「ハァッハァッハァッ……」
私はいつもの病院で目覚めた。いつも通り眼鏡をはずし、魔力で視力を矯正する。そして鏡を見た。鏡の中の私は酷い顔をしていた。……無理もない。時間を巻き戻す前に私は、左腕を切断され、体を槍で貫かれたのだから。
今まで魔女との戦いで怪我はしてきたものの、あそこまで酷いのはなかった。腕を切断されたのは初めてだった。胴体を貫かれ、死にかけていたのにも関わらず、意識を僅かながら保って要られたのは、魔法少女だったからだろう。あと少し時間が巻き戻るのが遅ければ、確実に私は死んでいただろう。そう考えると体が震えた。
アイツは強い。私だけじゃ倒すことは出来ない。まどかを救うには、まずアイツを倒さなければいけない。私だけじゃ倒せないのならば……
「他の魔法少女と協力する必要が有るわね」
「あなたがこの街に新しく来た、魔法少女?」
「ええ、そうよ」
「それで、話って何?」
私は話した。この街にワルプルギスの夜がやって来ることを。ワルプルギスを倒す為に私はこの街にやって来たという嘘も交えて。
「じゃあ、あなたはワルプルギスの夜を倒す為にこの街に来たのね?」
「ええ」
「じゃあ、これからよろしくね。えーっと……」
「暁美ほむらよ」
「私は巴マミ。暁美さん、これから一緒に頑張りましょうね!」
「ええ…」
巴マミが仲間になった。
「隣町にいる佐倉杏子という強い魔法少女を仲間にしてくるわ」
そういうと巴マミは
「あの子は……仲間にはなってくれないわ……」
と言った。
「ダメもとで交渉してくるわ」
「でも……」
私は何か呟いている巴マミを無視して、隣町へ向かった。
佐倉杏子はゲームセンターに居た。ダンスゲームをしている最中の彼女に声をかけた。
「あなたが佐倉杏子ね」
「アンタは?」
「私は暁美ほむら。見滝原の魔法少女よ」
「何で隣町の魔法少女がアタシに一体何の用だい?」
「見滝原にワルプルギスの夜が現れる」
「……何?」
「あなたには協力して貰いにきたの」
「……ハッ、お断りだね」
「……協力してくれるなら見滝原をあなたの縄張りにしてもいいわ」
「!……それ、本当か?」
「ええ。何なら今、私が持っているグリーフシードを全て前払いとして、あなたにあげてもいいわ」
そう言って私はグリーフシードを10個ほど取り出す。
「わかった。協力してやるよ」
「懸命ね」
私がグリーフシード差し出すと、彼女は受け取って私にお菓子の箱を差し出してきた。
「食うかい?」
佐倉杏子が仲間になった。
当分レッドマンの出番はありません。