バカとボッチと召喚獣   作:イブラ

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第2話

八幡side

 

俺は小町との約束のために早く家を出て回復試験を受けるために学校に行っている。

 

「平塚先生。いますか?」

 

「なんだ、比企谷じゃあないか。なんか用か?」

 

「今日から試召戦争があるので回復試験を受けたいなと思いまして」

 

「お前は、全て0だもんな。」

 

「それにしても比企谷。お前が試召戦争に乗り気とは珍しいじゃないか。どういう心境の変化だ」

 

「妹に応援されてるんでやるしかないですよ」

 

「お前らしいな。そういうことなら受けてあげよう。教科は全てでいいか?」

 

「はい。頼みますわ」

 

「じゃあ、空き教室に来てくれ」

 

そう言って、俺と平塚先生は空き教室で回復試験を受けた。

 

 

八幡sideout

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おーい、明久、秀吉、ムッツリーニとあとは島田と姫路も来てくれ、」

 

「なに雄二?」

 

「なんじゃの?」

 

「……スッ」

 

「なによ?坂本」

 

「なんでしょうか」

 

「今からミーティングがてら、屋上で昼飯食おうぜ」

 

「そういうことなら、戸塚どのも誘ってはよいかの?」

 

「私達も結衣さん誘ってもいい?」

 

「あー構わん」

 

「じゃあ、みんな行こ」

 

 

 

 

 

「屋上始めてきたよ。秀吉くん誘ってくれてありがとう。」

 

「友達だから当然じゃよ」

 

「八幡も一緒に呼んだらよかったな」

 

「そうだねヒッキーもこればよかったね」

 

「そいつは誰だ?」

 

「比企谷八幡って名前で、本来ならBクラス上位かAクラスにも入れるくらいだったんだけど、振り分け試験に来なくてFクラスに来ちゃったんだよね〜」

 

「ほう、そいつは使えるな」

「ところでそいつは今どこにいるんだ?」

 

「さいちゃんどこにいるか知ってる?」

 

「八幡、今日の朝から見てないから学校来てるのかな?」

 

「連絡とか取れないのか?」

 

「うーん。ごめん。僕たち八幡の連絡先知らないんだ」

 

「それは困ったな。まぁ、いい。とりあえず今日はそいつなしでも勝つしかないな」

 

「ねぇ、坂本。どうしてAクラスじゃなく、Dクラスなの?」

 

「あーそのことか。今のうちではAクラスに勝つことは万に1つない」

 

「それじゃ、Aクラスに勝てないじゃない」

 

「今はだ。明久。段階を踏んで下準備をしたら、勝てる見込みはある。っか勝たせてみせる」

 

「それはわかったのじゃが、どうしてEではなくDクラスなのじゃ?」

 

「それは戦うまでないからだ」

「姫路がいる以上、Eクラスは敵ではない」

 

「Dクラスは厳しいの?」

 

「まぁ、簡単にはいかないだろうな。でも、絶対に勝てる。俺のいう通りにすれば」

 

(さすが元神童だな。頼りになるよ)

 

「まぁ、細かい作戦はクラス会議の時に言うから今は飯を食おうぜ」

 

「そうだねみんな食べよ〜」

 

そう言って僕は、昼ごはんを手に取ると、

 

「明久にしては、珍しいのぉ〜。お弁当を買って来るとは」

 

(君のお姉さんから注意されたから改善したんだよ!)

 

「今日は大事な試召戦争なんだから、少ないお金を無理して買ったんだよ」

 

「そうであったか」

 

「あ、あの〜。」

 

「なに?姫路さん?」

 

「もしよければ、お弁当作って上げましょうか?」

 

(うーん。どうしよっかな。姫路さんからお弁当作って貰ってたら優子さん怒りそうだしなー)

 

僕が考えていると

 

「へえー、瑞樹は吉井だけの為に作るんだ」

 

「い、いえ皆さんにも作って来ますよ」

 

「お、そいつはいいな」

 

「………楽しみ」

 

「そうさせて貰おうかのぉ」

 

「姫路さんありがとね」

 

「みずちゃんありがとう」

 

「みずちゃんは恥ずかしいよ〜」

 

(みんなにも作るんだったら別にいいかな)

 

「姫路さん、ありがとうね」

 

「はい、頑張ります」

 

この時の僕らは、明日にあんな事件が起こるとは誰も思わなかった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「今からお前達に作戦を言うからよく聞け」

「お前達が時間稼ぎをしてもらうただそれだけだ。あとは、姫路に回復試験を受けて貰って、回復してから相手の代表の平賀を不意打ちしてもらう」

「お前達がどれだけ粘れるかが勝負の鍵となる。お前達、死ぬ気で死んでこい」

 

