アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

82 / 90
マスターの解説③

時雨綾

トランクス(DB)
黒鉄珠雫(落第騎士)
邦枝葵(べるぜバブ)
アヌビス神(JOJO3部)

全員高スペックで分かりやすい強みがあり、術や策が無くても十分戦える。アヌビス神はかつて隼人がへし折って退場させたかのように見えたが、試合終了後に欠片の状態から剣が復活したので隼人に黙って隠し持っている。

綾自身は秋水高校のマスター達よりアニメ知識に疎く、深夜アニメは基本見ていない。好きなアニメはONE PIECE。そして好きなキャラはチョッパー。明るくて素直なことは良いことだと隼人からの評価は高い。


78話 憎しみに燃える男達

とりあえずチームに連絡はしておくか。ここで倒すつもりではあるが、万が一という場合がある。二次被害が起きても面倒だ。見た限りの情報を報告…っと。

 

 

「落ち着いて対処しろ。敵は峰田の他にもいるはずだ。おまけに今は夜中で見えにくい。焦るなよ!」

 

 

いつも通りモモは空中からの偵察やバックアップ。ユウキ、アイリス、マシュは迎撃。システィーナ、ルミア、真由美は俺とここに残り、モードレッドは遊撃!

 

 

これで完璧だ。

 

 

「よし!伏兵は任せとけ」

 

 

「マスター、気をつけてね!」

 

 

「いいご身分だな。沢山の女を連れ回して…ハーレム王にでもなったつもりか?お前がそんなにイキれるのも納得だわ」

 

 

「なっ…マスターはそんなんじゃ…」

 

 

「乗るだけ時間の無駄。落ち着いて他の敵を探せ。いてもせいぜい3人かそこらだろう」

 

 

「わ、分かったわ…」

 

 

「うるせぇ!回りくどく言いやがって!本当は羨ましいだけだろ!?妬み嫉みも大概にしろ、ガチャの敗北者め!!」

 

 

「ほぉう…死にたいようだな」

 

 

「なんでわざわざ火に油を注ぐんですか!バカバカバカ!あのマスター殺意剥き出しですよ!」

 

 

言わせておけばいいと言葉で言うのは簡単だが、言われっぱなしではシスティーナが納得しないだろう。だからお前の代わりに言うことにした。まぁ、どちらにせよ完璧に納得させることは出来なかったが。

 

 

「ただ他人を僻むだけで自分は何もしない。周りの人の足を引っ張るだけのお前にどうこう言う資格はない!自分で当てられなかったから何だ!?なら他人から引き抜くぐらいの気概を見せろ!お前も俺と同意見だろ?システィーナ」

 

 

「私そこまで思ってません!」

 

 

「そうか、ならお望み通り…お前から奪ってやる!何もかもを!!」

 

 

「おい、一旦落ち着け!確かにあいつをブチ殺してやりたい気持ちは分かる!痛い程な!だが、今は一旦冷静になるんだ、マスター!」

 

 

峰田がなんとかなだめようとしているが、あれは止まらんだろう。俺達は相手が単調になったからといって、その対応も単調にならないように努めていれば勝てる。

 

 

「周囲に峰田の個性で出している球状の物体がある。それに触れると身動きがとれなくなるから気をつけろよ!」

 

 

峰田は誰にも真似出来ないオンリーワンの能力を持っている点では高評価だ。まっ、搦め手系を生かせるかどうかはマスターの手腕次第だが。

 

 

【試合開始!】

 

 

「うぉりゃぁぁぁ!」

 

 

「あぶなっ!」

 

 

いきなり顔面に向かって投げてきやがった。物理的ダメージはもちろん0だが、顔にももちろんくっつくので鼻と口を塞げばもちろん窒息させることが可能だ。殺意高いな。

 

 

でもトリオン体の場合は長時間呼吸が出来なくなった場合にはスリープモードに移行するからぶっちゃけ命に別状はないのだが…それを相手が知らないならわざわざ教えてやる必要はないだろう。

 

 

「ちっ、外したか…マスター!」

 

 

「あぁ、俺も本気を出すとしよう。お前への憎しみが俺のパワーを増幅させる!!」

 

 

ん?こいつ、よく見ると緑色っぽい指輪をしているな。あれはもしかして…

 

 

「これこそが俺の能力!」

 

 

リングに雷の死ぬ気の炎が出てきただと…?

