アニメキャラを呼び出して戦わせるマスターに選ばれた件 作:100¥ライター
A.ローの味方になったほぼ全てのキャラに対して〇〇屋の呼び方を考えなければならないからです。
とりあえず津島隼人の仲間キャラで考えてみました。
ユウキ(SAO)→ユウキ屋
アイリス(このすば)→ぶどう屋
マシュ=キリエライト(FGO)→マシュ屋
モモ=ベリア=デビルーク(ToLoveる)→モモ屋
システィーナ=フィーベル(ロクアカ)→白猫屋
モードレッド(Fate)→叛逆屋
ルミア=ティンジェル(ロクアカ)→ルミ屋
七草真由美(魔法科高校の劣等生)→七草屋
信頼とは時に脆く儚いものである。
信頼の形とはそれぞれであるが、この戦いにおいては確実に信頼を得られる方法がある。
それはマスターとして仲間を導く強さと仲間を思いやる心を持つことだ。
そうすることで強固な信頼を結び、より力を引き出せるものだと津島隼人は考える。
しかし、それはあくまで他の人に対しての話。津島隼人自身には適用されないものである。自分はそのスタートラインに立っておらず、勝つ事でしか存在価値が見出せない。
弱ければ何の意味もなく、強さにこそ意味があるのだと津島隼人は自分にそう言い聞かせている。
〜
「ん、何だあれ…落書き?」
ホテルを出て、真っ先に目に入ったのはホテルの壁に描かれた猫の落書きだった。…はた迷惑な観光客の仕業だろうか。
観光地だもんな。…だけどまぁ、落書きにしては妙に作品として綺麗に仕上げられているように感じる。何処かで見た事がある気がしなくもない。
いや、アニメキャラ達は軽犯罪もできないはず。
人の所有する建物に絵を描くなんてもちろんできない。
何処にでも絵を描ける特権ルール持ちとか?
持っていそうなのは…
絵を実体化させる能力者…ワンピースのカン十郎?
実体化ペンを持ったケロロ軍曹のサブロー先輩…?
落第騎士のサラ・ブラッドリリー?
この辺りだろうか。しかし、それなら何故絵を実体化させずに残しておく必要があるんだ。それにこんなファンシーな猫よりどうせならもっと強い動物を…
「津島さん?考え事ですか?」
「ひゃっ、モ、モモ!?」
不意に声をかけられ、一瞬身体がこわばり、上擦った声をあげる。
「ハヤト〜!せっかくだからみんなで色々回ろうよ!!」
「一緒に回ったらきっと楽しいですよ!」
ユウキとアイリスが無邪気に声をかけるも今の俺に喜んで答える気力はなかった。
「…すまんな、俺は少し休むわ。ここしばらく戦い詰めだったし」
「どうかしたの?体調でも悪いの?」
蒼樹先生が心配して声をかけるも何でもないように作り笑いを浮かべて答える。
「いや、ただの寝不足ですよ。大事を取って休んでおきます。それより引率はお願いしますね」
「わ、分かったわ。…でも何かあったら必ず教えてね」
「大丈夫ですよ、無理はしません。それに俺にはリゾットがいます」
先生達の姿が消えたことを確認し、俺は魔王軍に連絡を取る。
『もしもし〜漆原だけど』
〜
マスター紹介⑨
新井秀斗
漆原半蔵(はたらく魔王さま!)
真奥貞夫(はたらく魔王さま!)
芦屋四郎(はたらく魔王さま!)
ウィズ(この素晴らしい世界に祝福を!)
バニル(この素晴らしい世界に祝福を!)
