ソードアート・オンライン Invisible Dark 作:お隣の池の中のプラナリさん
ALOって魔法に特化したオンラインゲームだと
知ったのはつい最近。
魔法詠唱とか書くの辛そうだな~......
という主の愚痴はさておいてご覧ください。
スプリガン領近郊、影の洞窟
フィアは1人自らを強くするための修行に
励んでいたりする。
主に強大な存在といわれるモンスターを
探し、それを討伐することに意味をもつと
考えたのだ。
「強者は羨ましい........其は永劫である。」
彼女は強者になることを望み、
周りの兵士やモンスターを一掃していく。
「..........レベルリセット。」
彼女はSAOで培った数字化されたレベルを
捨て去ってしまった。
だが彼女に後悔の顔はどこにもなかった。
その後もまたモンスター相手に実力で
挑み、イレギュラーと呼ばれる存在へ
すぐに成り上がった。
数字で全てが決まるSAOとは違い、技量や
魔法力、判断力等がより親密味を帯びる
ALOに自らに酔いしれている暇なんてない。
これはナノンとスカイバトルしたさいに、
少し感じたことであった。
「魔法を編み出すんだっ......!!!」
彼女は少し筋力に乏しい。
ならばと魔法を得ることにした。
1時間経過..........
「................だめか。なら............」
彼女は指先に力を込めて無詠唱の
魔法を編み出そうとしていた。
そしてそのパターンを幾つか変えてなんとか
魔法を我が物にしようとするも、上手くいかず、
自身の体力と精神力が少しずつ失われる。
今彼女が得たいのは、攻撃魔法。
幻惑魔法を得意とするスプリガンには
そのような直接攻撃の魔法は乏しいのだが、
その常識に捕られているようで、
あの<黒の剣士>の背中に届くわけもない。
彼女は真剣そのものだった。
彼をいつか1度でも倒すために。
自分の仲間を守るために............。
「はぁっ........はぁっ..........くそっ!」
やはり無理だった。どれだけ力を込めようと、
種族上越えられない壁もある。
彼女はそれを痛感させられることとなった。
そして場所を変えて落ち着こうと歩き出す
その時.彼女は転んだのである。
見えないなにかに引っ掛かって。
「っ!笑い者だ!くそっ!」
その原因が透明な糸であるとわかった。
そしてそれは何処かもなく
張り巡らしてあった。誰が........。
誰がこれを仕掛けたの?
彼女は敵かと思って辺りを見回すが、
そういった影はなく、モンスターもいない。
まさか........自分が?
そして自分の指に振動が伝わってくる。
「誰かきたな..........」
彼女はジャンプで天井の岩に張り付いて
様子を見る。
すると、赤いローブの人間に近い........
モンスター?いや、人間か。
通称<サラマンダー>の魔法使いが
やって来ていた。
ソイツがどこからやって来るのか、
そしてどのような動きをするのかが
なぜか指先で感じることができる。
「........影打ち。」
そしてフィアは影を伸ばし、魔法使いの
影まで手繰りよせ、攻撃する。
「............ぬあぁっ!?」
影打ちによるダメージは実は微小。
とても一撃でなにかを仕留めるほど強い
攻撃な訳ではない。
「何処だっ!何処にいる!卑怯もの!?」
「............あっ。」
彼女には見えてしまった。
先程自らを束縛しつつも、相手の位置を
割り出すことに成功させた..........糸に。
彼女は糸の上に飛び乗り、魔法使いの
目の前へ現れる。
「卑怯者とは失礼な。」
「<スプリガン>は卑怯者。当然だ!」
どうやらそういう認識らしい。
実に横暴な種族だ。シダトンもいるから
悪く言わないけど。
「確かに幻惑魔法をこなすけど........さ?」
「そうだ!我が至高なサラマンダーだ!」
「ふ~。」
刹那、
彼女はそこにはいなかった。
正確には1体のモンスターへと姿を変えた。
そのモンスターを表すなら死神。
黒いローブを着飾り、その布の先端部は
時間がたったかのような赤紫に染まっている。
<シャドーデモニック>と呼ばれる
モンスターがその場にいた。
その姿に魔法使いは驚き尻餅をつく。
「お許しを!お許しを!うわぁぁぁぁ!」
シャドーデモニックは武器である鎌を
魔法使いへと躊躇なく降り下ろす。
そしてその跡にはなにも残らなかった。
彼女は姿を人間に戻し、呟く。
「もう少し鍛練しようかな........」
横暴な♪サラマンダーである!
攻撃魔法は欲しいよな~..........