(今、死んでこいって言わなかったっけ)

 

「お前達行くぞ〜‼︎」

 

「うぉー‼︎‼︎‼︎」

 

 

 

 

「吉井くん、今秀吉くん達がDクラスと渡り廊下で戦闘中だよ」

 

今、僕に話しかけてくれたのは戸塚くん。さんなのかな?秀吉と同じく、とても美少女であるが男である。

 

「明久でいいよ。その方が呼びやすいし」

 

「わかった。あ、あきひさくん」

 

(やばい、上目遣いでそれはちょっとキュンときたじゃないか)

 

「どうしたの明久くん?」

 

「なにもないよ。戸塚さん」

 

「さんって、僕は女じゃないよ。僕は男だからね」

 

「ごめん。彩加‼︎」

 

「それでいいんだよ〜」

 

彩加はとても嬉しそうにしていた。

 

今、僕は中堅部隊の隊長をやっている。

中堅部隊の役割としては、前線部隊の秀吉達の点数が減ったら、僕たちにバトンタッチして前線で時間稼ぎをするってことだ。とりあえず、前線の様子を伺ってみると、

 

「もう、点数がないのじゃ」

 

「戦死者は補習〜」

 

「鬼の補習は嫌だ〜。助けてくれー」

 

状況はかなりやばい様子だ。

 

「彩加僕たちも加戦しに行こ!」

 

僕ら中堅部隊は、交戦中の秀吉達を援護しにいった。

 

「助けに来たよー」

 

「ここは任せたのじゃ。後でまた戻ってくるぞい」

 

「点数を消費したものは、クラスに帰り回復試験を受けるのじゃ」

 

ここからは僕ら中堅部隊の出番だ。

 

「吉井、高橋先生の総合科目と布施先生の化学が戦場よ」

 

「ちなみに、島田さんと彩加は化学はどのくらいなの?」

 

「えーと70くらいだったかしら」

 

「僕は40くらいだったよ」

 

「さすが、Fクラスだね。お世辞にもいい点数とは言えないね」

 

「とりあえず、精一杯のことやってみよう」

「サモン」

 

化学

 

Fクラス

 

吉井明久 26点

 

島田美波 73点

 

戸塚彩加 40点

 

田中明 52点

 

 

VS

Dクラス

 

加藤正弘 82点

 

田中浩介 79点

 

酒井加奈 95点

 

 

 

「やはり、2つ上のクラスだね僕の倍以上違うよ」

 

「あんたが低すぎるだけでしょ」

 

「そんなストレートに言わないで、僕ガラスのハートだから」

 

「あの〜始めていいですか?」

 

Dクラスの1人がこちらに呆れながら言ってきた。

 

「行くよ。みんな」

 

 

「なんで点数低いのに当たらないの?」

 

「こんなの簡単に避けれるよ。そろそろこっちも行くよ。えい!」

 

酒井加奈 78点

 

「やっぱり点数低いとダメージでないなぁ」

 

十分後〜

 

「これでトドメだ〜。はぁっ!」

 

吉井明久 15点

 

VS

 

酒井加奈 death

 

「戦死者は補習〜」

 

「嫌だよ〜。助けて〜」

 

他の人はどうなってるかな?

 

Fクラス

 

島田美波 21点

 

戸塚彩加 6点

 

田中明 death

 

VS

 

加藤正弘 death

 

田中浩介 death

 

「そっちもなんとか、勝ったみたいだね」

 

「もちろんじゃない」

 

「彩加は、回復試験受けてきて。僕も一緒に戻るから」

 

「うん。行こう明久くん」

 

「わ、私も行くわよ」

 

「お姉様〜〜。そんな豚野郎と一緒なんて、この美春が許さないですわ」

 

「美春⁉︎」

 

「さぁー、美春と一緒に行きましょ」

 

「嫌よ。補習室なんて」

 

「いいえ、違いますわ。お姉様」

「行くのは保健室ですわ。保健室であんなことやこんなことなどをするのですよ」

 

「嫌よ、助けてよ。吉井!」

 

「じゃあ、島田さん。あとは頼んだね。彩加行くよ」

 

「う、うん」

 

「吉井覚えておきなさい」

 

僕は島田さんのことを無視して、教室に戻っていった。

 

「ただいま〜」

 

「どうだ、明久。前線の様子は?」

 

「かなり厳しいね。もってあと30分くらいじゃない?」

 

「そのくらいならどうにかなるだろう。とりあえず、休んどいてくれ」

 

「わかったよ」

 

15分くらい経つと急いで横溝くんが教室にやってきた。

 

「坂本!渡り廊下が、突破された」

 