そしてその炎を剣に付与してきたか。

 

 

「どこでそのリングを手に入れやがった」

 

 

見たところ炎の純度はそこまでではないみたいだが、こいつが死ぬ気の炎を宿せるのは想定外だな。

 

 

「ふん、知らないのか?俺達マスターにあっち側の世界の兵器を流してくれる裏の商人のことを。商品以前に場所の情報を聞くだけでも多額の金が要るがな!」

 

 

ふーん、裏の商人…ね。あとで調べておこう。てか最後のはわざわざ言う必要なくね?

 

 

「おけおけ…雷の性質は硬化!つまりシンプルな強化だ。分かっているとは思うが、真っ正面からの打ち合いは避けろよ!」

 

 

「了解、任せて!」

 

 

「ほらよっ!」

 

 

「っ…」

 

 

マスターキル狙いなのかあるいはただ怒りの矛先が向いているだけかは知らないが俺を狙ってくるか。

 

 

見たところ剣の腕は素人同然。しかし、それでも今用意しているスコーピオンではあっという間にへし折られるだろう。このままでは流石に分が悪い。すぐに距離を取りたい。しかし…

 

 

「オイラも加勢するぜ!!」

 

 

峰田が俺が回避しようとする位置に球体を置くせいで行動をかなり制限されている。接近戦に持ち込まれた時点でキツいな。

 

 

「どうしたどうした!?動くと当たらないだろぉ!」

 

 

「くっ…」

 

 

『マスターさん!謎の瓶が大量にビルを登ってきてます!』

 

 

ヤバいな。後手に回りつつある…ここは相手が踏み込む先を読んでの…

 

 

「グラスホッパー!」

 

 

「何!?」

 

 

よし、やつが大きくバウンドした!この隙に俺もグラスホッパーで離脱して、あっちに取りかかる!

 

 

「…システィーナ、ルミア!こいつらは任せた!峰田の個性で出した球体に気をつければ二人でなんとか出来るはずだ!」

 

 

「分かったわ!」

 

 

「了解です」

 

 

「ほう、最弱のシスティーナにこの場を任せるとは。随分と舐められたものだな」

 

 

「…お前こそちょっと能力に適性があるくらいでイキるな。俺達は所詮アニメオタク。世間からすればホントガチ底辺。どんな能力を手に入れても何も変わらないし、変わらない。本物にはほぼ勝てないよ」

 

 

「なぁ…もしかして今回は勝てばおっぱいが手に入る…のか?…やってやる。やってやるぜぇぇ!!あの金髪姉ちゃんのやわらかボディとおっぱいは俺のも—」

 

 

『《ふざけないで》!!』

 

 

システィーナが黒魔【ゲイル・ブロウ】を改変で放ち、突風が峰田を奥のビルまで吹き飛ばした。よし、これで少しの間は2対1だ。

 

 

「先輩は俺と瓶の対処です! 先輩、マルチスコープでモモから送られてきた座標を確認してください」

 

 

「えぇ、任せて!」

 

 

モモは上空から偵察しているからあまり遠いと見えないが、座標が分かればあとは真由美の『マルチスコープ』でそこを見れば詳細が分かる。

 

 

「…や、薬品が…浮いてる…?嘘でしょ…ま、まさか…」

 

 

「落ち着いてください。恐らくサイコキネシスだと思われます。先輩なら気取られる前に撃ち落とせるはずです」

 

 

もちろん真由美がよぎらせたものである可能性もなくはない。しかし、不安を徒らに駆り立てるだけなので黙っておくのが正しい判断だ。

 

 

ドライミーティアを薬品の付近で生成して、薬を割った。回避不可能な速攻。何を持ってきたかは知らんがこれでお前の企ては頓挫する。

 

 

ドォォォォン!!

 

 

「ば、爆発した!?」

 

 

起爆する薬品…ニトログリセンか何かだったか?

