暁紅   作:昆布豆豆太郎

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どうも、昆布豆豆太郎です。

『暁紅』第十五話になります。

投稿が遅れてしまいました。

今回から戦闘描写盛りだくさんでお届けいたします。

それでは、どうぞ。


開始

翌朝、島津寮。

 

「気をつけて行ってくるんだよ」

 

麗子さんに見送られ、大和たちは川神学園に向かった。

 

 

 

 

 

川神学園グラウンドに集まった生徒たち。無論、海斗や大和もいる。

生徒全員ではなかったが、運動部の生徒を筆頭に多くの生徒がその場にいた。

文化部や資産家は川神学園で待機する。

 

救出部隊にはヒュームたち九鬼家従者部隊の姿もあった。

今動ける従者部隊はヒュームとあずみ、クラウディオの3人のみ。

昨日の五十嵐の声明を聞き、日本各地から禁止区域住人が川神に向かっている。とても警察で対処できる数ではなく、現に警察から死傷者が出ている。よって、戦闘能力が高い九鬼家従者部隊が対処にあたるという事態になってしまった。

しかし、九鬼の人間が二人も誘拐されるという事態となったため、九鬼家従者部隊『最強』のヒュームに、序列一番のあずみと序列三番のクラウディオが派遣された。

 

「これより、川神禁止区域に進軍する。目的はただ一つ、川神学園生徒の救出じゃ!」

 

生徒たちの顔が引き締まる、皆やる気に満ちていた。

 

「では、出陣!」

 

鉄心の合図で生徒たちは一斉に川神学園を後にした。

 

 

 

 

 

「森羅さん」

 

川神禁止区域にて、山西が森羅のいる深奥へとやってきた。そこには五十嵐と、暁東禁止区域の相馬忠夫がいた。

 

「どうした?」

「川神学園の連中が、ここに向かっていると報告がありました」

「来たか…、迎撃しろ」

「わかりました」

「なら、私も行こう」

 

相馬が山西と共に表へと向かった。

 

 

 

 

 

「お出ましみたいだな」

 

翔一が、前方に群を成す禁止区域住人を見て言う。

 

かなりの数だ、こちらの数十倍はいる。

しかも全員が鉄パイプや鎖などで武装している。

 

「Hasen! Jagd!!!」

 

マルギッテがトンファーを構え、大群に突撃していく。

しかし、一人倒すのに少々時間が掛かっている。

常に生死を賭けて生きている禁止区域住人は、弱い軍人より強い。

 

戦闘は広範囲にわたって繰り広げられていた。

変態の橋や商店街などで、川神学園生徒と憐桜学園生徒を迎え撃つ禁止区域住人がいた。

 

 

 

 

 

 

「来たか…」

 

部下と共に通りを陣取っていた相馬は、前方からやってくる川神学園生徒達を視界に捉えた。

 

「父上」

 

相馬の傍らに立つ小柄な少女、相馬楓が相馬を見上げる。

 

「少し離れたところにかなりの手練れがいる、剣士のようだな。こちらに来たときは…、楓、頼んだぞ」

「わかりました、父上」

 

楓は頷くと刀を抜いた。

まだ年端もいかぬ少女だが、楓も相馬と同じく『壁を越えた者』なのだ。

 

 

 

 

 

 

(大きな気が2つ!?)

 

違う場所で戦っていた黛由紀江は、大きな気が現れるのを感じた。

ここから少し離れているが、その場所には川神学園生徒が向かっていた。

 

すぐさま由紀江は走り出したが、進路上に大男が現れる。

 

「オイ! どこへ行く?」

「あなたは?」

「金剛っていう、大人しく死ね!」

 

金剛が勢いよく拳を繰り出してくるが、由紀江それを難なく避ける。

 

「避けんじゃねぇ!」

 

金剛の攻撃は終わらない。

 

(急がないと…)

 

焦る由紀江の後方から走ってくる人影があった。

 

 

 

 

 

 

 

川神学園生徒は、相馬と楓に全滅させられていた。

 

「他愛無いな」

 

相馬がその場から去ろうと振り返ったとき、背後に巨大な気が舞い降りた。

 

「!?」

 

相馬が振り返った視線の先。つまり川神学園生徒が倒れている場所に1人の男がいた。

 

「大人が子供相手に容赦がねーなぁ」

 

禍々しい気を放ちながら男は相馬を見る。

相馬は男を睨みながら尋ねた。

 

「何者だ?」

「釈迦堂刑部だ。あんたらを捕まえるように命令されてきた」

「大人しく捕まるつもりはない、抵抗しよう」

 

相馬が構えると、楓も刀を構える。

 

「おっかねぇ嬢ちゃんだ、その年でそれ程の気を放つとはな」

 

相馬に楓、さらに多数の禁止区域住人。

しかもこちらは一人。

 

獣のような人間である釈迦堂ですら、珍しく弱気になった。

 

「この人数を相手に出来るか?」

 

相馬は尋ねたが、相手にとっては余裕にこなせることだろうと予感した。

 

「骨が折れそうだなぁ」

 

そう言う釈迦堂だが、表情は余裕そのもの。警戒しているのは相馬と楓のみ、といったところだ。

 

「すぐに済ませる、そこの川神学園生徒のように」

 

釈迦堂は周囲に倒れている川神学園生徒たちを見る。

 

「他所もじきに片がつく、無駄な行動だった」

 

 

 

 

 

 

 

「いえ、無駄ではありません」

 

突如、少女が現れた。

 




いかがだったでしょうか?
『暁紅』第十五話をお送りしました。

助っ人登場です!
釈迦堂には不要かもしれませんが…。

次投稿は早くできる…かもしれません。

今後も『暁紅』をよろしくお願いします。
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