気が付けば、執筆活動を初めてからもう半年が経過致しました。早いですねぇ・・・。
お気に入り数も500件以上、UAも70000超えと本当に読者の皆様には感謝しきれません。本当にありがとうございます!これからも地道に励んで参りたいと思います。
さてさて、真面目な話はこれくらいにして、どうぞ最新話お楽しみください。
時刻は午前十一時、十分前・・・。
場所はとある公園。
私はここで、一人の後輩を待っている。
彼は何事にも真っ直ぐで、時々仕合の調整も手伝ってくれる頼もしい伐刀者で、顔に傷があって人に怖がられやすいけれど、人一倍優しいという一面もある、私の可愛い後輩。そんな、彼と私は今日、デートします。
「服似合ってるかな?大丈夫かな?」
自分の服装の最終チェックをしながら、彼が到着するまで時間を潰している。今日の服装が、白色のブラウスに下は紺色のサブリナパンツ。普段、こんな服なんて着ないから、似合ってるか心配・・・。
「昼は昼食にパスタ屋、その後はメインの遊園地で・・・。チケットはカナちゃんが取ってくれた、チケット二枚・・・。ここに私用と、まこ君用で一枚ずつ・・・。あと、財布もポシェットに入れたし、携帯も大丈夫・・・。後はまこ君が来てくれるか、どうか・・・」
私は自身のデートプランを見つめ直しながら、彼の到着を待つ。
私がふと時間を確認すると、時刻は約束時間五分前になっていた。時はあっという間に過ぎていく。
地面を観ながら様々な事を私案していると、ガツガツという地面を蹴る音が聞こえる。その音はドンドン私の方へと近付いてくる。
ガツ、ガツ。ガツ、ガツ。
ふとその音が止み、今度は聞き覚えのある男性の声が聞こえた。
「お待たせしました。刀華さん・・・」
顔をあげると、私の大事な後輩である彼がそこにいた。
「ううん、私も今来たところだよ?」
私が決まり文句を言いながら、彼の服装に目をやるといつもの彼の姿ではないことに気が付いた。
いつもなら組手や模擬戦の時は空手の胴着だし、カナちゃん達と遊んだり食事する時は学生服を着用している。
そんな彼が、カジュアルに身を包んで私の目に入ってくる。
上半身は水色のブルゾンの上に、青色のカーディガンを着用、茶色のストレッチパンツで靴は水色のスニーカー・・・。夏に近い今頃にふさわしい格好だった。
「ねぇ、まこ君。そんな服も持ってたんだね。中々様になってるね」
私は思わず服装を褒めてしまう。
「ありがとうございます。でも刀華さんのだって、刀華さんらしい可愛い服装じゃないですか・・・」
「フフッ、そう?」
「はい、似合ってますよ」
「ありがとう、まこ君」
「それじゃ、行きましょうか」
「うん」
そんな、掛け合いをしながら目的地へと向かった。これから、生まれて初めてのデートがスタートしたのだった。
――――――
時は、少し戻って午前十時頃・・・。
一輝とステラは学園内の公園、いつもの鍛練場のベンチに座っていた。
普段はここで多くの生徒達に剣を教えている。最近、また人数が増えた。三年の綾辻絢瀬を倒し、学園内の一輝の人気が上がってしまったのが原因だろう。
「そういえば、一輝・・・。綾辻先輩、自分が犯則技を使ったこと話したんだってね」
「うん、そうみたいだね。十日の停学処分で済んだって聞いたよ」
「何はともあれ、一輝が無事で良かったわ・・・。一輝ったら犯則を使うのを知っているのにそれを見送るんだもの・・・本当に心配したのよ」
ステラはそっと、一輝の手の上に自身の右手を重ねた。
「うん、ごめん。ステラ・・・」
彼女を心配させまいと、一輝も負けじとステラの重ねた手を握り返した。
すると、ピピピピという電子音が二人の耳へと入る。
どうやら、綾辻絢瀬からのようだった。
「綾辻さんからだ。え!?海斗さんの意識が快復したって!」
「良かったわね!一輝!」
「うん!」
再起不能だった憧れの武人が、目を覚ましたのだ。こんなにも嬉しいことはないだろう。
「これで一件落着ね、一輝・・・。お疲れ様」
再び、手を重ねるステラ。
「うん」
一輝がそれを受け入れ、次第に二人の身体は近づいて行く。ドンドン進んで、お互いの顔は数センチまで近付いた、その時!
