放課後、蓮はIS学園の生徒会長こと更識楯無との約束通り生徒会室に訪れていた。
「よく来たわね、篠ノ之蓮君」
今、蓮の前には楯無以外に二人の人物がいる。一人は三年生の
「更識会長、単刀直入にいうが俺に関して何か情報は手に入ったか?」
「.....何の事かしら?」
蓮の言葉に楯無は顔を強張らせたが、それも一瞬の事ですぐにもとの顔に戻った。
ほんの一瞬。しかしその一瞬が蓮の推測が確信に変わった。
やはりいくら日本随一の対暗部用暗部とはいえど束のファイアーウォールを破る事は出来なかったようだ。
「とぼけなくてもいい。更識家が日本の暗部だということはとうの昔から知ってることだ。それにお前達も篠ノ之の名字で察してるだろうが、俺は篠ノ之束の関係者だ。俺の情報も束が管理している。これ以上知ろうとしても何も知れはしない、諦めろ」
それを聞いて虚と本音、どちらも驚いてはいるがどこか納得した様子だった。
しかしそんななかで唯一、楯無だけがこちらをジッと見て言った。
「......それじゃあ、私と勝負しない?」
「......勝負だと?」
「そうよ。私が勝ったらあなたの情報を教えて頂戴。あなたが勝ったら......そうね、なんでも言うことを聞いてあげるわ‼︎」
もし今の彼女に効果音をつけるとしたら『デデーン‼︎』という音が最も似合っているかもしれないなぁ、と仁王立ちでドヤ顔をかましている楯無を見てそんなどうでもいい事を考えていた。
「勝負は一週間後よ。いいわね」
楯無は有無を言わさぬ勢いで蓮に言った。
どうやら俺に拒否権というものはないらしい......
「......まぁいいだろう。勝負は一週間後だな。で、内容は何にする?」
「勝負の内容は生身での模擬戦にしましょ?別にISでの模擬戦でも構わないけど.....どうする?」
公式記録では所属不明機が福音を撃破したことになっているが、その正体が蓮であることを楯無は知らない。
そもそもこの記録さえも裏で束が隠しているのだ。蓮の情報を掴めなかった更識の人間がそれを知るはずもない。
「......いや、生身での模擬戦で構わない。話はこれだけか?なら、失礼させてもらうぞ」
「ええ、じゃあまた。一週間後に......」
そして蓮は生徒会室をあとにした。