かめっち改めて、暇な作者です。
いや~友達が見たら個人特定されそうなんで変えちゃいました。(´∀`*)
これからもよろしくお願いします。
では、どうぞ!!
時刻は十一時半。
空は雲一つなく、容赦なく陽光が降り注ぐ。
「とは言っても、俺ら建物の中にいるんだけどな」
「ん。何か言ったかい、レンくん?」
「いや別に、なんでもないよ」
何で、俺が建物の中にいるのかというと作戦に参加していないからだ。
も~、なんで俺が参加できないんだよ~。面白くないじゃん。せっかくついてきたのに....。
前に設置されているモニターには浜辺で作戦開始を待っている織斑と篠ノ之の姿が映っていた。
『来い、白式』
『行くぞ、紅椿』
二人はISを展開しようと愛機の名を呼ぶ。
途端に二人は全身を光に包まれ、ISが構成されていき光が消えた頃には完全に展開されていた。
『じゃあ箒。よろしく頼む』
『本来なら女の上に男が乗るなど私のプライドが許さないが、今回だけは特別だぞ』
この作戦は織斑の零落白夜での一撃必殺を目的としているため、白式のエネルギーは全て攻撃に当てる。
その為、移動は全て紅椿が担当する。
だから織斑は篠ノ之の背中に乗っかる形になる。
『それにしても、たまたま私たちがいたことが幸いしたな。私と一夏が力を合わせれば出来ないことなどない。そうだろう?』
(出来ないことなどない、だと? はっ、初の実戦のくせに何を言ってやがる)
『ああ、そうだな。でも箒、先生たちも言っていたけどこれは訓練じゃない。実践は何が起こるかわからない。十分注意して――』
『無論、わかっているさ。ふふ、どうした? 怖いのか?』
『そうじゃねえって。あのな、箒――』
『ははっ、心配するな。お前はちゃんと私が運んでやる。大船に乗ったつもりでいればいいさ』
(その船が泥船でなければいいんだがな....)
千冬は織斑と篠ノ之にオープンチャネルでもう一度作戦の説明をしていた。
「では、はじめ!」
――作戦、開始。
篠ノ之は織斑を担いだ状態で一気に上空300mまで飛翔した。
「千冬。よくもまあ実戦初参加の篠ノ之を作戦の要なんぞに据えたな。どうも専用機が手に入って嬉しいのか浮かれているようでもあったし、この作戦....失敗するぞ」
「ISの方は万全なのだろう? それにあいつらなら
「あいつらは絶対、
成功するという千冬と失敗するという俺。
一体どちらの予想が当たるかな....。
*****
「暫時衛生リンク確立....情報照合完了。目標の現在位置を確認。――一夏、一気に行くぞ!」
「お、おう!」
そう言って箒はさらに紅椿を加速させる。
「見えたぞ、一夏!」
「!!」
そうするとすぐに目標を目視で発見する。
『
そして何よりも異質であるのが頭部から生えた一対の巨大な翼である。
作戦前のブリーフィングでは、あれは大型スラスターと広域射撃武器を融合させた新型システムらしい。
新型ということもあり、どのように攻撃してくるのか全くわからない。
(方向同時射撃って、一体どうやって攻撃してくるんだ?)
