アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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最近サーヴァント率を減らそうとしているのについサーヴァントを出してしまう作者ですw
決勝の時は必ず限界まで減らします!


今回も見てくださると嬉しいです。


あと本当はこれを最初から書くべきでしたが、忘れていたので今更ですが…この回は今やっているゲームのルール上著しくキャラが崩壊しているキャラがいます。注意してください。


54話 女王参上

側から見たら東京とよく似た場所で白昼堂々と銃を構えている男とその銃を向けられている幼女。

 

 

あの問題の答えは分かった。これ以外の回答は絶対にない。確信がある。ヒントの意味も全て解読した。だが、一番最後に立ちはだかるのが…

 

 

「皮肉にも希美と同じく天使の3Pの潤かよ…」

 

 

希美は唯一俺かららぶパワーを吸い取ったやつだった。もしかして的確に俺の弱点を突いてきた?いや、そもそも俺はロリコンではないし。それより疑問なのが…

 

 

「何故ハンターが『ターゲットを積極的に捕まえに来ない』?」

 

 

ハンターはターゲットを見つけ次第、ほぼ必ず捕まえにかかってキスをしようとする。様々なキャラから追いかけられてきたから間違いない。もちろんキャラ毎に差異はある。でもアプローチが違うだけで必ずターゲットを捕まえようとする。

 

 

 

だからこいつの行動が分からない。宝箱の前には必ずそれを守る守護者がいる。ムラマサの反応を見なければそれでも納得がいったが…

 

 

性格が影響する…?なら真面目なムラマサがそんな行動を取るわけ…あっ、ムラマサの正宗に対しては…

 

 

無理矢理それっぽい理由を付けるなら守護者は宝箱を守るようにプログラミング、もしくは命令されているが、ターゲットのことが好きな感情を抑えられなければその限りではない。と言ったところか。

 

 

「だが…撃ちにくいなぁ」

 

 

「い、いくらハヤテさんでもダメです!ここは私が守ります!!」

 

 

いや、だからこういう撃ちにくい敵を出すのはやめてくれないか?

戦う気満々のやつならともかく戦意0の相手を撃つとか罪悪感しか生まない。

これならバトルアニメとかに出てるキャラの方が100倍マシだ。

 

 

「守る…か。ならあそこの電柱の後ろに隠れてるやつ。警戒した方がいいぞ。やつはジリジリとこちらに寄ってきている」

 

 

「わにゃ!?それは本当ですか?」

 

 

「あぁ、お前の位置からは見えないが、あそこにいるぞ」

 

 

「は、はい!教えてくれてありがとうございます!」

 

 

よし、やっと!やっと隙を見せた!

 

 

(甘いな、潤!悪いが貰ってくぜ!)

 

 

答えは『タロットカード』…。ヒント①の座から降りてみてくれは頭にTHEがあるタロットからTHEを抜くこと。②の軍隊はロクアカから考えるとグレンやセリカが所属していた帝国軍。ジョジョからならスターダスト・クルセイダースから十字軍を意味している。

ヒント③の0から始めろってのはタロットカードのナンバーの愚者の0から始めろという意味。

 

 

つまり並べれば…

Fool 愚者 0

Magician 魔術師 1

High priestess 女教皇 2

Empress 女帝 3

Emperor 皇帝 4

Hierophant 法王 5

Lovers 恋人 6

Chariot 戦車 7

Strength 力 8

Hermit 隠者 9

 

となるわけだ。

 

 

『ロック解除』

 

 

よし、正解。悪いな、貰ってく。

 

 

だが、何故潤は来なかった?一瞬の隙をついただけのはずなんだが…

 

 

《『カイル』消滅》

 

 

あ、本当にいたんですね…。通りであっさり取れたわけだ。誰かは知らないけど俺のせいですね、ごめんなさい。もしかしたらもう戻ってくるかもしれないし、具体的な中身は安全地帯で確認しよう。安全地帯が見つかれば…の話だが。

 

 

 

 

貰えた物資は…地図、栄養ドリンク、スタングレネード。あとは…これはローブか?とりあえず着ておこう。そしてこのデジタルとアナログが合わさった時計は…

 

 

ピピピピピ!

 

 

なるほどな。何かに反応して音が鳴ると。で、その何かは…

 

 

「やっぱりハンターか!くっそ!」

 

 

急いでこれを外さなきゃまずい!音につられて他のやつらがゾロゾロ集まってきちまう!

 

 

ガチャガチャガチャ…

 

 

「え?嘘…外れない…?」

 

 

音は止まったけどただ上蓋を起こすことしかできないじゃないか!(憤怒)

 

 

タチの悪い呪い装備か!!俺の嫌いなドラクエの呪いの音が流れてないからてっきり安全なもんだと思っていたのに!

 

 

「くっそ!何が宝箱だ!ふざけんじゃねぇ!呪い装備プレゼントしやがって!」

 

 

一応近くにいると鳴る音は消せるが、他の新手のやつがきたり、圏外から出たやつが再び圏内に来るとまた鳴る。そしてその都度消さねばならない。

 

 

ハンターを探知可能なメリットより常にハンターに位置を知らせるデメリットが圧倒的に大きい。

 

 

そして群れはまた群れを呼び…

 

 

 

「ったく…逃げる手は何かないか!?」

 

 

一見東京と見間違うような場所だが、獣人族(ワービースト)の種族特性上必要ないため、交通機関なんてのはもちろんない。あったところでノゲノラの世界では馬車くらいしか走ってなー

 

 

ドドドドド…

 

 

よし!あれだ!あれなら行ける!まさか女の子枠で来たサーヴァントがあいつだなんて!

