アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
書いたら出るならいくらでもエレナママを絡めたストーリーを書きますので!
エレナママでませい…
…と、前置きでつい願望を言ってしまいましたが、ここではエレナママは出ません。
追記
※設定上著しいキャラ崩壊が起きてます
『ラブ・オア・ラベット』。ノゲノラファンの方なら多少改変されてようとFPSを想像すると思う。かくいう俺もそうだった。
だが、現実は違った。
『きゃ〜待って〜!ハヤテく〜ん!』
「待ったら死ぬんだよ!!」
古今東西様々なアニメキャラ達が押し寄せてくる。足を止めたら負け。むしろ逃走中とかの方が近い。
あいつらは断じてモブ敵などではない。あれは最早獲物を狩るハンターだ。いっそこの戦いを諦め、らぶパワーを全て捧げるべきか?それが功を奏したなら少なくとも命は助かる。
いや、身体を許しつつキスまで粘れる自信がない。恐らくキスは口だけでなく頰や首筋とかでもアウトだろうからやめておこう。
銃をテキトーに乱射してらぶパワーを切らす手もあるが…そもそもわざと負けて帰って来たりなんかしたらモードレッドとか怒るんだろうな。
それ以前に負けないって約束した以上故意には負けられないな。
俺が見た限り、いたのはラブライブのえりちなどバトルとは全く無縁のキャラばかりだった。俺妹の黒猫など他に好きなキャラがいるやつだろうと何故か俺への好感度がMAX状態になって、見つけ次第追いかけてくる。ヤンデレでないだけまだマシだが、それでもなぁ…
身体能力自体はそのキャラを忠実に再現してるから大概のキャラは頑張れば逃げ切れなくもないが、いかんせん数が多い。半分は追いかけてこないからと言ってハンターの数を増やすとか調整ガバガバすぎないか?
でも相手の体力切れでやっとさっきまで追いかけてきた全員を振り切れそうだ。やっとFPSに少しだけ集中出来る。
「走りながら打っても命中率が下がるから無駄にらぶパワーを消費するだけ。何処か落ち着ける場所は…」
あれ?あいつの様子が何か変だ…
「おい、お前!何やって…」
自分から死にに行くのか…(困惑)最期に看取ってもらおうとしているやつは…はがないの星奈か。一時期薄い本がこいつで埋め尽くされた時期があったっけ。
「うるせぇ!俺はこれから幸せなキスをして終了するところなんだよ!」
終了するのはお前の人生なんだぞ。推しに殺される人生とかそれでいいのか。確かに訳わかんないやつに殺されるよりかはいくらかマシだろうけど…
だが、嘘ルールって可能性もなくはない。ちょっと見てみー
シュン!!
き、消え…た?確かにそこにいた。なのに…今では見る影もない。
最期に少し抵抗したせいか頰にキスされることになっていたが、確かに消えた。
まるでドラゴンボール超のザマスやつい最近のゴワスのようだった…
《『倉木さん』消滅》
外にあるテレビや電光掲示板。建物にある巨大スクリーンなどにデカデカと消滅報告がされた。まさに死体蹴りである。
「やっぱ死ぬことからは逃れられないか…」
俺が見た限りこのゲームのプレイヤーは大まかに分けて推しを見つけて死にに行くやつ。誰彼構わず可愛い子に突撃するやつ。真面目にゲームするやつの3種類くらいになる。
いや、自分のゲームスキルを信じてギリギリまで粘るやつもいそうだな。
マスターが男なら追ってくるハンターはほぼ全てが女だから大抵のキャラならその気になればすぐに振りほどける。そう思っているのだろう。そして柔らかいおっぱいだろうとどこだろうと好きに堪能出来るのだと考えてるに違いない。
ちなみに余談だが、俺の好きな中の人はかやのん。推しキャラは…今期だと天使の3Pの鳥海桜花。だが、いくら好きな声のキャラが来ようと俺は勝たなければならない。誰の誘惑だろうと振り切れる自信はある。
あの亀仙人すら厳しい修行の末、色欲に屈することはなくなった。
それなら俺にも出来るはず…
「どこだ!どこにいるんだ!西野つかさぁぁぁぁぁぁぁ!」
いきなりジェネレーションギャップを感じてきたこの頃…世代ごとにやっぱ好きなキャラの傾向って変わー
「赤司様ぁぁぁぁぁぁぁ!私のところへ!」
「いえ!私のところへ来てください!!」
お前らはこのゲームを何だと思ってやがる。一応FPSだぞ?ほら、標的がいるぞ。撃てよ。
「さぁ、おいで…俺は君だけのものさ」
「赤司様ぁぁぁぁぁぁぁ!」
シュー…
《『来世は床になって赤司様に踏まれたい』消滅》
また人が一人死ぬ様を見てしまった。
つか名前が酷い。
あぁ、もう一人のやつも死ぬな。
「…」
あれ?赤司が見向きもしてない…もしかして一度捕まえたキャラはしばらく他のやつを追いかけないとか?