「なぁ~に、私の居ないところでキスをしようとしてるんですかねぇ?」
「若いって良いわねぇ・・・」
「「うわあ!!」」
急に後ろから声がかかり、思わず大きなリアクションをとってしまう、一輝とステラ。
そのベンチの後ろにはいつ近づいたのか分からないが、珠雫とアリスが居た。
「いつからそこに居たのよ!」
「お兄様が綾辻さんからメールを送られた時からです」
「結構最初の方じゃない!居たなら話し掛けなさいよ!」
「お兄様の邪魔をしてはいけないと、私は身を引いていたのですよ。何処かの淫乱皇女様とは違ってね」
そういうと、珠雫は一輝の腕に自身の腕を絡める。
「あ、離れなさいよ!」
「いーやーでーす!お兄様成分を取らないと私は死んでしまうんです!」
「そんな、成分はないわよ!あるなら私だって取りたいわ!」
「な、何を言ってるのステラ!?」
「やめなさいよ、二人ともみっともない・・・」
「全く、自重しないよ」
「それは此方の台詞です!」
「「フン!」」
二人は口を揃え、子供のような態度を取るステラと珠雫。すると、一輝が珠雫へある質問を投げ掛けた。
「あれ?真琴は?珠雫は真琴に稽古を付けてもらってるんじゃないのかい?」
「そういえば、マコトの姿が見えないわね」
「あ、今日の稽古は自主トレなんです。今日一日真琴さんは所用でいませんから」
「え、そうなの?」
「・・・はい」
珠雫の反応は少しだけ寂しげに感じた。
「ほぼ一日がかりで帰ってくるのも夜になりそうだって話だから、今日真琴には会えないわねぇ」
「そうなのか。珠雫、なら僕が真琴の代わりに稽古を付けてあげるよ」
「良いんですか!?」
一輝の思わぬ提案に、珠雫は目を輝かせる。
「うん。前に小太刀も教える約束だったしね、これくらいは兄として当然だよ」
「有難う御座います!お兄様!嬉しいです」
「珠雫、良かったわね」
「ええ」
「ね、ねぇ、珠雫。わ、私も手伝ってあげてもいいわよ?」
「貴女は別に必要ありません」
「な、何でよ!?」
「あら、辛辣ねぇ」
「まぁ、冗談ですけど」
「そのアンタの目を見ると冗談には聞こえないのよ・・・」
――――――
さてさて、閑話休題はこれくらいにして、先程にも話題が上がった真琴の様子を見てみよう。
「刀華さん、さっき食べたパスタ美味しかったですね」
「うん、生徒会の皆でたまに食べに来るんだけど、まこ君とは行ってなかったからどうしても一緒に行きたくて・・・」
「気を使わせてしまってごめんなさい」
「謝らないでよ!私が好きで教えたんだし・・・」
「今度、俺の手作りのお菓子を差し上げますね」
「ほ、本当!?」
お菓子と聞いて、私はつい気持ちが高ぶってしまう。私が女性というのもあるけど、まこ君の手作りお菓子はお店にも引けを取らないから。それを食べられるのであれば、喜ぶのも仕方無いというもの。
「はい、お好きなお菓子を作りますよ」
「分かった。後で決めておくね」
「分かりました」
そんな、他愛のない世間話をしていると目的地の遊園地に到着した。
ここは貴徳原財閥が管理する遊園地、『
私の為にカナちゃんがチケットを取ってくれた。カナちゃんには感謝しきれないなぁ・・・。今度、お礼しなきゃ・・・。
私達、二人は受付でチケットを見せするすると娯楽施設へ足を踏み入れたのだった。
いかがでしたか?
次回、更新予定日は10月9日~11日の17:00~21:00です。宜しくお願い致します。ご指摘、誤字脱字、感想、質問お待ちしております。