暁紅   作:昆布豆豆太郎

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『暁の護衛 罪深き終末論』と『真剣で私に恋しなさい!S』と『レミニセンス』のクロスオーバー小説になります。
以前、こんな感じの小説を見たような気がするのですが、書きやすいのがこの3作品しか無かったので書きました。宜しければ見てください。

あと、もし既に似たような小説を書かれた方がおられましたら、申し訳ありません。


川神へ

暁東市、憐桜学園。

 

「川神学園? なんだそりゃ?」 朝霧海斗は不機嫌そうに聞き返した。

「神奈川の川神市にある学園なんだけど。そこと交流を深めようということで憐桜学園から転入生を送ることになったの」と担任の柊朱美が笑顔を浮かべて言う。

「ようするに交換留学生ってところか…」海斗がため息交じりに言う。

「麗華さんには既に話を通してあるから」ニコリとほほ笑む朱美。

「期間は?」海斗が訊ねる。

「数ヶ月ね」と朱美。

「えらくアバウトだな。むこうではどうするんだ?ホテルでも借りるのか?」またしても海斗が訊ねる。

「そこは大丈夫よ、寮に申請したから」

「用意周到だな」そう言うと海斗は席を立ち、教室を後にする。朱美が海斗に向ける謎の殺気が鬱陶しかったからだ。朱美は何故か海斗に対して殺気を向ける。海斗にとってそれは不快でしかない。

(…障害は少ないに越したことはないのよ。朝霧君)朱美は不敵に笑みをこぼした。

 

                      ☆

 

放課後。二階堂邸に帰った海斗は、麗華の父にして二階堂邸の主。二階堂源蔵に呼び出された。

「今度、川神学園に転入するそうだな?」低い声で源蔵が訊ねる。

「ああ」短く答える海斗。

「あの学園には九鬼もいる、心配はしていない。だが、むこうで問題は起こすなよ」

「わかった」うなずく海斗。

「話は以上だ」それを聞き、海斗は書斎を後にした。

二階堂邸に来てしばらく経つが、源蔵の海斗への信頼はほぼ0と言っていい。しかし、主な原因は海斗の態度の悪さによるものなのだが…。

 

                      ☆

 

「海斗さ~ん!」廊下を歩いていると後ろから声をかけられた。

「どうした、彩?」海斗が振り返るとそこにはピンク色の長い髪をした少女が立っていた。海斗の警護対象者《プリンシパル》である麗華の妹、二階堂彩である。

「海斗さんが川神学園に行くと聞いたので…」と彩。

「そのことか。俺も今日聞いたんだがな」

「なんでも出発は明後日らしくて、お姉さまはもう準備に取り掛かってますよ?」

「明後日? 急だな…。悪いな彩、俺も準備を始めることにする」海斗はそういうと、急ぎ自室に向かった。

それをどこか寂しそうに見つめる彩であった。

 

                      ☆

 

自室についた海斗は、キャリーバックに荷物を詰め始めた。

そうしていると。扉がノックされ。

「海斗、少しいいか?」という声が扉の向こうから聞こえた。

「いいぞ」海斗の返答を受け、男が一人自室に入ってくる。

端正な顔立ちをした少年。彩のボディーガードであり、憐桜学園主席でもある宮川尊徳だ。

「どうした? 尊」海斗が訊ねる。尊徳を『たかのり』と呼べないのでつけたあだ名だ。

「川神学園に転入すると聞いた」

「お前もか…。明後日には出発らしい」

「川神学園には九鬼のご子息がいるらしい。失礼の無いようにな」と尊に釘を打たれた。

「わかってる。もしもの時はここを頼むぞ?」と海斗。

「無論だ」尊徳が力強く頷いた。麗華のボディーガードになれなかったとはいえ、尊徳は彩のボディーガードということに誇りを持っている。おそらく大丈夫だろう。

 

                      ☆

 

当日。

二階堂邸の玄関先のタクシーに二人は乗り込んだ。

「それじゃあ、行ってきます。お父様、彩」

「うむ、気を付けてな」

「行ってらっしゃい、お姉さま」

「海斗、麗華お嬢様を死んでも守れよ」と尊徳。

「わかってるよ」海斗が頷く。

 

タクシーが発進し二階堂邸を後にした。




ここまで読んでいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか? 『暁紅』第一話をお届けしました。

キャラ崩壊してないかビクビクしながら書いてます。『暁の護衛』はPSPの『暁の護衛 トリニティ』をプレイしただけなので。キャラ崩壊とかしてないか心配です。しかし、精一杯書いていこうと思いますので、何卒よろしくお願いします。

次回は、『真剣で私に恋しなさい!S』主人公の直江大和の視点で書こうと思います。
こうご期待!
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