 

 

「呑気してる場合じゃないな。先輩、ここの建物崩れますし、屋上から降りますよ」

 

 

システィーナの方は問題ないだろうが…

 

 

『モモ、問題がありそうだったらユウキを呼ぶかお前が直接二人を助けてやってくれ』

 

 

『分かりました。今のところは大丈夫なはずです』

 

 

「えっ、ちょっと待って?降りる?少なくとも8階ぐらいはあるわよね?」

 

 

「大丈夫です。グラスホッパーを使って安全に飛びますので。…でもあの近くの建物に飛び移れば落下はしませんし、そんな長い間飛ばなくて済みます。なので飛び移ることにしますか」

 

 

「えっと…そうじゃなくてね?飛ぶの?」

 

 

「飛びます」

 

 

「待って、他の方法はないの?ほら、瞬間移動とか…」

 

 

「あれは我々の切り札なので無闇に見せたくないですし、短距離ワープには対応してないです。おまけに今は装置がないので無理です」

 

 

「だったら…ほら!貴方にはベイルアウトがあるじゃない!あれを使えば…」

 

 

「家を特定されたら面倒なことになりますし、この相手は粘着質そうなので今ここで倒すべきです。…間に合わなくなったら困りますのですぐ飛び移りますよ」

 

 

「待って、まだ心の準備が—や、やめてぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

「うぅ…酷い目に遭ったわ」

 

 

「謝りますから…この後ならいかなる処罰をもお受けします。でも今は…あっちに集中です」

 

 

やっと来たな。ニトログリセンらしきものを運んでいた張本人が。

 

 

「ししっ!お前らよくニトロ…ニトロなんとかに気づいたな…」

 

 

「ニトログリセンな。まさかスタンドは最強クラスなのに頭が残念なお前がそんな物を持ってくるとはな」

 

 

ハーヴェストか。本人の頭脳があれだから本体スペック込みでは最強にはなれなかったが、シンプルなスタンドの性能で言えば間違いなく最強クラス。この手の本体を叩く系のやつは目視した以上、必ず仕留めるべきだ。

 

 

「軽口を叩けるのは今のうちど。お前ら司令塔は確実に無力化してやるど!」

 

 

「…どこに逃げても無駄よ。スタンドの本体が見えた以上、私とマスター君は貴方を決して逃がさない。私達に見つかったのが運の尽きよ」

 

 

マルチスコープのおかげで一度見つけた相手なら瞬間移動でもされない限りそのまま追えるから風刃と真由美の魔法でほぼ確実に倒せる。それ程までに真由美と風刃は相性が良い。しかし、この役割はスナイパーのそれなので近距離での戦いは多少分が悪いことが少し気にかかる。

 

 

「ですが、先輩。スタンドのハーヴェストが全く見えません。要警戒です。あれ軽く500はいるので」

 

 

一番最初期にバッド・カンパニーと戦ったことがあるが、今回はそれの比にならない量だ。いくら潰してもキリがない。

 

 

重ちーに逃げる気配は…

 

 

「うっ…急に目眩…?睡眠薬か…いや、身体が…熱い…これは…」

 

 

あまりの熱さに身体がふらついて立ってられない。それにやけに先輩が色っぽく見えるのは気のせいだろうか…

 

 

「んんっ…い、一体何が…」

 

 

先輩が地面にへたれこんで悶々としている…まさか!

 

 

やっぱりだ!腕からわずかだが、トリオンが漏出している!!それにこのハーヴェスト!黒い布をかぶることで夜の闇に溶け込んで見えなくさせていたのか。

 

 

薬にやられたらまず気にするのは薬の判別だが…症状が似ているものならデスヒーターとかか? 俺のような高度な毒耐性持ちにも症状を出させるとしたらそれくらいしか思いつかない。

 

 

「ようやく気がついたか…お前らにはビ薬…とかいう薬を盛ったど!よく分からんけどハヤトによく効く薬らしいど!大人しく言うことを聞いた方が身のためだど!!」

 

 

…それなんてエロゲ?

 

 

…くそっ、段々と変な気分になってきやがった。ファンブックで読んだことがある。トリオン体って確か栄養の還元率がかなり高いんだっけか…

 

 

「マスター…私…」

 

 

「まずいぞ…俺達は今完全に敵の術中にハマっている」

 

 

何をしたいかは知らんが、身体が…そしてもうまともな思考も…あっ、しまった。足がもつれて…

 

 

「きゃっ!」

 

 

「先輩…」

 

 

図らずも押し倒したような体勢になってしまった。これはまずい…

妙にムラっとしてくる…いけないのに…恋愛感情を抱くことよりもいけないことを…俺は今こいつにしようとしている。

 