「も、もうか。少しやばいな。姫路!少し早いが切り上げて欲しい」

 

「わかりました。現代文が300点くらいですが大丈夫でしょうか」

 

「そのくらい取れれば大丈夫だ」

 

「姫路は少し隠れといてくれ」

 

「はい」

 

姫路さんが隠れたあとすぐに、教室の扉が開いた。

 

「新学期すぐに試召戦争なんて起こすバカ組代表さん。返り討ちにしてあげますよ」

 

「ほう、代表直々に来るなんて余裕たっぷりだな」

 

「僕が引導を渡してあげようと思ってね」

 

「それは残念だったな。姫路頼むぞ!」

 

「はい!サモン」

 

「どちらが残念かな?」

 

姫路さんの周りに8人のDクラス生徒が集まってきた。

 

「姫路さんがFクラスだってことは、1日経てば、情報が入ってくるよ。いくら姫路さんだろうが、8人相手じゃ無理だろう」

 

「クッ!やばいな、明久たの…」

「明久まで3人に囲まれている」

 

「君の負けだよ。坂本くん」

 

「こんなところで終わるわけに行かないのに」

 

「平賀に現代文で試召戦争を申し込みます。サモン!」

 

いきなり、知らない生徒が平賀に申し込んだから、場にいる全員がびっくりして動けなくなっていた。

 

「さ、サモン」

 

現代文

 

Fクラス

 

比企谷八幡 489点

 

VS

 

平賀源二 146点

 

 

Dクラス代表平賀源二 death

 

 

相手に何もさせず、一撃で倒し、Fクラスの勝利となった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「八幡かっこよかっよ」

 

(なにこの笑顔天使すぎるんですけど、)

 

「照れてるヒッキーもきもい」

 

「もって、俺はいつもキモいのかよ」

 

「なにしてたの?」

 

「平塚先生に回復試験受けさせて貰ってたんだけど、終わった後に先生の愚痴を聞いてたら遅くなったわ」

 

「大変だったね」

 

「大変だった。だから、疲れたから俺は帰るわ。愛する小町も家で待ってるし」

 

「ヒッキーもう帰るの?主役だのに」

 

「あんまり目立ちたくないからな。じゃあな」

 

「バイバイ八幡〜」

 

そう言って、男は帰っていった。

 

「おい、由比ヶ浜。比企谷って奴はどこにいった?」

 

「ヒッキーはさっき帰ったよ〜」

 

「例を言いたかったが帰ったならしょうがない、また今度にしようか」

 

「Dクラス代表さんよ。戦後対談といこうか」

 

「まさか、あんな生徒を隠し持っているとは、」

 

「いいや、俺も知らなかったんだ。まぁ、こっちがラッキーだったって訳だ」

 

「そうかもな。で、教室の入れ替えは今日はもう遅いし、明日の朝でもいいかな?」

 

「それでいいよね?雄二?」

 

「いいや、その必要はない」

 

「どういうことだ、坂本!」

 

Fクラスのみんなが文句を言ってくる

 

「俺たちの目標はAクラスだ。こんなところで満足してもらうのは困る。目指すはAクラスの設備のみだ」

 

みんなが、納得したようだ。

 

「こちらとしては嬉しいが、それでいいのか?」

 

「ただし、条件がある。それをのんだら設備の交換はしなくていい?」

 

「どんなだ?」

 

「なーに簡単なことだ。指示した時にあそこにある室外機を壊して欲しい」

 

あれはBクラスのエアコンの室外機か、次の戦争で必要なのかな?

 

「そんなことでいいなら、喜んでやるよ」

 

「交渉成立だな」

 

「さて、お前らご苦労だった。明日は消費した点数の補給をするから今日はゆっくり休んでくれ!」

 

「じゃあ、雄二帰ろ!」

 

「坂本君、ちょっと聞きたいことが」

 

姫路さんが雄二を呼んでふたりでコソコソ話している。

 

(姫路さんって雄二のこと好きなのかな?)

 

「なんだ姫路?」

 

「どうして、試召戦争を?」

 

「俺も元々興味はあったが、明久がすぐにやろっといったからな」

 

「どうしてなんでしょ?」

 

「あの教室で、体調壊す生徒がいるかもだからじゃないか?」

 

「それって!」

 

「俺が言えるのはここまでだ。あとは自分の想像どうりだと思う」

 

「ありがとうございます」

 

(姫路さん、めっちゃ笑顔で雄二と一緒に帰って来た。やっぱり雄二のこと好きなんだね)

 

「じゃあ、明久行くか」

 

「じゃあね、姫路さん」

 

「バイバイ吉井くん、坂本くん」

 

 

 

 

こうして僕らの試召戦争第1日が終わった。

 


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