確かに最初捕まえる前の時点でもう片方のやつはガン無視だった。
好意は一人にしか向けず終始固定?いや、同じキャラを目撃したことがあったが、別のやつを追いかけている場合もあった。
同じキャラが2人?いや、俺達の戦いのルールでは100%同じキャラがいるなんて状況はありえない。あれがNPCであればその可能性はなくはないけれどこちらも同じと考えた方が自然だ。
なら一定時間は対象に好意を抱き続けるってのが一番濃厚か。
あと解除条件はさっきのやつのおかげで射程距離ではなく、時間経過だということに気づくことが出来たのは感謝しとく。
「ま、待ってください!赤司様ぁぁぁぁぁぁぁ!」
こうやって隠しルールをどんどん覚えていけばいけるな。勝てる。
「ね、ねぇ!貴方、もしかして…」
えっと…あれは…?バカテスの…
「木下…優子…だと?」
「わ、分かったの?秀吉じゃなくあたしだって…」
「バカ言え。俺は一度お前と戦ったんだ。忘れねぇよ」
バカテス編では世話になった。こいつがいなきゃ俺はあの時勝てなかった。感謝してる。
「そ、そうね。ははは…」
ん、何か様子が変な気が…
「あたし…貴方のこと…す、好き!…みたい」
な、何…だと…?BLが好きで美少年が大好きなあいつが!?いやいやいや!待て待て!このまま流されちゃいけな…
「キス…してほしいな」
「俺の知ってる木下優子はそんな事言いません!!」
危ない危ない。危うくペースに呑まれるところだった。つーか触られる寸前だったし…全速力で逃げて正解!
「ハヤテ!こんなところにいたか!早速
ではなかった!あいつは天草シノか!開幕伏字のオンパレードしやがって!
「伏字になるような言葉を連呼するな!」
「そうよ、シノちゃん。表現が生々しいわよ?まずは優しく…これを使わせましょう?」
「おぉ、さすがアリア。用意周到だな」
いや、アリアはシノを止めろよ!つか誰だよ、役員共連中をハンターにしたやつ!そしてそのやけに振動している道具をしまえ!!電源を切れ!
持ったままこっち来るな!
「安心して。ハヤテ君!すぐ気持ち良くなるわ!私も貴方も!」
気持ち良くなったら死ぬんですが!?俺のルールを知りながら言ってるんですかねぇ!?
「悪い!そういうことで!!」
俺は必死になって逃げた。やつらに捕まったら他の奴らよりやばそうな気がしてならなかったから。
〜
どうしてこんなにキツいんすかねぇ…。まともな撃ち合い一つしてないのに息が上がり始めてきた。本格的にヤバいな。さっき籠城作戦しようとしたやつは最初こそ良かったが、あっさり速水奏にキスされて召されてたからいくら人目のつかない場所だろうと長居は出来ない…
「ひゃっ!」
「誰だ!?」
やべぇよやべぇよ…俺初見のホラゲをビビりながらやってるやつみたいじゃないか…
「いたた…」
お前は…あの時死んでいたんじゃ…いや、作中の生死は関係ないか。だが、まさかここで会えるとは…
「オルガマリー所長…」
「ハヤテ…怖かった…」
所長が身体をこっちに預けるのを俺はただ黙っ…
「危なっ!」
全く…照銃を盾にして受け止めてなきゃ今頃らぶパワーを吸い尽くされてた。だが、ちょっと近くないか?あとちょっとで…
「貴方のことが好きだったのよ!!ずっと前から!」
何故かは知らないが一瞬で冷静になった。冷静にどうするか考えるか。恐らく今の状態ならオルガマリーに触られない自信がある。
「悪いが逃げきらせていただく!」
沢山の刺客が昼夜問わず襲いかかってくる…か。疲れるし、早く終わってくれないだろうか。
「ねぇ、ハヤテ…女の子と一緒にいると…その…手を出したくなったりするわよね?マスターなのにマシュに…とか…私なら…いいわよ?」
待て待て待て…所長が変な事を言ってるぞ。正気を保て、正気を!