 

「マスター…」

 

 

やめろ。そうやって潤んだ目で見つめないでくれ…興奮し—

 

 

「死ねぇぇぇ!!」

 

 

あっ、まさかあのマスターがメリケンサックを尖らせて投げてくるとは。やっぱダメだな。頭が回らないせいで具体性のない解説しかできん。てか、防がなきゃ…

 

 

「お姉ちゃんから離れろぉぉぉ!!」

 

 

その声は…香澄か。身体強化や加速系の魔法で飛んできたのだろう。なら直前で止めて…はくれずに俺の顔面を掴んで床に叩きつけた。

 

 

だが、それによってメリケンサックを上手く回避出来たし、正気も取り戻したから結果オーライか。

 

 

「ほんの少しぐらいはあんたのこと認めてたのに…やっぱりお姉ちゃんのことをやらしい目で…!!このまま地上まで降ろしてあげようか…?」

 

 

さり気なく物騒なこと言うなぁ…とりあえず冷静に弁明を…

 

 

「違う。やつに変な薬を盛られたせいだ。そもそもこんな真夜中に外でいやらしいことをするわけないだろ」

 

 

おまけに戦闘中だし。普通ならあの雷属性を宿したメリケンサックをみすみす見逃すわけがあるまい。というかよくよく見たらアスマ先生のやつにそっくりだな。基本は剣だが、剣を振れない場所や遠距離攻撃をする時に使う武器ってことか。

 

 

「その変な薬とやらがなかったらお姉ちゃんに魅力を感じないって言いたいの…?ぶっ飛ばすよ」

 

 

どっちならいいんだよ…

 

 

「香澄ちゃん!薬を盛られたのは本当よ。マスターを信じてあげて」

 

 

…なるほど。真由美も無事なようだし、効果を強めた代わりに短時間で切れる薬って感じだろうか。

 

 

「お姉ちゃんがそう言うなら今は見逃すけど…次はないからね」

 

 

次はないか。全く、気をつけていたんだがな。あっ、この場に香澄がいるってことは…

 

 

「…泉美、そこにいるならお前も力を貸してくれ!助けてくれると嬉しい」

 

 

「いますけど…私達も大変なんです。なんでわざわざ貴方に協力など…」

 

 

いやいや、俺達一応同盟関係だよな…?むしろお前さんのマスターは俺の力を借りる気満々だったよな?

 

 

「なら取引をしよう。俺達が特殊な方法で生産している仙豆がある。手間暇かかるし、本来ならあまり量産出来ないのだが、これを一粒あげよう。これを持っておけばやられたキャラが退場せずに済むかもしれないし、マスターの命をも救うかもしれないぞ」

 

 

「…お姉様だけでも問題ないのでは?」

 

 

「倒せるとも。ただ時間はかかるし、あいつが俺の目の届かない場所に行けば犠牲0でいけるかは分からない。それだけ厄介。しかし、お前達双子がいれば確実に勝てる。姉を助けると思って」

 

 

「その条件では引き受けられません」

 

 

「じゃ、じゃあ…」

 

 

「…私達に貸し一つ。これでなら引き受けます」

 

 

うっ、後払いってことか。後で何要求されるんだろうか…まぁ、全員生きていればあとはどうにでもなる。

 

 

待てよ…そもそも俺が既に貸しをいくつか作ってないか?

しかし、今反論するのはやめとこう。まずは目の前の敵だ。

 

 

「オーケーだ。あとで俺が可能な範疇で埋め合わせはする。お前達がいればハーヴェストだろうと楽勝だ。早いとこ蹴散らしてやろうぜ」

 

 

「マスターの命令で降伏を受け入れるなら過剰な攻撃はしないで無力化だけをしろ…そう言われてたど。でも…お前らがその気なら…今ここで殺すぞ」




マスターの解説④

峰田のマスター

峰田実(ヒロアカ)
矢安宮重清(JOJO4部)




女キャラを大量に所持する男マスターを過剰に敵視しており、峰田や他のメンバーと共にリア充マスターを屠ってきた。
重ちーはその時の産物である。


雷属性の死ぬ気の炎を宿すことが可能でそれ剣やアスマのチャクラ刀を模した武器に付与して戦う。


隼人は少なくとも薬剤に詳しいキャラが必ずいると推測している。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。