一夏は疑問に思うも、いまはそんなことを考えている暇はない、と頭を切り替え、もう少しで接敵するであろう相手に集中する。
それと同時に、一夏は『雪片弐型』を握り締めた。
「加速するぞ! 目標に接触するのは十秒後だ」
「おう!」
箒は紅椿のスラスターと展開装甲の出力を更に上げていく。
その速度は凄まじくどんどん福音に近づいていく。
「うおおおおお!」
一夏は『零落白夜』を接敵に備え、発動させる。
発動と同時に
そして一夏は『雪片弐型』を振り下ろす。
(よし! はいった)
一夏はこちらに気づいていない福音を見て確信する。勝った、と。
しかし――
ヒュンッ
「なっ!?」
その攻撃は当たったと思った瞬間に躱された。
福音は速度を維持したまま反転し、構えを取る。
ここは一旦立て直すか? いや、この間合いだ。後退はさせてくれないか....ならばこのま――
一夏の思考は途中で遮られた。
なぜなら
『敵機確認。迎撃モードへ移行します。《
福音が一夏と箒を敵と認識したからだ。
嫌な予感がしながらも一夏は福音に幾度となく攻撃を仕掛ける。
しかしそのどれもが紙一重でくるりと躱されてしまう。
「箒! 援護を頼む!」
「任せろ!」
一夏たちは時間が経てば経つほど不利になってしまうため、箒に背中を預け再度、福音に斬りかかる。
「くそっ! このっ....」
しかし一夏の斬撃はまたしてもひらりひらりとまるで踊っているかの様に躱される。
それに翻弄され、一夏は零落白夜の残り時間のせいもあってか、ついおお振りになってしまっていた。
もちろん福音がそんなわかりやすい隙を逃すはずもなく、福音はスラスターでもある銀色の翼を広げる。
それに対し一夏たちは構えるが、このとき一夏たちは忘れていた。銀色の翼がスラスターであると同時
「っ!!」
一夏は前に迫り出された翼を見て思い出すが遅かった。
次の瞬間、光の弾丸の雨が一夏たちに降り注がれる。
「ぐぅっ!?」
その弾丸は、高密度に圧縮されたエネルギーでできており、羽のような形をしている。
それがISのアーマーに突き刺さったかと思うと途端にそれは爆ぜた。
問題は滅茶苦茶早い連射性能だった。
命中精度こそそこまででもないにしろ、あの爆発弾だ。
少し掠っただけでも結構なダメージを負うことになる。
それが視界いっぱいに撃ち出されるのだからたまったものではない。
「箒。左右から同時に攻めるぞ。左は頼んだ!」
「了解した!」
一夏と箒は複雑な回避行動を取りながらもなおも撃ち続けている福音へと二面攻撃を仕掛ける。
しかし一夏と箒の攻撃はかすりもしなかった。
「一夏! 私が奴の動きを止める!」
「わかった!」
そう言うと箒は、紅椿の装備である『空裂』と『雨月』で交互に攻撃をする。
さすがの福音もこれには防御を余儀なくされる。
その隙に一夏は瞬時加速を使って間合いを詰める。
しかし福音は箒との戦闘から離脱し、一夏に向かって全方位に向けての一斉射撃を行う。
「くっ! やるな。だが、押し切る!!......っ!?」
箒が福音の攻撃を紙一重で躱し、迫撃し身動きを取りにくくした。
一夏は福音に仕掛けるのかと思いきや、まったくもって逆の海面に向かって飛び出した。
「一夏!? 何をしている、せっかくのチャンスに!!?」
「船がいるんだ! この海域は先生たちが封鎖したはずなのに....」
「船?」
確かにそこには一隻の漁船が海の上を悠長に漂っていた。
「密漁船みたいだ」
「密漁船? こんな非常事態に....」
一夏と箒が漁船に気を取られているうちにも、福音は全方位射撃攻撃を行ってくる。
それを一夏は零落白夜を使って福音の攻撃をかき消していく。
そしてその攻撃の最後の一発を消した時、零落白夜の光が消え、雪片弐型の展開装甲が閉じる。.....エネルギー切れだった。
一夏たちはここで最大にして唯一のチャンスを失い、作戦の要でもある一撃必殺、つまり零落白夜も失った。
「馬鹿者! 犯罪者などを庇って......そんな奴らは――」
「箒!!」
「ッ――!?」
「箒。そんな、そんな淋しいこと、言うなよ....。力を手にしたら、弱い者のことが見えなくなるなんて....どうしたんだよ、箒。らしくない、全然らしくないぜ」
「わ、私、は......」
箒は明らかに動揺し、それを隠すかのように手で顔を覆う。
箒の手からこぼれ落ちた『空裂』と『雨月』は光の粒子となって空中で霧散した。
(箒もエネルギー切れか....っ!?)
一夏が箒の方を見ると箒の背後には射撃体勢に入った福音がいた。
箒はそれに全く気づいておらず躱すことは不可能だった。
「間に合ってくれ!!」
一夏は今出る最高速度で福音と箒の間に割って入る。
「一夏ッ!!」
割って入った一夏は福音の射撃攻撃を全身に浴び、白式は強制解除される。
箒は白式が解除された一夏を抱えたままそのまま海へと落ちていった。
一夏は消え入る意識の中で今にも泣き出しそうな箒の顔を見た......。
とりあえず原作通り、一夏撃沈!!
さぁ、いよいよ次話で蓮が出撃!!.....になる予定です。
アンケの結果も反映させていきますので、どうなるかは見てからのお楽しみということで(´・ω・`)
そういえばお気に入り件数が200超えましたね(*゚∀゚*)
ありがとうございます!
これからも作者共々「とある規格外のIS操縦者」をよろしくお願いします。
誤字・脱字や感想・評価、よければよろしくお願いします。