ヴィーネの3サイズ」
「上から80/52/87。」
「ちっ、知っていたか。」
ガヴリールめ、あからさまに舌打ちしやがった。
「…」
あ、ヤバい。システィーナが軽く引いてる…
「じゃあ、神や天使達のみしかアクセス不可能な動画サイト。神チューブについて教えてやる。ゲームはFPSで1キル勝負。受けるか?」
「…あぁ、いいぜ」
「ちょっと待って!相手の腕も分からないのに危険よ!」
「いや、それよりもこの私を無視して話を進めるなんてあんた達いい度胸しー」
「あ、お前もう帰っていいから」
「!?」
扱い雑だな!サターニャをいじめるのやめてやれよ。
「よし、じゃあさっさと始めるか。」
〜
「動くと当たらないだろ!」
「当たったら死ぬから逃げてんだけど!?」
無茶言わないでくれ。それにしてもあちらも中々やるな…でもガヴリールの行動はある程度読めた。そろそろいけるな。
「よし、これでまたネトゲ三昧だ!」
「いや、悪いが無理だ。」
「え?」
チュドーン!地雷を仕掛けておいた。ガヴリールの行動パターンを読んでよく行く通る場所を見つけた。そうしたら必ず通らないといけない場所に地雷を仕掛ければいい。仮に地雷を仕掛けられてもバレないように後を追っていたから回避は容易だ。
「よし、1キル終わったぜ。」
「ちっ…負けたか。仕方ない…これが神チューブだ。ほらよ。」
神様御用達の動画サイトとは一体…
「ん?」
動画のタイトルは『邦枝葵VSMasterNo.123』と、書いてある。マスターナンバー?俺達の名前を伏せるための措置か?
※35話 『呪われた妖刀』より
『一気に決着をつけるわ!』
『心月流抜刀術一式…』
『《
『捉えたわ!』
『破損させちまってもいいさ…と、考えろ!!』
『軸足貰った!』
『っ!』
「…え?」
かつての試合の一部始終を見せてもらった。声と顔をしっかり編集で隠してはいるが、あれは明らかに俺だ。こんなのがアップロードされてるとはな。
「ハヤト…貴方あの邦枝さんと戦ったの?」
「ま、まぁな…」
この戦いがなきゃいち早くシスティーナを助けることが出来たと思うとシスティーナに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「そして最新の動画…のコメントは…」
ホウィール・オブ・フォーチュンVSMasterNo.123
『こいつ女増やしすぎだろ、訴訟。』
『女ばっかに囲まれやがって。お前は必ずおっさん共に囲まれる。その日が来るまで震えて眠れ。』
『このリア充格差社会に裁きを!』
『No.123を殺すマスター求む。』
『123番よ。俺と代われ。』
『こいつパーティに女しか入れてないとか頭に来ますよ〜』
『お前さっきシスティーナの身体チラチラ見てただろ。』
『あっ、No.123。さっき100¥ライターかっ、買いに行ったときにさ、中々戻って、来なかったよな?』
『No.123死ね』
『123番氏ね』
『控えめに言って死ね』
『誠氏ね』
『ひでしね』
『ひでしね』
『ひでは二度刺す』
淫夢厨が湧いている上に特に関係のない方々に酷い風評被害を撒き散らしているんだが。神様達は暇なホモなのか?
というか神々の世界でも淫夢は大人気なのか?
「いや、神なんてこんなもんだ。運営側の人間であるにせよ、戦いに干渉するのはご法度だからな。だからこうやってヤジ飛ばしてる。そうでもしなきゃやってられないんだろ。」
「…お前思いっきり干渉してんじゃん。」
「
くそっ!そういうわけか!もしかして頭が良いやつはこうやってこういうやつらに言い寄って、情報を貰ったりしてんのか?
「だが、私達側の人間がそのマスターが関与していない試合を見せることはできないようになっている。だから理不尽な情報提供はない。せめて自分の動きや指示の復習をしようくらいだ。」
「そっか。なら良かった…」
いや、良くない!
「神様や天使が普通にいるやつらはどうなる!?イシュタルは!?ギルガメッシュは!?元神様は!?」
一部の神は禁ずると書いていたが、一部のやつらはリストになかった。だからそいつらがヤバいような気が…
「いや、そもそも戦うアニメキャラ達に神チューブへのアクセス権はない。今禁止されている神達もこれから参加したりはしない。だから安心しろ。」
「そうかい。」
「話は終わりだ。ほらっ!帰っていいぞ。」
俺に向かってトリガーを投げて来た。つまりこれでベイルアウトしろと…そういうことか。
「じゃあな、ガヴ。ベー」
「いや、待て。私がこの瞬間移動の装置で送ってやる。忘れたのか?戦い中でなきゃ1kmルールは作用しないぞ。」
はっ、そいや忘れてた。危うくシスティーナを置いていくところだった。
「じゃっ、お言葉に甘えて…」
あの神チューブの動画をアップロードしたやつは誰だったのかなどまだ謎は残るが仕方ない。何せ情報が少なすぎる。
「あ、言い忘れてた。あの動画編集してアップロードしてるのは私だ。いい小遣い稼ぎになってる。しばらく稼がせてもらうぞ。」
そんな大事なことを告げた後、ガヴリールは最大級の笑みを浮かべ、俺に手を振った。
「ちくしょう!!退場させないことに対してすぐ納得したのはおかしいと思っていたが、そういうことだったか!!」
もちろん、瞬間移動で消える直前だったのでガヴリールに文句の一つ言うことすら出来なかった。
〜
「うっ!」
「きゃっ!」
飛ばしたのはベイルアウトした時と同じ俺のベッドの上である。
そしてベイルアウトした時かのようにシスティーナが上から降ってきて俺の上に乗っかった。
さて、今日はもう寝ー
「ハ、ハヤトが帰って来たよ!システィーナも一緒!」
「二人とも無事で良かったです…」
「先輩!どこで何をしてたんですか!?心配したんですよ!!」
そして俺が帰ってたのを知った三人が一気に駆け寄ってくる。心配してくれるのはマスター冥利に尽きるが、このままでは身動きが取れない。
「ふふっ、津島さんったら…好かれてますね。それでは…」
あ、モモのやつ扉閉めやがった!おい、待て!
「モモ!!お前しかいないんだ!助けてくれ!!」
俺の悲痛な叫びはモモには届かず、その日はまともに眠れなかった。
神チューブってのはドラゴンボール超のあの神チューブですw
知らない方はぜひ『神チューブ』で検索してみてください!
今回はその設定を勝手に作って使ってみましたw
予定ではあと1話終わったら新しい長編に入ります!
また見てくださるととても嬉しいです!それでは!