とある規格外のIS操縦者   作:右左右左右

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すいません少し遅くなりました。


26話

「でやああああああっ!!」

 

 

 九月になり、俺が転入して初の授業は一組二組の合同で行う実践訓練だ。

今は一組と二組の生徒の上空で一組のクラス代表である織斑一夏とこれまた二組のクラス代表である凰鈴音が模擬戦をしていた。

 

 

 二人は鋭く重い金属音を奏でながらその手に持つ刃を交えて対峙する。

 

 

「くそっ......」

 

「逃がさないわよ! 一夏あああああ!!」

 

 

 最初こそ織斑が押していたものの、次第に凰が巻き返してきていた。

織斑の第二次形態(セカンドシフト)に移行した白式はもともと悪かった燃費の悪さは第二次形態を行ったことによって新たに装備された多機能武装腕(アームド・アーム)【雪羅】によって、加速するように悪くなった。

 

 

「最初にシールドを使いすぎたわね!」

 

「くっ......まだまだっ!!」

 

 

 織斑はそう言いながら、その手に握られている雪片弐型を振るうがもうすでにエネルギーが底をつきそうになりつつあり、【零落白夜】の輝きはない。

 

 

「やっぱり、カタログスペックは高いはずだが操縦者(織斑)が機体の性能についていけてないな」

 

 

 俺は織斑と凰の試合を観ながらディスプレイを開き、二人の機体のカタログスペックを見ていた。

するとそれを見た織斑先生がいつの間にか俺の横まで来ていた。

 

 

「それをどこで手に入れた。一応、極秘事項のはずだが?」

 

 

 ――その極秘事項(蓮の事)をペラペラ喋ったアンタがそれを言いますか......。

 

 

「俺は束と一緒にいたんですよ? これくらいなら簡単に手に入ります。それに、弟さんの機体(白式の)データが極秘事項というのであれば私の情報も委員会には黙っていて欲しかったですけどね」

 

 

 俺は横目で織斑先生の方を見ると居心地の悪そうな顔をしながら視線を逸した。

 

 

「まあ......その......なんだ。その件に関しては悪かったと思っている」

 

「ホントですよ。おかげで俺はこんなところ(IS学園)に入れられたんですから」

 

 

 そんな話をしているうちにどうやら織斑と凰の模擬戦も終盤に差し掛かってきたらしく、ほかの生徒の声援が増した。

 

 

「無駄よ! この甲龍は燃費と安定性を第一に設計されてるんだから! ――衝撃砲!!」

 

 

 凰の言ったように甲龍は今の白式に比べ燃費、安定性に秀でた実戦モデルだ。ついこの間第二次形態に移行しまだその機体を扱い慣れていない織斑が相手になるはずもなく

、凰を見失った織斑が連続した衝撃砲をまともに受けて模擬戦の終了を知らせるブザーが鳴った。

 

 

――もちろん織斑の敗北だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 午前の実戦訓練が終わった為、昼食をとりに食堂に来ていた。

前の方には織斑をはじめとした、一年生の代表候補生が同じように順番を待っていた。

 

 

 順番を待っている間に午前中にあった、実戦訓練のことを振り返っていた。

 さっきの実戦訓練で織斑と凰が終わったあと突然、次の実戦訓練に俺とオルコットが織斑先生に指名された。

俺はあまりにも突然過ぎて、何言ってんだコイツ? といった顔を織斑先生に向けたがすごい睨まれた。あの人何? ヤクザか何か、すごく怖いんだけど......。

 

 

 まあ結局は周囲にいる、俺について知らない女子からの期待に満ちた視線に耐え切れず瞬影を展開し実戦訓練を開始した。

結果から言わしてもらえば俺の圧勝だった。

 

 

 使ったのは瞬影、持ち前の速度でオルコットの展開するビットを擦れ違いざまに展開装甲で切り捨てて、オルコットに急接近する。

オルコットは急いでブルー・ティアーズの腰部に装備されたミサイルを放とうとするがそれも擦れ違いざまに切り落とした。

 

 

 その後は言わずもがな。ノーダメージでオルコットに勝った。偏向射撃も出来ない奴に負ける気はない。

 

 

 下を見ると生徒は唖然とした表情で固まり、織斑先生は額に手を当て大きな溜息を吐いていた。

 

 

 その時には試合に集中していて気づかなかったが今になって思った―――

 

 

 

 

 

 

 

―――あ、やりすぎた......と。

 

 

「はい次、何にするんだい?」

 

「あ、日替わり定食で」

 

「はいよ」

 

 

 そんな実戦訓練での気まずい気持ちを心の片隅に追いやり、席を探して昼食をとり始める。

周りからの好奇の視線が気になるがそれは俺が二人目の男性IS操縦者であり今日転校してきたためだろう。

 そう割り切り、昼食を続けた。

 

 

「ぐえっ」

 

 

 そんな織斑のみっともない声が聞こえたのは、間の悪いことに蓮が昼食を食べようとするのとほぼ同じだった。




次回の更新は未定ですが、長文?を書くため少し空くかもしれません。

書け次第、更新したいと思います。
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