アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
今まで主人公枠ラスボス枠のキャラだからーと言って引き伸ば…もったいつけていたので皆様の期待に応えられるようにはしたいです。
戦力のチェック…
俺のトリオン体はフルで残っている。緊急時のベイルアウトももちろん可能。
ユウキはリーファとの競り合いで体力削られてんのが気がかり。
アイリスには大規模な魔法を使わせたから多少休ませたい。
システィーナは魔力が多いこともあり、つい魔法を撃たせすぎた。極力魔力を多く使う即興改変などはあまりさせないでおきたい。
マシュとモモはフルでいけるはず。モモにはこれ以上邪魔が入らないように。そして最悪マスターの位置を把握させるか。
そしてマシュはギルガメッシュが相手である以上、悪いが少しオーバーワークさせることになるだろう。
あとモードレッド…当たり前だが、こいつが一番消耗している。アルトリア相手によくやったと思う。あとはギルガメッシュの意識を大きくこちら側にそらせばモードレッドが望む父への叛逆は達成される。
気がかりなのは妹が無駄な邪魔をしないかだが…ランサーもギルガメッシュが敵として立ちはだかっている以上はこちらに危害を加えたりしないだろう。
悪いがここでギルガメッシュを倒させていただこう。
…と、ドヤ顔で言えれば最高だが、俺の計算だと下手をすれば2人は落ちるだろう。無血勝利しかない以上は慎重に立ち回る必要があるな…
俺達の勝ち方は2種類。ギルガメッシュが全力を出さずに油断している隙に倒す。それか…ギルガメッシュに気に入られること。すなわちエクストラウィンだ。
それが出来なきゃ時間切れまで粘るか危険になり次第速攻ベイルアウト…
だが、勝てると信じてる。お前らならきっと…
〜
「っ…!!」
他のサーヴァントのそれを遥かに凌駕している威圧感…!!
あれが英雄王…!
「特に注意しなきゃなんねーやつは俺が指摘する!ユウキは上手く距離を詰めてくれ!」
「うん、分かった!」
「モモ…例の切り札はいくつある?」
「…今回持ってこれたのは3つです。あまり無茶はしないでくださいね」
「了解。モモはマスターを特て…いや、今はここで待機だ。ギルガメッシュに狙われると困る」
トリガーのシールド圏外まで行かれたらどうにも出来ないし、たとえ張れたとしても貫かれそうな未来しか見えない。保守的になってしまうが、極力リスクは抑えたい。
それにマスターを殺すなどという手はしたくないし、それを仲間にやらせるなんて論外だ。
人質作戦も考えなかった訳ではないが、ギルガメッシュには無意味なのでこれでいいはず。
「分かりました。ユウキさんに無茶をさせすぎないよう…」
「もちろん。背後にはアイリスも控えてるしな」
モードレッドは…やつには具体的に指示を出すより、好きにやらせる方が力を活かせるタイプだ。特に言う事は何もない。
「よし、いくぞ!」
「まずは小手調べといこう」
最初はギルガメッシュは絶対本気を出さない。上手く飛べばユウキなら突破可能!
モードレッドも問題なくぶっ飛ばせるはずだ。
「はぁぁっ!」
「とりゃぁぁぁっ!!」
速度で翻弄し、強烈な一撃をお見舞いするユウキに全てをパワーで粉砕するモードレッド。相変わらず俺は良いキャラ達に恵まれたものだ。
「ほぉう。あれを掻い潜り、我の元まで辿り着くとはな。雑種…ならば存分に足掻け」
また
「アイリス。魔力は回復したか?」
「えぇ!準備オーケーです!」
「よし、じゃあ行くぞ!」
グラスホッパーさえあれば奇襲には十分!飛べない分、空中移動は俺が行い、アイリスには攻撃に専念してもらえば行けるはず!
「待ってください、先輩!」
「…ウルクの王様に一泡吹かせてくる。安心しろ。誰も犠牲になんかしない。だからお前はお前の務めを果たせ」
「…はい、お気をつけてください」
「これならどうだ?」
「くっ…!」
しまった!モードレッドガン無視の集中狙いでユウキが防戦一方になり始めた!一人ずつ撃破する作戦に切り替えたか!
「アイリス!」
「『エクステリオン』ッ!」
アイリスが放った斬撃がユウキに向かっていた大量の宝具を吹っ飛ばしたことでユウキの突破口を開いた。もしかしてこの二人ならギルガメッシュ相手だろうと…
「ふははははは!マスター自ら最前線に出るとは!その無謀さ!気に入ったぞ!!こちらに来て初めて興が乗った!貴様には特別にエアを見せてやろう!冥土の土産に受け取るが良い!」
「
あ、これヤバいやつじゃん!何でこんなに早く使うんだ…?やべぇよやべぇよ…UBWの士郎がやったみたく撃たせる前に腕を斬る?いや、この距離じゃ風刃に切り替えても間に合わない。
本当に人気がない場所に来るんじゃなかった…最悪一般人一人さえいればそいつを盾にすることであらゆる攻撃をキャンセル可能だったのに!!
モードレッドもアルトリア一直線で進んでるし、頼むのは無理か。
「アイリス!お前の全力をやつにぶつけろ!」
『セイクリッド・エクスプロード!!』
「っ!!」
くっ、力不足か…競り負ける前にベイルアー
「仕方ねぇマスターだなぁ!しょうがねぇから力貸してやるよ!!」
横から何者かが加勢…?一体誰が…って!