男鹿辰巳(べるぜバブ)
ヒルデガルダ(べるぜバブ)
魔王軍を設立し、同じ作品で統一することで高水準の統率力を発揮している。個人個人の能力はとても高く、迂闊に喧嘩を売って勝てる相手ではない。この戦いにおける優勝候補筆頭マスターである。
クリス達が他マスターと徒党を組んで殲滅しに行ったが、こっぴどくやられて返り討ちにされたとか。
〜
電話の内容を傍受される可能性もあるため、言語をエンテイスラ語に切り替えて通話を続ける。
『(津島隼人じゃん。連絡をくれたってことは穢土転生持ちを見つけたってことかな)』
『(厳密には目撃者とそこから得られた情報だけで俺が直接見たわけではないがな)』
『(随分律儀だねぇ、津島隼人。それで?マスターも穢土転生使えるの?)』
『(使えるらしい。しかし、術覚えたてのマスターが制御できるキャラは限られて…)』
『(ねぇ、津島隼人。忘れてない?穢土転生の有効的な使い方)』
穢土転生の有効活用方法は卑劣様こと二代目火影が既に示している。
別にすぐ出てこなかっただけで忘れたわけではない。
『(…殺したあとで穢土転生。情報を聞き出して仲間が戻ってきたと見せかけて互乗起爆札ってやつか?しかし、それは…)』
『(いやいや、情報抜かれる時点で相当まずいでしょ。それに… 互乗起爆札とのシナジーはできないにしても起爆札の対処が難しいことは変わりないよ)』
…俺はなんて当たり前なことを失念していたんだ。
仲間が穢土転生されているかは所有キャラのリストを見ていれば分かる。
それで油断していた。油断しきっていた。最低最悪のコンボこそできないが、どっちもヤバいことに変わりない。
『(そうだったな、起爆札ぐらい現代日本の技術で再現できてもおかしくはない)』
『(らしくないじゃん、こんな初歩を見落とすなんて。何かあった?)』
『(何でもない…)』
まずいまずいまずい…何故今まで問題なくできていたことが出来なくなっているんだ…?どうかしちまってんのか?俺は…
『(あっそ、じゃあそっちでまとめるものまとめといてね)』
『(こっちには来ないのか?)』
『(悪いけど僕たちちょっと面倒なやつらと戦わなきゃいけないからそっちの事件には関われない。じゃあね〜)』
…電話が切れたか。全く、漆原め。…とは言っても所詮は不可侵条約を結んでいる程度。同盟ではない以上、助けを求めることは難しいか。
「…貴様、何の話していた?」
「何のことだ?」
金髪美少女が日本刀をこちらに向けて脅しをかけてくる。迂闊に身体を動かせば…俺の命はないだろう。
「とぼけるな。貴様の隣にいる男、白目がめっぽう黒くなっているではないか」
「コハク…?お前…」
そうか、コハクはリゾットが穢土転生で蘇生した奴だと勘違いしているのか…?
「妙な動きはするな、目的を答えろ」
「…コハク、お前じゃ俺を害せないだろう」
「おやおや、私の特権ルールを知らないのか?貴様が問題ないと思うのならそのまま口をつぐむと良い」
特権ルールは基本ルールすら覆す。しかし、特権ルールはそのキャラクターになぞらえて作られるものがほとんどであり、逸脱したものはない。
…というのが基本的な認識だが、決して0だとは言い切れない。ここはどうすれば…
「ミスコハク、そいつは人違いだ。矛を収めろ」
「東堂…?」
「そこにいる男の名前はリゾット・ネエロ。スタンド能力は鉄分を操作するメタリカ。リゾットの瞳はかなり大きい黒目だ」
「何だと?」
「確かにマスター隼人の所持しているリストにはいないが、新しい仲間なのだろう」
「隼人、無礼を謝罪する。すまなかった」
「…気にしていない、認識阻害をかけなかった俺のミスだ」
「なるほど、確かに穢土転生は俺達のように直接マスターに所有権があるわけではないから認識阻害はかけられない。具現化した武器というのが最も近いだろう」
「東堂、お前やけに詳しくないか?」
「今このサブカルチャーが飽和した時代。令和!!きらりんレボリューションが再点火したように今は何が流行るかは誰にも予想できない。そして高田ちゃんが何にハマるかも分からない。おまけに!高田ちゃんの人気から何かのアニメとコラボする可能性も0ではない!それならば!!最低限の知識は待っておくに越したことはないだろう?」
