ある日の放課後
「急に呼び出してごめんね」
「いいよ。それよりどうしたの」
「あのね、吉井くんのことが好きです。よければ私とお付き合いしてください」
「えっ!」
(今、聞き間違いじゃないよね。木下さんが僕のこと好きでいいんだよね。好きな人に告白されて嬉しいけど、僕と木下さんじゃ釣り合わないんじゃ)
「でも、僕は観察処分者だし、優等生の木下さんに迷惑かかるよ」
「迷惑なことなんて何もないよ。私は吉井くんと一緒に居たいの」
木下さんの目は真剣そのものだった。好きな人にここまで言われたら僕が言うことは決まっている。
「僕も木下さんが好きだよ。後悔しても知らないよ(笑)」
「もちろんよ。いざってときは吉井くんが守ってくれるでしょ」
「当たり前だよ。命にかけても守るよ」
「ありがとう。吉井くん」
「付き合ったんだし、下の名前で呼ぼうよ」
「わかったわ。あ、あきひさ君///」
「はい、優子さん///」
「なんか照れるわね」
「そうだね。あと付き合ってることは周りに秘密にしようよ。お互いにそっちの方がいいと思うから」
「わかったわ。よろしくね明久くん」
「よろしく優子さん」
吉井明久に春が訪れた日であった。
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僕が文月学園に入学してから二度目の春が訪れた。僕は今、並木道を猛ダッシュで入っていると校門に人影が見えてきた。
「吉井、遅いぞ。ギリギリじゃないか」
「あ、鉄じ…じゃなくて西村先生。おはようございます。」
「今、鉄人って言わなかったか?」
「き、気のせいですよ」
「そうか。それならいいが」
鉄人こと西村宗一は文月学園の生活指導の鬼であり、1年の時の担任の先生でもあった。
「それより、これを受け取れ」
鉄人から渡されたのは、1枚の封筒でそこにはクラスが書かれているらしい。
「吉井、すまない。他の生徒を保健室に運んで一部0点になってしまって」
「全然大丈夫ですよ。どうせいい点取れなかっただろうし」
「それもそうだな」
僕は封筒を破り中身を見る。
『吉井明久……Fクラス』
こうして僕の最低クラスの生活が幕を開けた。
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振り分け試験の日
「おい、お嬢ちゃん俺たちと遊ぼうよ」
「嫌です。私、あなた達のことタイプでもないんでごめんなさい遊びたくないです」
「ちょっと可愛いからって調子乗ってんちゃうぞ」
男の1人が私の腕を握ってきた。
「ちょっと、痛い。やめて下さい!」
「怒ってるのも可愛いな。このまま連れて行こうぜ」
(怖い、怖い誰か助けて)
「おい、お前ら何してるんだ」
前から、男子高校生が不良達に声をかけた。
「何ってお嬢ちゃんと遊んでるんだよ」
「その女嫌がってるように見えるが気のせいか?ってか、こんな人が大勢集まってたら誰かが交番に通報してると思うがお前達大丈夫なのか?」
「お前達、帰るぞ」
男達は女の子を置いて逃げて行った。
助けてくれた男の人にお礼を言おうとしたら、いつの間にか消えてしまっていた。
(誰だったんだろ?あの制服は、文月学園だったよね。じゃあ、もしかしたら会えるかも、会ったらお礼言おうと)
「おい、お前さっきは良くも邪魔してくれたな?」
「さっきの!」
ドカッ!ボコ!
「このくらいにしてやるか」
男達は去っていったあと、俺は妹に電話して来てもらい、妹の肩を借りながら家に帰った。
来てもらった時は、妹がめちゃくちゃ怒っていたが、理由を言うとお兄ちゃん良くやったよって優しく褒めてくれた。その日の妹はとても優しく、天使みたいだった。(いつも天使だけど)
(はぁー、テスト行けてないから、Fクラス確定だなこれ。最悪だぜ)
こうして彼も最低クラスの生活が幕を開けようとした。