アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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ちょっと遅れてしまいましたが8話目です!
そろそろストーリーを本格的に動かしていきたいと思っています!
ますます面白くできるよう頑張りますのでこれからもどうか応援よろしくお願いします!!


8話 暗殺部隊

『ある』ものの証明より『ない』もの証明の方が遥かに難しい。

 

 

『ある』ものの証明は簡単だ。身分を証明したいのなら運転免許証やマイナンバーカードを、他人の浮気を証明するのなら現行犯で捕まえるかそれを裏付ける映像、音声などを提示すればいい。

 

 

 

だが、逆にない場合はどうすればいいのだろうか。

 

 

子供の頃、サンタクロースはいないと言った方はいるだろうか。だが、それは一切証明できない。

 

誰も見たことがない?それは本当に全員から聞いたのか?

赤い帽子を被り、付けヒゲを付けていたパパが僕にプレゼントを置いた? お前にはサンタが来なかっただけかもしれないぞ?

そもそもトナカイは空を飛ばない?はっ…お前はいつからサンタはトナカイを使って運ぶと錯覚していたんだ?

 

 

と、こんな風にないことは間接的にしか証明できなかったり、一切証明できないことは悪魔の証明と呼ばれる。実際は別の意味もあるらしいが。

 

 

この理論を応用すればあのスクールアイドル津島善子は俺の嫁だと言おうがそうではないと証明することは誰にも…失敬。本題に戻ろう。

 

 

何故ここまで差が出るのか。それは形があるか否かである。

『ない』という事実をいくら積み上げても無駄だ。

アリバイもあくまで間接的な証明しかできない。

 

 

さて、この戦いでもあらぬ冤罪を吹っかけられるのだろうか…

 

 

 

 

「あら、私をご存知なのですか?」

 

 

「あぁ、よく知っているさ。」

 

 

黒鉄珠雫は水と氷を操る能力でパワーで押すというよりは頭脳戦で勝つタイプだ。特に気をつけるのは魔力制御。その点に関してはあのステラすらも上回り、魔力を感知されずにトラップなどを仕掛けることが可能だ。一般的に水属性の弱点は電気だが、電気系統の属性で攻めようと純水にしてしまえば、電気は一切通らなくなる。遠距離からの持久戦に持ち込めば中々手強い相手だ。

 

 

「アイリスがちょっと離れた場所からサポートしながら、ユウキが近距離から攻める…おけ?」

 

 

「はい。」

 

 

「オーケー!任せて!」

 

 

「『エクステリオン』!!」

 

 

アイリスは開幕から本気だな… 飛ぶ斬撃。アニメ界ではもう見てもさほど驚かない。それぐらいポピュラーな技になったものなんだな…

珠雫とのバトルは長引かせれば不利だからその判断は正しい。

 

 

「障波水連!!」

 

 

さすがに珠雫のガードを破ったりは…あれ?

 

 

「っ!」

 

 

珠雫のガードすら破り、回避し損ねた珠雫にダメージを与えた。

 

 

「うわぁ…マジかよ。」

 

 

ガチャを引いた後の記憶が曖昧だったせいで俺はアイリスの力を正しく理解していなかったようである。強すぎる…強すぎるぞアイリス…さすが聖剣に選ばれ、勇者の血を引いた王女様と褒めてやりたいところだ。今度寿司屋に連れていってあげよう。

 

 

「ユウキ!繋げろ!珠雫は距離を詰めればそんなに脅威にはならない!」

 

 

「任せて!」

 

 

「僕のオリジナル・ソードスキル!マザーズ・ロザリオ!!」

 

 

「がはっ!!」

 

 

ユウキの息つく間もない11連撃に珠雫は耐えられず大きく吹っ飛ばされた。

 

 

「珠雫、お前はこいつらと相性が悪い。悪いことは言わないから今回は大人しく帰れ。お前もここでやられたくはないだろう?」

 

 

珠雫は兄のために戦っているはず。あまり悪いやつでもないし、逃しても構わない。この手のキャラは後々共通の敵を前に力を貸してくれるはずだ。だから無理に倒そうとは思わない。