アニメ知識は当然あると豪語する東堂。明らかにマスターの受け売りではないレベルの知識がこいつにはある。
このイカレっぷりはやはり東堂だな。こいつ、無敵すぎる…高田ちゃんが最近ハマってるからって理由でグラブルの知識を一通り把握している男だ。他のキャラ達とは明らかに異質すぎる…
「マスター隼人、お前のこともよく知っている。そこにいるジョジョ5部のリゾットの他にもSAOのユウキ、このすばのアイリス、Fateシリーズのマシュとモードレッド。ToLOVEるダークネスのモモ。ロクでなし魔術講師と禁忌教典のシスティーナとルミア。魔法科高校の劣等生の七草真由美を仲間にしている。全マスターの中でも特に所持しているキャラが多い」
「…当たってるな」
「そしてお前はワールドトリガーの世界における武器『トリガー』を黒トリガーの『風刃』を含めて2本所有している。そうだろう?」
…当たっていやがる。ベイルアウトが使えないから風刃なんてほとんど使ってないぞ…?それに明らかにマスターの受け売りではないレベルの知識がこいつにはある。
今更だけど、アニメキャラの知識に詳しいというのもマスターの専売特許ではないんだな…
「…コハク、ここにおったか。マスターの指示を無視して独断先行するとは」
「待つんだ、ミスタージンベエ。ミスコハクを止められなかったことは俺にも非がある」
「別にマスターも怒っているわけじゃない。コハクの素早さは最高の武器じゃ。じゃが!その判断一つでマスターの命を危険に晒す可能性もある。それを忘れるな」
「…すまなかった、私の勇み足だった」
「そっちのマスターにも伝えておいてくれ、俺は気にしてない。お前達が積極的に悪事を働いたり向かってこない限り俺達は戦わない」
…というよりパワーとトリッキーな能力を併せ持つ東堂と水中戦最強どころか地上戦もバリバリ強いジンベエがいるだけでも面倒なのに索敵最強かつ無能力者故のフィジカル強化の特権ルールがかかっているコハク。
これだけシンプルな強さを極めた相手を倒すのはそこらの能力者集団を倒すより難しいだろう。
「マスターハヤト。寛大な対応に感謝する」
「それで…お前達も穢土転生を追っているのか?」
「あぁ、私はここ沖縄の美しい海と心優しいマスターを守りたいんだ」
そう、語るコハクの目はとてもキラキラしていて直視できない程であった。
「…いいな、そういう夢があるのって」
〜
次の通話相手はグレン=レーダス。システィーナとルミアの先生だ。
あらゆる魔術の発動をシャットアウトする『愚者の世界』を始めとし、相手の魔術防御を無効化する『愚者の一刺し』など能力者との戦いにおいて非常に優位に立てる男だ。
おまけに能力無効化の解釈は幅広くなっており、魔法無効化の能力が個性や呪力など他の異能すら対象になっている。
そういった意味でもかなりの強化をもらっていると見て良いだろう。
『…お前さ、どこでこの通話してるわけ?』
不自然に高く、常夏の景色。それを見せられているんだ。怪訝な顔をするのも分かる。
『沖縄』
『オキナワ…って!呑気に旅行してんのかよ!!』
『…いや、呑気に旅行してたらグレンさんに授業をお願いしてないですよ』
『それもそうか。いやいやいや…それより、例のアレ…頼むぜ?』
『…競馬やパチンコは程々にした方がいいと思う』
グレンにはちゃんと授業料を払っているのだが…マスターから話を聞く限り半分以上はギャンブルで一文無しになるらしい。
『おいおい、見損なうなよ。俺はただどのボートが一番最初にゴールするか観に行くだけだぜ?』
『…突っ込まないからな』
『けどなぁ…ハヤト。あれを本当に覚えるつもりか?使い方を誤れば…』
『…いける気はしている。今の俺達じゃ突破口が無い。無いなら俺が覚えるしかないんだ』
『分かった、お前がそれだけの覚悟をしているっていうなら…教えてやるよ。ただし、リスクはちゃんと伝える。やるなら自己責任だからな?』
『あぁ、分かっているさ。教えてくれ、グレン』
ゆっくりマイペースにはなりますが、ぼちぼちやっていきますので
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次回も来月までには頑張ります…