「モードレッド!?」
「おい!アルトリアを倒すんだろ!?俺の計算通りなら制限時間はもうほとんどない!今急がなきゃ…」
「その前にマスターが死んだら意味ねーだろ!…それにさ、父上のマスターがてめぇの妹ならまた会えんだろ」
「…悪いな。モードレッド」
アイリスとモードレッドの全力により、エアによる一撃は俺達に届くことなく爆ぜた。
「…ふん、本気ではなかったとはいえ…よもやエアを防ぎきるとはな」
「気に入ったぞ雑種。名を申せ。なぁに、心配せんでも王たるものマスターに報告するなどと小狡い真似はせん」
こいつは信頼してもいい。良くも悪くも決してマスターの色に染まるようなやつではない。それよりも後で嘘だとバレた時の方が面倒だ。
「…津島隼人だ。よろしくな」
「隼人か。褒美として良いことを教えてやろう。貴様が今装備しているその礼装のようなものは様々な恩恵を与えてはいるが、魔力供給を完全に絶っている。いくら1戦30分であろうと魔力の消耗が激しくなればいくら魔力量が多いサーヴァントであろうと魔力が切れかかる。それを使うことはあまりオススメはしないぞ」
「忠告感謝する。英雄王」
まさかここまで穏便に話が済むとは。何だか賢王…いわゆるキャスギルの時と似たようなものを感じるな。
「では、またな。生き残ればまた何処かで戦う日が来るであろう」
『このまま帰れると思うなよ!!』
「父上!」
「ギルガメッシュ!」
うわぁ…このタイミングで宝具をぶっ放すか。お前らは抜け目ないというか狡猾というか…まぁ、そういうの嫌いじゃないけどさぁ…でも
『試合終了!』
「おしかったなぁ、狗め。いくら貴様の宝具であろうと試合が終了した以上はもう当たらん」
うむ。お前の攻撃は当たらんt…いや、やめとこう。空気が悪くなる。
「で、お前は何故アルトリアに宝具をぶっ放したか聞こうじゃないか」
「いや、それは…父上を倒せって言ったのはマスターだし…」
あ、俺が原因か。さて…あとはめんどくさい妹をどうするかだが…
『ただいまの戦闘で残りマスターが100人になりました!これからマスター達によるスペシャルゲームが始まります!』
え、ちょっと待て!これ何か既視感が…
〜スペシャルゲーム
意識が途絶えたと思ったらまたこれか。
『京都騒乱編の途中だけどこれからマスター達のスペシャルなゲームを始めるよ!』
誰だお前。新手のテコ入れか?ボイスチェンジャーか何かは知らんが声では特定できない。確か前回の案内役はアクアだった。…だが、アクアの口調と一致しない上、現在は現界してるからアクアの可能性は切っていい。
『まずアバターを決めてもらえるかな?全ての説明はそれからさ』
ん?アバター?あの今年続編が出るとかいう映画…ではなく、普通にネトゲとかでもよくあるあれだよな…?性別はさすがに変えられないが服装とかは割と自由に選べるらしいし… よし、こうしよう。
「…よし、決まった」
身長は170cm、体重は74kg…はさすがに冗談だとして…いや、いじるのはやめるか。リアルと同じ感覚で動ける方が良い。あ、顔は少しカッコよくしとこ。顔まで同じだったらさすがにバレるからま、多少はね?
肝心な服装は…まず紅魔族風に赤いYシャツの上に黒いマントを羽織り、下ももちろん黒で統一感を出す。
次にアクセサリーが付けられるらしいので見た目は遠坂凛のと全く同じペンダントを装備。
更に聞いたところこの世界では視力に補正があるらしいので眼鏡は外した。
そしてもしかしたら相手に令呪が見えるかもしれないので万が一を兼ねた黒い指抜きグローブ。
あとは堕天使ヨハネ様のような黒い羽のヘアピンでとどめだ!
これでいけるな。最高。
『…本当にこれでいいのかい?』
「あぁ、構わない」
『あっ、ふーん…』
なんだその反応。だが、いちいち目くじらを立てることでもない。さっさと次の説明を聞くか。
『アバター名はどうする?』
アバター名か。本名からかなりかけ離れた名前にするか?
いや、知り合いからの思わぬ本名バレのリスクがある。
『ハヤテ』
よし、ハヤテにしよう。万が一本名を言われかけてもハヤテだと即刻修正可能。まぁ、ここまで本名バレを警戒しているのは俺だけかもしれないけど。
『その姿でまずは100人のマスターの元へ行ってください!ルール説明はそちらで行います!』
全く、200人いたやつらが4ヶ月かそこらであっという間に100人も減るとは。
一体どんなやつらが生き残ったのだろうか。少し興味がある。いつか俺と戦うかもしれないやつら…だが、俺は誰にも負けない。そう誓ったのだから…たとえどんな手を使われても俺は勝つ。
京都騒乱編の途中ですがスペシャルゲーム、『マスターサバイバル編(仮)』を挟ませていただきます。
もし余計であれば『64話 流石にそれは対処できない』まで飛ばしてください。
残りマスターは遂に半分!
マスター達のマスター達によるマスター達の戦いが始まります!
ちなみに何故急にこんなことをしたかというのは作者が50話記念に何かしたかったからだとかそうじゃないとか…
それでは!
最後まで見てくださり、ありがとうございます!
追記YシャツをTシャツと間違えましたw
また次回も見てくれると嬉しいです