アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件   作:100¥ライター

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※注意
今回の話にはヒロアカのユアネクストのネタバレが含まれます。
ダークマイトや他キャラの個性に言及していますのでネタバレを避けたい方はUターンしてください。
問題無ければそのまま進んでください。


83話 隠されし奥の手

切札とは最後までとっておくものであり、そうむやみやたらに使っていいものではない。

 

しかし、アニメキャラ達の能力が全て明かされているに等しいこの戦いで考えるのであれば話は変わってくる。

 

もちろん基本認識阻害をかけることで戦わなければある程度は隠し通せる。しかし、もちろん試合では認識阻害が無くなるので否が応でも手札がバレる。俺に関しては大半のマスターが俺のキャラ事情の大半を知っているだろう。

 

もしもやるならキャラを所持している事実ごと隠蔽して偽装をする。あるいは新たな能力を覚えさせる。そこまでやらなければ難しいだろう。

 

仮にやるなら前者はハンターハンターのヒソカに薄っぺらな嘘を使わせてマスターが所持しているキャラのリストを偽装するか透明化で物理的に隠すか。後者ならどこかで見たようにトランクスを超サイヤ人ゴッドにさせたり、マスターをジョジョの矢で射抜くことでスタンド使いにしても良いし、他作品の魔法を覚えさせるのも一つの手だろう。

 

組み合わせ方次第で切札は誰にでも作れる。それこそが醍醐味であると俺は思う。

 

 

「隠していたのか?」

 

確かに冷静に思い返せばこいつの情報はあまり多くはない。しかし、主人公枠を自力で取ることが出来る力を持っている程だ。ありえない話ではない。

 

「先輩にだけは話します。トランクスやトールが飛んできてみんながこっちに着く前に紹介させてください」

 

「…分かった。マスターの証明は出せるか?」

 

「はい、少し待ってくだ—」

 

『戦闘開始5分前です。』

 

「…仕方ない、まずはこの場を切り抜けよう」

 

「はい、先輩!」

 

戦闘開始のアナウンスに合わせてユウキをはじめとしたみんなが瞬間移動してくる。

 

「ちょっとマスター!なんで先に行っちゃったの!?」

 

「…悪いが、それはあとであいつに聞いてくれ。…それより、気を引き締めろ。今回は一筋縄では行かなそうだ」

 

特別身体が大きい訳ではないが、何かしらのオーラを纏っているのは確か。前線に出られるってことは何かしらの能力をもっている可能性が高い…

 

「津島隼人だな?」

 

「…いかにも」

 

「我が名はマスター上杉!その命貰い受ける!俺の奥の手で貴様を葬ってみせよう!」

 

上杉と名乗った男は武器は持たず、生身で拳を構えている。能力も無いのに前線に立つマスターは今では珍しい。亜里沙が前線に出てしまったのはこちらのミス。必ず死守せねば。

 

「FUFUFU…今この国に必要な物…そう、それは象徴…!!」

 

「つまり…俺だ!」

 

空飛ぶ巨大なクルーザーに乗り、喧しい笑い声をあげて登場してきたあの男は…

 

「ダークマイトか…眼を見る限りは穢土転生ではないか」

 

「ユアネクストはばっちり観てます、先輩!」

 

頼もしい後輩だ。なら、ダークマイトの個性『錬金』についてアレコレ説明する必要はあるまい。

 

「とりあえず上杉とやらが穢土転生の術者かは分からないが…」

 

「チャクラを使ってきたら最優先で拘束します!」

 

察しが良くて助かる。もしかしたら実際には穢土転生ではなかったり、コピー能力で穢土転生をしているのかもしれないが、チャクラが能力になっているならほぼほぼ黒だろう。

 

「任せたぞ、亜里沙」

 

「はい!頑張ります!ゆんゆん!遊真!」

 

遊真もブラックトリガーを準備して、臨戦体制に入る。そして開始の合図が鳴り響く試合開始の合図。

 

『戦闘開始!』

 

共に先陣を切ったのはモードレッド。魔力を解放し、マスターの首元めがけて剣を振るう。

 

「はっ、馬鹿が!マスターがすぐ前線に出るもんじゃねぇよ!」

 

「俺のマスターにいきなり攻撃を仕掛けるとは…いい度胸じゃないか!」

 

モードレッドの攻撃に気づいたダークマイトはすかさずコインを数枚投げる。それは一瞬で巨大な光の拳となりモードレッドを吹っ飛ばす。

 

