ソードアート・オンライン Invisible Dark   作:お隣の池の中のプラナリさん

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前回のあらすじとその後
トンキーを見事救いだした3人は
ステラヨンドの街へ戻る。そして一度
ログアウトし、再会を誓うのだった。


現実移行~旧友の出会い

 

現実世界 9:15

 

フィアはVRマシンを外し、

受け入れたくはないが現実を感じる。

因みに本日学校は休みだ。

 

今日は少し遠くに行きたい。

そう思ったフィアは歩きではあるが

少しのんびりと過ごすことにした。

 

 

御徒町

 

前にこの街を訪れたときに、気になるカフェが

あると知って行こうとしたが、

ヤマハに首根っこ掴まれて引きずられて

しまってたためか、いくことが出来なかった。

通称「ダイシー・カフェ」

 

「カフェなんだよね?」

 

その店内をちらりと見ると、

カフェというよりバーに近いイメージ。

一度こういうのを見てしまうと気まずくなると

いうか........

 

覚悟を決めて一人この店に入ることにした。

 

「し........失礼しまーす..........。」

「いらっしゃい。一人?」

 

フィアはそう頷くと、店主であろう男性に

好きな所に座ってと言われる。

とりあえずこれからくる客の邪魔に

ならぬように一人席に座ることにした。

 

その男性は黒い肌をしていて、身長は180cm

以上と、フィアよりも15cm以上大きい。

そのガタイの良さと身長の高さに羨ましさを

もっていた。

 

「御注文は?」

「コーヒーで。まだ未成年なので........」

「砂糖、ミルクは?」

「いらないです。ブラックで。」

「ほぅ........。」

 

なにかと感心された。高校生がブラック

飲むって何がおかしいんだろうと

少し怖さから震える。

 

「少しゆっくりしてもいいですか?コーヒーは

頼みますので。」

 

「あいつらがくるまでは好きに落ち着いてな。」

「あいつら ..............?」

「こっちの話だ。だがあいつらが来たら

ゆっくり出来ないかもな。」

 

「ふふ......なら今を堪能しますよ。」

「あいつらより余程大人だ..........。」

 

店主の彼はフィアの言動に感心する。

そして、コーヒーがフィアの元に出される。

 

「いただきます。」

 

フィアはコーヒーをゆっくりと飲む。

店主はそれを無言で眺めている。

 

「無駄のない一品ですね。不純物のない純粋な

豆だけの苦さそのものです。缶では決して

味わえないものです。そしてこれは........

サイフォン式ですかね?」

 

「あぁ。時間によりをかけてじっくりと

仕上げているよ。気に入ってもらえてなによりだ。」

 

 

やはり、とフィアは頷く。

甘いものが苦手な彼女が飲むのは基本コーヒー

なので、自然とその差が解ってしまうようだ。

 

「サイフォン式だとわかった理由は?」

「時間です。速さ効率を無視した時間を

かけた一品。かつその中に矛盾した速さがある。そんなのサイフォンに決まってるじゃないですか」

 

「なるほど。」

 

店主はほう。というように感嘆している。

フィアはそれを気にすることなくただ1人の

空間を満喫していた。

 

 

 

扉が開かれチリンチリンという鈴の音が

聞こえてきた。

 

「おーっすエギル!あれ?まだキリの字は

来ていないのか。」

 

そういって現れたのは、

武者のような時代錯誤感のある髭などを持ち、

全体的に赤、オレンジを基調にした外見の男。

悪趣味らしいバンダナをつけている。

そして服には風林火山と大きく書かれている。

 

店主....エギルは苦い表情だ。

 

「あいつはまだいない。あと先客だ。

静かにしていろ。」

 

「こんなところに来るなんて物好きだなぁ。」

 

「........。」

 

フィアは彼のことを気にしてない。

できれば関わりたくないのか。

 

「ブラック追加。よろしくお願いします。」

「おう。承った。」

「ブラックなんて生意気なガキだなぁ。」

 

風林火山の彼はフィアに悪態をつく。

フィアは彼を少しだけ睨みをいれて、

コーヒーを待つ。

 

「そういうお前はなんだ?酒か?」

「おう!酒だぜ!ビールな!」

(居酒屋じゃないんだから............)

 

エギルの突っ込みをスルーでビールを飲もう

としている彼を見て、更に突っ込みをいれる。

 

「お前ツケはちゃんと払えよ........」

「お堅いんだからエギルちゃーん!旧友でしょ~!!?」

「あの......コーヒーそろそろ出来てますよ。」

「おおそうだった。すまない。」

 

彼を無視してコーヒーを提供するエギル。

 

「で。お前はコーヒー飲めるのか?」

「当然よぅ!缶のブラックなんかしょっちゅう飲んでるぜ!」

「無理しなくていいんですよ............。」

 

フィアは彼を止めるも虚しく、彼の目の前には

あのブラックコーヒーが。

フィアは楽に飲めたが、その苦さは

中々のもの。はたして彼に飲めるのか?

 

 

「これ飲めたら今日のビールはチャラだ。

吹くなよ?」

 

「おうよ!やってやるぜ!」

「頑張れー(棒)」

 

 

 

ゴクゴク......いや。そんな音はしなかった。

彼が口をつけたその瞬間、逆流するような

泡がたち、そして吹き出した。

 

「ヴォエエエエエッ!?苦ぇ!!?」

「そもそも論お前には旨さは解らない。」

「......。」

 

彼女は何の気なしにコーヒーを飲むが、

それを置いた瞬間彼に取られた。

 

「お前それ、甘いだろ?ほんとは?」

「何処の恐喝だ死ねよ。」

 

エギルは はぁ........といった感じで

申し訳なさそうにしていた。

 

そして彼がそのコーヒーを飲み、吹く。

 

「ヴォエエエエエ!!苦いぜ!!!」

「吹くなよきたねぇな!」

「あぁ!?」

 

フィアと風林火山の彼は向かい合って

互いを睨み付ける。

 

「クライン!落ち着けお前が悪い。」

「...........折角の休日がぁ~」ギロッ

 

 

フィアはクラインをにらむ。

クラインは手を出しそうになるが、

エギルに止められる。

 

「ここで喧嘩するなら出禁も覚悟するんだな。」

「............すんません。」

 

 

流石にそれにはフィアも青ざめていた。





エギルさん........マジこええ。
落ち着いた時間って欲しいよね。
私はよく音楽を聴いてリラックスしてます。
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