 

 

 

 

かれこれ2時間は逃げているが、俺は俺自身のとっさの機転のおかげで何の危なげもなく、逃げきれている。それは…

 

 

まさかメイヴが追加枠だったなんて…この中に隠れていれば絶対にバレない!勝ったな、ガハハ!メイヴちゃん、サイコー!!

 

 

メイヴが出した宝具『愛しき私の鉄戦車(チャリオット・マイ・ラブ)』。それはメイヴが生前使っていた馬車だ。それに鎖分銅を上手く引っかけて乗らせてもらったのだ。そして中に入らせてもらった。

 

 

らぶパワーを吸い取られて気持ち良さそうに倒れている男共を見た時は大変驚いたがカモフラージュには最適!あとは残り10人になるまで粘るだけ!

 

 

いやぁ、全く…自分の足で逃げなきゃいけないなんてルールは何処にもないからな。このままメイヴが走り続ければ勝ち確だぜ!

 

 

コツン…

 

 

ん?何故止まったんだ?他の男共を追いかけ回すんじゃ…

 

 

「貴方、私に何か用かしら?」

 

 

バレたか!?いや、ハッタリだ。中にいる食い尽くした男共に隠れていれば確実にバレない。息を潜めろ…

 

 

「貴方、肝心なルールを忘れているわよ?私達はらぶパワーを感知出来る。最初は何かの間違いだと思ったけれど止めても反応があることで確信に変わった。これ以上抵抗しても無駄よ」

 

 

「ちっ、バレちまったか」

 

 

落ち着け。メイヴの魅了のみならず大半の魅了使いに対しては魔力耐性がなかろうが抵抗する意思があるだけで抗える。心を強く保て俺!

 

 

あ、そうだ。捕まったら死ぬ!そう念じれば…捕まったら死ぬ!捕まったら死ぬ!捕まったら死ぬ!

 

 

「このゲーム…死なないけど?」

 

 

まるで俺の心を読んだかのようなメイヴの発言に俺はただただそのまま聞き返すことしか出来なかった。

 

 

「え?このゲーム。死なないのか?」

 

 

突然告げられた衝撃の事実を信じることが出来なかった俺は再び質問を続けた。

 

 

「…何を言ってるんだお前は。負けたらドラゴンボール超の力の大会のごとく跡形もなく消されるんだろ?」

 

 

「力の大会…?なんだかいい響きね。まぁ、それが具体的に何かは知らないけど…」

 

 

「聞いてなかった?あの空とかいう男が言っていたこと。消滅に関して…」

 

 

「消滅?確か…」

 

 

消滅ルールか。確か空の言ったことを改めて思い出してみよう。

 

 

〜回想

 

 

『そして一番大事な7つ目…お前達を追いかけるアニメキャラ達はお前達の唇を狙っている。キスされた場合…』

 

 

『そのプレイヤーはこのゲームの記憶諸共跡形もなくここから消滅する』

 

 

 

 

この説明、改めて考えると何かおかしい。何故ただ跡形もなく消滅と言わないんだ?ここから消滅なんて回りくどい表現を使う理由は…

 

 

「…はっ!消滅=死ぬなら記憶を消すなんて言わない!」

 

 

「そうよ。やっと気づいたの?つまり貴方、ハヤテは…もう死に怯える必要はないの」

 

 

え?つまりあれか。俺は51話ラストから今の今までずっと馬鹿な勘違いをしてたってことか!?

 

 

「…クッソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

「さぁ、私に身体を預けなさい。最高の時間を約束するわ!!」

 

 

「…本当に死なないんだよな?」

 

 

「くどいわよ。もしかしてこういうのは初めて?大丈夫よ。力を抜いてリラックスしなさい…私がリードしてあげる」

 

 

押し倒されてからの床ドン。ここまで追い詰められるとはな…。周りからだと俺達の様子は見えないわけだから助けを呼ぶのはほぼ無理。それに助けてくれるやつは誰もいないし。だが…いや、こんな時だからこそ言うべき事はただ一つ。

 

「だが断る」

 

 

「…!?」

 

 

「このハヤテが最も好きなことの一つは自分が圧倒的優位に立っていると思っている相手に対して『No』と断わってやることだ!」

 

 

「驚いたわ。こんな状況でまだ抗う気があったなんてね…」

 

 

「お前、俺に微塵もデレてないだろ」

 

 

恐らく特権ルールだとは思うが、今はそれよりやつを倒す策を考えるのが先だ。

 

 

「あ、バレてる?もしかしてそれが嫌だとか?」

 

 

「いや、それもなくはないんだが…」

 

 

「俺はこの戦いで必ず勝たなきゃならない。絶対に」

 

 

そう。もしもの時に必ず考えること。俺はユウキの病気を治すために戦っているのであり、そのためなら俺は何だってやるってな!!

 

 

「…どうやら並ならぬ信念を持ったマスターみたいね。じゃあ、せいぜいこの主導権を握られた状況から足掻いてみなさい!」




メイヴちゃん、サイコー!
…ってなわけでメイヴちゃんが登場です!
FGOでもメイヴピックアップがこのタイミングで来るとか作者を殺しに来たんですね、分かります。

…もし出たらこちらで軽く報告があるかもですw


そして前回のクイズの答えはタロットカードですw 答えてくれた方もいて嬉しかったです。あれでは少し簡単でしたかね?


次回はいよいよクライマックスになります!
それでは!最後まで見てくださり、ありがとうございます!

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