「ぐぁっ…!」

 

「マシュ!カバーに入れ!」

 

「了解です、マスター!」

 

「させるわけがないだろう?」

 

次に4枚のコインを投げ、地面から岩壁作り出してマシュを足止めする。

 

「…!?」

 

「…面倒なことしてくるな」

 

「マスター…私が知る限り錬金術は等価交換のはずです。どうしてあの人はあれだけの物を一瞬で作れるのですか?」

 

後ろで見ていたルミアがあの錬金の違和感を指摘する。確かに等価交換の魔術を学んでいるルミアからすれば全く分からない話だろう。

 

「本来、ダークマイトの個性はあんな等価交換を無視した個性ではない。しかし、それが出来ているってことは…」

 

「特権ルールですね…例えば『ダークマイトは常にアンナの個性の影響を受けた状態とする』とか」

 

アンナの個性、『過剰変容』

平たく言えば適合者の個性に強化と変化をもたらす個性だ。

厳密に言えばもう少し細かい説明があるが、今はそれどころではない。

 

「ご名答。君は俺のことをよく知っているらしいね。しかし、悲しいかな。俺が象徴となるため君達には消えてもらうよ!!」

 

ダークマイト更にコインを宙に投げるとそれらが槍となり、逃げ場を無くしたマシュに降り注ごうとしている。

 

「遊真!!」

 

「『錨』印+『射』印!四重!!」

 

生成された槍に対して錘の弾を射出し、槍がマシュの真上に来る前に全てを撃ち落とした。

 

「…ほう、やるじゃないか」

 

「悪いが、俺には勝たねばならない理由がある!象徴の前に跪くがいい!!」

 

「アイリス!あいつは任せる、マシュを助けてやってくれ」

 

「はい、エクステリオン!!」

 

アイリスの一振りで岩壁を破壊し、マシュを救出する。ダークマイトは映画ではそこまで強くは見えなかったが、それは緑谷のOFAが覚醒していたからに過ぎない。油断せずに攻めなくては。

 

常に補正がかかっているならリソース勝負を仕掛けるのは不利。リソースが切れる前に全力で倒さなければならない。

 

「ゆんゆん。支援は任せたよ」

 

「は、はい!」

 

「マシュは遊真のフォローを頼む!」

 

「了解しました、マスター」

 

「速攻で仕掛け…!」

 

「くらえ、Y談波!」

 

「亜里沙、危ない!!」

 

「きゃっ!」

 

突然音もなく背後から迫ってきた男が杖からビームを放っていたことに一瞬早く気づいた俺はいつのまにか亜里沙を突き飛ばしていた。

 

「先輩!大丈夫ですか?」

 

『身長が高いとロリにはなり得ないのだろうか。いや、違う。そんなものでロリではないと言うのは非常に浅はかと言わざるを得ない。ロリとはその所作。立ち振る舞いに現れるものであり、外見のみで判断して良いものではない。体型や年齢など設定部分だけを強調し、魂が伴っていないロリが増え続ける現代…非常に嘆かわしいとは思わないか?ロリとは所作。そもそも直接的な表現をしなくともそのあどけなさや愛嬌から自然と溢れてくるものであり、真のロリはそこらの養殖物とは格が違—』

 

 

「こ、《この・変態》!!」

 

 

システィーナの風魔法に思い切り吹き飛ばされ、身体中砂にまみれる。おかしい。俺は確かに全員に指示を出したはずだが、一体何故…

 

 

「…な、な、な、何訳の分からないことを言ってるのよ、変態マスター!変態変態変態ぃぃ!!」

 

システィーナが罵倒するのは想定内だが、真由美やモモですら軽蔑するかのような瞳を向けてくる。やめろ、そんな目で俺を見るんじゃあないよ。

 

『幼女化!最高…!!』(クソっ!やられた…!!)

 

「おやおや、どうしたのかな?マスター隼人君」

 

…全てを思い出した。確かに見た事はあった。しかし、これほど恐ろしいとは思わなかった。俺の推測が正しければ今の俺は…

 

『女性の心が最も美しい時、それはロリである時なのだよ』(吸血鬼Y談おじさん、何故吸血鬼が昼間に出てきてるんだよ)

 

世界の時間が止まった。能力以外の時間停止を表現するのならまさに今このタイミングより適した瞬間は他にないだろう。

 

「ふふふ…はははは!愉快愉快!君がどれだけ指揮に優れていようと私の催眠術には叶わないようだねぇ!!」

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