アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
マイペースですが、どうにか完走するために頑張りますのでお付き合いいただけると幸いです!
ドラゴンボールを全く知らない人。というのはどれくらいいるのだろうか。
ドラゴンボールZ カカロットの初見配信が溢れていて目を疑ったが、冷静に考えれば今現在はエンタメが飽和するほど溢れている。
単発消費型コンテンツと揶揄されるほど楽しまれる寿命が短いコンテンツ。そもそも一切見向きすらされない物も沢山ある。
しかし、かつて少年漫画一強として時代を築き上げたジャンプの名作。ドラゴンボール。その時代であれば知らない人などほとんどいないと言えるだろう。
かつて有名でその面白さが今でも通用するほどのものであっても…エンタメが飽和しきった今だと見向きもされていない。あるいは積極的に観ようとは思われないものなのだろうか。
〜
「準備はできたか?」
「うん、大丈夫だよ!」
ユウキやみんなの様子を見る限り問題はないのだろう。
服装もばっちり用意した。2〜3日沖縄で戦って調査結果を出すか。
ただ問題があるとすれば…
「お前らも来るのか?」
昨日七草姉妹にバレたが、いくらなんでもみんな判断が早すぎる。
ウチの学校のマスター4人全員集合かよ
「もちろん、先生達も行くけど」
「先生、危険です。穢土転生の調査は俺だけの方が良い」
相手は穢土転生を使えるかもしれないマスターだ。
いつ何時でも捕まった瞬間に穢土転生で退場。いや、それ以上に凄惨な目に遭う可能性だって否定しきれない。ここまで生き残っているマスターなら間違いなく上澄み。一筋縄でいく相手ではないだろう。
今回の調査はあくまで噂の真偽を確認する事と使い手を退場させること。
…無論、こちら側に被害を出さないことが最優先事項のため、問題がありそうなら退場より撤退優先か。
「生徒を一人危険な目には遭わせられないわ」
「先生…」
待て、よく考えたら先生の所有キャラなら足を引っ張ることもないだろう。それにマスターだけでタイマンすれば間違いなく俺より上。
【蒼樹優美子】
ランスロット【セイバー】(Fateシリーズ)
アンジェリーナ=クドウ=シールズ(魔法科高校の劣等生)
波風ミナト(NARUTO)
トール(小林さんちのメイドラゴン)
安室透(名探偵コナン)
「それに…僕がついてきた方が穢土転生は調べやすいんじゃないかな?」
波風ミナト。間違いなくナルトの忍界において奴の右に出る者はそう何人もいない。それにミナトの術は必ず役に立つ。
「ミナトさん…分かった。百歩譲って先生はついてきてもいい。他3人は来るな」
「お姉ちゃんをどこぞの馬の骨と一緒になんかできない!」
「右に同じく」
「君達のマスターはどこにでも行けと言っていなかったか?」
如月美嘉。まぁ、キャラは悪くないけど指揮的な意味でも戦闘力的な意味でもマスターのスペックがそんなに高くない。無論、マスターが能力持ちの方が珍しいのだが。
【如月美嘉】
アスナ(SAO)
ダスティネス=フォード=ララティーナ(このすば)
ユナ(SAO)
クリス(このすば)
七草香澄&七草泉美(魔法科高校の劣等生)
「…心底不本意だけど香澄と泉美の願いなら可能な限り叶えることもマスターの努めよ」
「ほう、そしてお前達は?」
二人とも首を縦に振り、肯定の意を示す。
こうなったら無理に置いていく方が難しいか。
「分かった。ならこれだけは覚えておいてくれ。1つ。基本単独行動しないこと。2つ。あくまで穢土転生を行っているのが誰かを特定するだけだ。逃げて良い。その情報を持ち帰ることにこそ価値がある」
「穢土転生が使えるのは…二代目様や大蛇丸かな」
あとミナトが知らない薬師カブトか。穢土転生を完璧に教えられる…とまでいくと候補になるかは怪しいが。
「大蛇丸って料理作って優勝する人じゃないの?」
「…」
呆れて声も出ない。そんなことは生まれてこの方初めてだった。
このシリアスな雰囲気に耐えられなかったのか。頭湧いているのか。ふざけているのか。こいつのことが何も分からない。
「帰れ。ミカ、お前だけは絶対に沖縄に来るな。論外、家でNARUTO全巻読んでろ」
「いや、本当に知らないんだって!大蛇丸ってそんな言うほど恐ろしいの!?」
…驚いた、本当にNARUTOを知らないのか?
