人形岬無希の学園生活 作:やる気電力
各自生徒会戦挙に向けて準備する中とうとう最初の庶務戦当日となった。
〈時計台地下五階駐車場〉
ここでは阿久根高貴と喜界島もがなの二人は黒神真黒と日之影空洞に師事してもらい凶化合宿を今日も行うために集まっていた。
「よし!それじゃあ、そろそろ始めるぞ!」
日之影空洞は準備運動をしていた阿久根高貴と喜界島もがなの二人に向かってそう言った。
「日之影先輩。俺達は本当に人吉の応援に行かなくてもいいんですか?」
「本当は行きたい所だが、今はこの凶化合宿を進める事が大事だ。だから今は人吉の事を心の中で信じてろ!」
「分かりました」
「じゃあまずは、昨日の続きからやるよ」
「はいっ!よろしくお願いします!」
この時、地下五階で止まっていたはずのエレベーターが昇っている事に気づいた者は誰もいない。
〈生徒会戦挙受付会場〉
ここには今球磨川禊と蝶ヶ崎蛾ヶ丸、志布志飛沫、江迎怒江の四人がいた。
『やっぱりネガ倉くんは毎週面白いね』
ピコピコ
「そうなの球磨川さん?私にも見せてください」
ピコピコピコ
『うん、いいよ。あっ、だけど怒江ちゃんが持つと腐っちゃうから僕が持ってあげるよ』
ピコピコピコピコピコ
「あ…、ありがとうございます球磨川さん」
ピコピコピコピコピコピコ
『ちょっと蛾ヶ丸ちゃんピコピコうるさいよ』
「ああ、すいません球磨川先輩。ついゲームに夢中になってしまいました」
「そういえばあたしがお前に初めて会ったときもそれやってたよなー」
「そうでしたっけ?」
そして、しばらくすると黒神めだかを含めた生徒会のメンバーがやってきた。
『あっ、おはようめだかちゃん。ほら、みんなそろそろ始まるよ』
「はいっ!」「分かりました」「はーい」
「…、不知火と人形峠同級生の二人が見当たらないが?」
『あー。不知火ちゃんはバイキング。無希ちゃんはゲームのクエストやるからで来れないだって』
「そ…、そうなのか。では、庶務戦に出馬するのは江迎同級生で良いのだな?」
『えっ、どうしてそうなるの?出馬するのは僕だよ。僕は昔から庶務になってみたいなと思ってたんだから』
球磨川が言い切った瞬間、黒神めだかは球磨川に掴みかった。
「貴様はどうしてそうなのだ球磨川!今回の事だけでなく13組生やエリートの抹殺!どうしてそんな事ばかり考えるのだ!エリートであろうとアブノーマルであろうと一人の人間に変わりないのだぞ!どうしてそんな事もわからないのだ!私には貴様の考える事が分からない!貴様の事が分からない!」
『人に自分の価値観を押し付けるのは良く無いと思うよ、めだかちゃん。だけど確かにそうだね。どうして僕はこんなんだろうね?うーん。例えばの話、「人生山あり谷あり」ーってよく言うでしょ。どんな奴でも成功したり失敗したして人生には色々な局面がある。だけどそんな事を言う奴は成功し、幸せな思いをした事があるから幸・不幸を感じたりするプラスな奴なんだよ。でも少なくとも僕達マイナスは成功なんかした事無いし、幸せな思いをした事も無い。ずっとマイナスな局面なんだよ。僕達はそんな事をプラスな人達に知ってほしいのかもね』
「…、どうせそれも貴様の嘘なのだろう!球磨川!」
そう言いながら黒神めだかは球磨川を突き離した。そして、蛾ヶ丸や志布志、怒江は倒れた球磨川を支えるように集まった。
『だろうね、めだかちゃん』
その後、定刻になり戦挙管理委員会副委員長の長者原融道がやって来て庶務戦がついに始まった。
次回は無希ちゃんがちゃんと出ます。