 

 

「えぇ、私はお兄様に幸せになってもらいたい…そのために戦っています。」

 

 

「だろう?だから…」

 

 

「貴方…今増えているアニメキャラを引き抜こうとする連中ですよね?」

 

 

は?アニメキャラを引き抜くか…やはりマスターは大抵ルールを把握しているものなんだな… いやいや、感心している場合じゃない。

 

 

「マスターが死ぬリスクを度外視して呼び出したキャラの近くにいるメリットなんてキャラがすぐ倒した瞬間、引き抜くことやガチャで即引きしたキャラをすぐ使えるぐらいしかありません。どちらでもない場合はただの馬鹿です。どうせ貴方もそうなのでしょう?だから引き抜こうとしたが他にも仲間がいる疑いがある私は逃すと…」

 

 

確かにそれでも俺の行った行動に全て納得がいく…

あれ?ちょっと待て…俺は馬鹿だったのか?自分が天才だなんて思ってはいないが、馬鹿って程では…

 

 

 

「ふっ、貴方の仲間になんて…なってあげませんよ。」

 

 

 

「たぁぁぁぁぁっ!」

 

 

 

!?背後から切りかかってきたのはトラー

 

 

「っ!!」

 

 

 

「逃がしません!」

 

 

 

「はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

 

あれ?死ぬ気の炎とリングみたいなエネルギー弾?に吹っ飛ばされたが…上半身と下半身はお別れしていないみたいで良かった…

 

 

「ちっ!カスが…しつこく追ってきやがって…宇宙警察エルドライブ…とか言ったか…」

 

 

「抵抗はやめてください。ボンゴレファミリー最強特殊暗殺部隊ヴァリアーのボス…XUNXUS… さもなければ跡形もなく殺します。」

 

 

「へっ、てめぇなんかに殺されはしねーよ…!」

 

 

現代のXUNXUSにもう1人は…ん?何だこの匂いは…もしかしてSPH?確か地球人には…いや、マスターはスタンドも見えるらしいし、その理論でSPHも感じ取れる…と?で、さっきのリング状のエネルギー弾での攻撃…

 

 

「其方美鈴…?」

 

 

「ボッチョーロ・ディ・フィアンマ!」

 

 

お互い一歩も引かない攻防を繰り広げていたが、死ぬ気の炎が込められた弾をかわしきれず、とうとう美鈴にクリーンヒットした

 

 

「きゃっ!」

 

 

「宇宙警察…拍子抜けだな…やはり気にするまでもないカス組織か」

 

 

XUNXUSはそう美鈴に言い残してその場を後にした。

 

 

「貴方、マスターですね。彼の撃破に協力してください。」

 

 

「ん?そんなにあいつに固執するのは理由でもあるのか?」

 

 

「貴方はファントムファイブという組織を知っていますか?」

 

 

「何だ?唐突に…黒執事?」

 

 

「それはファントムハイヴです。5人のマスターからなるマスター暗殺部隊。この戦いで最も忌むべき行為であるMK、『マスターキル』を繰り返し、可能であれば悪役系のキャラを暗殺部隊へと加入させる引き抜き行為も行なっているとか。それ故構成員の数は不明。そしてその組織の一人のマスターが呼び出したのがXUNXUSです。」

 

 

「なるほど…」

 

 

「彼らを野放しにしておけば大量殺人事件となります。」

 

 

キラ事件やSAO事件に比べちゃ可愛いものだろ。と、言おうとしたが黙っておく。今は茶化す場面ではない。

 

 

「私に協力することで貴方方に生じるメリットは特にありません。ですが…それでも協力してくれるなら…」

 

 

「ふーん」

 

 

「断るなら貴方を死ぬほど疲れさせます。」

 

 

「それ俺死ぬやつだよな!?」

 

 

マスターキルを忌むべき行為とか言っておきながら俺を脅迫してくるとはなぁ…

 

 

「まぁ、いいよ…と、言いたいが…それを決めるのは俺じゃなくてユウキとアイリスかな?で、いいか?二人とも」

 