今はBORUTOも漫画をやっているのに?事前知識なし?
NARUTOには対策しなきゃいけないキャラが山ほどいるのに?
「わ、私でも知っているとても有名なキャラだけど…」
綾は確かジャンプ漫画に知識の偏りがあったが…しかし、そのおかげか大蛇丸もばっちり知っていたわけか。
【時雨綾】
トランクス(DB)
黒鉄珠雫(落第騎士)
邦枝葵(べるぜバブ)
アヌビス神(JOJO3部)
「今の子供達って大蛇丸を知らないのかしら」
「先生、悲しいですね…」
「いやぁ、先輩。やっぱ最近の子はダメですよ」
「いや、あんたらも最近の子供でしょ!」
召喚した際、どの時系列で呼ばれるかについてはそのキャラの全盛期。アニメでやっていた範囲。最終回時点と色々あるが実は明確な法則はない。
これを俺は勝手に時系列ガチャと呼んでいる。
大蛇丸の場合、最も危険なのは第二部の考えを改める少し前辺りか。
あの時期なら穢土転生を悪用していてもおかしくはない。
「何を言われても私も行く!絶対行くから!」
「そして交通手段は…トールに乗せて行くのはど—」
先生の提案を押しのけ、俺と手を組んで自分の仲間を誘う亜里沙。
「先輩!私と行きましょう?ゆんゆん!ユーマ!」
「テレポート!」
「おい、待—」
「亜里沙さん!?」
先生がすぐさま反応して手を伸ばすもゆんゆんの呪文に間に合わず、むなしく空を切る。
「ねぇ、あいつら先に行っちゃったの!?」
「先生、急いで追いましょう!トランクス!」
「はい!」
「トール!」
「私にかかればひとっ飛びです…よっ!」
「あっ、ちょっと待ってぇ!私を…置いていかないでぇぇぇ!」
〜
青く澄み渡る空。綺麗に輝く海。そしてときめくような常夏。そう、ここは…
「ふむ、ここが沖縄とやらか。いやぁ、年中夏だっていうのは本当だったのか」
「マスター!沖縄に到着しました!」
遊真とゆんゆんが言う通り皆より一足早く沖縄に着いてしまった。おまけに他3人のマスターを置いて俺と亜里沙の二人。それより驚いたのは…
「ゆんゆんでテレポートできるようにしていたとは…」
「先輩と沖縄に行く可能性を想定した結果です!」
「褒めて良いのか分からんな…いや、リスクを鑑みれば非常に助かるが…」
「先輩、私のこと…どう思ってますか?」
「どうって…唐突だな」
ゆんゆんや遊真のマスターという認識しかない。それ以上の感情を考えることはないだろう。今までも。恐らくこれからも。
「好きですか?」
???何を言っているのかがよく分からなかったのでここはもう素直に全て答えることにする。
「…分からない。分からないんだ」
誤解を恐れずに言えば俺は全マスターを心のどこかで信用していない。
この戦いの恐ろしい事はマスター同士であれば制限時間問わずに殺すことが可能な点だ。
最も効率の良く相手を倒す方法とはキャラの全滅ではなく、マスターの殺害だ。もし不死のキャラだとか限りなくそれに近しいキャラ。そこまではいかなくとも明らかに強い五条悟とかがいるのならそれを能力無効化だとか不死身特攻で倒すよりマスターを殺した方が早い。
キャラ召喚はその気になれば戦いの最中にでもできる。召喚できなかったのは初日だけなので今ならいつでも召喚可能というわけだ。非常に悪い言い方なのであまり言いたくはないが、キャラ数=残機といった味方も可能。
故に効率よく倒すのであれば召喚をできないように追い込む。あるいは不意打ちによる殺害が最適解。だから俺は心の底からマスターを警戒する。
「今答えは出せない。悪い」
「ふーん、嘘は言ってないか」
遊真の嘘を見抜くサイドエフェクトの確認が入る。
…まさかこれをやりたいがために二人きりにしたとかじゃないよな?
「そうですか。なら、先輩が私のことと…そして先輩自身のことも好きになってもらえるよう頑張りますね」
「そ、そうか…」
何故俺のことでこんなにもポジティブに捉えられるのか。
俺にはそれが分からず、不気味にも思えた。
「ハヤトは嘘をつかなかった。それならアリサも。ハヤトには正直に言わなきゃいけないことがあるんじゃないのか?まずは…」
「隠している仲間がいることとか」
【遠野亜里沙】
ゆんゆん
空閑遊真
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