触られてない以上、この状況を打破する方法は必ずある!
「ハヤテ、伏せなさい!」
「お、おう!」
ついオルガマリーに言われるがままに伏せると俺の頭上を弾丸がよぎった。まさか俺の被弾を避けるために…?
何故だ…こいつらにとっては俺達はただのターゲットでしかないはずなのに…
「オルガマリー!!俺が来たよぉ〜!!」
「邪魔しないで!」
誰だ、お前。あ、今銃弾を撃ってきたやつか。最高に空気を読んでいなかったが今はグッジョブ。そして好意に関しては一定時間対象に抱き続け、それは急に別の誰かへと矛先が変わることはないという解釈で良いな。
「はっはぁ!フラれてやんの!!」
「だまー」
バン!バン!
「許せ所長。きっとこれが最後だから…」
めろガンとはいえ、所長を撃つのは心苦しいが致し方ない。
あのルールでは敵プレイヤーを撃っても恐らくメリットなんざほぼない。いくら愛の奴隷状態にして従わせていても自分が死ねばそいつらはフリーになり、復活。
らぶパワーを持った10人が決勝へ行けるというシステム上、愛の奴隷状態にしてもらぶパワーを切らせないと枠は減らせない。強いて言えば囮とか盾とか身代わり…他にはバリアやシールドに出来る…くらいか。
改めて考えてみるとそのためのハンター増量かもしれない。
あと一度目を付けられたらどれくらいの間追跡されるか気になるな…出来る限り早い段階でケリを付けたい。
「とりあえず俺の前を先行して囮になってくれ」
「Yes,my lord.」
何故英語にする必要があったかは分からないが、とりあえず指示は聞くらしい。さて、愛の奴隷状態のやつにも追いかけてくんのかな…
「え、ちょ!おま…」
《『ロイ』消滅》
やったぜ。いや、つい言ってしまったが、決して良くはないな。らぶパワーで探知するから愛の奴隷状態のやつにも追いかけたりするというデータも取れたし、先ほどあいつにキスしたやつは追いかけて来ないとプラスにとろう。
あとはとりあえずハンターがいつまで好意を向け続けるか。つまりターゲットを狙うかというデータも取りたいな。
よし、あいつが実験台だ!
〜
「待って、待ってよ…ハヤテ…」
シャトルラン100回は余裕でいけるこの俺に持久力勝負を挑むのは無謀だな。よし、あと少しで1時間。
天使の3Pの紅葉谷希美。小学生に捕まるわけないだろと思い、わざと見つかってタイムを測ることにした。
結果は…
「きゃっ!」
あ、このままじゃ希美が転ぶ!
「おっ、大丈夫か?だいじょーばないな!俺が!!」
失敗した失敗した失敗した!何さっと肩貸してんだよ俺は!後輩を気遣う先輩でもあるまいし!!
そしてそのまま転ぶ勢いを使って俺はあっけなく押し倒された。小学生にすら押し倒される自分の体重の軽さが恨めしい。
「希美さん!?ちょっとまずいですよ!絵面とか絵面とか絵面とか!!」
幼女が汗だくになり、はぁはぁ言いながら俺に馬乗り。正直こんなのリアルで見たら誰だって通報する。俺もそうするし。
「はぁ…好き…大好き…」
ここから巻き返せる策は何かあるか?一撃でヘッドショットをかますか?いや、銃を持った右手を抑えられていて当てられない。
いけたとしても服の防御があるから倒せないし、跳弾を計算に入れるにしては障害物が多すぎる…こいつの頭を撃つルートが思いつかない。
本気で振り払えばなんとかなる可能性もあるが、そうすれば相手はキスを強行する。だったら…
「もし、俺を詰ませたいんなら手を恋人繋ぎでもして両手の自由を奪っておくべきだったな」
らぶパワーギリギリのめろボム!!爆破範囲もアニメと一緒ならある程度読める!