 

「えぇ、構いませんよ」

 

 

「もちろん!」

 

 

二人とも快く承諾してくれた。いい子達だな…

 

 

「ご協力感謝します。」

 

 

「あっちだな!」

 

 

「えぇ、急ぎましょう。」

 

 

「ユウキ、先に飛んで追ってくれ!」

 

 

「了解!」

 

 

ALOメンバーは飛行が可能だ。これはいざって時に役に立つ。本当に頼もしい。

 

 

「見つけたよ!」

 

 

「懲りずにまた来やがったか…宇宙警察のカスが…」

 

 

「貴方のマスターキル…エルドライブ職員として、見過ごすわけにはいきません!」

 

 

「上等だ。灰になれ…スコッピオ・ディーラ!」

 

 

周りに銃を乱射…しているように見えるがこちらを的確に狙ってきている!

 

 

「隼人!下がって!」

 

 

ユウキが俺の前に立ち、XUNXUSの撃った弾を弾き返した。

 

 

「『エクステリオン』!」

 

 

アイリスのXUNXUSの攻撃を斬撃を飛ばして防いだ。というかエクステリオンって技ほいほい使っているけど威力的に魔力結構かかるよな?んなことが可能なくらいの魔力保持者ってか?すげぇ…

 

 

「カス共!!全てを廃人と帰せ!!コルポ・ダッディオ!!」

 

 

「『セイクリッド・エクスプロード』ーー!!」

 

 

お互い全身全霊を込めた一撃がぶつかり合い…

 

 

「威力は互角なようですね…でもこのままでは…!?」

 

 

 

「いや、この戦い…アイリスの勝ちだな…」

 

 

 

「クソがぁぁぁぁぁ!!」

 

 

大規模な光の爆発がXUNXUSの攻撃すら飲み込み、周りをまばゆい光に包んだ。

 

 

 

 

気がつけばXUNXUSの姿は既に消えていて、決着はついていた。

 

 

 

「どうです?王族は強いんです!!」

 

 

正直今回のMVPはアイリスだと思う。うん、本当に。もしかして俺超大当たりを引いたのかもしれない。

 

 

『残り1分です!』

 

 

「本当にありがとうございました。お礼と言ってはなんですが…この後かかる認識阻害で消える前に良いことを教えてあげます。」

 

 

「ん?」

 

 

「アスナは北海道にいます。これが彼女のマスターの連絡先です。彼女にも伝えておきますので私の名前を出せば分かるはずです。それでは。」

 

 

『試合終了!』

 

 

 

 

 

「ねぇ!アスナが北海道にいるって本当なのかな!?」

 

 

 

家に帰ってきたらこれだ。うちには北海道に行くお金なんて持ってないんだが…

 

 

「いや、本当に北海道にいたとしてもこちらには行くための金がないんだが…」

 

 

「とりあえず送ってはみるさ…すまないがいつか会えたらな〜ぐらいに思っておいてくれ。」

 

 

「あれ?返信来てない?」

 

 

「あら?」

 

 

早いな。スマホのタイピング慣れている系の人とかか?

 

 

『北海道行きのチケット3人分を手配しました。ぜひ来てください。アスナも会いたがってます。』

 

 

うわぁ…マジか。あちらが払ってくれるとは…。

 

 

「ホッカイドウ…どんな場所かは分かりませんが楽しみです!」

 

 

さて、まさか北海道まで行くことになるとは…人生何があるか分からないものだな…。

 

 

北海道に行けると聞いたユウキの表情は途端に明るくなり…

 

 

「じゃあ!行こうか!北海道に!」

 

 

こうして俺達の北海道行きが決まった。




最後まで見てくださり、ありがとうございます!
エルドライブとリボーンは作者が同じなので一緒に出したい衝動に駆られましたww
XUNXUSは名無しのさんからのリクエストです。ありがとうございます!
他の皆さんがリクエストしたキャラも今後出していきます!
次回からは北海道編!お楽しみに!それでは!!

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