暁紅   作:昆布豆豆太郎

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どうも、昆布豆豆太郎です。

『暁紅』第七話になります。

更新遅れてしまい申し訳ありません。


今回から新展開! と言ってもサブタイトルで想像のつく方がいらっしゃるかもしれませんが…。
それでは、ごゆっくりどうぞ。


源氏転入

東西交流戦が終わり、川神学園に日常が戻ってきた。

 

 

朝のHRは、臨時の全校集会が開かれた。

 

「武士道プランのことは、皆もニュースなどで既に知っておるじゃろう」

鉄心の言葉に頷く者は多かった。

——————武士道プラン。九鬼財閥が提唱したもので、過去の英雄を現代に蘇らせようというものである。

東西交流戦に突如参戦し、今朝のニュースでも話題になっていたのだ。知らない者の方が少ないだろう。

 

海斗と麗華もその言葉に少しばかり頷いた。

 

「この川神学園に、転入生が6人入ることになったぞい」

その言葉を聞いた生徒たちはどよめきだした。

それもそのはずだ。なぜなら武士道プランの人数は3人と、提唱者である九鬼財閥が公表しているからである。

生徒はどのような者が来るか胸躍らせていた。

 

「武士道プランの申し子達は、全部で4人じゃ。他2人は関係者。まず3-Sに一人入るぞい。——————それでは、葉桜清楚。挨拶せい」

鉄心に促され、一人の少女が壇上に上がった。

 

「こんにちは、はじめまして。葉桜清楚です。よろしくお願いします」

さらりと艶やかな髪をなびかせ、少女はみんなにあいさつした。

瞬く間に男子たちから喝采が起こった。

 

「葉桜清楚という英雄に、皆聞き覚えは無いの?」

鉄心が生徒に訊ねる。それに生徒たちが頷く。

 

「聞いたことが無いな」

「そうね」

海斗と麗華も頷く。

 

「私は本を読むのが趣味なので、清少納言あたりのクローンだといいなと思っています」

その一言一言に気品が感じられた。

 

「皆テンションが上がってきたようじゃな。では次、2—Sに入る残りの3人を紹介じゃ」

2-Sの生徒が耳を傾ける。

 

「まず源義経、武蔵坊弁慶。両方女性じゃ。では、両者登場」

男子生徒は弁慶の女バージョンを想像して少し落ち込んでいたが。

 

「こんにちは。一応、弁慶らしいです。よろしく」

壇上に上がった美人を見た途端、喝采が起こった。

 

そして、

「源義経だ、性別は気にしないでくれ。よろしく頼む!」

さらに喝采が起こった。

 

「女子諸君。次は武士道プラン唯一の男じゃぞ」

それを聞き、女子が騒ぎ出す。

 

「2—S、那須与一。でませい!」

 

しかし、誰も現れない。生徒達が騒ぎ出した。

 

「照れておるのかのう? よーいーち!」

鉄心が再度呼んだが、それでも出てこない。生徒が不振がり始めたころ。

 

 

「…ハッ、くだらねぇの」

少年は一人、屋上にて横になっていた。

 

「卒業までの付き合い…馴れ合いに意味あるのか? 人間は死ぬまで一人なんだよ」

那須与一(中二病)は一人屋上でそうつぶやいていた。

 

 

「う~む、与一は…。まあ、いいじゃろう。では次に、関係者の紹介じゃ。ともに1—S所属となる。さぁ、入ってくるがよい」

すると、何台もの黒塗り高級車が到着し。中から大勢の執事が現れた。その恰好から、九鬼家の従者であることが伺える。そして、同じくして登場した交響楽団が演奏を開始した。

従者は縦二列でグラウンドまで進むと、隣同士向かい合い肩を組み、橋のようなものを作った。

そして、その上を一人の少女が歩いてきた。

 

一見、どう見ても高校生には見えない少女は壇上に上がると。

「我、顕現である」

と、持っていた扇をふるった。

 

2—Sにおいて、九鬼英雄が

「フハハハ、何を隠そう、我の妹である!!」

と自身満々に言っていた。

 

「我の名前は九鬼紋白。紋様と呼ぶがいい! 我は退屈を良しとせぬ。一度きりの人生、楽しくやろうではないか!」

そう言い紋白は「フハハハハー!」と笑った。

紋白の強烈なキャラに皆、戸惑っていた。そんな中、百代は鉄心にもう一人の転入生は誰か訊ねた。

鉄心は紋白の横の生徒がそうだと言った。その答えに「そんなオチか…」と少し呆れ気味の百代。

 

「そうだな。自己紹介しておけ」

紋白に促がされ、金髪の老執事が一歩前に出る。

 

「新しく1年S組に入ることになりました、ヒューム・ヘルシングです。みなさんよろしく」

 

「そんな老けた学生はいない!」

「ヒュームは特別枠、紋ちゃんの護衛じゃ」

百代の抗議を鉄心がおさめる。

 

 

 

「ヒューム・ヘルシングか…」

海斗が壇上の上のヒュームを見据えた。

海斗は一目で、ヒュームが相当の腕を持つ者だと理解した。現に海斗は少し、鳥肌が立っている。興奮ももちろんあるが、何よりヒュームの覇気を感じているというのもある。

海斗が恐怖心を抱いたのも無理はない。ヒュームは九鬼家従者部隊の序列0番、つまり九鬼家従者部隊最強の男なのだから。無論、強さは『壁を越えた者』である『マスタークラス』に該当する。

 

「知ってるの?」

麗華が訊ねてくる。

 

「いや。厳ついおっさんだなと思っただけだ」

「言葉に気を付けろよ、赤子」

海斗が言い終えた刹那、海斗の背後から声がした。ヒュームである。

麗華は驚き後ずさるが、海斗は微動だにしない。むしろヒュームを睨み返した。

「赤子じゃないぜ。これでも学生だ」

「俺から見れば、皆赤子よ」

「大層な自信だな」

「俺が睨んでも物怖じしなかったことは褒めてやろう。お前は、ましな赤子のようだな」

そう言うとヒュームは一瞬にして姿を消し、壇上へと戻った。

 

「以上の6人が新しく入った生徒じゃ。皆、仲よくするようにの」

鉄心が締めくくり、全校集会は終了した。




いかがだったでしょうか?

『暁紅』第七話をお送りしました。
今回、6人新キャラが登場しました。セリフなどは原作から少しばかり変更しております、ご了承ください。

次回、早く投稿できればと思います。

それでは皆さん、ありがとうございました。
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