「くうぅ…」
はぁ…あやうく小学生に倒されるところだった。それだとかなりマヌケだった。いや、小学生に追い詰められる時点でダメか。
「あっ、時間…」
今で1時間ちょっとか…誰かデータ取ったやつを待つか?いや、赤の他人は信用出来ないし、信憑性もない。かと言って新たにデータを取るためのやつなど少ないだろう。
「追跡する時間は1時間。そしてターゲットに触れていれば時間は延長する…なんてのは希望的観測だよなぁ…」
あ、待て…もしかして視界から対象人物がフェードアウトしてから…とかだったりすんのか?もしかしたらさっきまで俺がやっていたのは無駄なこと…?いや、2人ほど消滅報告は聞けたし、全部が無駄ってわけでもないか。
「いた!見つけたぞ、ハヤテ!」
「次から次へと!ふざけやがって!!」
男の制服を着た女。髪は青髪ショートで水色のリボン…
最終回の時のそれとは一致しないが、全盛期の姿で登場するというのなら頷ける。
「ニセコイの鶫か」
ニセコイ…そいやマリー編から単行本買ってなかったっけ。
「あぁ。突然だが…私は貴様が好きだ。だから全力で私の物に…いや、私の虜にしてやる。覚悟しろ。ハヤテ」
「やっぱお前ら全員おかしいだろ!特に思考回路!」
やれやれ…とうとう下手したらバトルキャラ入りしていてもおかしくはないやつが来るとはな。…ん、もしかしたら鶫なんかは既に現界してたり?
待て。そんなことは今はさして重要ではない。俺と鶫では明らかに分が悪すぎる。もしあっちの戦いと同じく原作やアニメで使用した武器ならその全てを使えるなら直接俺に使わなかったにせよ、厄介だ。
「どっかに避難出来る場所!どこだ!?」
あれは…あの建物は…テーマパーク?だが、好都合!
「おっ、開いてんじゃん!」
ただの仮想空間だから入場料なんて必要ねぇんだよ!
ここなら避難出来る場所も結構多いはず…
「最期は…ルビィちゃんが良かった…」
《『矢澤ルビィ@果南をすこれ』》
いや、お前本当にルビィが好きなの?名前をハッキリさせろ。それかしっかりルビィ推しを名乗れ。
「待て、ハヤテ!貴様しかいないんだ!私をこんな気持ちにさせておきながら貴様は逃げるのか!?」
「何度も言うが、逃げなきゃ死ぬんだよ!さっき死にかけたし!」
俺が体力を結構使ったのはあるけど鶫は足速いなぁ…仕方ない、あそこに行くか。
〜プールエリア
とりあえずプールがある建物に逃げ込んでみた。更衣室にはワンチャン来ないかなとも思ったが、案の定躊躇なく入ってきた。
そして俺は今高台に登っている。それも飛込競技とかで見るかなり高いやつ。
俺がこれからやることはかつて一条くんが最初に勝負した時と似たようなことだ。原作通り頭を冷やしてもらおうじゃないか。
「ふふ、もう逃げ場はないぞ。ハヤテ…」
「いや、俺はこっから飛び降り…」
ガチャン!…ん?何で俺空中で浮いて…浮いてる!?
「鎖分銅か…!!」
そういや一回だけ使っていたっけか。よりにもよって俺の記憶が曖昧なクライマックスで…
「だから言っただろう?逃げ場はないと…あまり気乗りはしないが、これ以上抵抗すれば麻酔弾を撃つことも辞さないぞ」
希美かららぶパワーは補給出来たが、今触れられたら少し厳しいところがある。
切り札もそうやすやすと切れない。もし誰かが見ていたら否が応でも警戒し始めるからあんまりやりたくないが…
「さぁ、諦めはついたか?今引き上げて…」
「まだだぜ!鶫!」
「っ!」
初撃はさすがに避けられるか…
めろボムをシュート!
「甘いな!」
めろボムを難なく弾き返すか…だが!
「あんな狭い高台の上じゃ余程遠くにぶっ飛ばさなきゃ高確率で爆発に巻き込まれる。だからこそ他の警戒が疎かになったな!」
「ぐっ!しまった…!」
天井からの跳弾が見事鶫の頭に命中。
らぶパワーも補給出来たし、鶫の撃破成功!まさに一石二鳥…
「あっ、やべ…」
鎖分銅は残ったがいかんせん鶫は俺をずっと持ち上げていた。だからこそ勝てたわけだが…
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うわっ!!空から男の子!?」
くっ…下に人がいる以上急いでどうするか考えないと死ぬ!急いで対抗策を練らなければ…
《残り35名》
ここの出てくるキャラもリクエストしたら面白いかもしれないけどバトル系アニメに絞っても範囲をカバーしきれないので今はやめときますw
タイトルを生き急ぐ者と死に急ぐ者にしたらカッコよくね?と思いましたが、よくよく考えたら結果的には両方死ぬので没になりましたw
それでは!最後まで見てくださり、ありがとうございます!